「やだ。死にたくない!誰か助けて」
私の前には怖い魔術士達が沢山いる。どうやら私の居候している所のお嬢様と間違えられたみたいだ。
「てめぇ、おとなしくしろ」
怖い…
なんで私がこんな目に合わないといけないのだろう。お母様には捨てられた。急に冷たくなった。そしてある貴族の家に預けられた。その家の方達は私に優しくしてくれたど、私はそれを拒絶した。だって誰も信じられないから…
おそらく私が連れ去られたことなど気にもしてないんだろう。こんなことならよく話しかけてくれた同い年の女の子と仲良くしておくべきだったかなぁ…
そう思っていると…
「ねぇおじさん達なにしてるの?」
ふと顔を上げると1人の少年が立ちふさがっている。フードに顔が隠れていて見えないが身長的に私と同じぐらいだろうか
「ガキ、そこをどきな。じゃねえと殺すぜ」
怖い魔術士達がそう脅す。
「はぁ、街中で連れ去られた子をたまたま見ちゃったから様子を見てたんだけどやっぱり誘拐か。このクズどもが。俺はお前らみたいなのが大っ嫌いなんだよ」
フードの男の子はそう返す。怖くないんだろうか
「じゃあ仕方ねぇな。死ね」
「はぁ…フィジカル・アップ」
「ぐはっ!」
男の子が何か呟くと一瞬にして姿が消え、私のことを捕まえていた魔術士を蹴り飛ばした。そしてそのまま私を持ち上げさっきの場所に戻る。
「やだ!離して!」
私は怖くなって男の子の手を振り払う。せっかく助けてくれたというのに…
しかし男の子はフードで顔は見えないが、優しく微笑んで私の頭に手を置いた。
「大丈夫だよ。何があっても俺は君の味方になって上げるから」
そう言って男の子は立ち上がった
「さて、お前ら死ぬ覚悟はできてるよな?」
それはさっき私にかけてくれた言葉とは違い、怖く冷たい言葉だった。
「ふん、てめぇこそこの人数相手に勝てると思ってんのか」
「お前らレベルの相手が何人集まったところで俺の敵じゃない」
そう言って男の子が構えたところで…
「うおぉぉぉぉ、間に合った!よし、この子は無事だな」
1人の男の人が走って来た。私のことを助けに来てくれた人だろうか
「て、うわ!なんでお前がいるんだよ」
今、駆けつけてくれた人が驚いて男の子を見る
「いや、散歩してたらたまたまこの子が連れ去られるの見ちゃってね〜そっちは任務かな?」
「あぁ、この子の守ってくれと、ある方にお願いされてな」
「そーか…まぁ任務の話だから聞かないが手伝ってやる。後で飯おごれよ」
「あぁわかったよ」
《この眼に力を》
「なんだその赤い目は…まさかお前は死神⁉︎」
「だったらどうする?」
「くそ、いくぞ!あいつらを殺せ!」
「容赦はしないぞ」
そう言って2人は怖い魔術師達を全員を倒した。
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
「ルミア起きて〜」
私はお世話になっているフィーベル家の一人娘、そして私の一番の友達のシスティに起こさた。
はぁ、今日もあの夢を見ちゃったなぁ
「ルミア?」
「あ、なんでもないよシスティ。さ、朝食に行こ」
そう言ってシスティと一緒に食堂に向かう。
「はぁ、いつかお礼が言えたらいいんだけどなぁ」
誰にも聞こえない声でひとりの少女が、そう呟くのであった