糸の先に繋がれた人形のお話   作:ちゃるもん

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やあ( *・ω・)ノ
実に半年ぶりだな(・ω・ )
そこは息抜き用だから許してくれとしか私からは言えないかな( _´ω`)_

それと、今回は射命丸文にかなりのヘイトが向くことになる。
とは言っても殺意の波動に目覚めたりとか、そういうんじゃない。そこは安心してくれ。

ただ、鬼による支配がなくなり、上の立場の者がほぼいない環境下で、人間を格下として見ているのであればこうなるのは当然だと私が判断したのだ。

ま、矛盾やおかしな点があっても笑って許してね♡


第5話 お腹、空いたなぁ

 さてさてさて、吸血鬼と天狗との戦争が終わりを告げはや2ヶ月。私こと霧生茉裏さんは漸く……よ う や く ! まともな家を手に入れることが出来ました! 雨風が凌げる場所って本当に素晴らしい(達観)

 

 建築知識も技術もなく、道具もない。木を切る方法もないから家の壁や屋根を引っペがしては、なんとか引きちぎれたツタをロープ代わりに壁を繋ぎあわせていく……。 食料? 金? んなもんねぇよ! 空腹と風や雨との激闘を幾度となく行う。付け焼き刃の罠には何も掛からない。山菜はまだしも、キノコに手を出せるほどの度胸も知識もなく、週一程度でくる支給品の食料(カロリーメイトっぽい何かと2リットルの水)でなんとかやりくりをしていく生活。植物から出る水を掻き集めないと水は持たなかったけどね!

 

 あ?サバイバル技術教えて貰ってただろって? 事前準備があるのとないのとでは天と地の差があるんだぜ?

 それにこのあたりの判別できる野草は食い尽くした。後は自生できる程度しか残っとらん。

 備蓄はどうしたって? 知ってるか? 備蓄って減るんだぜ……?

 あ? その支給品を売って資金に? 水なら井戸があるし。わざわざ得体の知れない物を食いたいか? あと、割と人里は遠いです(´・ω・`)

 行くまでのカロリーが惜しい。

 

 ま、まあ? 家は完成したし? 俺二人分ぐらいの広さはあるし? 殆ど雨風ないし? 沢蟹ぐらいなら捕まえれる罠も作れるようなったし? 僕の生活はバライロデスネ(白目)

 

 ……き、気を取り直して。吸血鬼VS天狗〜藍しゃま最強伝説〜の後日談の話でもしようか。

 

 …………音沙汰なしだよチクショウ。紫様からも藍様からも連絡はなし。吸血鬼のレミリアからも、天狗からの絡みも無かった。だから話し合いが終わったのか、そもそもあったのかすら分からないのよねー。だからこうして家の修理に勤しめた訳だけども。

 

 にしても、天狗からの接触が無いことには驚きだな。てっきり報復だー……はないだろうが何かしらの因縁は付けられるものだと思ってたけど。こうして接触が無いってことは……許された? はあるわけねぇか。まだ療養中か、はたまた手を出すべきではないと判断されてるか……。なんにせよ、平和なら有難い。

 

「こんなもんでどうだ? 隙間が多いが……なんとかなるか」

 

 色々思考を繋げてたけど、現実逃避をしてた訳じゃないんだぜ? ツタと枝を掻き集め、まるで服を縫うように繋ぎ合わせる。縫い合わせるの方が正しい気もするけど、そんなことはどうだっていい。幾度となくツタを引っ張り過ぎて千切れたりを繰り返したが……ついに、遂に!

 

「かごかんせぇぇぇぇ――……。つっかれた」

 

 そう。籠である。ボールを半分に切って網目状にしたようなあれである。大きさは帽子のように被れる程度には大きい。殴ったら流石にひしゃげるが、そこそこの強度はある。三本の矢よろしく、3方向に向かってクロスさせてるからな。時の勇者様が持つ三角形が沢山見られる。ん? そんなもの作って一体何に使うのかって?

 

「結構丈夫に出来たし……小動物程度だったらどうにかなるか? 物は試し……仕掛けに行くか」

 

 そう、罠である。一応大型を捕らえる罠を作れんことも無いさ。捕まえられるかは抜きとして。血抜きもうろ覚えだし、解体はもっての外だ。で、あればだ。小動物から試すしかなおよなぁ!?

