ヴォルデモート(闇の帝王)と紅い美女   作:Tuuri_ecru

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動かない大図書館……。

どうぞ、ご覧あれ。


第5話 決戦日(本番)2 レミリアと戦闘

【決戦日】

 

~ホグワーツ城前にて~

 

「さぁ!戦う準備は出来たわね?!」

 

準備万端、いつでも戦えるといった余裕の姿勢を見せるレミリア。

レミリアの問い掛けに、蛇語(パーセルタング)で意気揚々と応えるはヴォルデモート卿のペットであるナギニ、そして"元"ハリー・ポッターであった2人の息子のヴォレット。

 

『はい!レミリア様!!』

 

「あぁ、母さん!!」

 

そして、ヴォルデモート卿が最後に叫ぶ。

 

「殺れ!!!」

 

ドーン

 

轟音を立てて決戦の合図を送る死喰い人たち。

さぁさぁ、宴の始まりだ。

 

「母さんもひと暴れしてくるわね♪」

 

杖を取り出し派手に飛び出すレミリア。

 

「!じゃあ僕も!!」

 

「ヴォレット、僕と一緒に行こう!」

 

「あぁ、ドラコ!」

 

ヴォレットもレミリアに釣られて飛び出すと、いつの間にか仲良くしているスリザリン生のドラコ・マルフォイに声をかけられ行動を共にすることに。

 

「俺の魔法の届く範囲にいろよ!」

 

「分かっているわ、ヴォル♪ッ!!」

 

心配症なヴォルとは裏腹に、無邪気な幼子の様に、実に楽しげに魔法を放っていくレミリア。

 

ぎゃぁあああああ!!!!

 

レミリアの魔法が当たった相手側不死鳥の騎士団らの絶叫が耳をつんざく。所謂大絶叫というものだ。顔を歪め、苦しさに藻掻くその姿はレミリアを大いに楽しませる。

 

「♪」

 

悠々と歌を歌うように次々と呪文を繰り出すレミリア。

それに合わせて次々と不死鳥の騎士団は息絶えてゆく。

 

「ーーーーーーッ!!!!」

 

「っはぁ♪なんてっ、素晴らしいの…っ!!!紅く色付く血肉に、その甲高い悲鳴、恐怖で歪んだ表情…。どれも私を楽しませてくれる…っ!!!」

 

狂気に満ちたレミリアは、返り血を目一杯浴びて1人また1人、人を殺戮していく、優雅にターンを、華麗にステップを。

まるでワルツを踊るかの様に、軽やかに舞い、殺めていくその姿は美麗ながらもサイコキラーの姿そのままだ。

 

「レミリア!…ヒヒッ、人がゴミのようだねぇ〜♪元ハリー・ポッターがいないだけでこぉんなに脆くなるなんてぇ〜…イヒヒヒヒ!!!」

 

同じく狂気に満ちたベラトリックスも嬉しそうに、鳥肌が立ちそうな悍ましい声で笑い、虫ケラを蹴散らすかの如く、何の躊躇もなく許されざる呪文を行使していく。まるで悪夢を見ているようだ。いや、悪夢ならまだ覚める分良い、この地獄の様な惨状は酷い事に全て現実なのである。

 

「……。…あ、あの女性…マクゴナガル教授よねぇ〜、…ねぇ、ベラ、私と組みましょ?」

 

不意に、視界の片隅に【ミネルバ・マクゴナガル】教授の姿を見つけたレミリア。

必死に闇の帝王(ヴォルデモートら)に打ち勝とうと、教師陣らと共に防御をしつつ、懸命に生徒を守ろうとするその姿は教師の鏡だ。

しかし、無駄な事。

分霊箱(ホークラックス)、ハリー・ポッター、全ての死喰い人、そして誰もが溜息を漏らす程美しく、強いヴォルデモート卿の妻レミリア・スカーレットが揃った完璧なまでの用意周到さで圧倒している闇の帝王(ヴォルデモート)側を相手に、ダンブルドアすらいない不死鳥の騎士団側は多勢に無勢、まもなく防衛線は破られようとしている。

