ロクでなし魔術士と赤い目を持つ義弟   作:ポポポンのポン

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6話

次の日俺は驚きの光景を目にした。なんとグレンがフィーベルさんに謝っている…明日はショックボルトでも降るんだろうか…

 

俺はふとティンジェル さんを見るとこっちを見てウインクした。あぁ、彼女がなんかしたのか

 

「それじゃあ授業を始める。とその前にお前らってほんとバカだよな」

 

「「「「「「はぁぁぁぁ?」」」」」」

 

グレン兄の言葉にクラス全員の怒りがグレンに向く。

みんなすまん。正直俺もそう思っている

 

「ずっと授業態度見てて思ったよ。お前ら魔術のことなんもわかっちゃいねぇんだなって」

 

「ショックボルト程度の一節詠唱もできない三流魔術師に言われたくないね」

 

クラスの誰かがそうつぶやく。そしてクラス中から馬鹿にする笑い声

 

「それを言われると耳がいたい。俺には魔力操作の感覚と略式詠唱のセンスがなくてね。だが、ショックボルト程度とか言ったか?やっぱバカだわお前ら」

 

グレンはそんな笑いなど気にせず話を続けていく

 

「じゃあ今日はそのショックボルトについて教えてやるよ。基本的なえいしょは 雷精よ・紫電の衝撃持って・打ち倒せ」

 

グレン兄が詠唱すると手からショックボルトが発動した

 

「やっぱり3節詠唱…」

「とっくに極めてますわ。ショックボルトなんて」

 

「知っての通り魔力操作に長けたやつなら雷精の紫電よ の一節で詠唱可能だがじゃあ問題な」

 

そう言ってグレン兄は黒板に詠唱の言葉をかく

 

「雷精よ・紫電の・衝撃持って・打ち倒せ この4節に変えた呪文だと何が起こる?」

 

「その呪文はまともに起動しませんよ。必ずなんらかの形で失敗しますね」

 

メガネの子 ウィズダン君がそう答える。いや、それ質問の回答になってないだろ…

 

「んなことわかってんだよ、バーカ。俺はそれがどうゆう形で現れるか聞いてんの」

 

「そんなものランダムに決まってますわ」

 

「ランダム?お前極めたんじゃなかったのかよ」

 

「うぅ」

 

「なんだ?全滅か?」

 

そう聞くグレン兄の言葉に誰も答えられない。クラス1番の成績優秀者フィーベルさんも。そりゃそうだろう。今までこの人たちは魔術式を理解せずに魔法を学んできたんだ。わかるわけがない

 

「じゃあ 答えは はい、カイン」

 

おい、当てるなよグレン兄!俺は普通の生徒として過ごしたいんだよ

 

「わかりません」

 

「そうか…これしきもわからないんじゃセリカに相談するしかないな」

 

「それはずるいだろ…俺はごく普通の一般生徒として生きていきたいんだよ」

 

「カイン君。それはもう昨日の発言で無理だと思うな」

 

ティンジェル さんにそう言われて俺は周りを見る。皆俺から目をそらすか恐怖の目で見てくる…俺が何したっていうんだあれ?なんだろう。目から汗が…

 

「はい、カイン答えは?」

 

そんなこと気にせず聞いてくるグレン兄…鬼だと思う。

 

「はぁ…右に曲がる」

 

「はい、せいかーい」

 

そう言ってグレン兄は4節の詠唱で魔法を発動する。すると、黒板に向かってまっすぐ進むと思われたショックボルトが急に右に曲がった

 

「ちなみに こうやって5節にすると」

 

「射程が落ちる」

 

「一部を消すと?」

 

「出力が大幅に落ちる」

 

「ま、極めたっていうならこれぐらいできねぇとな」

 

そう言ってグレン兄はチョークを指でクルクルまわしながらドヤ顔を決める。いや、答えたの俺だからな⁉︎

 

「いいか、魔術ってのは要は超高度な自己暗示だ。呪文を唱える時に使うルーン語ってのはそれを最も効率よく行える言語で、人の深層意識を変革させ世界の法則に介入する。お前らは魔術は世界の真理を追い求めるもの なんていうけどなそりゃ間違いだ。魔術はな人の心を突き詰めるもんなんだよ。たかが言葉ごときにそんな力があるなんて信じられんとでも言いたげだなぁ。そんなら…カイン!ルミアがカインのこと好きだって言ってたぞ」

 

「せ、せせせせ先生!な、何を言ってるんですか!」

 

「はい注目!ルミアの顔が真っ赤になりましたねぇ〜見事言葉ごときがルミアの意識に影響を与えました〜比較的簡単に制御できる表層意識でもこうなんだ。制御できない深層意識に影響を与えるなんて簡単だろ?他にも…白猫!」

 

「白猫⁉︎白猫って私のこと?私にはシスティーナって名前が」

 

「愛している、実は一目見た時からお前に惚れていた」

 

「ふにぁ!」

 

「ほら!簡単に引っかかるだろ?今行ったばっかなのに。まぁ、このように言葉で世界に影響を与えるこれが魔術のきほぉっ!てバカ!教科書投げんな!」

 

「バカはあんたよ!このバカバカバカ〜!」

 

「そうだぞグレン兄。バカなのか?ティンジェル さんが俺のこと好きなわけないだろ?そういうのはもっと考えて言うべきだ」

 

「「「「「「「いや、お前は気づけよ」」」」」」」」

 

この時、クラス全員の思いが一致した。

 

 

「い、いてぇ。ま、まぁとにかくだ。魔術にも文法と公式みたいなもんがあんだよ。人の深層意識を自分が望む形に変革させるためのな」

 

頭にでかいたんこぶを作ったグレン兄が授業を続ける。グレン兄わかるぞ。あれ痛いよなぁ。俺もよくやられるぞ

 

「それがわかれば、例えば・・・まぁ・とにかく・痺れろ」

 

グレン兄がそういうとショックボルトが発動した。これにはクラス中がら驚いている。

 

「他にも…ほい」

 

そう言ってグレン兄が俺にさっきの教科書を投げてくる。て、おい!いきなりかよ

 

「え、えーと…吹っ飛べ!」

 

そう言って俺はゲイルブロウを発動した。俺の呪文にもクラス中が驚いている。

 

「ま、このぐらいの改変は簡単にできるようになるぜ。要は連想ゲームさ。例えばお前らがそこの白猫を見て何を連想するか…呪文と術式も一緒だ。それがわかればこの程度の呪文改変は難しくない。だがその基本を吹っ飛ばしこのクソ教科書でとかかく覚えろと言わんばかりに呪文を書き取りだの翻訳だの。それが今までお前らがやっていたお勉強とわかりやすい授業ってやつだ。ふん、アホかと」

 

そう言ってグレン兄は教科書を放り投げた

 

「いいか、お前らは単に魔術が使えるだけの魔術使いにすぎん。魔術師を、名乗りたいなら自分に何が足りないかよく考えとけ。じゃあ今からそのど基礎を教えてやる。興味ない奴は寝てな」

 

グレンがそう言ってもクラスで寝ているやつなんていなかった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

俺を除いて…

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