紫に平安京に行くと行った数時間後、
理 「美須々達にも言わないとな」
紫 「はぁ~昨日帰ってきてまた居なくなる
とは……」
これには紫も頭を抱える無理もないだろう。総大将が理久兎の時点でだ。
理 「よし紫、皆を集めておいてくれ♪」
紫 「分かりました……」
紫は若干だな呆れぎみにスキマに入っていった。
亜狛「でも良かったんですか?」
亜狛は自分に紫と同様に若干呆れながら言ってくる。
理 「何が?」
亜狛「紫さんが言ったとうり昨日帰ってきての
これですよ?」
耶狛「~♪~♪~♪~♪」
耶狛は鼻歌まじりに荷造りをするがそんなのは無視だ。
理 「確かにそうなんだけどさぁ一応今の都にいる
連中の動向調査も視野にはいれてるんだよ?
それに紫達に戦いを挑んだ人間達を少し見て
みようとね♪」
耶狛「~♪~♪~♪~♪~♪」
亜狛「まぁ~マスターが何しようが俺らはマスター
に付いて行くだけ何ですけどねただ…悔いは
残さないようにしてください……」
自分の事を思って言ってくれているのだろう。良い従者を持てたと実感できる。
理 「勿論だ出来るだけ迷惑はかけないよ」
と、良い感じの雰囲気だったのだが、
耶狛「準備完了!」(・ω・´)
亜狛「さっきから鼻歌を歌いながら何やってんだ
耶狛?」
耶狛「何って?荷造りだよ?」
亜狛「いやだから早いって!」
耶狛のせいで台無しだ。そんなことを言っていると、
紫 「御師匠様…皆を集めてきましたわ……」
紫がスキマから出てきた。
理 「おっ!ありがとうな紫♪」
そう言いながら紫の頭を撫でた。昔と変わらず良い触り心地だ。
紫 「ちょ!御師匠様もうそんな年齢では!」
理 「何を言ってるんだ?俺から見れば歳なんて
関係ないぞ?」( ^∀^)
紫 「御師匠様……」(///~///)
亜狛「嬉しそうだな紫さん…」
耶狛「そうだね♪」
恥ずかしそうだが紫は何処か嬉しそうだ。
理 「さてそろそろ行くか!」
紫 「ではこのスキマの中にお入り下さい」
理 「分かったお前達も来いよ?」
亜狛「勿論です!」
耶狛「了解ヾ(´∀`*)ノ!」
そうして理久兎達は紫の作ったスキマへとダイブしたのだった。そしてここは天狗の里大広場ここには紫から呼ばれ無数の妖怪達が集まっていた。そんな中の一角では、
美 「理久兎の奴は私らを集めて何のようだ?」
華扇「今度はなにかしら?」
萃香「何だろうね?」
勇 「理久兎の事だからな……」
4人はまた何かするんじゃないかと予測する。
風 「理久兎殿はいったい全体今度は何をしよう
と言うのだか……」
はた「なんか50年前と同じような?」
文 「やっぱりはたてもそう思います?」
狼牙「これが本当のデジャブってやつか……」
天狗達に限ってはもうデジャブと言いきった。
ゲン「総大将は今度は何をするんだかな」
河童「本当ですね……」
と、また何かするのかとゲンガイも呟く。殆どの妖怪がそういう会話をしていると上空にスキマが現れる。
美 「来たか……」
風雅「来ましたね……」
ゲン「何を話すのやら……」
そしてスキマから3人の男女がスキマの中から姿を現わし地面に着地する。
理 「よしついた!」
耶狛「お兄ちゃんの空間移動より超安定!」
亜狛「それを言うな耶狛」( TДT)
紫 「まぁまぁ」(i_i)\(^_^)
どうやら耶狛の言葉に意外とショックを受けたようだ。紫に励まされていた。すると美寿々の声が響いてくる。
美 「理久兎、私らを集めた理由は?」
風雅「確かにそれを聞きたい……」
ゲン「そうですよ本題を話してください総大将」
と、本題を話せと言ってくる。そこまで言うなら本題を話してやろうと思った。
