オル「んっんん……ここ…は?」
オルビスは目覚めるとそこは何もない真っ暗な世界にいた。自分が見てきた紅の空や住まいの城もない。ただ闇しか広がらない世界に。
オル「…ここが……死後の世界…なのかな……?当然
だよね………知らなかったとはいえ私は皆に
酷い事をしてきたんだもん」
知らなかったとはいえかつて自分がやってきた咎は生きとし生きる物に地獄のような餓えを与え本当に罪のある者達を逆に裕福にしてきた罪。それはもう取り返しのつかない事だ。
オル「ベルフェゴールさんともっとお話をしたか
ったな………」
オルビスはただ残念そうにそう呟いた時だった。
? 「おい」
背後から突然声がしだした。その声はオルビスにとって知っている者の声だった。オルビスは後ろを振り向く。そこにいたのは、
ベル「よっ…オルビス……」
そう先程自分を介錯したベルフェゴールがそこに立っていたのだ。
オル「何で…何でベルフェゴールさんが……」
オルビスは嬉しかった。ただ話せる友が目の前にいたことにそして分からなかった。何故死んだであろう自分の目の前にベルフェゴールがいるのかと、
オル「ここは死後の世界なんだよね?」
オルビスの言葉を聞いたベルフェゴールは結構ムカつく顔をして、
ベル「お前はバカか?ここが死後の世界な訳ねぇ
だろ?」
オル「えっ?」
ベル「話してやるよお前が眠った後に起きた事を
全部な………」
ベルフェゴールはオルビスに語り始めた。この状態が起きる前に何があったのかを。
ジャキン!!
ベルフェゴールはオルビスへと大鎌を降り下ろしたがオルビスにはその大鎌が当たることはなかった。何故ならベルフェゴールはわざと外したのだからだ。
ルシ「あらベルフェゴール貴方その子生かすの?」
ベル「まぁな‥‥こいつ中々面白しな♪」
ベルフェゴールはオルビスに興味を示す対象だ。殺すなどもっての他だ。
ルシ「あら珍しい貴方が笑うなんて………」
ベル「うっせぇ!………………うっぷ!」
ルシ「はぁ~…はいビニール袋……」
ベル「すっすまな……オロロロロロロロロロロ!!」
ルシファーから即座にビニール袋を貰うとすぐに拡げて口からゲロる。
ルシ「まったく流石は七つの大罪最弱の体力の持ち
主ねあれぐらいでゲロるとかね………」
ベル「うっせ……うっオロロロロロロロロロロ!」
物凄いぐらいの弱点が存在する。それは持久戦があまり得意じゃないことだ。能力で体の体感時間を遅くはしているが1回でもそれを解けばたちまち気持ち悪くなってゲロってしまうのだ。
ルシ「気が済むまで吐いたかしら?」
ベル「あぁ…何とか……」
ルシ「本当にグロッキーになったわね……」
ベルフェゴールは瓦礫の中にそっと汚物を捨てる。するとルシファーが開けた天井の穴からサタン、レビィアタン、マモンが飛来する。
サタ「よぉ~ってまた吐いたのか?」
レビ「あちゃ~………」
マモ「お大事に………」
ベル「うるせぇそれは余計だって…それでお前らの
所はどうなったよ?」
ベルフェゴールは地上での戦いについて聞くとサタンは楽しそうは笑顔で、
サタ「おうとも♪とりあえずミカエルの羽と輪は破
壊して悪魔共に連行させたぜ♪」
マモ「雑魚天使達は7割方は殺して後は捕虜になっ
たよ」
レビ「ラファエルもサタン君と同じような感じかな
これからどうなるかは分からないけど」
ルシ「となると後はベルゼブブとアスモデウスだけ
ね……」
ルシファーが2人の名前を言った時、奥の扉が開かれてそこからベルゼブブの肩を担いでるアスモデウスがやって来た。
ルシ「お疲れさまどうだった?」
ルシファーの言葉を聞いた2人は成果を答えた。
アス「俺はやれることはやったよ♪そんでぶっ倒れ
そうになってるこいつを運んできた」
ベゼ「あぁこっちは全てかたをつけてきた」
そう言いベルゼブブは右手に持っているバッチを見せる。そのバッチはまごうかたなきガブリエルの物だった。
ルシ「なら全員無事ってことね………」
ベゼ「そんでよ彼奴は?」
ベルゼブブは寝ているオルビスに指を指すとルシファーがニコニコしながら、
