一つ、転生者陽野映司は幼馴染の立花響とツヴァイウィングコンサートに来ていたノイズの襲撃に会う
二つ、客席の崩落に巻き込まれた映司は響を守りたいという欲望に反応して出現した三枚のメダルを握りしめ、変身する
三つ、事件から2年後、青年へと成長した彼は再び守るために三枚のメダルを手にノイズを倒しに向かう
翼さんの新作CDを求めてリディアンから飛び出したはずの私はノイズから逃げていた。
近くにいた女の子の手を引っ張り走って走って、転んでもあの人の言葉が私を諦めずに立ち上がらせる。
さらに走って走って走りまくって・・・
それでもノイズはしつこく追ってくる。
一体どれだけは知ったのだろうか。無我夢中で逃げ続け何かの施設に逃げ込んだ私たちは大量のノイズに追い詰められていた。
「死んじゃうの・・・?」
女の子が私の服に顔をうずめて泣きじゃくる。
じりじりと距離を詰めてくるノイズ。そんな時、とても優しくて力強い歌を口ずさんでいたあの人の、奏さんの言葉が再び私の脳裏に浮かび上がってくる。
私にできること・・・できることがきっとあるはず・・・・だから!!
「生きるのを諦めないで!!」
奏さんの言葉が私の口を震わせた。その時、私の胸に歌が思い浮かぶ。聞いたこともない不思議な歌。
「Balwisyall nescell gungnir tron」
―――――私はその歌を、迷いなく歌った。
訳がわからなかった。姿が変わったと思ったらすごいジャンプできちゃうし、着地の時衝撃は来たけどほとんど痛くなかったし、体は軽くて何でもできちゃいそうで、実際ノイズを倒せて戦えると思っても体は急に重くなるし、数が多くて庇いながらだと下手に動けない。
そんな私にノイズが迫ってくる。
その時、ノイズを次々と吹き飛ばしながら一台のバイクが突っ込んできた。
見たことある青い髪をなびかせて私の横をすり抜けながらノイズにバイクをぶつけたその人は綺麗にそばに着地した。
「呆けない!あなたはその子を守りなさい」
「翼さん・・・?」
そのまま翼さんはノイズの群れに向かって走り出した。
「Imyuteus amenohabakiri tron」
歌を歌った翼さんが光に包まれ、私のと似たような姿へと変わりノイズの群れを吹き飛ばした。
次々とノイズを斬っていくその戦いぶりに見とれていた私は群れから離れたところにいた銀色のノイズに気が付いた。ノイズの群れをすべて倒した翼さんもそれに気が付いたらしくそのノイズを見つめる。
心なしかその顔はさっきのノイズと戦っているときとはまた違う感じがした。と銀色のノイズが動いた。
他のノイズと同じように体を翼さんへと突撃させるが動きはほかのより遅い。それをなんなく回避した翼さんが隙をついて他のノイズを斬るときと同じように斬りつけるが、銀色の体に少し刺さる程度で斬ることはできない。
「くっ・・・!」
苦虫を潰した顔で翼さんがもう一度剣を再びノイズの体へつき立てるが、やはり刺さりはしても倒しきれない。とノイズが起き上がり、翼さんへ攻撃を仕掛ける。それを剣で避けつつ攻撃を仕掛けるがやっぱり倒しきれない。
先のノイズを簡単にやっつけたときと違って苦戦している翼さんに私は集中しすぎて後ろから迫る別の銀色のノイズに気が付かなかった。
「あ!」
女の子の声で気づくも遅く、すでに避けられないと思った私はとっさに女の子を抱き寄せノイズに背を向ける形で自分の体を楯にした。これなら女の子だけは守れる。そう思った。
その時、パキンッという聞いたことのない音とすぐ後ろで軽い爆発のようなものが起きた。
顔を上げるとノイズが体から煙を吹かしながら私を飛び越えて吹っ飛んでいく。振り返ると黒いバイクに乗った人がこっちに銃のようなものを向けながら走ってきて、私のすぐそばで止まった。
黒いヘルメットを着けて顔はわからないその人はバイクから降りると私たちに向いてこう言った
「よく頑張った。あとは俺に任せろ」
男の声だった。ヘルメットでよくはわからなかったけど、確かに男の人が私たちを励ますように言った。
「さて、いくか・・・!」
その人は懐から何かバックル(だったと思う)を当てるとベルトが伸び体に巻きついたということ。そして、赤と黄色と緑のメダル3枚をセットし叫んだ。
「変身!!」
電子音がベルトから流れ、空中に赤・黄・緑の光が彼を包み込んだ。次の瞬間、彼の体は変わっていた。
〈タカ!トラ!バッタ!タ・ト・バ!タトバタトバ!!〉
卒業直前なら時間が取れるだろう。そう思っていた時期が俺にもありました。
ははっ、時が流れるの早過ぎ笑えねえしこれからも時間が取れるか心配ですわ・・・