最近、書いてる途中で何を書きたいのかが分からなくなることが多いです。
ウマぴょい書きたいフジキセキとかナイスネイチャとのイチャイチャ書きたい。
大宴会の翌々日。俺は人里を統べる名家、稗田家へ訪れていた。理由は簡単。あの大宴会の参考人として、異変の全容を伝えるためである。
昨日、数日ぶりにバイト先である鈴奈庵へと出勤。もともと、出勤日が決まっているわけでもないが、これだけ休んでいても、店主様は快く迎えてくれた。
久しぶりじゃないか、一体今度はどんな面倒ごとに首を突っ込んで来たんだい? と、会話が始まり、ちらほらと訪れるお客の対応をしながら。ここ数日間の出来事を愚痴るように吐き出していた。
それを、小鈴店長は笑いながら聞いてくれた。こんな風に、何の気兼ねもなく話せる相手というのは本当に大切なものだ。そう実感していたのだが、聞いていたのは小鈴店長だけではなかった。他のお客もいるなかべらべらと会話を続けるのもどうかと思うが、そのときいたお客が悪かった。
お客の名は、稗田阿求。人里を名目上統べている一族の当主。
幻想郷でおきた事象、異変、妖怪、人間、その他のもの全てを記録する役目を負った、観測者。当然そんなお人が異変の首謀者とも取れるおれを見逃すはずもなかった。
結果、今俺は稗田家へと足を踏み入れざるを得なくなった。
でも、あっきゅんに全く気付かなかった俺を許してほしい。
原作の稗田阿求は緑の和服に、黄色の振袖。赤色の袴をはいている。髪色は紫。奇抜なことには変わりはないのだが、原作キャラのなかでは比較的、普通、有り得そうな恰好をしている。
そして、俺がこの世界の住人。原作キャラを判断している箇所がまさしくそこだったのだ。服装と、髪型。勿論、全部が全部それらで判断しているわけではない。わけではないんだけど……、
だれも、小学校低学年ぐらいを想像していたのに実際会ってみたら高校生ぐらいあるとは思わないじゃん……?
しかも、髪色も紫って言われたら紫だけど黒って言われたら黒に見えなくもない微妙な色だしぃ。服装に至っては茶色の和服姿。店内自体があまり明るいとは言えないとはいえ、わかるはずないでしょこれ。顔も見える位置じゃなかったしさぁ。
つまり、茉裏くんは何も悪くない以上閉廷!!
てか、現状集められている報告によれば、今回の異変での被害者はいない。つまり、茉裏くんが報告することもないのでは? だって被害が出てないんだもん!! 二日酔いの連中がわんさかいるってだけで!!
「茉裏様ですね。お待ちしておりました。どうぞ中へ」
「アッハイ」
門前でグダグダしていたら普通に見つかって中に通されたでござる。救いはなかったんやなって。
長い廊下を使用人の案内の元、一つの部屋の前に立ち止まった。
使用人さんはこちらでお待ちくださいと言ったままどこかに行ってしまった。放置プレイはきちんと確認してから行ってほしいデスネ。
案内された部屋の前でいじいじと初心な乙女のように可愛らしく待っていると、程なくして部屋の中から声を掛けられた。
「どうぞ、お入りください」
「あ、おじゃましまーす…………」
おそるおそる、ゆっくりと戸を開ける。部屋の中から乾燥した空気と共に、本の独特な香りが流れてくる。部屋の中は整理整頓が行き届いており、本や巻物といったものが壁沿いに並べられた本棚の中に綺麗に並べられていた。初めて訪れた時の鈴奈庵とは真逆な状況。是非とも我らが店主にも見習ってほしいものである。
部屋の中央には座敷机がぽつんと一つ。その隣には、最近導入されたカンテラが、部屋を仄かに照らしていた。
座敷机の上には広げられた白紙の巻物と、墨と筆。そして、その場に静かに佇む稗田阿求の姿。声を掛けるべきなのだろうが、なんと声を掛ければよいのかわからず固まっていると、稗田阿求の方から声を掛けられた。
「これで二度目になりますね。私は稗田阿求。この稗田家の当主をさせていただいております。以後、お見知りおきを。立ったままなのもあれですので、どうぞ」
「あ、ども茉裏です。よろしくお願いします。失礼します」
促されるままに、向かいの座布団へと腰を下ろす。
「今日来ていただいて貰ったのは、昨夜起きていた異変についてお話を伺うためです」
「まあ、はい。自分から話せることであれば」
「では、単刀直入に。貴方は人里を脅かす存在ですか?」
「それは、多分違うか……な?」
「なら、人を殺したり?」
「いや、しませんけど……。妖怪退治の延長線上みたいなことはやってますけど、人を殺すなんて」
「そうですか。幻想郷を破壊する、あるいはそれに類似することを望んでいたりもしていないですか?」
「それこそないです。一応…………博麗の関係者なので」
咄嗟に八雲と言いそうになってしまった。言ったとしてなにか大きな問題が発生しえるとも思えないが、隠しておいて損はないだろう。博麗の関係者ってのもあながち嘘ではないしね。
「なるほど、博麗の関係者……。それなのに、今回の異変の黒幕、とのことですが」
「あー、それは、はい。間違いじゃないです」
「だというのに、博麗の関係者、ですか?」
うん、ごもっともな疑問だとは思うんだけど悲しいことに事実なのよねこれ。
「ま、まあいいでしょう。調べればわかる事ですので。少し話が脱線しましたが、異変の経緯をおしえていただいてもいいですか?」