 

 家から離れ、なんとなく動物が来そうだなーと思う場所に掻き集めた木の実、

 蟹の殻、虫……どれがいいだろうかと悩みメンドクセーの考えから全部ごっちゃに置いてみた。後はそれを覆うように籠を被せる。程よく長く、先が枝分かれしているものが好ましい。そして、すこし短いが理想に近い枝を発見。適当な蔦をそこそこの長さに切り、先程の枝に外れないよう括り付ける。

 

 ここまですれば下準備がおわり。籠の片側を持ち上げ、枝分かれしている方を支えるように引っ掛ける。枝分かれしていない方を地面に軽く突き刺し、籠が倒れないように固定。後は離れて小動物が餌を食べるのを待って、括り付けた蔦を引っ張って捕まれば完璧だ。

 

 タンパク質……脂質……兎に角肉が食べたい。虫に手を出すのも吝かではないが、先に見た目的には慣れたものから始めた方が良いだろうしな。

 解体は……取り敢えず内臓を取り出して……習ったけどうろ覚えだ。内臓出して焼いとけば大丈夫か。籠の大きさもそんなにある訳でもないし、せいぜい小さめのカラスが限界だろ。あれ、割りとでかいなそう考えると。

 にしても、虫……虫かあ……。イナゴが食えるからバッタは行けるだろ……? 行けるよな? 行ける行ける。他には……なんだ? 幼虫……? テレビとかではよく食べてるよな。木の皮でも引っペがしてみるか今度。あーとーはー、甲虫は食べれるのだろうか? 殻は……食べれないよな。カニの殻みたいなもんだろうし。それなら出汁は取れる……? わからん。

 

 こういう食糧事情に詳しいキャラいたよな。えーと、秋姉妹か。秋静葉と秋穣子。穣子ってこの字だっけか? まあ、読みさえわかれば苦労はせんだろ。静葉が姉で、穣子が妹。二人とも秋の化身……神様だ。食べられる虫は知らなくても木の実だったりキノコに詳しいだろ。まずはその2人と関係を持つのが先決か?

 いやでも、……確かあれだ。あの2人妖怪の山にいる。天狗と関係を持たないと……あれ無理じゃね? 吸血鬼とならまだしも、天狗とは完全敵対してる訳だろ俺? うーん、小鈴ちゃんの書店でその手の本を探す……文字を読めるのかそもそも? 現代の文字じゃないよな……。

 

「と、割と簡単に引っかかったか。雀1羽……まあ、腹の足しにはなるか」

 

 茶色と所々の黒。何処にでもいる雀だ。この雀を餌に……なんて馬鹿なことは流石にしない。それなら骨を別の用途に使った方がいい。手の中でじたばたする雀。ここに来る前の世界の先入観から可哀想ではあるが、弱肉強食。生きるための摂理なのだ。直ぐに罪悪感はなくなった。代わりに感謝が胸を締め付けた。

 

「締めるか」

 

 雀の首を開けるように握り、ナイフを振り下ろす。キュッ 小さく絶命する声が耳を燻る。せめて苦しまずにと考え一気にやったが……、今更になって硬いものかなにかに叩きつけた気絶させた方が良かったかと後悔する。しかし、やってしまってはもう続けるしかない。

 羽毛を毟り肉を露わにする。内臓系は危険だし、詳しくないので食べるのやめとくか。両断された首元から股関節まで刃を入れ、内臓を掻き出す。途中なにかにを破ってしまったようで大量の血液が流れ出る。

 

「こんなに小さいのに、手のひらが真っ赤になっちまった。生きるって……大変だよなぁ」

 

 掻き出した内臓と、絶たれた頭は深く穴を掘り埋める。手を合わせ、いただきます。枝肉にした身体を支給された水で洗う。水を貯めたボールの中もほんのりと赤くなっていた。火を起こすまではここに入れておこう。

 

 落ち葉を集め山に。それを覆うようにして木の枝を重ねていく。後は乾いた板にそれなりの長さの枝を……。縄文だかに使われていた手法だ。数分掛かる時もあるが、最初の頃は見よう見まね……以下の方法でやって、気が付けば日が暮れているなんて何度もあった。

