理の神様は何を見る   作:怠惰のクソ悪魔

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第85話 少女を助けました

自分達の目の前の蕎麦屋では店員と少女が言い争っていた。

 

理 「なにやってんだ?」

 

亜狛「どうやらタダ食いらしいですね………」

 

耶狛「世知辛い世の中だね……」

 

理 「お前ら少し割って入るよ♪」

 

亜狛「了解です」

 

耶狛「OK♪」

 

俺達が見たところ何やら言い合いになりそうな雰囲気だったので俺らが仲裁の意味も込めて話にわってはいることにした

 

亜狛「どうも店長さん」

 

耶狛「どうもなの!」

 

理 「何やってんの?」

 

理久兎達は店長達に話しかける。すると自分を見た店長は驚きながら、

 

店長「おっ!理桜さんそれに亜狛さん耶狛さん

   実はタダ食いの奴が居てな……」

 

? 「だからタダ食いなんてしてないってば!」

 

と店長の言葉に対して少女は否定をするが、

 

店長「ならお勘定を払えるのか?」

 

? 「うっ!それは……」

 

店長の言葉に反論が出来ないようだ。仕方がないので助け船が出すことにした。

 

理 「なら店長俺がその子の分も払うよ♪」

 

? 「え!?」

 

その発言は予想値にしなかったのか2人は目を見開いた。

 

店長「いや理桜さん達から貰えないよ!」

 

? 「私も払って貰う気なんて更々ないです!」

 

2人はそう言うが理久兎達3人は、

 

理 「良いよ気にするな♪」(゜∇^d)!!

 

耶狛「そうだよ気にしないで」( ^∀^)

 

亜狛「気にしないでください」( ̄∇ ̄*)ゞ

 

と親切に言う。目の前の少女は背に腹は変えられないと思ったのか、

 

? 「その申し訳ありません……」

 

理 「ハハハ♪」

 

そんなことを言っているとひらひらと蝶がその少女の肩に止まる。

 

? 「……えっ!!すいませんえ~と私は少し

   急ぐのでお詫びは後日に…では!」

 

そう言うとその少女は走り去っていった。

 

耶狛「まったね~♪」

 

亜狛「あの子足早いな……」

 

等と言っているともう少女の後ろ姿は見えなくなった。

 

店長「えっと理桜さん良いのですか?」

 

理 「うん大丈夫だよ店長♪」

 

店長「理桜さんがそう言うなら……あっそうだ!

   理桜さん亜狛さん耶狛さんに新しく紹介

   したいお品書きがあるんですよ♪」

 

理 「おっどんなの?」(  ̄▽ ̄)

 

店長「新しくとろろ蕎麦を始めました!」

 

どうやらとろろ蕎麦を始めたようだ。それは楽しみだ。

 

亜狛「凄く美味しそうですね!」

 

耶狛「楽しみ~♪」

 

理 「え~と2人共それでいいか?」

 

亜狛「えぇ!それで♪」

 

耶狛「私もお兄ちゃんと一緒で♪」

 

2人もとろろ蕎麦を頼んだ。なら自分も含めて頼む量販店3つだ。

 

理 「はいはいえ~と店長それを3つね」

 

店長「あいよ!とりあえずここじゃ食べれ

   ないから中へどうぞ♪」

 

理 「それもそうだね中へ入ろうか2人共…」

 

亜 「そうですね……」

 

邪 「そうだね……」

 

そんな感じで俺ら3人はとろろ蕎麦を食べることにしたのだった。そして数分後……

 

理 「ふぅ~食った中々美味だった♪」

 

亜狛「本当ですねこのとろろがまた食欲

   をそそりますね♪」

 

耶狛「美味しかった~♪」

 

中々美味でもう満足だ。自分以外の亜狛と耶狛も満足したのか顔がほころんでいた。

 

理 「とりあえず店長さっきの子のも合わせて

   お勘定をお願いね♪」

 

店長「何時もありがとうな理桜さんえ~とお勘

   定は………さっきの子も合わせて1600

   円ね♪」

 

理 「はいじゃ~ちょうどね♪」

 

店長「え~と1600円丁度ねまいど!

   理桜さん達また来てくれよ♪」

 

理 「もちろんまたよらせて貰うよ♪」

 

亜狛「ありがとうございました!」

 

狛「またね」( ^∀^)/

 

そう言いながら理久兎達は外に出た。

 

理 「う~ん食った食った♪」

 

耶狛「ここの蕎麦いつ食べても美味しいよね♪」

 

亜狛「そうだな耶狛♪」

 

そんなことを言っている時だった。自分達の元に1人の男が近寄ってきた。

 

? 「おや?理桜君達じゃないか!」

 

理 「これは不比等様さんこんにちは」

 

亜狛「不比等様こんにちは」

 

耶狛「どうも不比等様♪」

 

この人は藤原不比等さん貴族の中で唯一、自分を毛嫌いしていない貴族だ。他に自分を毛嫌いしていないのはあまり思い付かない。

 

