事の推移を聞きました。
ボクはどうやら、でっかいカタツムリに食われたんだそうな。
すぐさまユークとジェードが動いてくれたんだけど、カタツムリは受けた攻撃をすべて溶かすと言うイエローテンパランスのごとき能力を展開。
剣身を柄まで消失させ、ボルツの硬質黒髪ブレードすら溶解せしめるその能力は宝石側をジリ貧に追い込んだ。
しかし、通常攻撃を封じられた時点でジェードが、ボクが食われる前に提示した「先生を叩き起こす」コマンドを実行し、先生の召喚に成功。
そこからは一瞬にして形勢逆転。
先生の遠距離攻撃オラオラ3ページ半ラッシュを全身に叩きこまれ、なんか変な汁をまき散らしながら海の中に押し込まれたそうな。
するとあら不思議。巨大カタツムリの中身が見る見るうちに縮み、最終的にピンクの大きなウミウシになりました、と。
所詮はナメクジの類だから潮水(=塩)で縮むとは余裕があればすぐ解ったものを、ボクが真っ先に捕まったせいで無駄に消耗した――とはボルツの弁だそうな。
……んなわけねーだろアホボルツ。
ナメクジが塩で縮むのは浸透圧でナメクジ体内の水が排出されるからだ。
潮水も確かに多少排出は発生するだろうけど、良くて塩分濃度40%だぞ。全長数メートル、体積数千リットルものナメクジ相手に、短時間でそこまで顕著な効果が出てたまるか。
ウミウシになったのは多分、浸透圧ではなく他の理由だ。
例えば……ニュアンス的には「脱皮」のような。
ともあれ、そっから先がてんやわんやだったそうだ。
カタツムリの殻の中は空っぽで、ボクの姿はどこにもない。
破片になって海底にバラまかれた形跡もない。
サイズ的に考えて、ウミウシの体内にいる訳も無い。
フォスは一体どこに行ったと騒ぎになったあたりで、このウミウシが「フォス」という言葉に反応しやがったのだ。
まさかまさかと思いながら、みんなの意見が一致する。
――世界初ッッッ!ウミウシに生まれ変わった宝石ッッッ!!
……何やってんの。
いや、みんなは良いけどさ。先生、あんたまで何やってんの。
なに?あんまり素直に「フォス」の呼びかけに反応するからちょっとガチで信じちゃった?
ボク泣いて良いですか。
救ってくれたのはシンシャだそうだ。
次の日の朝礼で訪れたシンシャが事の推移を聞いて事態を察し、頭の可哀相な人を見る目で先生を見てしまったそうで、先生がガチで落ち込んでいたとか。
泣ける。
……とは言え、確かに推理の為には前提知識が必要な事件だった。
殻持ちの生物には石を食べて殻を修復・強化する習性があるんだそうな。
砂浜の白い砂を食べている殻持ちは白い殻だし、崖の赤い砂を食べているものは赤い殻なんだと。
シンシャはこれを長年の夜の見回りから知っていたのだそうな。
ちなみにこの知識はボクも初めて知りました。勉強になります。
シンシャ君、ボクと一緒に博物誌やらない?
マジで誘ってみようかしら。
案の定、ボクはカタツムリの殻の一部になって薄荷色の模様を形成していたそうで。
後はみんなで殻を引き上げて、ボクの色をした模様を削り出しルチルがオペをして今に至ると。
しっかしまぁ、100%信じたわけじゃないんだろうけど、それでもルチルまで引っかかるとはなぁ……
『――おまえ、愛されとるなー』
ウミウシがなんか言っている。
『姿形が変わっても、フォスであるならばそれで良い。生きていてくれるだけで嬉しい。元に戻す方法は根気よく探して行こう……そういう意見が多かったぞ』
「……」
『……一人、ひたすらにわしに謝るものがいた。緑色の生真面目な子じゃった。フォスがこうなったのは全部自分のせいだ。だから自分がこれからずっと、フォスの手足になる。思いつめた声でそう言われた……少し、いたたまれなかったよ』
「……」
ジェード……あのばか……
もし戻ってこれなかったらと思うとゾッとするよ。
さっきだってひたすら謝られたからな。事の推移を聞いている途中も謝られた。
これ、本当に嫌なトラウマになってるな……夜辺り、ジェードの部屋に行ってみるかぁ。
……何回目だよ。カウンセリングの真似事をやるのは……
「……そんで?」
『うん?』
「なんでボクだけ、王サマの声が聞こえるようになっちゃってるんだ?」
『まあ、普通に考えておまえを食べちゃったからじゃない?いやあびっくり、こんなことってあるんだね』
事の元凶のくせに、すげぇ暢気しやがってんのがムカつく。
てめぇのせいで完全に治ってないんじゃないかとめがっさ疑われたんだぞボクは。
食べられた恐怖でノイローゼになったんじゃないかってジェードがオロオロしてたしさ。
一応、目隠ししたままジャンケンして相手の手をコイツに申告してもらう方法で「聞こえている」事を証明したけどさ。
まあ、事情聴取はしやすかったからね。
そこだけは良かったと思うわ。
――こいつの名前はウェントリコスス。
ここの近海に棲んでいるアドミラビリス族の王なんだそうな。
美しい殻を持つアドミラビリス族は、それ故に月人に根こそぎ連れていかれ、月の甘い水と砂によって肥大化し、思考能力を奪われ養殖にされていたそうな。
ボクを食べたのはただの本能。蒙昧とした思考の中で、なんか色が美味しそうな奴を見つけたのでつい反射的に、と供述している。
現在のウミウシ状態が本来の姿であり、小さくなって思考能力も元に戻ったそうだ。
ちなみにこの状態だと、潮水に浸かっても縮まない。
……月の砂と水は地球の海と相性が悪いって事なのかね?
