大晦日分のネタバレ注意。
本日何度めか、そして最後の更新となります。
――――――この日、カルデアは終わった。
無数のサーヴァントらしき存在、そして謎の、自分たちを「汎人類史」と呼び、「異聞帯」を名乗るサーヴァントによって管制塔は制圧され、カルデアスは停止した。
「嫌われる理由が分からない! 人に好かれる方法なんて分からない! ―――――分かっていたさ! 誰も私に期待していない! 一度も、他人に認められていないんだ! まだ一度も、誰にも愛されていないんだよ…! だが、だがそれでも―――――私はもう! 諦めることだけはしない!」
鎌を振るう、皇帝の殺戮猟兵。
その手を、的確に魔銃で撃ち抜いていく。
最小限の弾丸で、最大の成果を――――そして何より、致命傷となる一撃を回避する、磨き抜かれた心眼のようなものが今のゴルドルフにはあった。
それでも、それでも―――――あまりにも、力が足りない。
(身体が、重い…っ! くそっ、魔術師は戦闘なぞするものではない…っ!)
せめて一体。せめて一体だけでも。
しかしその一体が、あまりにも遠い――――――。
しかし、その瞬間。
どこからともなく飛んできたロケットパンチが殺戮猟兵の一体を粉砕し、飛び込んできたマシュがもう一体をシールドバッシュで吹き飛ばす。
「ヒュウ! 大した悪あがきだ、まだ生きているとはね、Mr.ゴルドルフ!」
「キャスター!? それに、デミ・サーヴァントの小娘に……みそっかすの藤丸ではないか!? この程度で死ぬものか――――ええい、とにかく状況はどうなっているのだ!? 考えがあるならすぐに言え!」
「ふむ、思っていたより冷静で助かるよ――――これから地下貨物倉庫にあるシェルターに避難する。あそこであれば、逃げるための一手も打てるだろうからね」
―――――――それは、人類が至ったことのなかった旅路。
「もういない、あのサーヴァントは殉職した! いっちょまえにな!」
奪われた人類史を、再びこの手に取り戻すために―――――。
「――――ええい、私に操縦を代われ! この程度の道、どうとでもなる!」
七つの種子。
世界に再び満ちる、人ならざる神秘たち―――――。
「そうか、私は――――」
再び幕開けんとする、神々の時代に―――――。
「私は、他人を認められていなかったのだな――――――」
遠い空より至る、人理編纂の嵐に抗うのは、たった11人の汎人類。
「認めよう――――――貴様が、最後のマスターだ」
争いに勝利した、『異聞の指導者』が世界を更新する―――――。
「―――――貴様が、我らカルデアの―――――我ら人類の、希望だ」
空想の根は落ちた。
創造の樹は地に落ちた―――――。
「―――――ありがとう。私は、ようやく―――――」
それでもなお、紡がれた絆は、失われてはいないのだから――――。
「私自身を、好きになれそうだ――――――」
―――――――――さあ、これは今一度人類史を掴み取る物語だ。
新所長万歳!
皆さんのカルデアライフを応援しております。