転生オリ主チートハーレムでGO(仮)~アイテムアビリティこれだけあれば大丈夫~ 作:バンダースナッチ
的確な判断でアイテムを処方してHPを回復し
ステータス異常に対処する薬師
「お前、貴族か?」
武器屋の入口からこちらを睨んでいた少年は開口一番にそう言ってきた。
勿論その質問に対してはイエスであり、全くもって正しいのだが……正しいのだが、なんだってそんな事を言われなければならないのか。
「……は?」
だから思わず呆気にとられてそう返してしまったのも無理は無いと思う。
「だから、お前は貴族なのかって聞いてるんだ!」
「あ……ああ、うん、そうなるね」
気の抜けた返事になってしまった。しかし、少し冷静になればこう不躾に質問された事について段々と疑問に思ってしまう。
しかし、この世界……そしてこの時代では貴族と平民は仲が悪い。
仲が悪いと書くと正確ではないのかもしれないが、貴族は自らの生まれを特別なものであると考え、平民はそれを支えるものであると認識している。
そしてその貴族が力を持っているのだから平民からしたらたまったものではない。
勿論、こういった封建社会のメリットは存在する。そもそも政治とは必要とされる知識が日常生活のそれとはかけ離れている面が多々あるのだ。
だからこそ、貴族階級といった知識を得られる層のみが国を運営していく事自体は間違っていないのだと思う。それにこのイヴァリースは王政でもある。貴族による議会のようなものも存在してはいるが、そのトップは現在はアトカーシャ王家だ。
つまり、世の中の動きに対するレスポンスというものは現代社会よりも早いと言えるだろう。勿論、社会情勢の複雑化や多様化、国際化を考えればそうポンポンと対応を出来るものではないが……
しかし、封建社会でも民主主義でも社会主義でも共産主義でもなんでも構わないが、こういった社会制度の一番のデメリットであり、問題がある。それも全てに共通して。
それはその社会制度を動かしているのが人間だという点だ。
事、この貴族制度というものを見れば『貴族は特別な生まれである』という感情が生まれ、それが強くなっていってしまうという点に尽きるだろう。
作中における一つのテーマであり、この時代の問題の多くの根源となっていると言える。
まぁグダグダと書き連ねたが、要するに貴族に蔑ろにされ、貴族を恨んでいる平民が多いということだ。
さて、目の前の少年であるが……こちらが貴族であると判った瞬間に少し後退りをしている。
上に書いた様に、貴族は特別だという思想を持ち、さらにそこに力を持っているのだ。平民の一人を斬ることを厭わない人間も多々いる。勿論、そうでない貴族も多々いるという事は明記しておきたい。
「う……」
少年が後ずさったので、とりあえずこちらも店の外に出てみる。
少し俯いた状態で何やらぶつぶつと喋っているのが聞こえる。なんだろう、これはあれか? 愛の告白なのか? いやしかし、第一印象から考えればむしろ果し合いか?
「お……俺と決闘しろ!」
「……結党?」
何か新しい党でも開くのだろうか? イヴァリースの国民の生活が第一です 的な党だろうか? あからさまに怪しい提案に少し訝しい感じがしてしまう。
「そうだ! 決闘だ! お前たちが戦争を始めたから俺の親父は死んだんだ!」
やはり漢字でボケるだけではツッコミは入らないようだ。
と言うよりも、それを今ここで言われても困ってしまうというものだ。
戦争を始めたのは俺ではないし、未だに参戦すらしていない。まぁ貴族が始めたものだから同じ貴族の一員であるお前にも責任がある と言われればそれまでなのだが。
「それは残念な事だと思うけど……なぜ決闘?」
彼の感情も分からないでもない、自分の父親が戦争で死んだのだから。それで近くにあたることの出来る存在がいるならば、その正当性は置いておいて非難をしてしまうだろう。
「親父はいつも正々堂々と戦ってたって言ってた! だから俺も正々堂々と戦うんだ! だから俺と決闘しやがれ!」
そう言いながら腰に差していた木の棒を構え、こちらへと向けてきた。
構えはお辞儀にも上手とも言えないし、目には涙を溜めている。必死な思いは非常によく伝わってくる。
しかし、こちらには戦う理由は……ああ、決闘を申し込まれたのなら理由はあるのか?
