魔女と百騎兵それから剣   作:urukiaga

1 / 4
初投稿ですよろしくお願いします




魔女 百騎兵 剣

真っ暗な闇の中

声だけが聞こえる....

 

「お..い お…きろ」

女の苛立ち交じりの声が…

「おい!、起きろ!」パンッパンッ

「何か」をたたいているようだ

 

「お....い起きろ!」ゲシ‼

今度は蹴っているらしい…

蹴られている「何か」はピクリとも動かない....

 

さらに女は苛立が増したのか、

「おい!!起きろ!!」ドーンッ

とうとう女は何か力の篭った玉をぶつけた、それに当たった「何か」はプスプスと黒煙をあげている...

 

もう死んだのではではないだろうか?そう思っていると…

 

「むきゅ!!」

と奇怪《きっかい》な声を上げて「何か」は飛び上がって目覚めたようだ..

というか、生きていたのか..ピクりとも動かないから死んでいるものかと…というかあれだけのことされて、よく生きてるな..

 

「お目覚めですか?百騎兵様.....。」

落ち着いた、物腰の静かな声音の男?の声が聞こえた。

 

ほう…どうやらあの「何か」は百騎兵というらしい

「お喜びください。あなたはこの薄暗くちっぽけな沼にお越しになった113年目のお客!!」

 

「まぁ、要するに初めてのお客様ということです。はい.....」

ということは吾輩は2番目の客ということになるのか…

 

「ご挨拶が遅れました、ワタクシはアルレッキーノ。沼の魔女リカ様の執事にして

 お目付け役の誠実かつ忠実なシモベでございます。」

そういうと、男…アルレッキーノは軽く会釈した。

 

この、ポ ン コ ツ が‼‼

 

女の怒声が響いた。

 

「私はリカではない!メ タ リ カ だ!!」

 

「まったく、何度言わせれば気が済むんだ!」

 

そう言って、女...メタリカは憤慨しているようだ、

 

「いつもなら、解体して沼の肥やしにでもしてやるところだが…」

 

いつもならするのか...多分、比喩か何かだと思うのだがメタリカの声がガチな気がして怖い

 

「だが、今日のワタシの機嫌はすこぶるいい‼‼」

「だから、不問にしてやるぞ、さっきおまえが沼のことをちっぽけだと馬鹿にしたこともな!」

メタリカは気を取り直してそういった。

 

「おや、聞こえておりましたか、お耳のお手入れがゆきとどどいているようで何よりです。」

アルレッキーノはしれっと毒を吐いた。

 

「ふん、

 しかし、これが伝説の大帝…

 『魔人百騎兵』だと?」

「その風貌、怪鳥の如き。

 身の丈、山の如し。

 禍々しい13の眼に、

 大地を引き裂く4本の剛腕!

 騎上の兵士が如く、

 颯爽と天駆ける大翼は、大気を震わせ、

 そのうなり声は、大地を揺るがす。

 口と股間から火を噴き、

 その数、百体から成る魔神軍団.....

 と聞いたが……」

 

ほう、そんなにすごいやつなのか百騎兵はと吾輩が感心していると

 

「なんだ、この【ちんちくりん】は!!

 ……大言壮語にもほどがあるぞ!!」

 

ちんちくりんなのか

 

「それに、なんだこの剣は、なかなかの業物のようだがあの世界でワタシがこいつに渡したボロ剣ではない…」

 

「しかし、大魔女ウルカの書れた

 『魔女ドクトリン』にあります記述なれば……

 しかし、剣については何の記述もございませんでしたね。」

 

「まぁな、

 くだんの書に書かれていること。

 間違いはあるまい、この剣を除いてな…」

 

「しかし、これで長きに渡る大帝召喚の儀も、

 ついに完成でございますね。」

 

「いや、

 まだ終わっていないぞ、アルレッキーノ

 最後にこいつの存在を現世に確定してやらねばな。」

 

確定?どうするのだろうか?

 

「なるほど、承知いたしました。

 エサ…

 もとい、お食事の準備でございますね。」

 

エサといおうとしてたなアルレッキーノ、というか言ってたな…ちょいとこの執事、口が悪くないか?

 

「ではワタクシ、

 腕を振るってとっておきの馳走を

 用意させていただきましょう。」

 

「それには、及ばん。

 おい。この間お前が拾ってきた

 ガムはあるか?」

 

ガムかガムでいいのか、食えれば何でもいいんだな…

 

「……?

 ガムなら、こちらにございますです。はい。」

アルレッキーノも不思議そうにメタリカにガムを手渡す。

 

手渡されたガムをメタリカは口に含み嚙み始めた。

 

「もぐもぐ…

 こんなまずいものでも

 約に立つこともあるものだ……。」

 

「……ぺっ!

