魔弾の王と戦姫と天災   作:ムリエル・オルタ

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オリ主が永遠の独身を貫きそうで書きながら不安になる今日この頃。



疲れが抜けきらなくてグダグダしてます。もしかして歳かなぁ………。



それではどうぞぉ!



英雄の片鱗とキレ気味の天災

誰かに揺さぶられている。そして呼ばれている気がする。もう少し寝かせて、頼むから。物凄く眠いんだ。

 

「―――――――――――。――――――――――――――!」

 

お願い、申し越しだけ寝させて。僕は寝ないと死んじゃうんだ……………きっと。それでも揺らし続ける誰かに僕は痺れを切らして腕を掴み抱き寄せた。丁度良い暖かさだし、抱き枕にして寝よう。そんな事を考えていると息苦しくなった。何だろう……前に母さんとのやりとりでデジャブを感じる。

 

「ま、まさか……………!む、胸―――――――――――――――!?」

「落ち着いて下さい!そして私を離して下さい!」

 

声がする方向を向くとそこには顔を真っ赤にしたリムアリーシャさんが居た。それと同時に僕は悟った、「やらかした」と。僕は寝ぼけると自分でも何をしでかすか分らない。

顔が熱い。正直な所、意識が朦朧としてきた。前世も前前世も女性経験が殆ど無かった所為で自分でも分るくらい初心だ。いつかどうにかしないといけない。

 

「ご、ごめんなさい!僕も寝ぼけていて悪気は無かったんだ!」

「…………………………分りました。今回のことは水に流しましょう。それではアングレー卿、エレオノーラ様がお待ちになっている野外修練場に来て貰います。良いですね?」

「それは、拒否権が無いでしょ?」

「はい。形式上、貴方は我々の捕虜なので」

 

リムアリーシャさんにそう言われ僕は小さく溜息を吐いた後、リムアリーシャさんの後をトコトコと付いていった。途中でリムアリーシャさんが振り返り言ってきた。

 

「貴方はあまり辺りを見回さないんですね。ヴォルン伯爵と違って」

「ヴォルン伯爵って赤髪のお兄さんの事?まぁ、僕の場合家の方が凄いからね。いかなる国が攻めてこようと絶対に攻めることは出来ない庭だから」

 

そう言うとリムアリーシャさんは訝かしむ様な顔をしたが、すぐにいつもの無表情に戻り無言で進んでいった。

進んだ先では赤髪のお兄さんが的に向かって弓を射っていた。しかし、此所からでも分かる程弓の品質が悪い。張りの甘い弦撓まない。正直言ってただの弓の形をした塵にしか見えなかった。

 

もしかして、コレでこの国は戦っているのかな?

一瞬そう思ったがそれは間違いである事が分った。僕の視界の端に移った男だった。男はその顔に笑みを浮かべていた。しかし、此所で擬音を付けると『ニコニコ』では無く、『ニヤニヤ』だ。それと同時に僕の中である仮説が出来上がる。それは『意図的に低品質な弓を使わせた』だ。

僕は形式上捕虜の立場にある。対してお兄さん、ヴォルン伯爵はこの国の人達とは敵対していた国の貴族。あそこの神秘を包容した剣を持っている少女が何がしたいかは僕には今は分らない。だけどこの勝負で下手をするとヴォルン伯爵の命が掛かっている。

 

僕はわざとそうやって相手を貶める男に殺意を抱いた。前前世でのくだらない僕への誹謗中傷、そして意図的に僕を貶めようとする凡人共の悪意。

当時こそ余り気にはしなかった。所詮凡人共の嫉妬から来る愚かな行為だと思っていたから。今回も相手がヴォルン伯爵で無かったら僕はそのままスルーしただろう。

しかし、ヴォルン伯爵はいずれ英雄(・・)()になれる可能性を秘めた存在だ。争いが無くなり始めた時代に珍しく、これから戦乱が起こるであろう時代に生まれた英雄候補。そして、その良心。僕はそこに惚れたんだ。

 

あ、人間としてだよ?

 

そんな彼をこんな所で潰すのは惜しい。僕はマーリンに憧れたけど僕にあそこまでのウザさは再現できないから僕は彼の先にある障害を一緒に破壊する立場になろう。その為にも、ここで彼を殺させはしない。

 

「くだらないことをしているんじゃ無いよ。雑種共」

「ちょ、何言っているんですかラングレー卿!」

 

リムアリーシャさんが何か言ったが僕には関係ない。僕は手にエンキを出し、ズンズンと進む。

 

「えぇと、アストルフォであってるよな?」

「うん、僕の名前はアストルフォ。今から君を導く者さ」

 

そう言いながら僕はエンキを繋げ弓状態にする。光を収束させて矢の形状にする。それを上空に向かって撃つ。

すると空の一部から三人の人影が出て来た。

 

「法皇猊下の仇!」

「我らに神のご加護を!」

「死ね!反逆者!」

「全く、君らでは僕の相手にならないんだよ。だけど、少しいたぶってあげよう」

 

僕はエンキを仕舞い、代わりに邪ンヌの旗を出す。敵三人は一人が長剣、二人目はダガー、三人目は槍、どれも少量ながら神秘を宿している。

長剣を持つ男が斬りかかる。僕はそれを旗でいなすその間に背後に回ったダガーの男が首筋に向かってダガーを突き立てようとする。それを屈むことで避け、がら空きになった腹に向かってケリを入れる。

 

「何度も言うだろう。()はお前等凡人の為に帝位に就く気は無い」

「何故ですか!我らが誉れ高きヘルシング魔導帝国は貴方が最後!貴方が帝位に就き、舵をお取りになるのならば我々は永遠の忠誠を捧げるというのに!」

「もう何を言っても無駄だ!ヘルシングの名を捨てた奴に我らの崇高さが分るはずなど無い!」

「そうだ!ここで此奴を殺し、神秘を奪えば良いだけだ!」

 

好き勝手に言ってくる雑種共に私の感覚は研ぎ澄まされていく。

私はこの場での戦闘は必要以上に混乱を招くと思い、ここで終わらせようとある事をした。

 

「お前等に生きる価値は無い。凡人がいくらほざこうが私には関係ない。だが、我ら魔導帝国の時代は終わった。愚かな貴様等凡人が神では無く幻想種に救いを求めた時点で既に終わっていた!」

 

その言葉と同時に三人の男を中心に真っ黒な剣を形取った炎が出現し、そのまま男達に突き刺さった。男達は断末魔を上げること無く人型の灰になり死んでいった。

 

「魔導帝国は終わったんだ。僕の代で………………僕らが人間を導くことは出来なくなったんだ」

 

そう言って僕は徹底的に燃やし続けた。そして周りを確認する。僕を囲むように槍を構える兵士、遠目で壁の上で捕らえられている怪しい人物。そして冷や汗を凪がしながら此方に剣を構える銀髪少女。

 

「先ほどから貴様に対してコレが怯えている。どういう事だ?」

 

そう聞いてくる銀髪少女に対して僕は微笑を浮かべながら答える。この時、僕は服装を黄金の鎧、ギルガメッシュの鎧に替え片手にエアを持って答える。

 

「かつてあった超大国、ヘルシング魔導帝国が()皇帝。アストルフォ・ダルク・ヘルシングさ。そして遙か昔居た神より授かった原初の剣。乖離剣エアだ」

 

その笑みは若干の自虐が入っていた。




あけましておめでとうございます。今年もよろしくお願いします。

書くこと無い(;´Д`)


まぁ、良いか。では(^^)ノシ
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