そんな状況になって、店から父とブランさんが騒ぎに気づいて出てきたようだ。
それに周囲を見てみるといつの間にか人がちらほらと集まり始めている。
「何をしてるトリス! 離れるなと言っただろう」
「あー、えっと、ごめんなさい?」
店の外なら離れてるうちに入らないと思うの、なんて言えないので素直に謝っておく。
そして父が出てきた事から、少年の顔にさらに焦りが出ているように見える。それでも構えはとかないし、その場から離れようともしない。
大した精神力だと思うが、父が出てくると話が変わってくる恐れがある。
父の性格というものがまだ良く分かっていないのだが、こういった状況で何も言わないはずがない、相手が子供であれ貴族に喧嘩を売るような真似をしているのだ。
「お前は……ローランド!? 何をしてるんだ! トリス様にそんなものを向けるんじゃない!」
ブランさんは目の前の少年をローランドと呼んだ。パッと考えてみれば彼の父親との知り合いなのだろう。
「ブラン、あの子供を知っているのか?」
「は、はい……先の遠征で戦死した者の子供でございます。申し訳ありませんブランシュ様、直ぐに何処かへやりますので……」
ブランさんが少年へと近づいていくが、その前に少年はこちらに……といよりも父へと同じ事を言ってしまった。
「お前も貴族なんだろ! お前のせいで親父が死んだんだ!」
「ローランド!」
ブランさんが慌てて子供の口を抑える……が、父の方を見てみるとその表情に怒りが見て取れる。
子供の言ったこととは言え、やはり今の言い方では頭に来るだろう事は分かる。
「ブランシュ様、この子供には私から言っておきます。どうか……」
「ブラン、そこを退け……このような衆人環視の中でそんな事を言わたのだ、十分すぎる理由だ」
権力がある者は体裁を重要視する、それはそうなのだ。そうでなければその人は軽く見られ、軽く見られれば言う事を聞かない輩も出てくるだろう。
しかしこの場合、この場面でそんな事をすれば逆効果のほうが強い気がする。
少なからず……いや、この戦争については多くの不満が溜まっている。この子供の主張そのものではないが、こういった事を思っている人は非常に多いだろう。
そこにさらに一人の女性が走り込んできた。
そこの女性はローランドと呼ばれた子供を抱きかかえ、父の方へと頭を下げてきた。
「申し訳ありません、ブランシュ様! このローランドの母、ミレイヌです。
罪は私が受けます……ですのでどうかこの子には……」
父は既に剣に手をかけ、今にも抜かんとしているところである。すでに周囲の視線も諦めと怒りの表情が生まれ始めている。
「いいだろう……ならばその命で「ちょっと待って下さい父さん」」
なのでここを丸く治めるには自分が最適なのだろう。帰還後直ぐに武器を買いに連れて行ってくれたり、剣の鍛錬も約束してくれたのだ。ある程度はこちらに甘い……と決め付けて行動をしてみる。
ダメならダメでそれまでだが、こちらとしても人が斬られるような……もしくはこの場で捕まえて後程処罰という場面を見るのは遠慮願いたい
「トリス、お前は先に店に戻っていろ……ブラン、トリスを連れて行ってくれ」
「いえいえ、その前に僕は彼に決闘を挑まれました……なのでまずは僕が彼の相手を務めるのが先かと」
こうして自分が相手をして子供通しの喧嘩という扱いにして終えられればいいという考えだ。
それにこんな所でこの親子に何かしたら周りが怖くて仕方ない。
「何を言っている! そんな事を認められるわけがないだろ!」
そう怒鳴りつける父はとりあえずスルーしておく。
子供の横で呆気にとられているブランさんに向き直り、話しを進められるようにお願いしていく。
