禍神物語   作:くろこだいん

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存在の始まり

気づいたら世界は広がっていた。闇の空間が広がっていく、闇には何もない。

 

自分はこの空間が産まれた瞬間に産まれた。今ある闇さえない、空間すらなかった場所で何かが弾けた。その瞬間から自らが存在する事だけ何故か理解している。

 

今はただ、この広がっていく闇の空間を漂うだけ…

 

 

 

 

 

 

 

 

漂い続けた。始まりの何かが弾けた速度と同じ速度で闇の空間は広がっていく。ただ何もないと感じていた闇の空間には何かがあった。自分より大きな塊が数多あったり、自分より遥かに巨大な光り輝く球や輪のついた球、他にも様々な球があった。それら全てを…

 

 

 

 

自らの中に取り込んだ。

 

 

 

取り込み理解し、自分の物にした。

 

そしてまた何もない闇だけになった。自分は広がり続ける闇の空間を漂い続けるだけ…

 

 

 

 

 

 

 

 

あれから漂い続け数多の球や塊を取り込み続けた。ある時自身が始まりの時より巨大な存在になっていると理解した。自身を元の大きさの存在に戻す事にした。

 

できなかった…

 

球や塊はすぐに理解でき自身の物にしたが自分がどうやって取り込み理解し、自らの物にし自らが巨大になったかが理解できなかった。

 

自分を理解することにした…

 

自分を理解し続けた。始まりの事象や闇も新たに塊や球を取り込み続け理解しながら理解し続けた。理解しながら漂い続けた。

 

 

 

 

 

 

 

自分を理解する事を続けた。

 

自分が球や塊を取り込む事ができる摂理を理解した。

 

自分の存在が大きく巨大になった事を理解した。

 

そして…

 

摂理を曲げる事を自らができる事を理解した

 

そして自分を始まりの大きさに戻した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

始まりの闇の空間は広がっていく。自分はこの闇の空間を長い間漂っている。球や塊を取り込む事も、自分を理解する事も長い間やっていない。理解は終わったのだ。

 

闇に光りの点が数多ある。あれらは自分が取り込んできた球や塊と似た物だと理解している。近くにある数多の塊も、もう取り込むことはしない。新しい理解はない。ただ漂うだけ………

 

 

 

 

 

 

 

 

また長い間広がり続ける闇の空間を漂い続けた。途中に数多の塊や球を見つけたが理解していない物はない。小さいか大きいか、少ないか多いだけ…

存在は始まりの場所から広がり続ける闇を果てまで行き理解出来なかった始まる前の『何もない』と『闇が広がる』を理解する事にした。

 

闇が広がるより速く漂い、広がり続ける闇の端に向かって漂う。

 

 

 

 

 

 

 

漂い続け、広がり続ける闇の空間の端を目指した。途中に理解した球や塊に似た球や塊は数多あった。違いを探したがやはり大きいか小さいだけか多いか少ないだけ、全て理解は終えている。更に広がり続ける闇の空間の端を目指し漂い続ける。

 

広がり続ける闇を端を目指しまた漂い続ける。ずっと先にまた数多の塊と球があるのを理解する。その中に理解していない球がある事を理解する。長い間なかった新しい理解を求め先にその球に向かって漂う事にした。

 

 

 

 

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