藤原「君達そこから出てきたということは

   昼飯を食べたところかな?」

 

理 「えぇそのとうりですね♪」

 

藤原「おぉそうかそうかここの蕎麦屋は

   そんなに美味しいのか!」

 

理 「少なくとも私は気に入ってますね♪」

 

藤原「ほほぅ……ところで理桜君……」

 

理 「なんでしょうか?」

 

藤原「また家に来なさいそしてまた共に

   酒を飲もうじゃないか」( ´∀`)

 

理 「えぇその時はよろしくお願いしますね」

 

藤原「おっと私は急ぐのでな、ではまたな♪」

 

藤原さんは上機嫌に帰っていった……

 

理 「さて俺らも帰りますかね?」

 

亜狛「了解マスター」

 

耶狛「了解で~す!」

 

そんな感じで理久兎達はただ広いだけの家に帰っていったのだった。そして一方で、

 

? 「すまなかった急に呼び出したりして」

 

? 「いえ……問題ありません」

 

長い距離を走り疲れたが自分よりも遥かに位が高い相手のため顔に出さずに応える。

 

? 「晴明よそなたに頼みたいことがあって

   呼んだのだ……」

 

晴明「何でございましょうか(みかど)様……」

 

そうこの女性はさっき蕎麦屋で理久兎に飯をおごってもらった少女もとい真名は安倍晴明だ。そしてその晴明が頭を下げている相手こそこの京の都の王の帝だ。

 

帝 「3日前に百鬼夜行の総大将深常理久兎

   とその仲間達が暴れまわって村を1つ

   潰したようだ……」

 

晴明「なん……ですって……それは何時の話

   ですか!そして生存者は!」

 

天皇「今から約3日前だ………生存者は見た所で

   数名それも妖怪共の奴隷として生存して

   いるそうだ………調査隊の話では理久兎達

   百鬼夜行は今はそこを拠点にしている…」  

 

晴明「そんな……」

 

帝 「そこで晴明よそなたには深常理久兎

   とその仲間達の討伐を願いたい……」

 

つまり自分にその人ならざる者達を退治するそれが仕事のようだ。

 

晴明「帝様その理久兎の仲間達の数はどの

   くらいなんでしょうか?」

 

帝 「噂では約万の単位を越える程とは聞い

   ておる……」

 

それを聞き自分は頭の中で物事を整理する。

 

晴明(深常理久兎……またの名ををぬらりひょん

  かつて鬼と天狗の軍団を1人でまとめあげ

  たとされその男に連れられ今も妖怪が集結

  してきている謎の妖怪軍団の元締め目的も

  不明そして顔も不明と謎の多い妖怪………知

  れているのは男だと言う事だけだが恐らく

  妖怪の頂点に君臨する者……)

 

と、考え込んでいると、

 

帝 「大丈夫か?晴明よ……」

 

晴明「えっいえ大丈夫です明日に出発します!」

 

帝 「そうか…もし兵隊が必要なら……」

 

晴明「いえ要りません!多分犠牲者が増える

   だけです……なので私だけで行きます」

 

妖怪ぐらいなら自分でも何とか出来ると思いそう言うと、

 

帝 「何とまことか!」

 

晴明「問題ありません……」

 

帝 「ふむ分かった…無理はするのではないぞ?」

 

晴明「勿論でございます…最後に帝様……」

 

帝 「どうした晴明よ?」

 

今、自分がどうしても会いたい男、八弦理桜の事を思いだし帝に住所を訪ねることにした。

 

晴明「理桜と呼ばれる貴族はご存知ですか?」

 

帝 「おぉ!あの男か!」

 

帝の反応から凄い有名なようだ。

 

晴明「何者ですか?」

 

帝 「あの、男は一部の悪政を働いた貴族を

   暴き更にはまだあの年齢で名を虎榜に

   名を連ねただけでなく満点による合格

   そして博学才穎と本当に聡明な者だ」

 

晴明「そう何ですか!?」

 

まさかそんな人物だったとは思いもよらなかった。

 

帝 「あぁその男がどうかしたのか?」

 

晴明「いえその理桜さんの家を知りたくて……」

 

帝 「どうしてまた?」

 

晴明「先程に彼に助けられまして……」

 

帝 「ほぉ……そうかそうか確か彼の家は

   △△△ー○○○番地だ」

 

晴明「お教えいただき感謝します……」

 

帝 「よいよい♪お礼は早めに済ますの

   であるぞ?」

 

晴明「勿論です……では私はここで」

 

帝 「うむ頼むぞ晴明よ!」

 

晴明「かしこまりました!」

 

そう言って晴明は立ち去る……

 

晴 (待っていろ深常理久兎この私が

  直々に滅してやる!!)

 

そう心に刻み晴明は宮殿を後にした……

 

? 「これは一大事ね…すぐに御師匠様に

   伝えないと……」

 

それを聞いていたのは人間の他に妖怪が1人混じっていたのを知るものは誰1人と知らなかったのだった。

 

 

 


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