「ブランさん、木の剣があればそれを2本頂けませんか?」
「は……はあ。訓練用の木剣がありますが……すぐにお持ち致します」
「トリス! ブラン!」
ブランさんは慌てたように店の入口近くにあった木剣をコチラへと運んできてくれた。
それは木剣というだけあって普通の剣と同じ形をしていた。重さは軽く、子供である自分の体でも振る事ができる。
長さは刀身部分で40センチ程だろうか、長すぎずそれなりに扱いやすい。
持ってきた2本の内片方を少年の足元へと放り投げ、通りの真ん中へと移動し、改めて少年と向き合う。周囲も人が大分集まってきた、ここまですれば止めるに止められないだろう。
「さあ、僕が決闘を受けよう……武器も同じものだし、文句は無いよね」
向こうはその武器を拾うのに少し戸惑っていたが、やがて木剣を拾い改めてこちらへと構えてきた
そのあいだに……
(えっと、ジョブはナイトに設定して……と、ついでに拳術をセットしてと)
出来る男とは例え5歳児同士の喧嘩であっても決闘と言われてしまっては全力で望むものだ。
某カードゲームが主体となるアニメでも最初の頃は高校生同士のいざこざとて勝負で負ければ廃人となるのだ。
しかし、流石にここで装備を取り出すわけにはいかない。幸いと言ってはなんだが金の髪飾りは装備したままである、ワンポイントの髪飾りなら結構目立たないものだ。
「トリス……お前は本気なのか?」
「ええ、僕も貴族だからね。それに、子供同士の話で収めておけば色々と問題もないでしょ」
「……はぁ、ミルナから最近随分と大人しくなったと聞いていたんだがな」
今子供にそんなことを言われたという事には意識が向いていないあたり父も多少は焦っていたのだろう。
父はそうぼやきながら離れていった、そして改めて少年と向きあう。
「トリスタン・ブランシュ」
「はあ?」
は じゃねーよ、と突っ込みたくなったがここは我慢だ。というか今まで名前すら名乗っていないのはどうなんだろうか。
「名前だよ、貴族って名前じゃなくてね。トリスタンだ」
「……ローランド……だっ!」
名前を名乗り終えた瞬間にこちらへと走って近づき、そのまま木剣を振り下ろしてくる。
しかしだ、こちらのナイトのジョブレベルは5だ。そしてジョブレベルが上がるにつれて頭の中に体の動きがイメージ出来るようになる。
勿論、全てをその通りに動かすことは出来ないが、それでも突っ込んで来ただけの太刀筋位ならいなせるものだ。
振り下ろされる木剣を横からそっと当てて軌道をずらす。同時に体を半身分ずらし、その攻撃を躱す。
「……よっと」
そうすればこちらは自由、相手は武器を振り下ろした状態になる。
そのまま首元に木剣を寸止めすれば出来上がり!
「僕の勝ちかな」
「ま……参ったって言ったほうが負けなんだよ!」
そう言ってローランドは手で剣を振り払い、再び距離をとってきた。
なるほど、確かにルールの確認をしていなかった。
「じゃあ先に降参したほうの負けって事で。ちなみに負けたらどうする?」
「俺が勝ったら親父やお袋に謝りやがれ! 俺が負けたら……好きにしろ!」
だから何で謝るという事になるんだろうか……謝罪をしたところで何も解決にならないのに……。
いや、父親が死んでどうすればいいか分からないという事か。
「判ったよ、それじゃあ改めて……デュエルスタンバイ!」
「訳わかんねー事いってんじゃねえ!」
再び突撃してくるローランド、まぁ飛び道具なんて使われても困るが。
しかし、動きは短調で力任せだ。ふとここで思ってみたのだが、ブレイクを使えば木剣で木剣を壊せるのだろうか?