 

レミリアに声を掛けられたベラは、声を弾ませ了承の旨を彼女に伝えた。

 

「!OK〜ッ♪」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふぅっ、ただいま♪」

 

白く輝く美しいドレスを真紅に染め、帰宅を告げるレミリア。

数多くの魔法使いらを虐殺して来た様子が窺える。

 

「1番最後に放った呪文は何だったのだ?」

 

汗の一つもかかず涼しい顔をした妻に、ヴォルデモートは尋ねる。

 

「Grip & Break downの事?杖を使わず素手で魔力を拳に集め、どんなものでも一気に破壊する魔法よ」

 

得意気に笑い、そう説明していくレミリア。

Grip & Break downは彼女の得意技。通称"きゅっとしてドカーン"

である。

特に相手の頭部を狙うことが多く、掴まれた後には捻り潰され凝縮した魔力で木っ端微塵の砕け散り肉片へと変わる大脳、脳脊髄液、パチュンと飛び出した眼球、弾け飛んだ歯列。

杖ばかりに頼っている不死鳥の騎士団らと違い、力技をも行使してゆく闇の陣営側はまったくもって情けの欠片も無い。

 

「ほう。だからそんなに返り血を浴びているのか」

 

「ええ。紅く染まる私は嫌い?」

 

くるりとスカートを翻して小首を傾げるレミリア。

その姿も、最悪で最低ながら、最強に愛くるしい。

 

「……レストレンジの様だといつも思っていたが…やはりそうか」

 

妙に納得するヴォル。

 

「まぁ。親友だもの」

 

手を後ろに組み、ふふふと笑うレミリア。

 

「ヴォレットは?」

 

「ドラコと戦っているわ。元ハリーだからホグワーツの生徒達が手を出せないのが私の戦法ね?…後2時間でここはただの瓦礫の山になるけれど…どうする?」

 

答えはもう決まっている。

運命も、決まっている。

 

「…俺と…組め」

 

ヴォルデモートは囁く。

 

「そうこなくっちゃ!」

 

愉悦の笑みを浮かべて答えるレミリア。

彼女が奏でる鎮魂歌はもう終わりを告げようとしていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

一方ヴォレットらは残虐に魔法を行使していた。

 

「ハリ…ッあああああ“あ”あ“あ”!!!!!」

 

悲惨な叫び声をあげ苦しみ悶える不死鳥の騎士団メンバー。

Sectum sempra(セクタムセンプラ(切り裂け))だけでなく、次々と攻撃呪文を、そして容赦無く繰り出される許されざる呪文を受けメンバーは1人、また1人事切れてゆく。

 

Avada Kedavra(アバダ・ケダブラ)!息絶えよ!」

 

元“ハリー・ポッター”はレミリアの忘却呪文によって記憶を消されても魔法の腕だけは忘れていなかった。いや、忘れていなかっただけではない。前にも増してキレがかかっている。しかもハリー・ポッターの時では覚えてもいなかったであろう攻撃呪文を(ヴォレット)はいとも容易く行使してゆく。これはあまりにも残酷である。

 

「ヴォレット。君、服が真っ赤だぜ?」

 

「ドラコこそ。大丈夫、僕はそのまま父さんの所へ行きたいから」

 

ドラコにそう聞かれ、レミリアと同じように服を真紅に染めたヴォレットは澄ました顔をしてクスリと笑う。

 

「なるほど。手柄って事か、ハハッ」

 

「…少なくなってきたね…」

 

「…?どうしたんだい、ドラコ?」

 

ふと、隣にいたドラコの動きが止まるのに気付いたヴォレット。

 

「いや、なんでもないさ(こいつは自分がハリー・ポッターだという事を思い出したらどんな気持ちになるだろうか…)」

 