ルシ「ベルフェゴールの彼女♪」
それを聞いたベルフェゴールは驚きの表情をするが何故かルシファー以外のメンバーからの視線が痛い。
ベル「おい!」
ベゼ「おぉ~ついにお前もロリコン同盟に………」
ベル「ならねぇよ!」
と、いつの間にやらロリコン同盟に加えられそうだったので反論をするが、
サタ「うわぁ~引くわ………」
マモ「ベルフェゴール君…君って奴は……」
ベル「おいごら!!」
サタンとマモンには可哀想な奴の目で見られ、
アス「よし殴らせろ♪」
レビ「見損なったよ………」
ベル「よしレビィアタンお前は後でぶん殴る速攻で
ぶん殴る!」
と、いった感じでごちゃごちゃとなったが何とか誤解を解いて話を戻す事、数分後、
ベル「という訳で俺は断じてロリコンではない!」
サタ「ちっつまんねぇ~な~」
マモ「ねぇそれよりも愚王に連絡しよう」
マモンの言葉を聞いたルシファーはこの場にいる6人に、
ルシ「なら皆は計画通りにね♪」
全員「了解~」
ルシ「それじゃマモン」
マモ「はいはい……」
そうしてマモンが水晶を固定させて別の世界にいるソロモン王へと繋げた。
ソロ「おぉ~7つの大罪よ良くぞやったな♪」
ルシ「貴方に言われた通りの事はやったわそれで私
達の願いは叶えてくれるのよね?」
ソロ「あぁ~それだがあれは嘘だ」
それを聞いた7人は驚かなかった。普通なら驚く筈なのに何故か驚かなかったのだ。
ソロ「元々お前らの要求なんぞ延べるまでもない何
が擬人化の魔法をくれだ?何が平和な世界を
欲しいだ?そんなもやるわけがないだろ?」
そう端からソロモン王は七つの大罪の願いなど叶える気もないのだ。故にただ餌で釣っただけだ。
ソロ「お前らに残されてるのは俺に忠誠を尽くして
死ぬまで働くかそれともここで野垂れ死ぬし
かないんだよ雑魚がw」
ルシ「つまり私達悪魔の中でも最強である七つの大
罪の契約に背く………それで良いのよね?」
ソロ「はっ元々何故に週給で3万払ってるのにお前
らの願いなどを叶えなければならないのだ?
バカだろいやマヌケだな♪」
全員「くく……ハハハハハ♪」
と、ソロモン王が言った瞬間だった。七つの大罪の全員は一斉に笑いだしたのだ。
ソロ「狂ってるなぁ死を前にしてそこまで笑えるか
もうその世界に核は無いのだ故に後は崩壊す
るだけだぞ?」
ルシ「えぇ知ってるわよそれに元々貴方が契約に背
くこともね♪」
ソロ「ルシファー貴様何処でそれを!!」
サタ「見事なバカっぷりだったぜ♪」
ソロ「貴様ら!!我が命ずればアスモデウスを除い
た71の悪魔達が!」
と、言ったときルシファーはポケットから指輪を見せる。それを見ていたソロモン王は驚きと焦りが生まれた。
ソロ「なっ何故お前が我のその指輪を!」
ルシ「こっちにだって優秀な使い魔やら部下がいる
わ♪それらに…分かった…ね♪」
知っている方なら知っているだろうソロモン王の魔法の指輪その指輪の魔力は悪魔を使役させる程の強大な力を有する。ソロモン王72の悪魔達(アスモデウスは例外)そして残りの下級悪魔達はその力を怖れ従っているに過ぎないのだ。だがその例外が七つの大罪だと言うことだ。
ベル「バァーカ……」
マモ「でもさ‥‥ソロモン王そんな所でふんぞりかえ
ってていいの?」
ソロ「何?」
レビ「今ごろ指輪が無くなったと聞いて悪魔達総出
で貴方を討ちに行くと思うんだけど?」
そうただ力で縛っていた悪魔達はその抑制力が無くなればどうなるか……それは無法の自由になる。そうなれば抑制力となっていたソロモン王が確定的に狙われる。
ソロ「おっおい!さっサタンよ!助けろ!助けて
くれぬのなら元の王座に戻そう!」
サタ「もうそんな椅子に興味はねぇよ」
アス「地獄を見ていけよ糞上司♪それと俺72の
悪魔はもう辞めるからよろしく♪」
ベゼ「くたばれよ」
ソロ「まっ待て!!話を!!いや契約を!!」
と、ソロモン王が焦ってる最中ベルフェゴールは大鎌をゴルフのクラブのように構えをとり、
ベル「ぶっ飛んでホールインワン………」
カキンッ!!
