蓬莱の薬といった瞬間この場の雰囲気が一気に冷たい空気になる。
仲瀬「蓬莱の薬をどこで」
確か、亜狛と耶狛から聞いたことがある。昔に永遠亭に住む輝夜の置き土産の蓬莱の薬を人間達から強奪し不老不死となっただとか。そんな経緯はどうあれ蓬莱の薬の事を聞いてはいたがここ月では禁忌として扱われているのか。おりあえず空気を変えるかこんないずらい。
黒 「そんなのどうでも良い今は目の前の事に集中
したらどうだ?」
と、言うと皆は各々に互いの顔を見て頷く。
仲瀬「良いことを言いますね」
黒 「当たり前の事を述べたにすぎん」
ドレ「ただ厄介‥‥ですね」
稀神「‥‥‥‥」
皆は黙り出す。不老不死とは厄介であるのは分かるがそこまで危険な物なのか。
黒 「何故にお前らは蓬莱の薬を禁忌とするのだ」
と、聞くと仲瀬は口を開き、
仲瀬「この世に出回ってはならない物だからです」
ドレ「蓬莱の薬が出回ればどうなると思うよ?」
それは亜狛と耶狛がいっぱい‥‥いっぱい‥‥駄目だ想像したら気持ち悪くなってきた。というか耶狛がいっぱいと考えただけでも頭が痛くなる。
黒 「すっすまん」
ドレ「はぁしかしこれはまた運命なのか何なのか」
黒 「どういう事だ?」
ドレ「黒さんには話しておきましょうか純狐そして
ヘカーティアが狙っているのが何なのか‥‥」
と、ドレミーが言いかけるとサグメ以外の5人が動揺する。その中でも花が割って入り、
花 「ドレミー様それは!」
ドレ「花さんこれは黒さんにも知って貰わなければ
ならない事だから」
そう言うと花は下がる。ドレミーはこちらを向き、
ドレ「話しますと月の都にはある月の女神が幽閉さ
れています」
黒 「‥‥月読ではなくてか?」
ドレ「違いますね‥‥まず話を戻すと蓬莱の薬それを
作ったのは八意見様ですそしてそれに協力を
した者が2人存在しております1人は月の姫
である蓬莱山輝夜様そしてもう1人は先にも
述べた幽閉されている女神です」
黒 「因みに名前は?」
ドレ「✕✕✕✕✕✕✕様です」
今、何て言ったんだ。まったくもって聞き取れない言語だったんだが。よく分からず黒は首をかしげていると、
ドレ「おっと失礼しましたこれは月の民達のみしか
言えぬ名前ですね地上では
ります」
黒 「丁寧にすまないはつまり純狐やヘカーティア
はそいつを狙っているという事か?」
ドレ「えぇその通りです」
なるほどな。これがどういう経緯で起きているのかは大体は理解した。どこかで亜狛と耶狛とで情報を交換しないとな。そのためにもこいつらに亜狛と耶狛を戦わせる訳にはいかない。それにあの2人は仲間であるため戦う意味すらないとからな。とりあえずここは上手く事を運べれるようにするか。
黒 「その蓬莱の薬の服用者は俺が殺っても構わ
ないか?」
仲瀬「何を言って」
黒 「実は俺も不老不死みたいなものでな‥‥」
言うだけでは意味がないため試しに自分の右腕を左腕で引き千切る。千切れた腕からは血がさながら噴水のように吹き出す。
力 「おっお前なにしてんだ!?」
黒 「見ておけ‥‥いや影をよく見てみろ」
幸 「影って‥‥えっ?えぇ!?」
蒼 「なっ」
皆は驚くだろう。何せ自分の影は腕がしっかりと引っ付いているのだから。試しに引き千切った腕を落とすと腕はムクムクと動き千切れた先へとくっつくと一気に傷口から再生し元に戻る。
花 「ばっ化物‥‥」
ドレ「凄い特技をお持ちで」
黒 「まぁ俺は不老不死ではなく不死身なだけだか
らな」
魔力生命体でもあるから実質、不老みたいなものだし寿命死なんかもない。ただあるとしたら全身挽き肉にでもならなければまず死にはしないな。
黒 「とりあえずだその兄妹は俺がやる他の面子は
お前らに任せる‥‥それで良いか?」
