終末なにしてますか?死にたくないですか?助けてもらっていいですか? 作:朝が嫌いな人間
同時刻イグナside
何とか言い切った。あれ以上話していたら感情を押さえつけていられる自信がない。
みんなで帰ると約束したのにルツには待っている人が居るのに、置いてきてしまった。だから、自分にできることをしよう。
上司の爬虫種のライムスキンのところへ行く。部屋の前でノックをする。
「ハエリタマエ」
「失礼します」
「ナンノヨウダ・・・ホウコクナラキイテイル。」
「今回はお願いがあってきました」ライムスキンは目を細めると
「フム・・・ハナシをキコウ」
「もう一度、ルツ・イア・アグニールの探索に行かせてほしいのです」
「・・・・」
「自分は、彼と約束したのです、全員で生きて帰ると。軍人失格かもしれない、偽善かもしれない。でも、ここで彼を見捨てたら後悔する気がするのです。」
「お願いします」
「ソノコトダガ、モウキュウジョニムカッテイルノダ。」
「なっ」驚いて声が出ない。しかし、これで助けられるかもしれないのだ。よっかた・・・・。安堵して力が抜けそうになる。
「では、無事に救助された場合に備えて向かいに行ってもいいですか?すぐに、妖精倉庫に返してあげたいのです。」
「ダメダ・・・ブジデアッテモ、シバラク、ヨウセイソウコニハカエサナイ。」
「な・・・なぜですか。詳しく、説明してください!」」
「カレハホカノヨウセイ兵とはチガウノダ」「え・・・それはどういう・・・」
「ハナシはイジョウカ?・・・デハカエリタマエ」有無を言わせずに言い切る。これ以上は無理だと判断して退出しようとする
「・・・了解しました」「失礼します」
扉に手をかけたタイミングで「ツカレテイルヨウダナ、ホンでもヨンデヤスムトイイ」
「・・・・」
部屋を出て落ち着ける場所にいく。
そして、さっきの言葉を思い出す・・・自分で調べろということか。
なんだかんだ言って、甘い上司だ。
★★★★
ルツside
目を覚ますと知らない天井だった。
「何処だここは・・・。」
「船の中だ・・・そしてお前にはある場所に向かってもらう。」
頭の上から声が聞こえた。ここは、軍艦らしい。だが、状況が呑み込めない。
辺りを見回そうとすると、目隠しをされた。「っっっ・・・何を」抵抗しようにも体も、うまく動かないし従うしかないようだ。いつもならパニックに陥りそうな状況なのに不思議と落ち着いている。
しばらくして、船が止まった感じがした。すると上から声をかけられる。
「これから貴様を降ろす。まだ目隠しをとるなよ。」 そう言われるや、何人かに担がれ、運ばれる。・・・そして降ろされた感じがした後に足音が離れていく。このまま置き去りかよ・・・。しばらくすると足跡が聞こえてきた。誰か近付いて来る。そして、足音が目の前で止まった。
「まず、目隠しをとって、やる。」そう言って目隠しを取られる。
視界が戻った。急に戻ったせいで目がちかちかする。ようやく、目の前のものに焦点が合う。そこに居たのは、黒い軍服を着た兎徴種の男だった。何故かサングラスをかけている。
「私の名はバロ二・マキシ一位武官だ」
一位武官・・・・イグナと同じ・・・・。
「それより、ここまで連れてこられたのはなぜか教えてもらってもいいですか?」
「ついてくればわかる」そういて歩き始める。
「あのー申し上げにくいんですが1人じゃあ動けないんですが。」
そういうとバロ二一位武官はどこにあったのか車椅子に俺を乗せる。
歩いていくと大きな建物が一つあった。まるで魔王の居城だ。趣味が悪い。そこに入るらしい。
中は意外ときれいだった。まるでだれか住んでいるように・・・実際だれか住んでいるのだろう。奥のほうに進んでいく。すると、大きな扉の前についた。バロ二一位武官がノックする。「入れ」男の声がした。中に入るとそこには、背の高い妙に迫力のある白マントの老人と車椅子に乗っている骸骨だった。まるで、映画のワンシーンだな。余りのカオスっぷりに驚き、声が出ない。
「では、私はこれで・・・」そういって、バロニ一位武官は帰ってしまった。
えーーーーここに置いて行かれるのかー。突然、叫びたい衝動に駆られる。
そんなバカなことを考えているうちに老人のほうが近付いて来る。
「儂はスウォン・カンデル・・・人々からは〈大賢者〉と呼ばれており、護翼軍の相談役を担っている。」