水晶を思いっきり遠くへと飛ばす。これでソロモン王の声は聞こえなくなった。
ベル「さぁ~てとこれで喧しい奴が消えたな」
ルシ「そうね………後ベルフェゴール貴方にこれを
あげるわ」
そう言いルシファーはベルフェゴールに指輪を投げ渡しそれを握る。
ベル「おいおいこんな物何に使えってんだ?」
ルシ「良いから多分それはその子に使える筈よまぁ
彼奴の指輪だからどうなるから分からないけ
どね♪」
ベル「………………分かったよ」
ベルフェゴールは後ろを振り向いてオルビスの元に向かうとオルビスをおんぶした。
ルシ「それじゃ行きましょうもうじきここも持たな
いから………」
そうして七つの大罪達はルシファーの力でこの世界を後にしその後世界は滅びた。それら全てをオルビスへと話した。
ベル「これが全てだ……」
オル「そう…だったんた……ねぇなら他の子供達は?
それに他のベルフェゴールさんの仲間は?」
オルビスの質問にベルフェゴールは答えていく。
ベル「まずあの世界に住んでいた子供やらは皆俺ら
が住んでいる世界に連れていって今はのびの
びと生活しているはずだそして俺の仲間達は
皆自分の願いを叶えるために自分らのやれる
ことをやってるよ……」
オル「そうなんだ……」
ベル「だがまだ俺からは言っていない事が2つ程あ
る………」
オル「えっ?」
ベルフェゴールが話したことにオルビスは真剣に聞き入れた。
ベル「まず1つお前はこのまま何もしなければ朽ち
果てて最後は灰となって死ぬ………」
オル「どういうこと?」
ベル「お前はな全能神のいわば
複製型《クローン》のためやはりオリジナルと比べれば欠
陥がある………」
オル「欠陥?」
ベル「あぁお前の体には欠陥があるそれ故にいずれ
体は朽ち果てる……」
そうソルの城塞へと入る前にアスモデウスから聞いた情報の1つ全能神には欠陥があり数年すれば朽ち果てて死ぬ。だがそれなら何故に自分は生活できていたのかと疑問に思い始めた。
オル「それなら私はこれまでどうやって………」
ベル「簡単だウリエルの能力さ」
オル「能力?」
ベル「あぁ彼奴は時空を操ることが出来るそれでお
前を生かし続けることを可能にしたんだろう
よ………」
ウリエルの能力は時空を操る。そのため天使達の中だと最強を誇っていた。因みにかつてル同志であったルシファーとは永遠ライバルだったが前回を見た通り戦死した。
オル「ならあの時死んだ方が楽なんじゃ………」
ベル「いいやお前は生きられる」
オル「えっどういうこと?」
ベル「俺は怠惰を司る前にも言ったろ♪」
そうベルフェゴールの体感時間能力でウリエルの代わりをしようと言うことだ。体感時間を早く出来るならその逆に遅くすることも可能ということ。これはベルフェゴールならではのやり方だ。
オル「何でベルフェゴールさんは私にそこまで親切
にしてくれるの?」
ベル「そうだな…お前に興味が出たからだ……」
オル「興味?」
ベル「あぁお前は見てて面白い飽きない程になぁ♪
そんな奴を殺すなんて勿体無いのさ♪」
オルビスには興味を示していた。だからこそ殺すのが惜しいのだ。
ベル「お前は罪がどうこうとか言ってたけどよ生き
て償い続けろ俺らと同じように」
七つの大罪とは七人全てが何らかの咎した者達その罪をずっと背中に背負って行き続けているのだ。だからこそオルビスにもの言えるのだ。
オル「……………‥なら私は償い続ける絶対にこの命が
有る限り……」
ベル「それでいい」
オル「それでベルフェゴールさんもう1つ言いたい
ことがあるんでしょ?」
ベル「あぁそれだがもう俺はベルフェゴールじゃな
い今は名無き者だ」
何故ベルフェゴールという名があった筈なのに今は無くなったのかオルビスは疑問に思い、