力 「なっちょっ‥‥」
仲瀬「異論はないです」
花 「良いんですか?」
仲瀬「えぇ黒さんの性格だとかはともかくとしてで
すが実力は本物ですそれにさっきのを見せら
れると‥‥了承せざる得ません」
それを言うと皆は仕方ないといった顔をする。話が早くて助かるな。
黒 「助かる」
仲瀬「勘違いはしないで下さいあくまでも自分達を
含め皆が助かる道を進むただそれだけですよ
その道中で余計な私怨を持って行動しようも
のなら身の破滅ですので」
黒 「ふん‥‥だが互いの利害の一致は変わらんだろ
仲瀬」
仲瀬「えぇそこは間違いなく」
亜狛と耶狛をこいつらにぶつける訳にはいかないからな。あの2人に当たって変に恨まれると絶対に逃げられない。奴等の嗅覚、視覚、聴覚などを駆使され追い付かれて殺されるだけ。それに亜狛はともかく耶狛が変に口を割りかねない。割ろうものなら任務は失敗どころか月の民そして地獄の連中との仲は最悪になる。そうなればこれから先の事を考えるとマスター共々不利になるからな。
稀神「黒さん骨が折れる仕事になってしまいますが
よろしくお願い致します」
黒 「了解したとりあえず次に向けての作戦を考え
たらどうだ?」
仲瀬「ですね」
ドレ「なら考えましょうか‥‥」
そうして黒達は次の侵攻に備え作戦をねるのだった。視点は代わり地獄陣営では、
ヘカ「うん似合ってるわ♪」
耶狛「良いねこのラフな感じ♪」
耶狛は破れてボロボロとなり着るには着れるが露出が多く危ない巫女服となった服を脱ぎヘカーティアにとりあえずの間に合わせとして服を貸してもらっていた。当然その服はヘカーティアの着ているシャツと殆んど同じのシャツだ。そして下はヘカーティアが着ているスカートとは違い金属が所々にあしらわれているスカートだ。
耶狛「どうどうお兄ちゃん♪」
亜狛「似合ってるがシャツの露出がな‥‥」
だがボロボロとなった巫女服よりかはマシだがへそ、肩さらには首もとから覗く胸の谷間といい露出が結構とあるんだよな。
耶狛「う~んそうなるってくると革ジャンが欲しい
なぁ後はこのファッションに合わせてニット
帽とかアクセも欲しいなぁ」
亜狛「また小遣いを貯めて買いなさい」
耶狛「はぁ~い所でお兄ちゃん何で狼形態なの?」
因みに今の自分は人型ではなく獣型というより本来の姿になっている。理由は耶狛と同様に服がボロボロになったためだ。つまり現在、裸なのだ。
亜狛「‥‥公衆の面前で人型の男の裸を見せるだとか
バカだとは思わないか?」
耶狛「えっえぇ‥‥うんごめん」
亜狛「まぁそういう事だ」
裸を見せるなら人型よりもマシなのだ。だが問題なこともあるんだ。それは、
クラ「凄いモフモフ!」
妖精「わんわんお!」
妖精「わんわんお!」
クラウンピースを含めた妖精達が離してくれないのだ。言っておくが俺そして耶狛も含め人型から狼形態になると大きさは全長で6m近くあり立った状態での大きさは4mと黒さんの竜形態には及ばないが大きい部類だ。それでいて自分達はちょっと長毛なためこうやってモフられているわけだが言おう決してわんわんおではない。
ヘカ「クラウンピースそれに貴女達も亜狛ちゃんに
迷惑かけちゃダメよん」
クラ「ご主人この感触を知ると止められないよ~」
亜狛「‥‥凄い満喫してるなぁ」
耶狛「お兄ちゃんの毛って意外にも魅惑の触り心地
なんだよねぇ‥‥」
亜狛「いやそれはお前だろ」
昔に触ったが耶狛の方がふんわり感は断然上だ。それに俺よりも手入れを欠かさないため上質な毛であるのは間違いないだろうな。
クラ「おぉ!なら耶狛の毛も‥‥」
耶狛「あっ基本的に私はNGだからごめんね♪」
クラ「Oh my god!?」
ヘカ「ピース‥‥その神は今、貴女の目の前にいるん
だけど?」