「うっす。とは言っても、自分も全部を覚えているわけではないので、そこは許してください」
あらかじめ、記憶が曖昧なところもあるということを説明し、当時のことを振り返る。
「まず、家に最近居候ができまして、結構な体質の持ち主なんですよ。本人のためにも伏せておきますけど。なんで、これをどうにかできないかなーって思いまして、博麗の巫女さんに相談したんですよね。
そしたら、どうにかできるけど妖怪の山に住む厄神様の協力が必要だって言われまして、それで妖怪の山に向かったんですよね。
そして、赤い煙。人里からも見えたりしたんですかね? 結構高く登ってたんですけど。赤い煙が」
「ああ、それなら確認されてます。私も実際に見ました。おおかた、河童がおかしな絡繰りでも作ったんだろうと言った感じにあまり騒ぎにはなっていなかったです」
「それはそれでどうなんです? 危機管理的なあれで。……まあ、それは置いといて。なんやかんやで中に突入しないといけなくなりまして、その赤い煙の中に。その後は、もう一人の黒幕、実行犯の方に聞いた話なんですけど、俺がその方に言っちゃたみたいなんですよね。
そんなに花見や宴会がしたいなら、集めてやればいいじゃないかー、的なことを。ね?」
「その、実行犯という方は一体どなたのことで?」
うーん、これに関しては俺が答えていいものかどうか……。だって、ねぇ? 共犯者のかたは鬼、それも鬼の四天王が一角、伊吹萃香様。実際にこの場で暴露したとしてもアイツなら笑って気にしなさそうだけど。多分、今も小さくなって俺のこと見てそうだし。案外、呼んでみたら居たりするのではないだろうかとさえ思える。
異変の一件以降、萃香は、俺の家にちょくちょく遊びに来るようになった。紫苑も遊び相手が増えて喜んでいるし、紫苑の不幸体質を物理で乗り越えられる萃香の存在はかなり貴重なものである。不意に結界の外に踏み出してしまった紫苑に目掛けて吹き飛んできた木をかる~く受け止め、その場で細切れにしたのはマジで驚いた。向こうから薪が来るとはツイてるねェ!! なんてのたまわってた。
博麗の巫女に頼んでいるお守りも、もう少し先になるようで、紫苑のストッパーのような存在になっている萃香には頭が上がらない。なので、あまり迷惑を掛けたくはない。
「あー、その、何といいますか……。多分、知ってはいると思うんですよね。うん、有名なんで。ただ、いっちゃっていいものなのかなーって」
「貴方から聞くことができなければ、博麗に協力を呼び掛けることになるだけです。ですので、無理にあなたの口から聞こうとはしませんが」
あー、そっか、結局分かっちゃうのかー。俺から言うのか、博麗の巫女さんが言うのかの違いになっちゃうのかー。じゃあもういっかー。あまり迷惑かけたくないのは事実だけど、これが本当に萃香の迷惑になるのか分かんないし。
なにより、アイツから俺に対してはかなり迷惑を掛けられてるし。だいじょうぶっしょ多分。
「鬼です。鬼の四天王、伊吹萃香。今回の実行犯は」
「……随分なお方とお知り合いになっているようですね」
「自分でもそう思います。突然家に転がり込んできては酒だーってうるさくて。まだ異変から二日ですよ二日。どんなけ酒好きなんだか。いや、まあ助かってる部分も多いんですよ? 力仕事関係は大体任せられますし。思ってた鬼とは全然違くて、付き合いやすい相手ではありますかね。うるさいけど」
「は、はあ」
「トンデモ能力をフル活用してやるのが、妖怪の山にある一本の木に桜を集めて、天狗たちを無理やり集めて、人里にもその手を伸ばして、幻想郷覆っての大宴会。なのに、自分は木の上で一人寂しく酒を飲む。そんなやかましい奴なんです。なんで、その……何が言いたいかっていうとですね? 鬼だとしても、そんなに悪い奴じゃないので、あまり悪く書かないで貰えると嬉しいなーって、思ったり思わなかったりです、ね?」
「伊吹萃香さんとは、知らない仲ではありませんのでご安心ください。以前の私も、彼女を信頼していたようですし。にしても、そうですか……彼女が犯人なら、これ以上深い理由もなさそうですね」
なんか、すごい不本意は理由で納得されてますがよろしいんでしょうか伊吹萃香さん。イインジャネ(裏声)。問題ないみたいです!!
「それでは、私は今日聞いたことをまとめます。本日はお忙しい中ありがとうございました」
「あ、いえ、こちらこそありがとうございました。はい。頑張ってください」
「また、なにかあればお呼びすることもあるかもしれないので、その時はまたよろしくお願いします」
その後、一言二言言葉を交わし、俺は稗田家を後にした。
あるいみ、萃香といた時よりも緊張した気がする。
外は日が沈み始め、夕焼け空が眩しい。一瞬その眩しさに目を閉じ、うっすらと目を開く。
さっきまでの夕焼けは消え、空には白く輝くお月様。暗くなった道を月明りが照らしていた。
「…………え、いやこ、え?」
一難去ってまた一難。
こうして始まった謎の現象。その状況に酷似したものを知っていた。
「いくら何でもスパンが短すぎませんかね?」
永夜抄
偽りの月が空を覆う、新たな異変の幕開けだ。
お読みいただきありがとうございます。
まあ、かなり強引ですがなんとか繋げていけたらなと思っております。
未来の自分がすんばらぁし~い内容のものを用意してくれると信じて
まら、来月お会いしましょう!!
ばいばい!!