終末なにしてますか?死にたくないですか?助けてもらっていいですか?   作:朝が嫌いな人間

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すいません。ネフレンsideはまた今度にします。


原作開始
ヴィレムと餌付けと秘密


朝目が覚める。いつも道理、食堂に行き端っこの席に座る。

 

「おはよう、レン」

 

「おはよう、ルツ」

 

いつも道理の挨拶をして、食事を始める。

すると、ナイグラートが声を掛ける。

 

「みんな注目―。今日からみんなと過ごすことになったヴィレム二位呪器技官です」

 

「みんなよろしくな」

 

そうあいさつするも、みんな怯えて、近づこうとしない。

これには、彼も驚いたようで・・・「え?」と漏らしていた。

次の日も・・・・

「早起きだなお前ら」と声を掛けるも怯えられ、掃除の手伝いをしても、怯えられ、

挙句食われる、攫われる~と言われ、なんだかちょっと可哀そうになってきた。

ここは男がほとんどいないから、ヴィレムには残ってほしいんだけどこの分だと難しそうだ。

 

「個々の子供たちは大人の男性に慣れてないからどうすればいいか分からないのよ」

 

屋上に、話を聞きに来たヴィレムにナイグラートが言う。

 

「それは、分かっているが何日も子供を怯えさせておくのもな・・・」

 

「なるほど~。つまりヴィレム二位技官はロリコンって事っすか~」

 

そうアイセアが茶化す。なんだか俺も悪乗りしたくなって

 

「うわ~ここの子供たちをそんな目で見てたのか~こわいー」

 

と援護する。

 

「子供は好きだぞ」

 

まさかの答えが返ってきた。

 

「お~マジっすか!で、で、どの子が好みっすか?」

 

「やっかましいあたしことアイセアから、我が道を行くちっちゃなネフレン」

 

「そして当方おすすめ!青いむっつり顔の~」

 

「クトリだろ知ってる」

 

「おお~じゃあまさかまさかのルツっすか~」

 

「ヴィレム二位技官マジですか・・・」悪乗りしてみる。

 

「ちが・・・」「こ、来ないでください・・・」

 

「ご、誤解だ」

 

からかい買いがあって面白い。そろそろかわいそうなので種明かし。

 

「いや~冗談ですよ。」

 

「お前な~」

 

「ところで、チビたちの心をつかむならお菓子作りはどうですか。例えば、プリンとか・・・

「単にルツが食べたいだけ」

 

レンの鋭いツッコミが入る。

 

「それだ!!!!」

 

しかしヴィレムには、好評だったようだ。

レンのジト目が痛い。

それからあれよあれよとことが進み、お菓子作り成功に終わった。

こうして、ヴィレムは妖精倉庫に受け入れられた。

 

 

★★★★

次の日図書室で本を読んでると、庭からチビたちの声に混ざってヴィレムの声が聞こえた。どうやら完璧に溶け込めたようだ。なんだか子供慣れしてるな~っと思った。ただヴィレムはどこまで俺らのことを知っているのだろう。まあ、あの様子だと全くと言っていいほど知らされていないのだろうな~そんなことを考えていると、「アルミター」と叫び声が聞こえた。

何かあったようだ・・・ま、いっかいつものことだしなー。

と思っていましたとも。どうやら、アルミタが崖から落ちたらしい。それはいい。

怪我は、すぐに、治るらしいし。まあ、ヴィレムとナイグラートは慌てただろうが。恐らく問題は、ヴィレムがこの異常なチビたちの反応に気づいたことだろう。たぶん、明日から彼は今まで道理にできないだろう。そんなことを考えると残念でならなかった。

 

★★★★

 

ヴィレムside

朝早く目覚めてしまった。昨日のナイグラートの言葉が忘れられない。頭を整理したくて、図書室に向かう。

中に入ると、ルツが居た。

 

「よう、ルツ朝早くから読書か。」

 

「おはよう、ヴィレム。その顔を見るに、俺らについて知ったんでしょ」

 

「・・・ああ」俺はなんて答えればいいのか分からなかった。

 

「・・・少し話をしようか。俺らのことどこまで知ったの?」

 

俺は迷ったが、素直に言ったほうがいいと思った。

 

「別に、お前らが妖精兵で、聖剣を使える存在ってだけだ。」

 

「・・・詳しく語る気はないけど、それだけ知ってれば分かるだろ」

 

ルツは自分の服の袖をまくる。そして、包帯を巻かれた腕を差し出してきたのだ。

 

「俺らは、使い捨ての兵器だ。死を恐れない消耗品だ。それでも、俺たちに今まで道理の態度がとれるか?」

 

どこか自虐的で、悲しそうな顔をしながらルツがそう問うてくる。

 

「ああ、答えは変わらない。子供たちは可愛いし、それに昔同じようなやつがいてな、放っておけないんだ。何とかしたいと思ってるんだ」

 

「自分になら助けられると?」

 

「ああ、そうだ。」

 

「・・・クトリは、あと少しで15番島で門を開けることになっている。賭けをしよう。5日後までに、今までの出撃記録を探しておく。それと妖精についての書物も。その代り、姉さん・・・クトリを助けて見せたら君の勝ち。打開策を提示して見せればいい。そしたら信用する。」

 

そう言い残して、ルツは部屋を出て行ってしまった。

 

 

 




原作のところは少しはしょったりしています。

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