「――貝の王よ。私達と有り様は異なれど、貝もまた宝石のひとつ。歓迎いたします」
一連の境遇を聞いて先生が出した答えがそれだった。
とりあえず、唯一王サマの言葉がわかるボクが常に側にいて通訳することになる。
博物誌の一貫としてアドミラビリスの生態を研究すると言う名目もついている。
ボクとしてもその点に異存はない。
――ただ。
先生にはその気は全く無いのだろうけれど、ボクは研究の他にもうひとつ役目を任されたのだと理解している。
@ @ @
『しっかしまあ、かわいこちゃんばっかじゃのーこの国!眼福眼福』
宝石たちを見る度にひゅーひゅーと愛想振り撒いているそのザマは、王サマっつーかオヤジまんまだ。
ちなみに先生にも「良い男」とかほざいてハートマーク撒き散らしてたのよねコイツ。
「可愛い子筆頭のボクが側についてるんだから、もうちょっと自重しなさいよアンタ」
『うーん、わしこう見えてちょっとツンとした子がタイプ。あの黒髪のながーい子とか、赤くて銀色の球を浮かべてる子とかが好き』
「ゼータクなウミウシだな。その二人が王サマの声聞こえてたら、瞬く間に殺されちゃうよ?」
みじん切りと串刺し圧殺、死に方としてはどっちがマシなのかね。
あーそう言えばコイツ、女神にも色目使ってたな。もう棺桶に片足突っ込んでるじゃん。
ボルツにチクられてないあたり、ボクの慈悲っぷりに涙して五体投地して欲しいわ。
『黒髪の方もそうだが、あの赤い子は特に纏う空気が違ったのう。おまえが殻になっていたことも間を置かずに見抜いて見せたし。――あの子が浮かべてる銀色の球ってアレ、なんじゃ?』
……。
……まあ、いいか。
「水銀って言う液体でね。シンシャは生来、アレが体から滲み出てくる特異体質なんだよ。滲み出てくるのを抑える事が出来ないから、滲み出た液体の方をああやって球にする事で制御してんの。
――下手なことして怒らすなよー?アレは矛にも鎧にも形を変える事が出来る上に毒性も持ってる。カタツムリの時に対応したのが先生じゃなくシンシャだったら、王サマ既に召されてるからね」
『わお、トゲがあるトコもワイルドで素敵。――でも怒らす以前に朝礼の一回しか会えて無いのう……』
……そう言えば、アマルガム計画についてボルツの返答貰ってないな。
返事貰うよりからかう方に意識行っちゃった上に月人二連発とモグモグごっくんだし。
後でもう一回会っとかないとなぁ。
今回の件で前々から立ててた仮説の裏付けに近い事象が起こってるし、もーやる事山ほどあるわ。
なんだ、一日ダウンしただけで仕事が積まれて行くって社畜リーマンか何かかボクは。
ふうっとため息をついて視線をずらした。
「……いーよールチル。くっだらない雑談しかしてないから」
「――そうですか?では、失礼して」
ボクらに気を使ってタイミングを見計らっていたルチルが、ボクの隣に腰を降ろす。
「インクルージョンについてでしょ?ウミウシの消化にも耐えちゃったし、なんか言語機能が追加されてるし」
『そろそろアドミラビリスって呼んでくれんか?』
ヤだよ長いし。
「そちらも興味深いですけどね……まずは、あなたの事かな、と」
「……うん?」
想定と違う状況に視線を向けると、ルチルがけっこう真剣な目でボクの事を見ている。
「――体に違和感はありませんか?……何か、思い出せないことは?」
「ああ……問題ないよルチル。いつも通りパーフェクトな仕事ぶりありがとう」
ボクたち宝石は群体でひとつの個を形成している。
無機物で形成された体の中には無数の微少生物(インクルージョン)がいて、それらがボクたちを動かし、ボクたちに知性を与えてくれている。
つまり、インクルージョンの喪失は知性、ないしは記憶の喪失に他ならないのだ。
――今まで生きて300年、毎日のようにどっか割れてるボクだけど、日頃の行いが良いのか神様にも愛されちゃってるのか、喪失を経験した事はなかったのよね。
「今回は流石に勝手が違いますから……どんな影響が潜んでいるか判りません」
「と、言われてもね。少なくとも自覚症状はないなぁ。記憶も思考もちゃんと動いてるし体に違和感もない。
――イヤ、唯一王サマとおしゃべり出来る事が後遺症っちゃあ後遺症か」
気を揉んでもしょうがないじゃない。
ケ・セラ・セラ。なんかあったらその時に考えましょ?