 今回もそこそこの調子で火種を作り出す。細長い乾いた雑草……藁に似たそれに火種を移す。ゆっくりと、力強く息を吹きかける。白い煙が顔を襲うが、小さな明かりが雑草の中から現れると同時に手のひらが熱せられる。

 急いで準備していた落ち葉の山に移し、再び息。明かりは、火に。そして炎へと姿を変えた。

 

 落ちていた枝の先を斜めに切り、枝肉に刺す。何度か苦戦しながらも無事貫通させることに成功。先程作った焚き火のそばに突き刺した。あとは、じっくりと火を通せばよい。食中毒等も怖いが、食わねばならぬ。

 

 パチパチ……炎の弾ける音が静かに渡り響く。せめて夜なら風情があっただろうにと薪をくべる。枝肉の表面がこんがりと。空腹が返事を返す。もういいだろう、いやまだ……。なんとも落ち着きのない人間になったものだ。

 

「もう、いいよな」

 

 我慢の限界。久々の肉。串に手を伸ばす。こんがりと焼けた表面からはほんのりと湯気が立ち、鼻を燻る肉の香りが脳を直接刺激する。極限の空腹状態とは言い難いが、ああ、確かに空腹は最高のスパイスだ。

 

 齧り付く。肉汁なんて溢れ出てくるほどあるはずも無く、炙りすぎたベーコンのような食感。だが、甘い。今まで食べてきた肉よりも断然質は悪いし、調理法も適当な物だ。だが、甘い。美味い。旨い。ちくしゃう……なんで、こんなに旨いんだよ。

 

 もう一口と、大きく口を開けた。

 

「おや、随分と小物を食べているようで」

 

 空から声が聞こえた。この声には聞き覚えがあるぞ。鴉天狗最速を誇る射命丸文だ。だが、そんな事はどうだっていい。開いた口を肉へと振り下ろす。骨すらバリボリと噛み砕く。

 

「野蛮ですねー」

「ンクッ……。んで、なんか用か射命丸文」

 

 余韻を残したいところだが、そんな事も言ってられないか。飲み込み、射命丸へと声をかけた。

 

「いえいえ。随分とお世話になりましたので、軽く挨拶を」

「そうには見えんがな。お前一人じゃないだろう? 俺を撮っ捕まえてもなんにもならんがねぇ」

 

 気配はー……2つ。多分ほたて……じゃなくて、はたてと椛だろうな。ふぅむ……万事休す。

 

「あややー、バレていましたか」

「こちとら毎日殺気浴びながら生活してたんだ。そういうもんにはかなり敏感だぜ?」

「1匹はそれが仕事みたいな物ですから、大目に見てやってくださいな」

「あいよ。それで? 俺を妖怪の山にでも連れていこうってのかい? そうだとしたら遠慮させてもらうが?」

 

 射命丸の刀の剣先が突き付けられた。くっそ怖いんですが!?

 

「要件を把握してもらえているようでなにより。ですが、拒否権があるとでも?」

「ないのか?」

 

 刀の先が頬をなぞる。それに合わせて頬から血が流れていく感触を感じた。やっべやっべ、選択間違えたら死ぬやーつ。てか、これあれだよな。勝手に行動してボロだしたらアウトのやつだよな? 交渉材料は……バレてる八雲一家って事と、吸血鬼との大戦の事ぐらいか。かと言って拒んでもアウト……八方塞がりとはまさにこの事! お天道様が明るいぜ(白目)

 

「あるとでも?」

「あー、1つ言わせてもらおうか。おめぇら誰を敵に回してると思ってやがる。ああ、俺じゃないぞ? ただ、恩を仇で返して、要らぬとはいえ駒を勝手に潰されて……不愉快になるやつはいないよなぁ?」

 

 フハハハ! 煽りよる煽りよる! 僕の命日は今日かも知れませんね! 最期の晩餐は雀の丸焼きだったかぁ……せめて牛や豚や鶏をたらふく食いたかったなぁ。魚でも可。てか、近場をの池とか川で釣りすれば良かったのでは……?

