さて、長話もここまでにして本編行きましょうか、どうぞ!
「ゆかりさん、次はどこに行くの?」
「次は地底ね。あんまり行きたくはないけど・・・」
「???」
私達が向かうのは地底。ホントは行きたくないんだけどねぇ、あそこの連中面倒くさいし。いつも宴会テンションだし。でも取り敢えず出向いとかないと明奈が一人のときが心配なのよねぇ。私もいつだって一緒にいられるわけじゃなし・・・一緒にいたいけど
「うだうだ考えても仕方ないわね。さっさと挨拶済ませて帰りましょうか」
「?わかったー」
~地底~
「ん?なんだ、妖怪の賢者様じゃあないか。なんでまた地底にいるんだい?」
「・・・・・・」
あぁ~、やっぱり絡まれたわ。地底の館の主に挨拶を済ませてさあ帰ろうとした矢先、目の前にいる妖怪・・・鬼に絡まれた。てか酒臭い。まだ夜にはなってないはずなんだけれど
「地底じゃ朝も夜もありゃしないよ」
「それもそうね、って心を読まないでくれるかしら?」
「んなこと心読まんでも検討はつくさ。ん?そっちのちっこいのは?」
「外来人よ。名前は明奈」
「へぇ~、外来人ね~・・・よっ明奈!アタシは星熊勇儀、見ての通り鬼だ。よろしくな!」
件の鬼...勇儀は自信の額から伸びたたくましい角を指さしながらニッ笑ってみせた。明奈は危険な相手ではないと認識したらしく初めて見る鬼に目を輝かせてるわね。でもコイツ既に酔ってるから危ないと思うんだけど…
「・・・・・・」
「あら?どうかしたの?」
「賢者、コイツの能力は分かるのか?」
「いいえ、私にはまだ分からないわ」
「なんだ、まだ知らなかったのかい?それとも普段本心を隠し本心を探らないアンタには分からなかっただけか…」
ん?どういうこと?私には分からないけど勇儀には明奈の能力が分かってるってこと?え?
「・・・まあいい、賢者、手のひらサイズの石ころを2つくれ」
「石ころ?それは構わないけど、何に使うつもりかしら?」
「ちょいとした確認だよ」
何をするのかは理解しかねるけど取り敢えず私はスキマを使って適当な石ころを2つ勇儀に渡した
「おい明奈」
「?なーにゆうぎさん?」
「今からアタシがやることと同じことをやってみろ」
「???わかったー」
明奈にも同じ石ころを持たせて何をするの?
「いいかー明奈、よーく見てよろ・・・」
そう言うと勇儀は体の力を抜いて目を閉じて…
「・・・・・・せいっ!!」グシャ!、パラパラ
「!?」
石ころを粉々に握りつぶした
「ゆうぎさんすごい!」
「お前もやってみ。いいかい?今の私をイメージしながら思いっきり力を入れんだ」
「わかった!」
「え?ちょ、勇儀?明奈がそんなことできるわけ・・・」
グシャ!パラパラ
「えぇ!?」
割れた・・・粉々に。明奈はまだ子供なのに何処からそんな力が・・・それ以前にあれは勇儀の能力あってのことだし…能力?
「気づいたみたいだね、賢者様」
「明菜にも怪力の能力があるのかしら?」
「(賢者様とは思えない程安直な回答だね)」
「そうじゃないよ・・・。明奈、さっき紫が出してたスキマを出してみな。紫がやってことをよーくイメージするんだよ」
「は〜い・・・えぃ!」スッ
「なっ・・・(パクパク)」
「条件まではアタシにも分からんが、明奈は他人の能力を使える。この幻想郷の中で最も危険な力だわなこりゃ。だが、その力を正しく使えりゃそれはとてつもない抑止力にもなりうるってとこだね」
「ゆうぎさん、わたしすごいの?」
「あぁ、お前さんはすごいよ」なでなで
「えへへ〜」
他人の能力を使える、確かに強力な能力ね。その強大な力は悪さを企む一部の連中には大きな抑止力になる。でも逆に悪事に利用されたら?…私達では到底太刀打ち出来ない最大の脅威になりうる。これは諸刃の剣。たまたま出会って連れてきたこの子がこれ程の力を持っていたなんて、完全に予想外だわ
「明奈の能力は危険だけど、だからといって縛り付けることはしたくないね。今の内に力のある連中には知らせに行くべきだろう」
「そ、そうね。まぁ今は幻想郷中を回ってるから丁度いいわ、そのついでに話をしてきましょう」
「そうかい。じゃ、アタシはそろそろ失礼するよ」
「ゆうぎさんもう行っちゃうの?」
明奈は勇儀に随分懐いたみたいね・・・ヤな感じ
「悪いね。でもお前さんにもまだ行くとこがあるだろ?大丈夫、また会えるよ」
「分かった・・・またね、ゆうぎさん!」
「あぁ、またな!じゃあ賢者様、後のことはおまかせするよ」
「えぇ、任されたわ。それじゃ明奈行きましょうか」スッ
