第84話 今の暮らしについて
とある朝の事。
理 「お~い亜狛その書類を持ってきてくれ……」
亜狛「はいはい……」
耶狛「お兄ちゃんこの書類忘れてるよ!」
亜狛「悪いな耶狛……」
今現在、自分達は何処にいるのかと言うと、
理 「ふぅ書類整理終わり!いや~貴族の暮らしは
本当に不思議だね♪何でこんな面倒な事する
かね?今思うと永琳の気持ちが分かるよ…」
亜狛「そういわずに……後お茶です」
理 「おっ!ありがとうな亜狛」
耶狛「お兄ちゃん私も!」
亜 「はいはい……」
そう今自分達は平安京を拠点に貴族になった。どうやって貴族になったのかそれは試験を合格して仕事の功績などが認められたからだ。結果貴族としては最年少貴族なんて言われたり秀才とか言われてるけど俺の場合は年の功とか昔から読み書きなどもしてたし何よりも見た目はあれだが年齢的に最年少はないだろ。そして亜狛と耶狛は一応の形状は自分の家来兼使用人ということになっている。ついでに2人の尻尾と耳それと妖力は隠してるから問題ない。
理 「でもさ2人共俺は思うんだよ……」
亜狛「何ですか?」
耶狛 (・_・?)
理 「急に家が大きくなって落ち着かね!
てか庭とか絶対要らねぇよ!」
本当に家が一瞬で大きくなり落ち着かないが現状だ。理久兎達(妖怪の山)の家は部屋なども小さくぎゅうぎゅう詰めだったのが平安京に来て貴族の位が七位になり家がまともな大きさになってものすごく歓喜を起こした。そしてそれを祝いに紫や美須々それに風雅やゲンガイなども祝いに来てくれてとてもいい仲間を持ったと思った。だが三位になったとたんに家がでかくなり過ぎてしかもそのでかい家に3人で住んでいるため、でかすぎ広すぎで落ち着かないのが現状なのだ。他のメンバーが居ればそうでもなが皆は今現在妖怪の山で日々仲間を集めたりしている。仕事を押し付けた紫には本当に申し訳ないと思うときもある。因みに何故、三位ぐらいまで上り詰めたかは、一部の上流階級貴族の悪政を暴いたりしたらこうなった。こうなるまでかかった時間は、僅か5年とあり得ない時間でのスピード出世で理久兎もかなり驚いてた。なおまず普通ではあり得ない。
亜狛「その気持ちは分からなくもございません
が……」
耶狛「おっきい家は好きだけどこの大きさは
ちょっとね……」
理 「帝に頼んで家を小さくして貰おうかな……」
そんな感じで理久兎達が愚痴って数時間が経ち時間は正午を廻った。
理 「もう昼か……」
亜狛「そうですねマスター」
耶狛「お腹すいたな……」
理 「なら久々にそばでも食いにいくか!」
提案すると亜狛と耶狛は尻尾を左右に大きく振って、
耶 「おぉ!行く!行く!」
亜狛「たまにはいいですね♪」
理 「良し♪そうと決まれば準備だ!とりあえず
あれは着けていけよ?」
亜狛「分かりました」(*^_^*)
耶狛「ラジャー!」(*゚∀゚)ゞ
あれとは簡単にいうと指輪だ。昔海外に行った時に盗人を成敗したら商人の人がいくつか貰った指輪を加工して指輪の裏にルーン文字による魔法を描いた。その魔法はいわゆる幻覚の魔法の1種である『トランス』という魔法だ。この魔法は相手から見る自分の姿を変えることのできる魔法だ。これを使えば獣耳そして尻尾を持つ2人もそれらを隠すことができる簡単にいうと人間の姿になることができるちょっと特殊な魔法だ。正直ルーン文字を指輪に刻むの手間がかかる消えないように彫らなきゃいけないしそれでいて彫る対象も小さいそれにルーン文字は1つミスるとやり直しを繰り返すことになるのでもの凄く神経も使うからイライラしやすい人はすぐに止めたがる、
理 「準備は出来たね?」
亜狛「指輪もはめました!」
耶狛「私も!」
理 「なら行こうか後、妖力を隠しとけよ?」
亜狛「勿論です!」
耶狛「当たり前だよ!」
そんな感じで俺らはそばを食いに行くことになった。なお今の理久兎の服装は貴族らしい服装、亜狛はどこぞの銀髪天パー侍のように着物を着て上の部分を着崩した格好で耶狛はお馴染みの巫女服だ。
市民「こんにちは八弦理楼様♪」
理 「どうも」( ^∀^)
ここだけの話、理久兎は定番のように名前を偽っている。理久兎という名前だとすぐばれる。そのため今現在理久兎が使っている偽りの名前は
子供「あっ!理楼様がいるよお母さん!」
市民「こら!指を指すな!」
子供にまで名前を知られてたりする。
理 「こんにちは元気がいいですね♪」(*^-^)
市民「すみませんうちの子が……」
理 「気にしてませんよそれに子供は元気に
限りますからね♪」
市民「すみません……」
子供「耶狛お姉ちゃん!また遊んでね!」
耶狛「おうまかせろ!」( ≧▽≦)ノ
市民「これは亜狛さん良ければまたうちの
野菜を取りに来てくださいね♪」
亜狛「これはおじいさん是非とも行かせて頂き
ます!その時にはお酒も持っていきます
よ!」
市民「いや~すんませんね」
実のところ理久兎達は身分の差や階級など関係なく農民や商人達とも仲が良いのだ。そのせいか現代の近所付き合いのような感覚になっている。だが一部の貴族達はそれを良しとしないせいのか殆どの貴族には少し毛嫌されているが、
貴族「おい理楼の奴が来たぞ……」
貴族「けっ!いまいましい奴だ……」
こんな感じに貴族(モブ)は陰口を言っていた。こんなにもスピード出世やらしているため忌々しく思っているのだろう。
亜狛「マスター彼奴らを片付けましょうか?」
耶狛「やるなら残酷限定だけど♪」
理 「ほっとけ所詮は口だけの奴等なんだからさ
それよりそばを食おう♪」
亜狛「了解です」
耶狛「うん♪」
理久兎から見ると所詮は三下の雑魚が陰口をいってるだけにしか聞こえないのだ。そして行きつけの蕎麦屋のところまで来ると、
? 「お金がない!まさか盗られた!」
店員「あんた……まさかタダ食いか!?」
? 「違います!」
こんな会話をしている蕎麦屋の店員と不思議な格好をした女性がいたのだった。