 

「んで? 要件は?」

「新勢力」

「あ? え、そんな事ききにきた―――ってそうか。そりゃそうだ」

 

 守矢一家が来るぞーってやつか。天狗からすれば訳の分からん事をほざいてるだけの阿呆だからなぁ。けど、八雲の一端。吸血鬼との大戦に首を突っ込んだ愚か者。嘘だと断定してしまうほどには無視は出来んのか。

 

「僕は少し先の限定的……俺が居なかった場合の未来を知ってるんですって言ったら信じる?」

「貴方がいる時点で破綻しているのでは?」

「だっよねー」

 

 知ってた。否定されることも、俺の知識がもはや意味無いことも。最初から、マヨヒガに来てしまっていた時点で分かってましたーだ。

 

「っつても、それ以外無いんだが。俺はアンタらが思ってるよりも大分無能だからねぇ。死にたくないがために全てを投げ売って、この先がどうなろうと知ったこっちゃないし。僕はただ平和に行きたいだけなのよ?」

「の割には首を突っ込むのがお好きなようで」

「命令だから致し方なし。本当は戦争なんてもん見たくもねぇし、行きたくもねぇ。当事者になるなんて真っ平御免だ。けど、生きる為にはそうするしかない。それしか選択肢がないのよ」

 

 本当に……出来るならあんな惨劇見たくもねぇっうの。だーれが好き好んで血みどろゲテモノを見なきゃならんのじゃ。俺はサイコパスではありませんことよ?

 

「てか、こんな事を話に来たんじゃねーだろうに。話題振ったの俺だけどわざわざ乗っかるなよな。まあ、事実なんだが」

「事実だろうが、無根だろうが私達には判断は出来ません。ですから、さっさと喋って頂けると嬉しいのですが?」

 

 ……だから何を喋れっちゅうねんさ。未来を知ってる理由は今教えたばっかだと言うのに……射命丸って交渉術長けたキャラだったと思うんだが。これじゃあ躱すのが得意な鴉になっちまうな。

 

 無言のまま軽く呆れていると頬に触れていた刀の刃先がゆっくりと皮を突き破り始めた。いやいや!? 冷静になってる場合ちゃうでしょうに!?

 

「おいおいおい!?」

「話す気になりましたか?」

「話すも何も……何を聞かれてるかが分からないんですがねぇ!!」

「……………………全てをです」

 

 こいつ……俺を威圧することだけを頭に入れてやがったな。じゃなきゃそんなたっぷりと間なんてあかないもんね!

 

「取り敢えず刀を退かせ。情報が欲しいならそれ相応の物を用意しろ。そうだな、2つの質問につき1つ、俺のお願いを聞いてくれるだけでかまわんぞ?」

 

 …………射命丸って、交渉術下手なのでは……? いやだって、お願いを聞いてくれるだけでって言ったのよ? 確証してくれとは言ってねぇのよ? 適当に流して質問に答えさせるのが一番だと思うんだが。約束も守らずともそれなりにがんばったんですけどー、この程度に終わっちゃいましたー(棒)で済むんだがなぁ。信用問題は別として。

 

「おーい、早く決めてくれよ俺だって暇じゃないんだから」

「……分かりました。確約は出来ませんが上に話を通しておきましょう」

「確約出来んのなら質問は1つな。1つにつき1つお願いを聞いてくれよ。それぐらいいいだろ?」

「分かりました」

 

 マジかよ!? うわーおぶっちゃけ身の程を知れ人間とか言って何処ぞの抜刀斎さんみたく十時傷でも作られるもんかと。

 そして、わかった。こいつ所詮は人間だからどうとでもなると思ってやがる。もしくは、マジで単純に下手か。今まで刀をチラつかせて情報を引き抜いていたなら下手なのも納得が行くしな。口先八丁が天狗の取り柄と思っていたんだが。この辺りはもちっと調べて見ますか。

 

