理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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皆様どうも、怠惰のクソ悪魔です。
何とか出来上がったので投稿させていただきます。それでは本編へどうぞ。


第554話 鬼の住みかへ

さとりを寝かせ、すぐに理久兎は地霊殿を出て旧都へと赴いていた。

 

理 「彼奴らはどこにいるんだか‥‥」

 

何時もの居酒屋に来てみたが奴等の姿はなかった。そのためまた探しながらふらふらと歩いていると、

 

? 「あら常連の理久兎様じゃないですか♪」

 

と、聞き慣れた女性の声が聞こえ見るとそこには眼鏡をかけた知的な見た目の女性いや何時もお世話になっている、よろず屋の店主がいた。

 

理 「これはハーゲンティさんこんにちは」

 

ハーゲンティ、何時からここ地底に来たのかは分からないが彼女の売るアイテムの数々は珍しい品が多く多種多様のアイテムを売っている。錬金術書や魔法のアイテムを等も取り扱っておりその中には俺の使う身代わり札なんかも扱っている程だ。

 

ハー「そうそう理久兎様、貴方の使う身代わり札を

   また入荷しましたわ♪」

 

理 「おっそれは嬉しい報告だなあるだけでいくら

   になる?」

 

ハー「そうですわねぇ‥‥」

 

懐からそろばんを取り出しカチカチと動かし、

 

ハー「入荷した分はざっと千枚で700万といった

   所ですが何時もご贔屓にしていただいていま

   すので色をつけて500万でどうですか?」

 

理 「買った♪」

 

断罪神書から金庫を取り出し10万ずつでまとめられている束を50束取り出す。

 

理 「確認頼む」

 

ハー「かしこまりました♪」

 

ペラペラと束を確認しハーゲンティは頷き、

 

ハー「確かにいただきましたわ品は家に届ければよ

   ろしいですか?」

 

理 「あぁ何時ものように頼むな」

 

ハー「かしこまりました♪」

 

受け取った金を懐へとしまう。そうだもしかしたらハーゲンティなら美寿々達の場所を知っているかもな。

 

理 「なぁハーゲンティさん美寿々達を何処かで見

   ていないか?」

 

と、聞くとハーゲンティは顎に手を置き考えると、

 

ハー「そうですねぇ‥‥そういえば昨日、酒樽を勇儀

   さんと萃香さんとで買っていましたね‥‥その

   他にも仲の良い妖怪達が漬物だったりを買っ

   ていましたね‥‥おそらくそれらから推察する

   と宅飲みではないですかね?」

 

理 「宅飲みねぇ」

 

というかそんな小さな事をよく覚えてられるな。しかし宅飲みとなると何処で飲んでるんだ。

 

理 「う~んせめて何処で飲んでるかが分かれば」

 

ハー「多分、美寿々さまのお家ですよ彼女の家の大

   きさは理久兎様達の家に比べれば小さな平屋

   なものの人が集まるには集まりやすい大きさ

   の家ですからね」

 

理 「ほう‥‥って彼奴に家ってあったんだ‥‥」

 

ハー「えっ!?」

 

しかし、敢えて言いたい。美寿々に家があったのかと。ぶっちゃけ彼奴は居酒屋とかで飲んでるためそこを宿代わりにしている、または酒瓶を抱えて路地裏で寝泊まりしている等とずっと思っていたため家なんてあるとは思ってもみなかった。

 

ハー「理久兎様って意外にも失礼な発言をしますね

   ‥‥それを本人の前で言ったらダメですよ?」

 

理 「そこは勿論のことで分かっていますよ」

 

しかしハーゲンティは俺より年下の筈なのだが何かこう俺よりも年上って感じが時々するんだよな。

 

ハー「その感じからして場所も分かってはいなさそ

   うなのでよろしけば案内をしましょうか?」

 

理 「本当ですかなら‥‥お言葉に甘えさせていただ

   きますよ」

 

ハー「分かりましたどうぞこちらへ♪」

 

そうしてハーゲンティに案内され美寿々の家へと向かう。そこは旧都中心地から離れじゃっかん北東の場所、そこにはかつて平安の都の隠れ家として使っていた屋敷と同じくらいの屋敷があった。

 

理 「ここですか?」

 

ハー「えぇでは案内しましたので私はこれで」

 

理 「えぇありがとうございました」

 

互いに一礼をしてハーゲンティは旧都へと帰っていった。

 

理 「さてと‥‥」

 

とりあえず塀の扉を開けて中へと入ると笑い声が聞こえてくる。笑い声のする方向へと向かうと、

 

美 「さぁ飲め飲め!」

 