 ほら喰え!」

 

・・・・・・・ファッ!?いくら何でもそれはないだろう。

 

「・・・確かに百騎兵様は、至高なる料理の味も香りも

 到底理解できそうにない

 ぼんくら具合でございますが・・・・。

 それは、いささかやりすぎというもの。

 嚙みかけのガムとはあまりにあまり。

 よほどのマニアか犬畜生でもなければ・・・・。」

 

アルレッキーノもあきれたように言った。

 

さすがに、百騎兵も食うまい・・・・と思っていると、

 

ゴクン

 

何かを咀嚼する音が聞こえた。

 

おい、まさか・・・・うそだろう?

 

「・・・・召し上がられましたね。」

 

喰ったのか!?

喰いかけのガムを食すとは空腹とは恐ろしい・・・

 

 

「・・・・うむ。見事なバカだな。」

メタリカも呆れを通り過ぎて感心したような声でそう言った。

 

 

”百騎兵の知性が限界まで上がった!!”

 

”百騎兵は現世の住人となった!!”

 

・・・・なんだ今のは

 

気を取り直し百騎兵とメタリカの会話に耳を傾ける

 

「キャッ!!」

 

百騎兵は奇怪《きっかい》な声をあげぴょんぴょんと飛び跳ねた、

 

「キヒヒ・・・・

 さすがにしゃべることはできないようだが

 えらく威勢がよくなったじゃないか。」

メタリカはどこからか取り出した箒に乗りながら愉快そうに言った。

 

「どうした?怒っているのか?

 オマエは喋れないのだから

 自分の意志は態度で表明しないと伝わらないぞ。

 さぁ、”クズ”を食わされて”起こっている”のならば

 しっかりと”態度”で示してみろよ?」

メタリカは百騎兵を試すかのように問いかける・・

 

「ワキャッ!!」

百騎兵はあの奇怪なこえあ少し高くして答えた。

 

どうやら怒っているようだ。

 

「キヒヒ・・・・

 オマエ、ワタシとやる気か?

 言わなかったか?

 ワタシにたてつく奴はすべて敵だって・・・」

メタリカは冷たい声で言った。

 

 

「・・・なんてな、まあ今回はオマエも

 自分の意思を持ったばかりだからな。

 特別におおめにみてやる。」

さっきの冷たい声とは逆に愉快そうに言った。

「・・・・・」

 ・・・・・

百騎兵はもちろん吾輩も何も言えないまぁ百騎兵も吾輩も喋れないのだが、

簡単にいうとビビったのだ。

 

「キヒヒ・・・ビビッて声も出ないか?

 ワタシに歯向かうのは愚かな選択だが

 臆病者はもっと愚かだぞ。

 今回は見逃してやるが

 ゆめゆめ忘れるなよ。」

 

百騎兵はどうかは知らんが、メタリカを怒らせないようにしようと心に誓った。

 

「さて、あと残すは契約の儀のみ・・・・・

 でございますね?」

契約の儀?

 

「いいや、それはもうすんでいる。

 あちらの世界から出る前に

 こいつの大事な物は頂いた。」

ニヤリと悪そうな笑みを浮かべてメタリカは言った。

 

あちらの世界とはおそらくは吾輩と百騎兵がいた世界だろう、まぁその時に吾輩は意識がというか自我がなかったので知らんのだが。

 

どうやら、契約の儀とは契約するものの大事なものを奪うことで相手を支配し逆らえないようにするものらしい。

 

大変だな百騎兵も・・・と吾輩は他人ごとのように思った。

 

「何たる早業!!

 このアルレッキーノ、感服いたしました。」

そういってアルレッキーノは腰を深く折り礼をした。

 

どうやら、本当に感心しているらしい

 

「むきゅ?」

 

百騎兵はまるで分ってなさそうだった。

 

「キヒヒ、オマエ何もわかってないな。

 なにを”頂いたか”気になるか?

 百騎兵。

 まぁあまり気にしないことだ。

 どうせ大したものじゃない。

 キヒヒ!!」

メタリカは愉快そうに言った。

 

「では、あとは・・・」

 

そういってメタリカは百騎兵に手をかざす、

 

「最後の、仕上げだ!」

 

言った直後に百騎兵を緑色の光が包む!!

 

・・・・あれ?吾輩、いつのまにか、見えるようになっている?

 

そしてなぜか吾輩もその光に包まれる!!

 

ふぁ・・・?

 

そんな間抜けな心の声を上げて吾輩の視界は緑に包まれた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




次の話からはオリ主も絡むようにしていきます。

次回もよろしくお願いします
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。