またウズっとしてしまったのだから仕方ない、ものは試しだ。
振り終えた瞬間を狙い、こちからの攻撃に転ずる……。
「……っせい!」
『ウェポンブレイク』
「うわあ!?」
引きに合わせて踏み込み、打ち上げるように木剣の刀身を狙う……が、ブレイクせずに剣がローランドの手から抜けて飛んでいってしまった。
そうか、こちらの剣の勢いだけでは壊せない、そして相手もマトモに剣を使ったことがないと来ればこうなるのも当然か。
「まぁ、それでも勝負はあったよね」
ブレイクそのものは失敗したが、それでも再びローランドの喉元に剣を突きつける構図になっている。流石に二度目なら諦めるだろうと思うのだが。
「ま、まだ参ったなんて言ってねーよ!」
そう言いながらこっちの剣を掴み、そのまま殴りかかって来やがった
「ちょっ! それってずるく……ぶはっ!」
思いっきり顔面を殴られてしまった……考えてみれば喧嘩なんてもう何年もしていないのだから当然といえば当然か。
ジョブレベルやスキルといった優位を生かせられなかったのは痛いところだ。物理的にも。
さらに数発殴られるが、蹴りを入れて距離を取り直す。
顔を触ってみると鼻血と口の中が切れてるのか、血が付いていた。
周りでこっちの名前を読んでる声がするが、とりあえずそれは無視しておこう。改めて構えをとり、こっちから反撃に移る。
「こっちが寸止めしてたらいい気になりおってからに!」
「うっせー! 貴族のくせにごちゃごちゃ言うなよ!」
なんと不条理な……やはりこの小僧っ子には一度躾をしてやらないとダメらしい。
ステップで近づき顔面へフェイント入れつつ『波動撃』をゼロ距離でレバーに。
「うおえっ!」
「さらに……北斗百烈拳!」(注:連続拳です)
「いだだだだだだ!」
結構クリーンヒットしてるものの、ここは所詮5歳児の喧嘩レベル。ボコスカ殴ってるような絵になってるのは若干切ないものがある。
「こんの!」
それでもまだ諦めないようで、こちらの足を掴みながらタックルをして来る。
その後暫く揉み合いになった状態で殴り……もといぶったりぶたれたりな状況だ。
「いった! おまっ噛み付きとかどうなんだよ!」
正々堂々とは何だったんだろう と疑問を持ってしまう……否、これは決闘といよりも路上でのファイトか? しかし思ったよりもダメージが無いと思ったらスキルの格闘をとっていない為、普通の素手ダメージと同じという事か……。
しかし、このままでは埓が明かない。秘孔拳を使って死の宣告を入れてしまうか一瞬悩んでしまうが、流石にそれは不味いと考え思いとどめておく。
というか、こんなグランド状態……そうか、寝技があるか。
ローランドの腕をとり、捻り揚げつつそれを足で挟み込む。所謂腕ひしぎ十字固めの状態にする
「なんだこれ! イッテー!」
「ギブか? ギブアップなのか?!」
恐らく意味は通じていないだろうが、とりあえず聞いてしまう。
さらにその状態を解き、今度は足をとって四の字固めに移行。ジタバタと暴れてくるが、返されないようにしっかりと両腕でバランスをとっていく。
「さあ、どうだ? 参ったか? 早く降参って言うんだ」
オラオラと力を入れたり弱めたりする、そうするうちにグッタリとして来て……ついに。
「わかった! 参ったよ! 俺の負けだからこれどうにかいだだだ!」
「よし、んじゃあ解くよ」
固め技を解き、先に立ち上がる。ついでに投げ飛ばされた剣を拾い、一応いつでも防御出来るように心構えはしておく。
「僕の勝ちだね」
「くっそ……なんだよアレ……畜生、好きにしやがれ」
目には若干の恐怖の色が出ているが、諦めたように地面に胡座をかいている。
しかしどうしようか、別に何かいう事もないがこのまま何もしないでいると父がまた何か言い出しかねない。
「ふぅ……じゃあ今から僕の子分ね」
「んな! なんで俺がお前なんかの子分になんなきゃなんないんだよ!」
こうして所有権を持っておけば父にも言い訳し易いと言うものだ。