理 「アハハ……そうだねじゃ~回りくどい言い
方は嫌いだからぶっちゃけるね♪」
この場にいる妖怪達(紫と亜狛と耶狛以外)は理久兎の一言と共に静かになり唾を飲む。そして、
理 「我、深常理久兎は平安京に潜入する!」
全員「えっ……は~ーー!!!」
理久兎の発言でこの場にいる美須々、風雅、ゲンガイ、紫、亜狛、耶狛を除い全員があまりにも急なこと過ぎて叫びをあげる。そして叫びをあげなかった美須々、風雅、ゲンガイが口を開いて、
美 「そうかい気をつけろよ」
風雅「そうですか気を付けて下さい……」
ゲン「何だそんなことか……」
理久兎のぶっ飛び発言をしてもこの反応だ。
華扇 「鬼子母神様!?」
勇儀「何か反応が薄いよ!」
萃 「理久兎が壊れたんだよ鬼子母神様!」
美 「いや何時もの事だろ……」
理 「おいそれはどういう意味だ?」
美須々の言葉に流石の理久兎もツッコミをいれる。
文 「とうとう理久兎さん所か美須々様も
ぶっ壊れたんですか!」
狼牙「それよりも天魔様の反応も薄い!」
はた「天魔様なんでそんなに反応が薄過ぎるの
よ!まさか天魔様も壊れたの!?」
風雅「壊れてないからな!」
他の天狗達からもこの扱いだ……
河童「ゲンガイさんもなんでそんなに反応が
薄いんですか!一大事ですよ!」
河童「そうですよ!!」
ゲン「いやそうなんだけどさ……」
河童達がゲンガイにもの申すがゲンガイの反応も薄いそして美須々、風雅、ゲンガイは言葉を揃えて、
美 「ぶっちゃけな……」
風雅「一言でいうとさ」
ゲン「なんというか……」
そう言って3人はもう一度口を揃えると、
3人「理久兎のぶっ飛び発言にもう慣れた」
見事にハモったそして3人は理久兎の行動にとうとう慣れたようだ。
全員 ( ; ゜Д゜)
これにはこの場にいる全員は「嘘だろ」「ありえない」と思っている無理もない。
紫 「まぁ私はもうとっくに慣れたけどね」
理 「それは喜んでいいのか……」
自分からしたらもう複雑な心境だ。
美 「で、理久兎…都に行って何するんだ?」
理 「簡単だよそこにいる人間達の動向を
少し探ろうとね♪」
風 「あぁあの陰陽師とか言う奴等か……」
どうやら機関とは陰陽師と呼ぶらしい。覚えておこうと思った。
理 「そういうのもそうだね」
ゲン「でも大丈夫かい総大将?バレたら即刻滅
っされるよ?」
理 「大丈夫だよバレないようにするから♪」
紫 「所で御師匠様は何時から都に行かれる
のかしら?」
何時から行くのかと言われ考えて、
理 「う~んそうだな1週間後かな?」
全員「速っ!?」
理 「俺からは伝えたいことは以上だけど
他に質問はある?」
美 「あ~最後に1ついいか?」
そして美須々がもう一度質問をする
理 「なんだ美須々?」
美 「もう会えない訳じゃないんだよな?」
どうやら反応は薄かったが美須々も理久兎のことを心配はしているようだ。
理 「勿論だ♪何ならあっちで拠点を構えて落ち
着いたら連絡するからその時には遊びに来
なよ♪」
美 「そうかい…なら行かせてもらうよ!」
理 「他に何かある?」
理久兎がそう言うと今度は風雅が質問をする。
風雅「なら私からも総大将の代理は以前通り
紫殿でよろしいのですか?」
理 「勿論変わらずにね♪」
紫 「承知しました御師匠様」
後ろに立つ紫が自分に頭を下げた。別に下げなくても良いのだが。
風雅「分かりました」
理 「他に何かある?」
そして風雅の質問にも答えた理久兎はもう一度聞く。
全員「………………」
理久兎から見た感じ誰も言うことが無さそうだった。
理 「無いならこれで終わり!んじゃ解散ね」
そうして理久兎は正式に都に潜入することを決定したのだった。