オル「何で?ベルフェゴールさんでしょ?」
ベル「あくまでそれはかつての名であり今は亡者み
たいなもの故に俺はその名はもう捨てたよだ
からこの名前を使うことは愚行かということ
だよ」
オル「ふぅ~ん………なら私がつけて良い?」
ベル「何っ?」
オルビスは考える。元ベルフェゴールだった男につける新たな名前をそして口に出して答えた。
オル「怠惰を司ってそれでクソ野郎で‥‥悪魔だから
うん!決めた貴方は怠惰のクソ悪魔これで決
まり♪」
ベル「だから女がクソとか………はぁもうツッコミ疲
れた」
オル「なら決まりよろしくね怠惰さん♪」
よろしくと言われたベルフェゴール改め怠惰のクソ悪魔は、
怠惰「ちっ…分かったよ…それでいい……それとさん
付けは止めろさん付けとかは好きじゃないん
だよ……」
オル「うん♪…後は私も名前を変えるよ……」
と、どうやらオルビスも変える気のようだ。それについて怠惰のクソ悪魔はオルビスに聞く。
怠惰「何でだ?」
オル「オルビスという少女はベルフェゴールという
男に殺された‥‥だから私はオルビス何かじゃ
ない…ただ犯した咎を……罪を永遠に償う者」
怠惰「なら…千でどうだ?」
オル「千?」
怠惰「あぁ‥‥本来は千古から1文字取っただけだが
意味は永久や永遠………お前が言った「永遠に
償う」の永遠から来ているんだが」
オルビスはじっくりと考えて頷くと、
オル「なら私はオルビスという名前は捨て新たに千
……そう名乗る…怠惰♪」
怠惰「そうかいならもう少し話そうか♪」
千 「うん♪」
そうして怠惰と千は話続ける。2人で楽しく長くて短かく感じる時間を。そうしてそれから数年後、
千 「どっどうじゃ!」
怠惰「古風な言い方に慣れてきたね」
千は威厳を少しでも出すために古風に喋るように練習をし続けてそのテストをしていた。勿論相手は怠惰のクソ悪魔だ。
千 「うむ♪慣れてはきたぞ♪お陰でもう癖となっ
たからの♪」
怠惰「さいですか………」
千 「じゃがそなたも前より刺々しくは無くなった
と思うが?」
怠惰「俺はそんなに感じはしないね」
怠惰のクソ悪魔に限ってはあの頃のような荒々しさは消えて穏やかな性格(ウザい奴に)なっていた。だが何故、千が古風な喋り方を練習していたかその理由は……
千 「では怠惰よ…ワシは準備は出来たぞ……」
怠惰「そうかい………やるんだね」
千 「ワシは世界を創造する………ウリエル様達みた
いな奴等がはびこらぬような狂った世界を作
らぬためにも!」
そう自身が全能神の
怠惰「そうか後はこれを持っていきなよ♪」
怠惰のクソ悪魔は千にある物を投げ渡し千はそれをキャッチした。千はそれを見てみるとそれは指輪だった。独裁様の予想通りソロモン王の魔法の指輪だ。
千 「怠惰よ…これは?」
怠惰「それはお前を手助けするアイテムだとか自身
の能力やらも上がるがそれを使えばお前がこ
れから作る子達に形を与えそして自我や使命
を授けさせれる物だとか聞いたぞ」
千 「そうさ怠惰よ恩にきるぞ………」
怠惰「良いって事よそれじゃ暫くはさよならだな‥‥
あぁそれから千ちゃん」
千 「何じゃ?」
怠惰「君の種族‥‥全能神複製型とかだと威厳がない
でしょだから龍神って名乗りなよ♪」
千 「うむ!そうさせてもらうぞ!」
怠惰「そんじゃ俺はもう話す事は無くなったから行
くよ」
千 「こちらが終わればまた会おうぞ怠惰♪」
怠惰「あぁそれじゃあね♪」
そうして怠惰のクソ悪魔は千の目の前から消えて千は真っ暗な世界で1人となった。
千 「さ~てやるかの!!」
そうして千は自分の子を造り始める。だが千はこの時は知らなかった。後にその子供が深常理久兔が自分と同じような境遇になるという事を。