ドラコは考えていた。彼が元“ハリー・ポッター”だという事にいつか気付いた時の彼の反応を。

忘却呪文を掛けられているとはいえ、自ら大切な仲間を手にかけるその姿に、好敵手ながらも哀れみを感じた。

そしたまた、痛感した。ヴォルデモート卿、レミリア・スカーレットは容赦のかけらも無いのだ…と。

グリフィンドール生だった面影のひとつも無く、仲間だった者を冷酷かつ簡単に踏み躙り、惨殺していく様子は最早悪魔といっても過言ではなかろう。

 

「そう?……ッと!Avada Kedavra(アバダ・ケダブラ)!息絶えよ!」

 

「…ぼさっとしてちゃいけないね」

 

ドラコはチラリとヴォレットを見やる。

圧勝しているとは言え、油断はできないからだ。

 

「うん…………「ハリー!!助かったの!?」……?」

 

突然、ヴォレットに飛び付く少女。

ドラコは心の内で彼女が誰だかを推測する。

 

「(ハーマイオニー…か)」

 

「心配してたのよ、ハリーっ!」

 

お構いなくヴォレットの腕を掴むはグリフィンドール生でハリーの大親友であったハーマイオニー・グレンジャー。

 

「っ!!気安く僕に触るな!穢らわしい!」

 

しかし、忘却呪文で操られているもうハリーポッターでもなんでもないヴォレットは、邪魔だと言いたげに、簡単にハーマイオニーを振り払い睨み据える。

 

「!!!?…ハ…リー…?」

 

驚きで口をパクパクとさせるハーマイオニー。

それもそのはず、大切で大好きだった仲間に振り払われ邪険に扱われてしまった様子に彼女はショックを隠しきれない。

 

「ドラコ、この女は誰?」

 

蹴散らすように吐き捨てるヴォレット。

その温情のかけらも無い冷酷な眼差しに、ハーマイオニーだけでなくドラコすら背筋を凍らせた。

 

「グリフィンドール生で穢れた血の女だ。我が君の嫌う"マグル"の女さ」

 

ヴォレットの問い掛けにドラコは応える。

 

「排除しよう」

 

ヒュっと杖を振りかざし、構えるヴォレットのその姿にハーマイオニーは思わずたじろいだ。

 

「ハ…ハリー……!?わ、私達…ずっと友達だったじゃない!!……っ!!…や…やめて…。…っロンと私と貴方で…グリフィンドールに入って…ねぇ、ダンブルドア先生に守ってもらいながら…っ」

 

必死に抵抗するハーマイオニー。

一歩、また一歩ヴォレットは、後ずさるハーマイオニーに容赦せず近付いていく。

 

「誰の事を言っているのかわからないけれど、僕は偉大なるヴォルデモート卿とレミリア・スカーレットの子供“ヴォレット”………それだけだよ」

 

吐き捨てる様に言うヴォレット。

その視線はゾッとするように凍てついている。

 

「ヴォレット…?違うわ!貴方はハリー。ハリー・ポッターよ!!ねぇ、貴方のお父さんって人は悪い魔法使いなのよ。私と一緒に戦いましょ…」

 

「父さんが悪い魔法使いだって?父さんを馬鹿にするな!!!僕は父さんの為に戦うって決めたんだ!何処の誰だか分からないマグルの女に父さんの悪口を言うことは許されない……っ!!!!Avada Keda(アバダ・ケダ)…」

 

偉大なる父を“悪い魔法使い“などと

 

「ハリーっ!!」

 

「触るなと言っているのが分からないのか!!?Avada Kedavra(アバダ・ケダブラ)!」

 

「ーーーー〜っ……」

 

「……ふん」

 

「行くかい?」

 

「…あぁ」

 

「?どうした?」

 

「いや、なんでも…」

 

「!泣いているのか?」

 

「!?まさか!!あんなマグルの女が死んだ位で泣くものか…「2人共、聞こえる?」……母さん…?」

 

「レミリア…?」

 

「今直ぐ戻って来て。最後の仕上げをするから」

 

「わかった、今行く」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「母さんっ!父さんっ!」

 

