理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第77話 2人神使の挑戦

ここは天狗達の拠点そこにある天魔の家では、

 

紫 「はぁ~もう50年近く経つのね……」

 

と、紫はため息を吐きながら天井を眺める。

 

美 「もしかしたら帰ってくるかね総大将は…」

 

風雅「まったく全部ほったらかしで今ごろのらり

   くらりと冒険か」

 

ゲン「ハハ総大将はそうでないと……でも結構

   度が過ぎるけど……」

 

紫 「あれから色々と大変だったわ………」

 

紫は理久兎がいない間、個性豊かな(個性が強い)妖怪達をまとめたり総大将代理を務め少しでも威厳をだすためにと言葉づかいを変えたりこれからの計画を練ったりと色々としていた。そのためか前よりかは成長をしていた。

 

紫 「はぁ~御師匠様早く帰ってこないかしら…」

 

そんなことをを言っていると、

 

天狗「大変です天魔様!」

 

と、1人の天狗が流れ込んできた。

 

風雅「どうしたんだ?」

 

天狗「侵入者です!」

 

どうやら侵入者らしい。だがそれを聞いた紫の反応は、

 

紫 「久々の侵入者ね……」

 

と、呑気に答えた。

 

風雅「おいおい呑気だな紫殿は……」

 

美 「アッハッハ♪総大将代理が板についてき

   たねぇ紫♪」

 

ゲン「天魔さん侵入者のことについて

   聞かないと……」

 

風雅「おっとそうだった敵は何人だ?」

 

天狗「え~と敵の数は……」

 

それを天狗が述べようとした次の瞬間だった。

 

バキン!

 

全員  !?

 

何かが壊れる音がした。その方向を見るとそこの空間が歪んでいた。

 

紫 「空間が歪んでるわ……」

 

その言葉と同時に裂け目が開きそこから2体の影が現れた。

 

? 「ここが天狗達の拠点か……」

 

? 「無事につきました~!」

 

そこから現れたのは2人の男女だ。しかも共通しているのは耳と尻尾が明らかに犬科の特徴を持っているという事。見た感じ白狼に近いが明らかに違う。そして服の特徴は男性は上着の着物の部分をを着崩した感じの服、そして女性は何故か巫女服だ。そう読者様のご想像どうり、

 

紫 「貴方達は何者?」

 

? 「おっと失礼した私は亜狛というものです」

 

? 「私は耶狛だよ♪」

 

このコンビだ少し回想を含めて今から数時間前に戻る。山に入る一歩手前では、

 

理 「準備OK?」

 

亜狛と耶狛に聞くと亜狛は頷きながらそして耶狛は楽しそうに、

 

耶狛「いぇ~~い!!」

 

亜狛「問題ないですマスター」

 

と、答えた。一応は大丈夫そうだ。

 

理 「じゃ~とりあえず数分間はこの山にいる

   天狗達を使って修行してくれ…‥勿論殺す

   なよ?」

 

耶狛「数分後は?」

 

理 「2人の能力を使って天魔の家に移動を開始

   そして天魔と美須々がいるだろうからその

   2人と戦えもし2人に勝てたらそのまま紫

   と戦闘開始だOK?」

 

亜狛「了解したマスター」

 

耶狛「マスターはどこで戦闘を見るの?」

 

それを聞かれどうしようかと考えながらキョロキョロと見渡して、

 

理 「とりあえずそこいらの木の上とかから観戦

   させて貰うよ♪もしお前達か紫ちゃんが危

   なくなったら前回言った通り俺が止めるか

   ら安心して戦ってくれ♪後、殺す気でやっ

   ても良いけどやり過ぎるなよ?」

 

亜狛「わかりました…耶狛がやりすぎなきゃいいが……

 

耶狛「うぃっす!」("⌒∇⌒")

 

理 「そんじゃ!山に侵入開始!」

 

2人「YESマスター!」

 

そんな感じで2人は山に侵入した。そしてもう定番のように、

 

狼牙「貴様らここから先は天狗達の領地だ関係

   者以外立ち入りを禁ずる!」

 

定番の白狼隊長の犬走狼牙隊長さんがとおせんぼをしてくる。

 

耶狛「私達の仲間だよお兄ちゃん!」

 

亜狛「確かに意外に共通点が……」

 

共通点は耳の感じ尻尾のもふもふ感そう言ってしまうのも無理はない。

 

狼牙「我らを貴様らを一緒にするな!」

 

亜狛「そうそう私共は無理矢理入るので」

 

耶狛「止めても無駄だよ♪」

 

狼牙「貴様ら!」

 

そう言いながら刀を持って斬りかかるが、

 

