持ちサーヴァントでいろいろ妄想してみた 作:砂岩改(やや復活)
※無間氷焔世紀 ゲッテルデメルングのネタバレがあります
タイトル通り憑依?要素ありです。
(ん…くそっ。何が起きたんだ?)
(確か、落石に巻き込まれて)
どうもみなさん、俺です。田舎の学校の帰りに落石に巻き込まれて死んだ(はず)なのですが何故か生きてました。
(ってなんじゃこりゃぁぁぁ!)
咄嗟に周囲を見渡せば炎、炎、炎炎炎炎炎炎。バカ野郎、世界が終焉を迎えてるじゃねぇか。ってか暗い山道歩いてたのになんで街のど真ん中にいるんだよ。ってかなんか見たことある光景に嫌な感じがする。
というより視界がなんか狭い。なんか右側の視界がよろしくないんだが。
右目の視界が完全に塞がっていると思えば眼帯のようなものが顔に張り付いていた。
(手が綺麗だ…)
よく見れば手がとても綺麗だった。以前の荒々しい手ではなく女性のような細くて綺麗な手。
急いでポケットなどを探すと手鏡のようなものが出てくると開ける。予想通り手鏡で顔を確認するとそこには茶髪の眼帯美人が映っていた。
(あら、美人。ってバカ野郎!)
思わず手鏡を地面に叩きつけようしたが堪える。その正体はオフェリア・ファムルソローネ、fate/GO第二部のキャラクターにしてクリプターと呼ばれる七人の一人である。その美貌から本編登場前から噂になったキャラである。
(このキャラならここはfateの世界。そしてこの情景は炎上汚染都市冬木かよ!)
ゲッテルデメルングはやり終えたけどさ、まさかの憑依転生かよ。ちょっとおかしいんじゃないかな!
現在進行形で頭を抱えてゴロゴロしているオフェリア(偽)。物凄い絵面であるが本人以外誰もいないので気にしない。
ピキーン!
混乱の極みに立たされていたオフェリア(偽)は頭の底から何かしらの信号を受けとる。
(身の安全を確保。サーヴァント召喚?)
確かサーヴァント召喚に必要なのは魔方陣と霊脈、そして触媒か。触媒はないからカットして魔方陣だな。いくらfateが好きと言っても魔方陣など描けない(描ける人は居るかもしれないけど)。
だけど体が勝手にスラスラと魔方陣を描いていく。そういえばオフェリアは時計塔の降霊科に所属していたはず。
そこらに転がっている死体から描いた魔方陣に血を流し込むと完成。さらっとやったけどこっちは少し吐きそうだったわ。
「……」
え、喋れないだけど!
今まで一切気にしていなかったんたが言葉が口から一切出ない。必死に叫ぼうとしても何も出ない。これはかなりヤバイのでは?まぁ、こうなっても仕方がないので心の中で唱えることにする。
(素に銀と鉄。 礎に石と契約の大公。
降り立つ風には壁を。 四方の門は閉じ、王冠より出で、王国に至る三叉路は循環せよ
繰り返すつどに五度。
ただ、満たされる刻を破却する
――――告げる。
汝の身は我が下に、我が命運は汝の剣に。
聖杯の寄るべに従い、この意、この理に従うならば応えよ
誓いを此処に。
我は常世総ての善と成る者、
我は常世総ての悪を敷く者。
汝三大の言霊を纏う七天、
抑止の輪より来たれ、天秤の守り手よ―――!)
この詠唱は暗記したわ、覚えてる。
手に刻まれた令呪が赤く輝く。体の中の何かが激しく動き回るのを感じる。すると魔方陣が目を開けられないほどの輝きを放つ。目が潰れそうな光に思わず目を閉じる。黄金の光が体を包む。
(なんつぅ光だよ!)
限度を超える光量に圧倒されながらも目の前に気配が一つ現れる。英霊召喚に成功したのだ、召喚時に潰されかけた片目をゆっくりと開けるとそこには鎧を着た男が立っていた。
「セイバー、ジークフリート。召喚に応じ参上した。命令を」
(ジークフリート…)
普通のガチャならすまないさんかよ!って突っ込んでいるところだが今回は現実だ。その圧倒的な気配に気圧され生唾を飲む。
「マスター?」
「……」
「すまない、もしかして目当ての英霊ではなかったか?」
全力否定。声が出ないのでジェスチャーでそんなことはないと告げる。その上で声が出ないと伝える。
「そうか、マスターは声が…なら念話ならどうだろう?」
(念話、その手があったか。念話なら声帯器官を使わなくても話ができる!)
