紫ちゃんの初修行を終えて翌日、
紫 「フワ~~~ムニャムニャん?」
紫は目覚めると目の前に見たこともない不思議な物があった。それは空間を引き裂いたような穴みたいな物だ。そして中からは無数の目が幾つもありそしてその穴の両端にはリボンがあしらわれていた。
紫 「何かしら?御師匠様が置いたのかな?」
そんなことを言っていると、
理 「おはよう紫ちゃん♪…所で何それ?」
どうやら理久兎は、朝食を作り終えて紫ちゃんを起こしに来たようだ。
紫 「えっ!?御師匠様が置いたんじゃないん
ですか………」
理 「ん?俺は知らんぞ俺が起きたときには
無かったし……………」
紫 「えっ!じゃ誰が……………」
理 「まさか怪談時空トンネル?」
冗談混じりに言うと紫は苦い顔をしながら首を傾げる。
紫 「いや違う気が……まず何ですかそれ?」
理 「ん?適当だよ……」
紫 「だと思いました………」
まだ5日ぐらいしか経っていないがもう自分のこういった性格を学習したようだ。だがその不思議な物は興味があるため、
理 「少し調べてみるか…紫ちゃん先に御飯
食べてて良いよ」
紫 「分かりました」
そう言って紫は朝食を食べに行った。
理 「フム…………………」
そして自分はこの目の前の物体とにらめっこをする。そうして数分後………
紫 「御師匠様ご馳走さまでした!」
理 「御粗末さまね………」
紫は食器を片付け自分の元へと戻ってくる。
紫 「何か分かりましたか?」
理 「う~んとりあえずはね♪」
紫 (・_・?)?
理 「少し説明するね」
紫 「お願いします………」
とりあえずだが分かった事を説明することにした。
理 「簡単に説明すると」
紫 (・_・?)
理 「見た感じそして感じたことは紫ちゃんの
妖力を若干感じるんだよね………これは恐
らく紫ちゃん君の能力によるものだね♪」
そうこれは紫が無意識の内に使ってしまった能力の副産物ということだ。
紫 「能力?」
理 「そっ♪特定の人物や妖怪はたまた神様等が
持つものだね」
紫 「それで私の能力は?」
理 「う~んなんと言うか多分なんだけど」
紫 (・_・?)
理 「紫ちゃんの能力は『境界を操る程度の能力』
だね………」
そうここから見える世界それはあらゆるものの中央の世界といっても言い世界だ。紫はそんなとんでも能力を得てしまったということだ。
紫 「境界を操る程度の能力?」
理 「そっ♪空間の境界を裂いて出来ているから
ねこれ………」
紫 (゜ρ゜)
理 「おそらく境界と名のつくものなら大抵は
操ることができるはずだよ♪」
紫 「それが私の能力………」
紫は自身の手をグーパーする。まだあまり実感が沸いていないようだ。だが能力が開花するのはとても珍しいし新たな世界へと踏みいる事の出来る1歩だ。
理 「おめでとう紫ちゃん♪」
紫 「御師匠様ありがとうございます!」
理 「とりあえずこの能力をいれた修行メニュー
も考えないとな………」
この境界を見ながら出す消すが出来るようにするために特訓が必要だなと考える。すると、
紫 「御師匠様も能力は、あるんですか?」
と、自分の能力について聞いてきた。勿論答えは、
理 「あるよ紫ちゃん♪」
あると答える。そう答えれば必ずしもこのこの返答が返ってくる。
紫 「失礼ですが能力の名前は………」
そう能力の名前だ。何時ものように2つ目の能力だけを言う事にした。
理 「俺の能力は『災厄を操る程度の能力』だよ」
紫 「待ってください………それ下手したら都
なども滅ぼせるんじゃ………」
理 「出来るとは思うけど滅多なこと以外だと
ねぇ?」
紫 「そうなんですか……」
しないとはいっていない。本当に自分の逆鱗に触れた国があった時は容赦なく潰す。それは変わらない。
理 「でも紫ちゃんの能力は使い方をしっかり
覚えれば下手したら大妖怪は越えるね♪」
紫 「本当ですか!」
理 「うんでも紫ちゃんの努力も必要だよ?」
紫 「努力して能力を使いこなしてみせます!」
真っ直ぐな目を光らせて応えた。学ぶという事にとても意欲的な子だ。
理 「その意気♪その意気♪」
紫 「御師匠様!!早速修行お願いします!」
理 「はいはいそんじゃ行きますか♪でも能力の
修行は今回のメニューで考えてないから明
日ね♪」
紫 「はい!!」
理 「じゃあ行くか♪」
そして今日も理久兎と紫は修行のために歩き出したのだった。その後、部屋に出された境界は練習がてらで紫に消させたのだった。