「交渉成立って事で。お先に質問どうぞ?」

「では、敵勢力について。その内情を」

「内情って言われてもねぇ。来るのは三人だけだし。お山の上に神社ごとやってくる神様三人。1人は戦、1人は祟り、1人は現人神だったか? 僕は優しいから名前も教えてあげよう。戦は八坂神奈子、祟りは洩矢諏訪子、現人神は東風谷早苗。戦の神としての名前つうの? そういうのは知らんけど、祟りなら知っとるぞ。うん、多分天狗様も知っとるんじゃねぇかな。祟り神ミシャグジ。最古の神の一体……だっけ? 確か縄文の頃からその影があったとかなかったとか。それを使役? 共存? 本体? まー、そんな存在なのが洩矢諏訪子。東風谷早苗は現人神ってよりも、かぜほふり? かぜはふり? かぜほうり? とか言う巫女さんみたいなやつ」

 

 うん。ここまで教える必要は無かった。けど、ここまでスラスラ、すらすら? 出てきてるわけだし。ところどころ分からんこともあるけど、嘘には見えんじゃろ。

 

「戦力については」

「おっと、その前に此方の要求も呑んでもらわんとな」

「チッ……何が要求ですか」

 

 舌打ちされたでござる。正当な取引のはずなんだがなぁ。サラッと要求を呑んでもらう事に摩り替えては居るけど。ま、相手からすればちょこっと敷地内に入らせてもらうだけだし、有益な情報かつ八雲との繋がりを持つ存在を無下には出来んという確信が後から沸いて出てきたりしているし可愛いもんだが。

 

「お前さんの山、妖怪の山に秋の神様がおるじゃろ? 秋静葉と穣子。その2人が秋以外でも活動してるかを教えてくれ」

「そんな事ですか。その事でしたら椛が詳しいでしょう。椛」

 

 この情報から相手が何を求めているかを考えないのはどうなんですかねぇ……。いや、その素振りを見せない為の偽装か? てか、名前ばらしちゃうのね。違う名前で呼べば揺すれそうなもんだが。

 

「彼女達は秋以外でも次の秋を良くするために活動している」

「おーけーおーけー。これで1つ心配事が減った」

 

 ひぇっ……なんで睨んでくるんですかね。単純に食糧事情が改善する希望が見えただけなんだが……。

 

「妖怪の山、彼女に害をなそうと?」

 

 えぇ……そんな不用意に質問しちゃう? これ、信用問題を気にかけてる俺だから今から訂正してやれるけどさ、他の勢力問題が関係してるなら質問として処理されて優位とられるぞ。

 

「あー……えっと、射命丸文。お前さ、格上相手とかに対して口論したことあんの?」

「どういう意味ですか」

「……ここで否定しないってある種の肯定だよなぁ。他2人は話に参加してねぇから分からんけどもよ、少なくともお前さんは下相手に脅しながら情報を引き抜いたことしかねぇんだろうな……。

『妖怪の山、彼女に害をなそうと?』これさっきの射命丸の発言だがな、おもいっきし質問なんだわ。これに対して俺はイエスorノーで返せばまた要求を呑んで貰えるわけ。分かるかい?」

 

 俺はそんな感じで格上(主に二人)から散々絞られたからなぁ……物理的に。傍からみるとさぞ滑稽なことよ……。

 射命丸さんも唇を噛んでないではよ話進めよや。

 

「んで? さっきのは質問と取っても? 別に俺とアンタは勢力争いをしてる訳じゃねぇんだしもうちょい気楽にやろうや。だが、俺は俺で生活が掛かってるんでね。さっきみたいのがあれば容赦はもうしない。お前さんとうちの上二人を比べるとさすがに可哀想だが、お粗末が過ぎるってもんよ」

 

 相手の頭を湯で上がらざるのも常套手段でごぞんすよ。ただ、実力差がはっきりしてる場合、物理が飛んでくるため注意。

 

「…………人間風情の情を受けたくはありませんが、確かに不用意な発言でしたね。少し落ち着きました。私も後がないんですよ。少しでも貴方から絞らせて貰わなければ首が落ちるかもしれないのでね」

「だったら尚更冷静にならんとな。んで? 質問は?」

「…………貴方と居た吸血鬼について」

「あいつか。帰ったよ外の世界に。まだ、詳しいは知らんが、俺の知っている未来に近い形で進むのであればいずれは幻想郷に来るだろうな。ああ、手を出すことはオススメ出来ない。手を出すなら、手をだす前に殺される覚悟を持つことだ。何処まで有効的かは知らんが、アイツの力は力量なんて殆ど関係ねぇから。よっぽど妖力の差とか、不死身とかでもない限りは勝つ事は不可能に近いじゃねぇかな。実際何処まで干渉出来るのかは知らんけど。ま、それぐらいヤベぇ奴って可能性は十二分にある」