まぁ、やり方なんて全く分からないのだがイメージはニュータイプ会話。頭から稲妻が走るようなイメージでやってみる。
(ジークフリート…)
「聞こえるぞ、マスター」
(良かった、急に話せなくなって困っていたんだ。俺の言うことが分かるならありがたい)
「もしやマスターは男か?すまない、女性だと勘違いしていた」
(間違っていない。俺は女で男だ、その点は慣れてくれ。俺もまだ慣れてないが)
「…そうか。複雑な事情があるのだな」
少し不審そうだがこればかりは仕方がないしこっちからも説明のしようがない。取り敢えず一安心しているとジークフリートが周囲を警戒し出す。
「マスター、敵だ。こちらに集まってきている」
(スケルトンか、お前なら雑魚同然だ。悪いが叩いてもらえないか)
「了解した、マスター」
愛剣を構え、迎撃の構えを取るジークフリートと周囲から溢れてくるスケルトンたち。
(行くぞ!)
「あぁ」
戦闘は言わずもがな。ジークフリートの圧倒的な勝利だ、こっちも体が軽く、手を銃の形にして何かを撃ち出すイメージをすると何か出た。それで2、3体を片付けると他は彼がやってくれた。
「マスター、無事か?」
(あぁ、ありがとう。俺一人じゃ死んでた)
「あぁ…」
手を差し出して握手を求めると向こうもぎこちなくだが握手をしてくれる。
(近くに魔力反応はあるか?)
「あぁ、近くにサーヴァントらしき気配が複数ある」
(そこに向かおう)
「…了解した」
ジークフリートは静かに頷くとその場所まで案内してくれるのだった。
ーー
「てめぇらよりマシだからに決まってんだろう!」
ジークフリートの案内の元、駆けつけた瞬間。クー・フーリンの声が響き爆発が起こる。
「既に戦闘が始まっているようだな」
やはり、この場面か。介入するには打ってつけだ。まだカルデアサイドはなにも分かっていない初期の時だ、ここで助太刀すれば向こうの信頼も勝ち取りやすいだろう。
(ジークフリート、俺を持ってもいい。全速力で急行しろ、キャスターとシールダーを援護する)
「了解した。急行する」
ジークフリートは俺を抱えると全力で飛び上がりクー・フーリンとランサーの間に着地するのだった。
ーーーー
キャスターが放った魔術による爆炎。それに助けられた立香たちだったがその横合いから新たな介入者が現れる。
「なんだ、てめぇら」
「先輩、所長。私の盾の影に」
警戒するマシュとキャスター。爆煙から姿を現したのはセイバーと思わしき白髪のサーヴァントと右目に眼帯を着けた女性、その女性はマシュには見覚えがあった。
「まさか、オフェリアさん!」
「え、待ちなさい!オフェリアですって!」
その姿を確認したマシュは驚き、その後ろで控えていたオルガマリーは素早く反応しその姿を目で確認する。
「47名すべてが危篤状態だったと聞いていたけど。貴方が生きて、しかもレイシフトしているなんて!しかもサーヴァントを連れて!」
オルガマリーは満面の笑みで喜ぶ。オフェリアはカルデアのマスター候補でもトップクラスのAチームに所属していたエリートマスター。おまけの藤丸より頼もしいと彼女は嬉々としていた。
「よう、あんたは見た感じセイバーらしいが。俺の味方と言うのでいいんだな?」
周囲を警戒しながらも声をかけたキャスター。その言葉にセイバーも頷き剣を構える。
「よっしゃ。じゃあ、行くぜ!」
ーーーー
「そんなバカな。こんなことがあり得るのか!?」
カルデア指令室。そこで特異点Fの状況を見ていたロマニは信じられないと驚愕する。
「Dr.ロマニ!」
「君かどうだった?」
「いった通りだよ。彼女はあそこにいた!」
「なら彼女は誰なんだ?」
モニターに映るのは間違いなくオフェリア・ファムルソローネ。バイタルデータを含む全ての計器が間違いなく彼女だと示している。
ロマニが見つめる先。最優先に冷凍保存されたマスターたちの中に間違いなくオフェリア・ファムルソローネ本人の姿があったのだった。
オフェリア・ファムルソローネ(偽)
コフィンの爆破を期にオフェリアの中に別人が憑依した存在。中身は男で自覚した過去を持ち、確固たる自我を保有している。だが本人も自身の名前だけが思い出せない。
どうやらカルデア内にももう一人のオフェリアが居るようだが現在のところ詳細は不明。
魔眼(偽)
本来なら宝石ランクの強力な魔眼だが特定の可能性にピンを留めるという能力は失われている。その代わりに魔術礼装にて使える能力を肩代わりして使用できる。(ガントなど)
セイバー ジークフリート
オフェリア(偽)が触媒なしで召喚した初のサーヴァント。なぜシグルトではないのかは深い理由がある。オフェリア(偽)の存在に大きく影響を受けた結果がジークフリートてあった。
評判が良ければちゃんとしたストーリーでやるかもしれない(星5確率)