萃香「プハァ~良い酒だねぇ」

 

勇儀「あぁ今日は本当についてる」

 

縁側とすぐ近くの部屋で酒やつまみを食べる美寿々達や、

 

黒谷「つまみも良い感じ」

 

パル「えぇ」

 

キス (*´∀`*)

 

パルスィ、ヤマメ、キスメの3人がいた。どうやら仲の良い連中達だけでの宅飲み会って感じみたいだな。とりあえずさりげなく入っていくか。ゆっくりと歩を進め、

 

理 「ほぉ楽しそうな事をしてるじゃないか」

 

と、言うと6人は自分に気づくと、

 

美 「理久兎!?」

 

萃香「うぇ!?」

 

勇儀「珍しいなお前がここに来るなんて」

 

理 「まぁな♪」

 

美寿々達に近づくと美寿々はニカッと笑うと、

 

美 「折角だお前もいっぱいやっていけよ!」

 

と、楽しそうに誘ってくれる。だが地霊殿には、まだ少しの補助が必要なさとりもいるし晩飯の事もあるため長くはいられないんだよな。

 

理 「せっかくの誘いだがまだやることがあってな

   少しだけなら参加させてもらうよ」

 

萃香「おぉ珍しいね理久兎の事だから仕事の話かと

   思ったんだけどなぁ」

 

理 「いや仕事の話だが?」

 

萃香「Oh‥‥」

 

勇儀「まっまさかまた‥‥っ!」

 

仕事と聞いた瞬間、この場の空気が冷ややかな空気へと変わる。そして美寿々は此方を細めた目で見てくる。そして楽しく飲んでいた者達は、

 

パル「また理久兎が‥‥」

 

黒谷「どっどうすんのこれ?」

 

キス ((( ;゚Д゚)))

 

勇儀「何かあったらすぐに皆を避難させるよ」

 

萃香「分かってる‥‥」

 

何て声が上がる。正直な話でそこまで警戒しなくても大丈夫なんだがな。

 

美 「言っておくがもうタダ働きはしないよ?」

 

理 「流石に前回の分でチャラになってるからそこ

   は安心しな」

 

美 「‥‥‥‥‥‥」

 

美寿々の沈黙からの細めで此方を睨んでくる。美寿々以外の面々がぎこちなく、中には冷や汗を流す者もいた。せっかく楽しんでいた雰囲気をぶち壊してしまい申し訳ないな。そんな事を思っていると美寿々はご機嫌な顔で、

 

美 「なぁ~だそう言うのは早めに言えよなぁ♪」

 

と、楽しそうに言ってくる。それを聞いた他の5人はホッと胸を撫で下ろす。

 

美 「で?今回は何の仕事だい♪」

 

理 「まぁそれよりも‥‥つまみが少ないなしょうが

   な一品、俺が何か作ってやるよ」

 

それを聞いた皆の目がキラキラと輝きだす。

 

美 「本当かい!」

 

理 「あぁ良い酒には良いつまみがないとな厨房を

   借りるぜ」

 

美 「おう♪何でも使ってくれ」

 

理 「なら遠慮なく‥‥まずこれを使わせて貰うよ」

 

置いてあるもう空になっている酒瓶を取り本当にほんの僅かな量の酒を飲む。これならあれがよさそうだな。

 

理 「うん作る物が決まった待ってな」

 

美 「おう♪」

 

そうして自分は美寿々の家の厨房を借りて料理を始めるのだった。




怠惰「ではでは今回はここまで」

千 「うむしかしまた新キャラを‥‥」

怠惰「ちなみにハーゲンティって検索すると‥‥?」

千 「何じゃよ」

怠惰「まぁそこは自己責任ってことで」

千 「こやつは」

怠惰「まぁまぁ‥‥しかし前回のあれは変に入れ込み
   過ぎたかなぁ」

千 「殆ど深夜テンションで作っておったじゃろ」

怠惰「まぁねぇそれとしつこいようだけどこの小説
   の東方キャラ達の性格が色々とおかしくなっ
   ているかもしれませんのでご了承を」

千 「その結果、さとりだとかの性格が‥‥」

怠惰「まぁでも案外にもねぇSに見えるのも能力故
   だからかもね本来は大人しい子だよ‥‥」

千 「大人しい‥‥?」

怠惰「まぁ理久兎のバカで軟化しているけどね」

千 「良い影響なのか悪い影響なのか」

怠惰「どっちつかずだね‥‥さてとりあえず今回はこ
   こまで」

千 「うむまた次回もよろしくの」

怠惰「それでは読者様」

千 「さらばじゃ!」

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