そう言って肩をポンポン叩くボクが相当楽天的に見えたらしく、ルチルは頭を抱えてしまった。
「……あなたはどうも、自分の体に対して頓着が無さすぎると思います」
『あ、それわしも思った。無意識とはいえ自分を食った相手に警戒無さすぎるし、ジェードに対してもあっさりしすぎてないか?不老不死だとみんなそうなるのか?』
「いやいや、常日頃からパキッてるからある種の悟りを開いてるだけだよ。警戒だって大丈夫、ちゃんとしてるしてる」
『軽すぎる……ッ!』
そりゃ、軽く喋ってるしねぇー。
実際問題、前例無さすぎるんだから仕方ねーべよ。
それに、所詮自分事だし?他人事より気を使わなくても良いから楽なもんさぁ。
「――後で身体測定はさせて頂きますからね」
「ああ、うん、了解。もしかしたら体積増えてるかもだしね」
『……?なんでじゃ?成長はせんのだろう、おまえたちは』
「王サマとおしゃべり出来る事に理由をつけるとそーなるんだよ。ボクたちはインクルージョンでモノを考えているから、既存機能据え置きのまま言語野が増えたのなら、その分のインクルージョンを追加で取り込んでいる筈じゃない?なら、その分体積は増えるってぇロジックよ」
『……!な、なるほど……!』
実際、どうなのかねぇー?一体どういう奇跡が連鎖して今の状況になったのかワケわかんない。
もしかしたら王サマの貝殻を粉にして飲んだりすれば、みんなお話しできるようになったりするのかな?
『しかし、それが正しかったとしたら……わしにも棲んでることになるのか、インクルージョンが……?』
「ボクたちはこの近海から生まれて緒の浜に流れ着いてるからね。その近辺で生活してたのなら、可能性はあるんじゃない?」
『――なるほどな』
「……?」
何か納得したように、王サマが呟いた。
『……わしの故郷の事を思い出したよ。海にはな、おまえたちに良く似た姿形の者がおる』
「……海に、ボクたちに似た生き物が……?それって、ボクたちみたいに動く鉱物、ってこと?」
側にいるルチルにも内容が解るように、王サマの言葉を反芻した。
ルチルに軽く目配せする。
『いいや、純粋に姿形がって意味じゃ。無機物じゃない。わしらみたいにプニプニでプリチーだぞ』
「肉で出来た、ボクたちと似た姿の生物……」
……それはつまり……「人間」って事……?
