とある森の中1人の少女は全力でその小さな黒い翼を動かしていた。
? 「早く……早く伝えなきゃ!」
彼女は、無我夢中で飛んで周りに気を配るのを忘れていた。そのため、
? 「ちょ!!」Σ(×_×;)!!
? 「うわ!」
そして、偶然目の前にいた少女にぶつかった。
? 「痛てて何よ…………って文!どうしたの?」
文 「痛てて、はたて!」
この今さっきまで飛んでいた天狗の名は射命丸文。そして、今ぶつかったのは文の友達。姫海棠はたてだ。
文 「大変ですよはたて!」
はた「だからどうしたのよ!?」
文 「侵入者ですよ!」
はた「へ?…………はぁ~~~!?」
文 「急いで天魔様に伝えないと!」
はた「待って文…私もいく!」
そう言って2人の少女は飛びだった。
一方理久兎は、
理 「無駄なんだよ!」
白狼「グハ!」
素手で殴っている模様。今現在の状況では主人公が進みそうもないので先程の天狗の少女へと視点を変えよう。
文 「天魔様!!」
はた「大変よ!」
2人は天魔のもとにたどり着いた。そして他の天狗達が恐れる天魔の正体は、
天魔「ん~?どうした文にはたて2人して?
バリッバリッ…………」
せんべいをかじりなが寝転がっているダメな中学女子見たいな子だ。
文 「侵入者です!」
天魔「またまた~こんな山に入る奴なんている
のか文?あの御方達除いて………」
文 「ですが白狼天狗達が一瞬でやられて
います!」
天魔 「…………嘘ではないな……」
文 コクリ
文が焦っているを久々に見た天魔はすぐに真面目な顔つきになり起き上がる。
天魔「はたて至急他の天狗達に伝達!そして
侵入者を即刻捕らえよと伝えろ!」
はた「わかりました!!」
天魔「文、ご苦労だった」
文 「いえ……なんか急に真面目な顔つきになって
も威厳がな……」
なお天魔の威厳はどうやら無いに等しいらしい。
天魔「速く何としても捕まえなければもしこれが
あの御方達にバレると色々面倒だからな」
天魔はそう呟き侵入者に対しての警戒を強めることにしたのだった。そして視点はまたまた戻り理久兎は、
理 「まったく数が面倒だな………」
気絶している白天狗達にそんなことをぼやいていると多数の気配を感じる。
理 「うん?」
向いた先には、
天狗「いたぞ!」
天狗「捕まえろ!」
と、今度は翼が生えた妖怪もとい天狗達多数がやって来た。
理 「また増えた……」(-_-;)
天狗「やっちまえ!」
天狗「おぉーー!!」
しかも無数にいる天狗達は理久兎へと滑空しながら襲い掛かる。
理 「面倒だな仕方ないあれを使うか…………」
理久兎はある構えをとる。すると、
天狗「捕まえた!」
天狗「お縄だ!よ
と、腕を足を掴む。だが彼らは遅かった。
理 「仙術 ニ式
そう叫ぶと更に大きく息を吸い肺いっぱいに空気を吸うと、
理 「グワーーーーー!!」」
理久兎が使った技、仙術ニ式虎哮これは自分を中心とし半径10mの範囲で大音量の雄叫びをあげる技だ。見た感じはシンプルな技だが侮る事なかれ。近距離の相手はこれを食らうと何mかはぶっ飛ぶ。さらに距離外でも相手の耳にダイレクトにダメージを与える。この咆哮はさながら何処ぞのハンティングゲームの轟竜のようだ。そしてこれをくらった天狗達は、
天狗「ぎゃふん!?」
天狗「ギャラッティック!?」
等、叫びながら吹っ飛んだ。そして遠くにいる者達は、
天狗「ぐわ~!!耳が!」
天狗「……………………」
耳を塞ぎ必死に耐える者もいれば気絶した者も出てきていた。そのため向かってきた天狗達は全滅した。
理 「あまり使いたくないんだけどなぁ……
あ~後結構手加減してるから皆鼓膜は
破れてないはずだよ♪さてとさっきの
増援が来た位置を考えると拠点はあっ
ちか♪」
そう言いながらまた歩き出した。また視点は変わり天狗達のいる本殿では、
文 「天魔様報告いたします!」
天魔「………捕まえたか?」
と、聞くが現実は甘くはなかった。文は申し訳なさそうに、
文 「侵入者を捕まえにいった天狗達全員
やられました!」
天魔「ブッ!嘘だろ!?」
文 「嘘ではございません!」
はた「ありえない…………」
これには天狗達も驚くしかなかった。まさか1人にここまで戦力が削られるとは思わなかったからだ。すると、
天狗「侵入者が来たぞ!天魔様の家の門を
閉めろ!」
天狗「なっ!分かった!!」
ギイーーンガチャン!!
そう言うと扉が閉まり内側から鍵が掛かった。どうやら侵入者がもう目前に迫っているようだ。
文 「もうここまで……」
は 「文!いざとなったら分かるよね!」
文 「勿論です!止めましょう!」
天魔「我が天魔になってから色々と不幸が続くな
とほほほ……」
天魔は静かに泣くのだった。そして現在の理久兎は、
理 「ついたか…………」
理久兎は天狗達の住みかについた模様。だが、
天狗「侵入者よこれ以上は好きにはさせぬぞ!」
理 「またお前らか………」(-_-;)
また天狗達が出てくる。これには段々と呆れてくる。
天狗「はぁ!!」
そして天狗達は真正面から一斉に襲いかかって来る。もう段々面倒くさくなってきたが仕方なくさっきとは違う構えをとる。
理 「仙術 十三式
カキン!
天狗 「何だ!これは!」
仙術十三式空壁これは理久兎の霊力などで周りにある空気を固めて透明の壁を作る防御技だでもこの技はこれで終わりではない。
理 「爆!!」
ドゥーーン!!
天狗「あぎゃ!!」
天狗「何だよ!この技はクソ!!?」
読者様は分かるだろうか。現代で言うところの風船だ。霊力などで作った風船という容器の中に空気を入れるこれがこの技の正体だ。そして風船が割れるとその圧縮した空気の衝撃がおこり爆発物と同じ扱いになるのだ。つまるこの技は防御と攻撃この2つを合わせた技だ。なお防御力はそこそこであるので刃物も通さない。そして吹っ飛ばされた天狗達は全員気絶した。
理 「よし片付いたな………とりあえず予想だと
あの大きな家だよな♪」
理久兎は天魔達がいる建物の手前まで来ていた。そして中では、
ドゥーーン!!
文 「えっ!?」
は 「今の音は何!」
文 「まさか皆負けてしまったのですか……」
天魔「こうなれば殺るしかないのか…………」
そんなことを言っていると、
文 「ん?声?」
は 「どうしたの文?」
文 「いや…今一瞬声が聞こえたような……?」
そして文がそれをいった直後、
バーーーン!!
扉が無惨に破壊された。そして土煙が上がる中から、
理 「お邪魔しま~す!」(o^-^o)
満面の笑顔の理久兎が現れたのだった。