クラウンピースは苦笑いを浮かべながら頭を掻く。まぁ基本的に耶狛へのお触りは厳禁だ。何故って?考えてみろ。いきなり女性に対して体を触らせてくださいって言っているものだぞ。
クラ「うぅ~ん触ってみたいなぁ‥‥」
耶狛「気が向いたらねぇ♪」
何て言っていると純狐が此方へと歩いてやって来る。
純狐「亜狛さん‥‥」
そしてその手には自分が着ていた忍者装束があった。ゆっくりと立ち上がり見るとマスター程ではないが綺麗な修繕がされていた。
純狐「何とか亜狛さんのは直せたわ耶狛ちゃんのは
もう少し待っていてくれないかしら?」
亜狛「純狐さん‥‥わざわざありがとうございます」
獣から人型へと戻り即座に煙玉で身を隠し腕を伸ばし純狐から忍者装束を受け取りすぐさま着替える。
亜狛「ふぅやはりこれですね」
耶狛「お兄ちゃんセーラー服なんかも♪」
亜狛「絶対に着ないからな!?」
あのトラウマを呼び起こさせるじゃない。そんなツッコミを入れていると笑い声が聞こえてくる。
ヘカ「本当に仲が良いわね♪」
耶狛「エヘヘお兄ちゃんとはこれから先もずっと仲
良しだよ♪」
亜狛「すいません兄妹話になってしまって」
ヘカ「いいのよん見ていて和むしそれに‥‥」
ヘカーティアは純狐を見る。純狐の顔を見ると、
純狐「ふふっ♪」
純狐は楽しそうに微笑んでいたがすぐさま真顔になり、
純狐「‥‥何かしら?」
ヘカ「いいえ何も♪」
ヘカーティアさんって純狐さんの事をずっと気にかけているんだな。純狐を初めて見た時に抱いた感情は恐怖の塊という感じだった。だがこうして改めて見ていくと恐怖の奥底には優しさがあるんだと思った。
純狐「そう何もないならいいわとりあえず妖精達が
復帰しだいまた攻めるわ‥‥それと耶狛ちゃん
それまでには直しておくわ」
耶狛「うんありがとう純狐さん♪」
純狐「‥‥‥‥ふふっ」
微笑みをこぼし純狐は振り返り去っていった。
クラ「友人様、今日はよく笑うなぁ」
ヘカ「本当にねぇ彼女のあんな顔を見るのは久々
ね‥‥あなた達、兄妹には嫉妬しちゃうわ」
亜狛「そんな嫉妬するようなことは‥‥」
耶狛「何で嫉妬なの?」
ヘカ「ふふっ♪でもありがとう亜狛に耶狛♪」
そう言いヘカーティアは純狐と同様に微笑みを浮かべ、
ヘカ「出撃まで時間があるからそれまでゆっくりし
ていて頂戴♪」
耶狛「ならクラちゃんと遊んでいい?」
クラ「あたいも遊んでいたい!」
ヘカ「次の出撃に支障をきたさない程度なら良いわ
よん♪」
と、言うと耶狛とクラウンピースは互いの顔を見て大喜びしてハイタッチをする。
耶狛「それじゃ遊ぼう」
クラ「うん!」
そうして耶狛とクラウンピースは遊びだす。
亜狛「すいません妹が」
ヘカ「良いのよ‥‥耶狛ちゃんを大切にね」
亜狛「はい♪」
そうしてヘカーティアは純狐の後を追って去っていった。クラウンピースと遊ぶ耶狛を眺めながら次の出撃に備え休養をとるのだった。
怠惰「ではでは今回はここまで」
千 「うむ」
怠惰「ところで千ちゃんはその幽閉されている神に
ついては知ってるの?」
千 「あぁ~月読から話しは聞いてはおるが会った
ことはないのぉ」
怠惰「なるほどね」
千 「いったいどんな神なんじゃろうかのぉ‥‥」
怠惰「ちなみに東方の産みの親であるZUN様の話
だとその姿は述べられいるみたいだよ」
千 「そうなのか!?」
怠惰「うんまぁそこはpixivだとかで見てほしいんだ
けどねここで言うとねぇ?」
千 「まぁそうじゃのう」
怠惰「まぁ気になる方は是非ともpixivなどで検索を
してみて下さいね」
千 「うむさて時間も時間じゃしここまでにするか
のぉ」
怠惰「だねそれでは読者様、今回はここまで」
千 「また次回もよろしくの」
怠惰「それではバイニャラ」