理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第69話 狼の意志

ここは荒れ果てた廃寺。今は月明かりに照らされて明るくなっている。そこに2匹の子狼がいた。

 

狼1(クソ!さっきの男何者だよ!)

 

そうこの狼1は、理久兎に襲いかった強襲者であり勇者だ。だが狼1は悔しかったあの男に退却しなければいけなかったことが。だが今この狼1が抱えている深刻な問題あった。

 

狼2(お兄ちゃん大丈夫?)

 

狼1(あぁ大丈夫だよ………)

 

そうこの狼には妹がいたでも妹は、

 

狼2(ゴホゴホ………)

 

そう病に侵されていた。

 

狼1(おい大丈夫か!おい!)

 

狼2(お兄ちゃん私もうダメみたい…もう疲れ

   たよ……)

 

狼1(諦めるな!………っ!)

 

狼の子供2匹はこう語っていただがそこに気配を狼1が察知した。

 

狼1(誰だ!)

 

狼1が吠えるするとそこに現れたのは、

 

理 「やあまたあったね♪」

 

狼1(こいつさっきの!)

 

そう狼1の前に現れたのは先程対峙したこの作品の主人公こと理久兎だったからだ。視点は理久兎へと変わる。狼達に笑顔で近づく。

 

理 「やぁまたあったね♪」

 

狼1「ガルルル!!」

 

だが自分を見た狼1はうなり声をあげながら戦闘体制をとった。

 

理 「嫌われたもんだね俺も……」( -。-) =3

 

狼1「グルルル!」

 

狼2「クゥ………ン」

 

狼1は狼2を守るように前に出る。

 

理 「なるほどね君が食糧を強奪した理由は

   そこの子のためか………」

 

狼2に指を向ける。

 

狼1「バウ!」

 

狼1は「それがどうした!」と言っているみたいに吠えた。

 

理 「アハハハハハ君凄いね俺の言葉を理解

   して吠えてるなんてね♪」

 

狼1「ガル!」

 

狼1は「バカにしてるのか!」と述べているように吠えた。相当賢い事が分かる。

 

理 「なら良いこと教えてあげるよ……その子は

   もう少ししたら死ぬよ?」

 

狼1「バウ………」

 

理久兎にそう言われ狼1が振り向くと、

 

狼2「クゥゥ………」

 

狼2もう生き絶えようとしていた。

 

狼1「バウ!」

 

狼1は狼2にかけより、

 

狼1「クゥーーーン」

 

狼2「クゥゥ………」

 

励ましているように見えた。見ていて本当に面白い。

 

理  (この子達は面白いなぁ………決めた!)

 

ある事を思い出した。そしてすぐに考えは即決し狼1に話しかける。

 

理 「ねえ君?」

 

狼1「ガルルルルル!」

 

まだ狼1はまだ自分に敵意を剥き出しにしてくる。一体自分が何をしたというのやら。

 

理 「その子助けたい?」

 

狼1 !!

 

狼1は今の理久兎の言葉に動揺した。

 

理 「君とその子の命を俺が助けてあげるでも

   条件があるけど……」

 

狼1 ( -_・)??

 

狼1唸るのを止めては首をかしげた。どうやら聞くみたいだ。

 

理 「まず君達2匹は種族の壁を越えることになる

   簡単にいうと狼という種族ではなくなる……」

 

狼1「………………」

 

理 「そして、生物という鎖から解放されて俺の

   使いとなって長寿の命を手にいれる事にな

   るそれが条件だよ……」

 

そう理久兎は、神使の契約と言う選択肢を提示したのだ。神使それは神の使いだ現代風に言うと式神、使い魔などだ。そして神の代行者でもある。神使をとる神も多々いる。例で言えば大黒天は鼠を、シヴァは牛を、ニャル様はシャンタク鳥等がその例に当てはまる。日本だと八尺鴉などもそうだ元々これはイザナギと話した時に聞いた方法なのだが実践するのは始めてでしかもこれを使うにはそれに見合った力が無ければいけない。理由は自身の力を神使に供給しなければならないからだ。だが理久兎には問題ない。その呟きを理由は自身の力を能力まで使って制御するぐらいあるのだから。2体いてもなんら問題ないのである。すると狼1は風前の灯火の狼2と相談をしているようだそして決断したのか2匹は、

 

狼1「バウ!」

 

狼2「ワン……」

 

2匹とも承諾したようだ……

 

理久兎は2匹のすぐそばに近づいて座り込み、

 

理 「そうか……なら……」

 

理久兎はそう言うと神力と妖力を自身の右手と左手に纏わせて手の皮膚を噛み千切った。そこから鮮血が流れ出る。更にその血液に手に纏わせている妖力と神力を合わせる。

 

理 「覚悟ができたら俺の血を飲みなさい……」

 

狼1「バウ!」

 

狼2「ワン………」

 

そのひと吠えと共に狼1と狼2は、理久兎の血(神力と妖力のブレンド)を舐めそしてその血を飲みこむ。

 

狼1「……………………」

 

狼2「……………………」

 

しかし何ら変化がない。

 

理 「何も起こらないな…………」

 

この時、自分の頭の中では、

 

理 (ヤバ…まさかの失敗?やっぱり妖力をブレンド

  したのは不味かったかな?)

 

そんなことを考えていると突然この暗闇に似合わない眩しい光が理久兎と狼2匹を包み込むのだった。


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