理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第58話 鬼のお迎え

時間は夜。つまりお迎えの前日。その時間帯では現在、風雅の家で夕飯をご馳走して貰っていた。

 

理 「ふぅ~明日が楽しみだな♪」

 

風雅「そんなに楽しみか?死ぬかもしれないん

   だぞ?」

 

理 「まぁ~折角の機会だからね♪」

 

そう述べると風雅は細い目をして此方をジーと見てくる。そんな可笑しな事は言っていない筈なのだが。そしてここである事を思い出した。忘れてはならない事を。

 

理 「そうだねぇ風雅ちゃん♪」

 

風雅 (・_・?)

 

理 「鬼達との勝負に勝ったら君らも俺らの

   夢を叶えるために一緒に来ないか?」

 

そう自分達、人間と妖怪といった修羅神仏達が平等に暮らせる楽園を作ろうとする計画。その計画に加わらないかと誘う事だ。

 

風雅「そう言えばあの時お前がふざけたから

   聞けなかったなお前らの夢とは?」

 

理 「そうだね……妖怪や人間、神様がなどが

   共存する世界を創ることかな?」

 

それを聞くと丁度、味噌汁を飲もうとしていた風雅は盛大に吹き出した。

 

風雅「ぶっ!あっつ!?……正気か!?」

 

理 「うん勿論さ♪」

 

風雅「どんな世界にするんだ?」

 

理 「そうだね……」

 

理久兎は、それについて語った。内容は力の弱い人間達は妖怪や神達に対等に戦いを挑むことが出来てそして最後は仲良く酒を飲んだり楽しく手をとりあえる世界いや楽園を。理久兎はそんな夢を語った。

 

風雅「成功する可能性は?」

 

理 「半々かな」

 

風雅「そうか…今はもう少し考えたい」

 

理 「うん構わないよ♪もし加わるなら出来る

   だけ早く来てほしいな♪」

 

風雅「あぁ……」

 

そんなこんなで今日は過ぎた。翌日、戦いの日となる。

 

理 「ふわぁ…良く寝た…………」

 

理久兎が起きた時間約午前5時。就寝時間午前12時。おおよそ5時間の睡眠を取った。

 

理 「さ~て準備運動しておくか………」

 

とりあえず腕立てや腹筋、背筋等のストレッチを500の3セットそしてその後に体幹トレーニング1時間した。

 

理 「準備運動終わりといるんだろ紫?」

 

その言葉と共にスキマが開き紫ちゃんが顔を出した。

 

紫 「さすが御師匠様気づいたのは何時から

   ですか?」

 

理 「準備運動を始めたときから♪」

 

紫 「それもう最初からじゃないですか……」

 

理 「用件は?」

 

紫 「今回戦う鬼達の情報です……」

 

どうやら戦う萃香、勇儀、美須々の情報を持ってきてくれたようだ、

 

理 「ほう……」(*´ー`*)

 

紫 「え~とまずは伊吹萃香さんまたの名を

   酒呑童子……能力持ちですね」

 

理 「あのロリっ子か……」

 

萃香はその容姿で思い出す。一方ここ鬼の拠点では、

 

萃香「ハックシュン!!ズズッ風邪かな?」

 

と、萃香はくしゃみをしたがそんな事は自分達からしたら知ったことではない。

 

理 「能力は?」

 

紫 「『密と疎を操る程度の能力』です私から

   すると凄いインチキです……」

 

敢えて言いたい。紫の能力の方がとんでもインチキ能力だと。

 

理 「成る程ねつまり密を高めれば高温の体温

   で周りを熱くすることも出来るし逆に密

   を下げれば霧になって攻撃を回避できる

   って訳か…………」

 

紫 「鋭いですねまんまその通りです…えと

   それじゃ次は星熊勇儀さんまたの名を星熊

   童子です」

 

理 「あぁ~いかにも姉貴!て感じの女性ね」

 

そして、また…………

 

勇儀「ブエックション!」

 

萃香「勇儀もまさか風邪?」

 

勇儀「いや多分違うだろ……」

 

と、彼方ではくしゃみをしたが自分達には関係のない事だ。

 

紫 「彼女も能力持ちです」

 

理 「その能力は?」

 

紫 「『怪力乱神の力を持つ程度の能力』ですね」

 

理 「何か物理技喰らったら大変そう……」

 

紫 「そうですね鬼達は力が皆強いですが勇儀さん

   の怪力は鬼の中でも一番の強さを誇ります」

 

理 「おぉ~恐いなぁ」

 

力比べをしたら大変な事になりそうだなと思ってしまう。

 

紫 「最後にこの鬼達を統括している鬼子母神の

   不動鬼美須々さんですね」

 

理 「あぁ意外にも頼れそうなリーダー的な

   鬼ね…」

 

そしてまたまた、

 

美 「ヘックシュ!風邪か?」

 

萃香「大丈夫ですか鬼子母神さま?」

 

勇儀 (・_・?)

 

美 「あぁ大丈夫さね…後もう少ししたら彼女が

   奴をつれてくる!それまでに準備は万端に

   しろよ!」

 

萃香「あいさ!」

 

勇儀「おうよ!」

 

と、彼女達は準備を始めるのだった。そして理久兎の視点に戻る。

 

理 「やっぱり能力持ち?」

 

紫 「はい能力はチート能力ですねその能力は

   『物質を粉砕する程度の能力』ですね…」

 

理 「鬼達って皆色々と恐い能力ばっかだな……

   でも大体は分かったよ情報をありがとう♪」

 

そう言うと紫の頭に手を置き頭を撫でた。

 

紫  (///ω///)♪

 

すると障子が開き風雅が顔を出した。

 

風雅「理久兎よ迎えが来たぞ……」

 

理 「そうか俺は行くよ紫……」

 

紫 「はい!私は先にスキマで会場に行って

   ますね」

 

理 「分かった♪」

 

そう言うと紫は、スキマの中に入っていった理久兎は外にでた。外に出ると桃色の髪色をした女性が立っていた。

 

? 「貴方が理久兎さんですね?」

 

理 「あぁあってるよ君は?」

 

? 「申し遅れました私は萃香や勇儀と同じ四天

   王が1人茨木童子またの名を茨木華扇です」

 

彼女はそう言うとお辞儀をした。

 

理 「そうか……よろしくね茨木ちゃん」

 

華扇「よろしくお願いします……」

 

この時、華扇を見て思った。

 

理 (何か堅いな…………)

 

と、動作1つ1つは丁寧なのだが少々堅い。息が詰まりそうだ。

 

華扇「では案内します着いてきてください」

 

理 「了解……」

 

風雅「私らも後から行く」

 

理 「あいよ♪」

 

文 「頑張ってくださいね!」

 

は 「頑張ってね……」

 

理 「やれることはやるよ」

 

そう言って理久兎は茨木華扇に案内されながら鬼の住みかに向かうのであった。

    


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