これは僕の子分だから手を出さないでくれ、単純ではあるがこの場を面倒なく切り抜けられるにはいい手だと思う。
父のほうを見ればやれやれと言った様子で頭を押さえている。どうやら認めてくれそうな気配である。
それに、町に子分と言うなの友人が居れば屋敷からも出やすくなるだろうという考えもある。そうなればこっちとしても都合が良いというものだ。
「あれ? 俺が勝ったら好きにさせてもらうって言ったじゃないか。
もしかして約束破っちゃうのかな?」
「うっ……わかったよ……男に二言はねーよ!」
どこでそんな言葉を覚えたんだろう……まぁなんにせよ、これで一段落がつくだろうと考えるとホッとする。
事態が収まってくる空気を感じたのか、ローランドの母親やブランさんがホッとしたような表情になっていっている。
「全く……勝手なことをしおって……」
「ああ、そうだ父さん」
父がこちらに近づき、小言を言おうとしていたので先にこちらから声をかけてしまう。
「今日買う剣はこの木剣でお願い!」
「なに? もっとちゃんとしたのがいいんじゃないのか? それに勝手に子分にするなど……」
「じゃあブランさん、この木剣で」
小言に入る前にさっさと話しを進めてしまう。ブランさんもそれを察してくれたのか、店内に戻り色々と準備を始めてくれた。
「……はぁ、判った。もういい、兎に角屋敷に戻って治療をするぞ」
父は諦めたようにそう言ってきた。というか今更だがローランド共々結構ボロボロになっている。
ローランドの方は母親に顔を拭かれているようだ。
拳術でチャクラを使おうとも考えたが、波動撃や連続拳を使ったせいか随分と体力が減っているように感じる……。
まぁ、何かすれば体力は減るものだが……これではバランスブレイクスキルが台無しではないのか?
しかし、このままボロボロでいるのもあれだ。それにこちらだけ治療するというのも何となく釈然としない。
諦めてスキルに白魔法をセットし、ローランドの方へ近づく。母親のほうがこちらを心配そうに見てくるが、別に悪いことをするつもりはないのだが。
「な……なんだよ」
「ん、ちょっとじっとしててね……『ケアル』」
頭の中で詠唱を唱え、自分とローランドが収まる距離でケアルを使っておいた。
柔らかい風と小さな光につつまれ、二人分の怪我が回復していく。
「お……お前、魔道士だったのかよ!?」
「お前って……もう僕の子分なんだから……親分て言われるのは嫌だな。とりあえずトリスって呼んでくれるかな」
「え? ああ、すまん……んで、トリスって白魔道士だったのかよ?」
そうこっちに疑問をぶつけてくるが、別に白魔道士という訳では……ジョブを変更していないのだから違うはずだ。
「んー、まぁ白魔法も使えるってところかな」
なのでこう言うしかない。が、今の白魔法を見て一番の驚きの声を上げたのは後ろからだった。
「ト……トリス! いつの間に白魔法なんて使えるようになったんだ!?」
……父だった。
「えっと、いつの間にか……かなー? あはは……ほら、頭に詠唱が浮かんでくる的な……」
そんな訳で父が踊りださんばかりに喜びだした。というか体を持ち上げられて褒めちぎられた。
言えない……1月ほど前から毎晩練習してますなんて言えたもんじゃない……なによりちょっとポイント振れば今すぐホーリーが使えるなんて言えるわけがない。
結局この日はこのまま父と急いで屋敷に戻り、お祝い騒ぎになってしまった。しかもこれからは魔法についての教師をつけていこうなんて話になってしまった。
結果としてはいい方向に向いてよかったが……今回は少し無用心だったのかもしれない……まぁいずれはこういった形になってもらいたかったので良しとしよう。
登場キャラ
ローランド
チョコボのデータディスクでの一般キャラの一人
もう一人位、このデータからのキャラを加えるかも
なお、JP等は主人公以外なので反映されていません