亜狛「そい!」

 

狼牙「グフ!」

 

亜狛は裂け目を作ってそのなかに拳をいれてさらに狼牙の腹に裂け目が出来るとそこから亜狛の拳が現れ狼牙の腹に直撃した。

 

亜狛「中々操作ができるようになったな……」

 

亜狛は手をグーパーしながら言う。すると、

 

狼牙「グッ……貴様ら!」

 

また狼牙は斬りかかってくる。

 

耶狛「次は私のターン!」

 

耶狛は錫杖を掲げ無数の妖力の玉を作り出す。

 

耶狛「いけ!狼の群れよ!」

 

唱え錫杖を振ると無数の玉が狼の顔の形になり狼牙に襲いかかる。

 

狼牙「くそ!」

 

そう言うと狼牙は、上へジャンプするジャンして回避しようとするが……

 

耶狛「跳躍距離を縮小!」

 

狼牙「なっ!?」

 

耶狛は、狼牙のジャンプの跳躍距離を縮小した本当なら10mジャンプ出来るのにたったの10㎝しかジャンプが出来なくなった、結果、

 

狼玉「グアーー!!」

 

ピチューーン!!

 

全弾命中してピチュッた。一方理久兎は、

 

理 「ありゃりゃ…‥わんわんお君は負けちゃった

   のか………でも2人共能力は使いこなせてい

   るみたいだね♪」

 

理久兎は2人を木の上から見まもっていたのだった。そして亜狛と耶狛の視点に移す。

 

耶狛「いい感じ♪マスターの修行のお陰だね」

 

亜狛「違いないな……」

 

そんなことを言っていると、

 

白狼「今隊長の声が……」

 

白狼「隊長!貴様らか!」

 

白狼「全員かかれ!」

 

亜狛「とりあえずこいつら片付けるぞ」

 

耶狛「うんお兄ちゃん!!」

 

そうして亜狛と耶狛は天狗達を相手に無双をするのだった。そして数分後……

 

亜狛「片付いたな……」

 

耶狛「ふぅ~マスターの修行よりは楽だね」

 

2人に挑んだ白狼天狗達は全員気絶していた。やはり白狼天狗より実力は上のようだ。だが耶狛の言葉は自分に聞こえていた。

 

理  (ほほう俺より楽か……)

 

理久兎の声が亜狛と耶狛の脳内に響く。

 

亜狛「なっ!直接脳内に……」

 

耶狛「いえいえ!マスターの修行の方が私達の

   タメになりますからね!」(^^;

 

亜狛「やれやれ……」

 

と、必死の弁解を聞くが別にそんなのはどうでも良かった。とりあえず次の計画に移らせることにした。

 

理 (まぁ良い亜狛そして耶狛そろそろ時間だ

  2人共作戦通り行ってきなさい)

 

亜狛「了解!いくよ耶狛」

 

耶狛「うん!お兄ちゃん!」

 

そして裂け目を作って移動して今現在に至る。

 

紫 「貴方達は何が目的?」

 

亜狛と耶狛は何も考えず理久兎のやりたい事を自分達の言葉で表現した。

 

亜狛「私共の目的は紫そして鬼子母神最後に天魔

   貴女達に戦いを挑むことです」

 

耶狛「なのだ!」

 

2人がそう言うと美寿々と風雅はニタリと笑う。

 

美 「ほう…いい度胸だ!」

 

風雅「私達に戦いを挑むか面白い!」

 

ゲン「俺は仲間外れ?!」

 

なおゲンガイは仲間はずれになった。それ以前に河童は戦いにおいてはあまり強くないため戦わせる意味がないと理久兎は判断したからだ。しかし紫は黙って考える。

 

紫 「……………………」

 

亜狛「とりあえず鬼子母神と天魔さんをまず

   潰すことを優先したいので」

 

耶狛「2対2でお願いするの♪」

 

と、お願いする。すると美寿々は笑いながら、

 

美 「ハハハ!良いね!相手になってやるよ行

   くよ天魔!」

 

風雅「分かりましたここに戦いを挑んだ事を

   後悔させましょう……」

 

そう言いながら4人は外に出た。だが紫はただ考えていた。

 

紫 (彼らの本当の目的はいったい)

 

亜狛と耶狛の本来の目的がまったくもって分からなかったからだ。すると、

 

ゲン「紫殿は2人の戦いを見ますか?」

 

紫 「えぇそうねそうするわ……」

 

ゲンガイの提案により2人も外に出るのであったそしてこれを仕組んだ黒幕は、

 

理 「アハハ楽しみだ♪」

 

理久兎はそう思いながら木の上で戦いが始まるのを待つのだった。


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