 

 実際レミリアの能力ってのはどういう感じなのだろうか。どれぐらい先まで見れて、どれほどまでの影響力を持って操れるのだろう。

 レミリアの能力……『運命を操る程度の能力』と確か原作には明記されていた。未来予知でもなく、操ると言うのは1つの重要ポイントだと予想するがさてはて。少なくとも藍様には効力がないだろう。同種族の吸血鬼にも効果は無さそうだ。つまり、自身を基準として一定のラインより下に位置する存在に対してのみ有効。だと考えるのが妥当か。

 そしたら、そのラインより上の存在がどの程度干渉してきたら効力が無くなるのか……ってな感じになってくるよな。ワケワカメ。

 

「んじゃ、次はこっちから。ま、大体察しは付くかもしれんが妖怪の山への……なんだ、侵入券? 立ち入ることを許可してくれ。それが出来んのなら秋姉妹の家までで良い。本人直々に現場で教えてもらうのが一番だが、教えてもらえるのであればなんでも構わんからな」

「ふむ、良いでしょう。大天狗様へ進言しておきます」

「おーけー。んじゃ、他に聞きたいことは?」

「いつ頃来るのかを」

 

 これは多分守矢一家の事だろうな。先に吸血鬼の情報を聞いた上で別勢力の話を切り出し、一つで二度美味しい。さっきまでの素人が嘘のようだ。やっぱ、天狗は口上手じゃねぇとしっくりこんわ。ま、それでも荒いけど。確認取るだけで対策完了なんだよ。やるならもっと隠さねぇとな。俺には出来んが!

 

「それは吸血鬼のかい? それとも神様達のかい?」

「……神達のです」

「スマンがそれは分からねぇな。まあ、遠からず来るんじゃね? 数日後か、数ヶ月後か……はたまた数十年後か」

「分からないのであればそちらの要求は呑めませんね」

 

 ここで切るのは正解だな。ご主人様方なら約束違うぞ! 条件なしでもう一個答えやがれこんちくしょうと、あれよあれよと吐き出してた(確信)

 

「あいよ。吸血鬼の方はいいのかい?」

「そちらは問題ありませんのであしからず。ま、これだけあれば私の首も落ちないことでしょう」

「そりゃ良かった。折角の美人さんなんだ。これからも是非ご贔屓に。今度は土産も頼むぜ?」

「私としては貴方は疫病神そのものなんですけれど……」

 

 そう言い残し射命丸は背の翼を広げ飛び立つ。後を追うように、姫海棠はたて、犬走椛の順で飛び去っていった。

 

 いやぁ、なんかあれだな……昔の自分を見てるみたいで楽しかった(白目)

 

「てか、失言とかしてねぇよな……いや、多分大丈夫な筈。特にこれといった物は渡してねぇし……能力関連も言葉にした訳では無いし……」

 

 うーんグレーゾーン。らんしゃまいたら確実に折檻コース。もっと有利に立てと殺されかけているのが目に見えてるぜ……。

 

 後は天狗からの報告待ちまで何とか食いつなぐだけ……………………

 

「あ、期間決めてなかった」

 

 

 

 

 

 …………お腹、空いたなぁ...(º﹃º )

 

 

 

 

 




お読みいただきありがとうございます。

スズメの下り要らねぇだろって?
俺もそう思う(´・ω・`)
けど、ああいうどうでもいい事を書くのって楽しいのよねぇ。

んで、原作にはいつからはいんねんってのは話数的にはそう遠くないと思うんよ。旧作については詳しくないから多分触れない。
あと、新作とか色々出てきてるけど……ヒロインにする予定の紫苑ちゃんが限界かなと。妹ちゃんも少しなら出せない気もないけど……まー、日の目を見ることはないと思う。

まー、そんな感じか。

また次回の更新も長くなると思うから、そこらへん他の神作品共を読みながら待ってくだされば幸いです。

んじゃねー( ・ω・)/
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