「は〜い」|)彡 サッ
「・・・明奈が本当の意味で強くなったら是非とも手合わせ願いたいね〜。こりゃ楽しみが一つ増えたってもんだ」
『お〜いゆうぎ〜?何してたんだ〜?』
「何もないよ。ささ、飲み直しだ!」
『あいよ〜!』
「(明奈、アンタとやり合える日をアタシは待ってるよ)」
~太陽の畑~
「ゆかりさん、大丈夫?」
「はぁ〜、散々な目にあったわ」
地底で勇儀と別れた後、私と明奈は閻魔、四季映姫のところに行ったのだけれどそこで問題が起きた。タイミング悪く部下の説教中だったらしく、何故か飛び火して私まで説教を食らってしまった。確かにフラッと連れてきた外来人が幻想郷の運命を決めてしまうほど強力な力を秘めているなんてこと私達にとっては大問題だから仕方ないといえば仕方ないのだけれど…
「えっと・・・もう怒らないであげて?」
「?!しかしですね、う〜ん・・・。分かりました、今回はこれぐらいにしておきましょう。ですが!次はありませんよ?」
「「はい・・・」」
明奈がお願いすると映姫はあっさりと引き下がった。おかげで私と先に説教を受けていた死神の小野塚小町は早々に解放されることになったわ。全く明奈様々ね
そんなこんながあったけど一通り挨拶は済ませて今は最後の目的地、太陽の畑に来ている。正直ここが一番大事なところだ。ここに住んでいる大妖怪、風見幽香は基本おとなしいんだけど、彼女は自分のテリトリーや所有物が犯されること人一倍嫌う。だからもし明奈が何かこの場所で問題を起こそうものなら暴走した幽香に襲われかねない。明奈の行動には気をつけておかないと
「明奈、絶対に私の側を離れちゃダメ…」
シーン・・・
「よ・・・」
シーン…
「・・・あれ?明奈!?どこいったの?」
そ、そんな、いつまに明奈がいなくなってる!マズい、とてもマズいわ。余計なことする前に早く見つけないと、無事でいてよ、明奈!
「さて、今日もお花達に水を上げましょうか♪」
私はこの花畑で暮らしているしがない妖怪。今日も日課の水やりをしようとしていたんだけどいつもとはなんだか様子が違うことを察した
「(花達がいつもより元気ね、それに気配がある)」
花達が怯えていないから悪意を持った存在ではないでしょうけど、周囲を警戒してみると向日葵畑の方で人影が見えた
「あれは・・・人間?しかもまだ幼いわね、どうしてこんなところにいるのかしら?」
「?あ、おねーさんおねーさん!」
「え?わ、私?どうかしたのかしら」
急に声をかけられて対応が遅れてしまった。いや、それよりも、今の私は警戒心から妖気を出しならがら接しているのにこの子はまるで気にしていない。気づいてないわけではないようだし…私が怖くないのかしら?
「おねーさんもここのお花さんキレイだと思わない?」
「へ?」
「ほかの他もみんなキレイだったけどこのひまわりが一番キレイ!」
普通人間は私達妖怪を忌み嫌う。ま、妖怪=人間が恐れる存在なのだからそれは当然なのだけど、この子は全く恐ることなく、むしろ友好的に接してくる。いえ、友好的とかそんなものじゃない。この子の目、とても澄んでいてまっすくだ。悪い子ではない、本能で察したのか気づけば私は無意識に彼女に答えていた
「えぇ、そうね。私も一番素敵だと思うわ」
「ホント?!えへへ」
「っ!?」
「?おねーさんどうしたの?」
「いえ、なんでもないわ・・・」
いけない、あまりに無邪気でとても可愛らしい笑顔だったから思わずドキッとしてしまった。でも私は女の子同士の趣味なんて持ち合わせてない。これは・・・そう、性別云々ではなくこの子そのものが愛おしいと感じているのだろう。私はさっきから出会ったばかりのこの子に惹かれ続けている。あ、そういえばまだ名前を聞いてなかったわね
「ところであなた、お名前はなんて言うのかしら?」
「明奈だよ!おねーさんは?」
「え?・・・あっ」
ここに来て自分も名乗っていないことに気づいた。どうも今私の心には余裕が無いらしい。そんな自分が面白かったのか私は軽く笑みをこぼして自己紹介をする
「フフッ、私は・・・幽香、風見幽香よ」
う~ん...なんかすごい変な文章になってる気がする(中身が薄いのはいつものこと)
次で幻想郷sideは終わりを迎えてバカテスsideに移るきっかけを作る予定です。ただし投稿がいつになるかは分からない。明久×美穂も進めたいからなー...受験勉強の合間でなるべく書き進めようとは思います。更新の確認はたまーにでいいんです(なんなら急かしに来てください笑)
また次回お会いしましょう!