「お帰りなさい、ヴォレット。…まぁ!返り血を沢山浴びて来た様ね。良く頑張りました♪」

 

「はい!母さん!…父さん?」

 

「ヴォレット、良く聞くのだ。今から俺様とレミリアはこの城を無き城にする。それをしっかり見て学べ…良いな?」

 

「はい、父さん!!」

 

「お前達も見て学ぶと良い。…そして思い知れ。俺様とレミリアはこの世界を支配する者だとな!!」

 

「Vanish!滅びろ!!」

 

ドーン

 

「クククッ……終わりだな」

 

「…これが……父さんと母さんの力………っ!!!」

 

「では、帰りましょう。あ、まさかとは思いますが、今日人を殺めてない人、手柄をあげられなかった人はいませんよね?後で確認するので殺めてない人は正直に名乗り出でくださいね。ヴォル、早いとこ戻りましょう」

 

「ああ、帰ろう」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ドラコの部屋にて〜

 

「……〜っ疲れたぁああああ〜っ!!!!」

 

「レミリアはレストレンジの様に戦闘狂になりやすいからね」

 

「ドラコ、私の生まれの理由の一つじゃない」

 

「ああ、元ーーーー〜ってやつかい?」

 

「そうよ。あーぁ、白い服にしたのがいけなかったわ」

 

「直ぐ消せるじゃないか」

 

疲れました

 

一番の原因

 

コンコン×2(ノック音)

 

「レミリア、風呂だ」

 

「はい」

 

「行ってらっしゃいませ」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜バスルームにて〜

 

「?ヴォルも入るの?」

 

「気が向いた」

 

「……ごめんなさい、1人で入らせて」

 

「…何故だ?(開心術が使えぬ)」

 

「疲れたの…」

 

「閉心術を使っているな?理由を聞かせてもらおう」

 

「……分かった。………これよ」

 

「ホグワーツでやらかしちゃったのよ…これを治すには時間がかかるから…っきゃ!……ヴォル…?」

 

「死の呪文を弾けなかったのか……すまない」

 

「良いのよヴォル。…治せないわけじゃないし、気付かなかった私の責任だから」

 

「痛むであろう……治るまで俺も入ろう」

 

「っでも」

 

「構わん。完全に治るまでは痛み止めが必要だな」

 

「…ごめんなさい色々迷惑掛けて」

 

「謝るな、俺がやると言ったのだ」

 

「でも」

 

「でもではない。さぁ、入るぞ」

 

「…ありがとう」

 

「構わん」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

〜ヴォル、レミリアの寝室にて〜

 

「ヴォル。これからは私達が支配者ね」

 

「良くここまでこれたものだ」

 

「貴方を信じているから」

 

「……お前には敵わないな」

 

「私も貴方には敵わないわ」

 

「愛しているぞ」

 

「ッん……あ…う……ヴォル…いっ…っつ」

 

「っ!!すまない…!傷…を……っ」

 

「結構沁みるのねぇ…気にしなくていいわ」

 

「……あぁ」

 

「…ねぇ、あの城(ホグワーツ城)はどうするの?」

 

「死体はグールが処理するだろう。城を新しく建て直し、純血の為の学校を造ろう。デスイーター(死喰い人)の何人かに教鞭をとらせる事も可能だからな」

 

「特に経験なのがスネイプね」

 

「あぁ、あいつはあの教科のままで良いだろう」

 

「では、校長はヴォルね」

 

「あぁ、勿論俺だ」

 

「そして副校長は私」

 

「そうだな」

 

「他にも教師を集めないといけないわね」

 

「少しずつ作っていこう…俺たちの子も……な?」

 

「!ふふっ、女の子?男の子?」

 

「ヴォレットに聞いてみよう」

 

「ねぇ、今日じゃダメかしら?」

 

「疲れていないのか?」

 

「えぇ、平気よ」

 

「なら、遠慮しないからな?」

 

「ふふっ。お手合わせいただけるかしら?」

 

「勿論だ」

 




文章後ほど…

ではまた次のお話で会いましょう♪see you♩♪
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