ついでにジンクスを組み立てながら書きました。やっぱり量産機が一番だなぁ。
正直オリ主の設定的に永遠に独身な気がしてならない作者です。
では、どうぞぉ!
男は天災だった。一度習えばそれを直ぐにものにする。その所為で人に拒絶されてきた男には交際歴所かまともに女性と話した記憶など遙か彼方、まだ男の異質さに気付かなかった母親との取り留めない会話くらいである。
人生二度目は既に体が成熟した大人だった為親など知らなかった。そして研究に没頭していた為女性と会話などしていない。
何が言いたいか分らないだろう。お察しの言い方は分ったかもしれない。そう、男は天災だが女性に対しての免疫が限りなくゼロに近いのだ。その上性欲などは探求欲に上書きされ無くなっていた。
まぁ、つまり、あれだ。
「も~、アー君逃げないで~!」
「えぇい!鬱陶しい!なんで追いかける!?」
女体に耐性が無く、何が何でも逃げようとするのである。
あの転生した男の今の名は『アストルフォ・ラングレー』そして男…アストルフォを追いかけているのが母である『マリア・ラングレー』息子大好きな母親だ。
コレはいつもの光景だった。そして……………
「「あ」」
アストルフォは
それ程までに自油落下しているアストルフォは至って冷静だった。どれ位冷静かというとそのまま寝落ちするくらい冷静だと言える。前世、前前世では殆ど睡眠を取らなかった。それに対して今世はコレまでの睡眠時間を取り戻すかのようによく眠る。そして起きれば母と愛の追いかけっこに興じる。なんとまぁ、単純な毎日を送っている。
コレまでも空中庭園から自由落下している。その際、何度か人の前や上着地、家にダイナミック入室している。何度か命を救った事もある。時に武力で時に霊薬で。
「(-_-)゚zzz…」
現に自由落下しながらアストルフォは寝てしまった。今世は「ホントに人間?」と聞きたいくらい体が丈夫なので怪我も打ち身程度で済むだろう。絵面は別として。
大体が誰も居ない場所に落下だが今回は下に人が居た。赤髪で弓を持った青年。その近くに居た老人が落下するアストルフォに気が付き指さしている。赤髪の青年も老人が指さす方向を見て落ちてくるアストルフォに気が付き慌てている。
アストルフォはそれを意に介さず思いっ切り寝ている。本当に自由な奴である。
赤髪の男は慌てて馬を下り、アストルフォをキャッチしようとアワアワと動いている。そして落下してきたアストルフォをちゃんとキャッチすることが出来るとホッと息をついた。
「大丈夫か?」
「ん?…………………(-_-)゚zzz…」
一瞬目を開けたがすぐに目を閉じまた眠ってしまった。やっぱり、自由な奴である。
~~~
「ふぁ~、よく寝た。ん、また落ちてる途中で寝ちしたようだな…………反省反省。っと、此所は何処だ?私もちょっと血が付いてる、汚い。私のマントは白だから汚れが目立つというのに……………」
アストルフォは起きた。そして辺りを見回すと死体死体死体死体死体死体。統一した鎧を着た者、バラバラではあるが壱カ所に集まって死んでいる者。何処を見ても死体しか無かった。
アストルフォはそのまま暫く辺りを見回した後、生存者を探すために動き始めた。
~~~
僕の名前はアストルフォ!参回目の転生を果たした人間だよ!僕はまた空中庭園から落下中に寝ちゃったぽくてその時赤髪のお兄さんが僕を抱き留めてくれたんだ。
これは新しい恋の始まり…………………………にはならないよ。僕は男の子とヤル気は無いんだ。
それよりこのテンションは妙に疲れるな。やはり理性が蒸発していた故になせる技か。
「とりあえず赤髪のお兄さんを探さなくちゃね」
独り言を呟きながら辺りを見回す。しかし、何処を見ても死体ばっかり………………………、居た!赤髪のお兄さん!
僕は赤髪のお兄さんの後ろ姿を見つけると駆けだした。しかし、体勢が変だ、アレではまるで矢を引き絞って射るよう…………って、人殺そうとしてる!?
「ストップだよ、赤髪のお兄さん」
「え?」
僕の言葉に驚いたのか赤髪のお兄さんは一瞬間抜けな顔をして矢を放った。矢は馬の眉間を打ち抜き乗っていた騎士を落馬させた。
すると気が付いたのかもう一人の騎士が此方に馬で向かってきた。護衛かな?一際逞しい馬に乗った少女が此方に目を爛々と輝かせながら向かってきた。何処かの武闘派貴族令嬢なのかな?服装も結構立派だし。見た目は別として。
「赤髪のお兄さん、銀髪のお姉さんの方を射って。騎士は僕がやる」
「え!?いや、君には弓が無い……………じゃ……………それは?」
「此所を無事に切り抜けられたら教えてあげる。僕の恩人だからね!」
僕はエンキを弓形にして光の矢を番える。本気でやると色々大変だから今回は赤髪のお兄さんと同じ様に馬だけ仕留めさせて貰おう。
僕が放った光の矢は馬の頭を消し飛ばした。……………オーバーキルだったね。ちょっと強く引き絞り過ぎた。
そうやって反省していると赤髪のお兄さんが負けていた。
神秘が殆ど無くなった世界で珍しく過去の神秘と同じ力を未だに包容している剣を持っている。選定の剣みたいに使用者を選ぶタイプだね。その代わり力は絶大。欲しいけど…僕は選ばれそうに無いし………………いいや。
「そっちの者も、名は何という?」
「僕?僕の名前はアストルフォだよ」
「家名は?」
「家名?ラングレーだよ。もう、僕と母さんしか居ないけど」
そう言いながら僕は笑った。それに対して少女はなんと言えば良いか分らない表情をしていた。
暫くの間沈黙が続いたが少女がその沈黙を破った。
「お前の服装はここらでは見かけない。一体何処の者だ?」
「僕は旅の者さ、そこの赤髪のお兄さんが命の恩人だから一緒に居るだけだよ」
そう言うと少女は一瞬キョトンとした顔をしたが次の瞬間笑い出した。
「アハハハハハハハハハハ!!!!!!!そうか、そうか。ならば、お前も付いてきて貰うぞ!待遇は捕虜としてだがな!」
「そこはどうでも良いかな。寝かせて」
僕はそう言うと同時に赤髪のお兄さんに向かって倒れ込んだ。
ふむ、やはりテンションが高いのは私には合わないな………。折を見て素で接するか。