王サマが、なんか不敵に笑ったような気がした。
『――面白い話を聞かせてくれた礼じゃ。わしらの故郷に伝わる伝説を話してやろう』
アドミラビリスに伝わる伝説は、ボクらのルーツを考えるにはとても興味深いものだった。
@ @ @
――この星にはかつて「にんげん」と言う動物がいたと言う。
この星が五度欠けた時までは陸にしぶとく生き残っていた。
しかし六度目にはついに海に入り、『魂』と『肉』と『骨』――この3つに別れたと言う。
『肉』となった者たちは、海の中で生殖と死を細やかに繰り返しながら、知を重ね紡ぐ特性を受け継いで行った。
一方『骨』となった者たちは、他の生物と契約し、長い時を渡る術を身に付け陸に戻って行った。
そして『魂』となった者たちは、ついに清らかな新天地を得、再興の為に肉と骨を取り戻すべく彷徨っていると言う――
@ @ @
「――以上、ウェントリコスス王から聞いた、かの地に残る伝説です」
会議室の全員が固まっていた。
当然だ。この伝説はボクらの成り立ちに似過ぎている。
そしてボクらが学んできた成り立ちにはない部分が補完されている。
『肉』はボクたちに似ていると言う海の者たち。
『骨』はボクたち宝石生物。
そして『魂』は……月から来る、あの人攫いだ。
――ボクの頭の上で王が言う。
『金剛さん、寡黙クール系だと思ったらあんな表情も出来るのね。ビックリした顔もギャップがあって素敵』
黙れこのウミウシ。人の頭の上でサカってんじゃねぇよ。
「じゃあ、月人は……人間に戻る為に、私たちを攫っていると言う事か……?」
ジェードの言葉を聞いて、ハートマークまき散らしていた王様がピタッと止まる。
『……わからぬ。これはあくまで伝説だからの、字づら通りにはなるまいて。
……ただ、月に居た時に感じたのは――つくづく月人が何を考えているのか不気味で不可解だと言う事だ。月人は敵もいないのに争う事を好み、満足する事が無い。
なんとなくだが……理由なきあの焦り様は、にんげんがそういう生き物だったのかもしれぬ……とな』
王サマの言葉を皆に伝えながらも、ボクは少しだけ耳の痛さを感じていた。
敵もいないのに争う事を好む。理由なく焦りながら生きている……なるほど、違う種から見れば、人間と言う奴はそんな哀れな生き物に見えるのかもしれない。
ならば月人は、最も人間に近い物たちなのだ。
強欲で、自分たち以外の種には無頓着で、ボクたちを攫う事にもなんら抵抗が無い。
ああ――確かに奴らは『人間』だよ。
「――私たちは……」
先生が口を開いた。
「私たちはもしかしたら、人間の骨から進化したかもしれないが……既に考える知性と心を持っている以上、今更人間に戻る事が出来るとは到底思えない。海に住むと言う肉の者も同じだろう」
チラリとボクの方に視線を向ける。
……そう、あるいはボクこそが、月人が望む魂と骨の融合した姿なのかもしれないけれど。
「月人が争い続け、欲望に焦り続ける種と言うのならば……私たちは、よほど好ましく進化したと言う事ではないだろうか。――ならば私たちは、月人のように奪い争うのではなく、手を取り合い言葉を交わす事で共に進化する道を歩みたい。
……ウェントリコスス王よ。あなた達アドミラビリス族とも勿論ながら……海に住まう『肉』の者たちとも、私たちは友好な関係を築きたい」
先生がまっすぐ王様を見据える。
『金剛さん……それは――
――わしと、付き合ってくれるって事で良いですか?』
……。
……。
……むんずっ。
「さあ九回裏ツーアウトランナー満塁の崖っぷち、ピッチャーフォスフォフィライト慎重に握りを確認しております。セットポジションについて運命の第一球、大きく大きく振りかぶった――ッッ!!」
「フォス!?フォス!?」
『待って待って争ってる!今まさに奪い争ってる!!』
「黙れ色ボケウミウシ王!この局面でシリアスブレイクとかボクでもやらないぞッッ!?」
『アアンごめんなさい!!だってだって金剛様凄いカッコ良かったんだもの!』
「るっさいわ!!翻訳するボクへの嫌がらせか!?」
どうどうと宥められながらダイヤに羽交い絞めにされました。
チックショウ、今回はボク悪くないぞ!絶対ボクは悪くないぞ!
グダグダした中でダイヤを避難場所に選んだらしく、『ああんあの人いきなり怒り出して怖いわぁ』と媚び売りながらダイヤに飛びつく色ボケ王である。
――よし殺れボルツ!その剣を抜き放て!ボクが許す!
『――友好を結べるかどうかまでは何とも言えぬよ。互いに顔を突き合わせ、互いに努力を行ってからこそ初めて論じれるモンだと思わんか?』
「ああ!?」
ダイヤの頭の上にうまい事収まって、ヤツがボクに向き直る。
『――案内ぐらいならしようじゃないか。ドキドキワクワク、わしの故郷へおいでませ海のお散歩ツアーじゃ。愛くるしいガイドじゃろ?
――友好を結ぶに足る者かどうか……その目と耳で確かめるがよい』
フォスの博物誌
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その4「トロイの木馬」
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はるか昔、人類の中で語られた神話「ギリシア神話」の中において、トロイア国とギリシア国の戦争の勝敗を決定づけた1シーン、およびその1シーンに倣った罠の事を指す。
トロイアは強固な城壁で囲まれており、ギリシアはトロイアを攻めあぐねていた。
そこでギリシアが打った手は、大きな木馬を建造し、トロイアを攻めあぐねて敗走したと見せかけ、その木馬を城壁前に放置する事だった。
トロイアはギリシア軍の敗走を確認し、戦利品としてその大きな木馬を城壁内に引き入れる。
ギリシア軍を撃退した事で大きな先勝の宴を上げたその夜、木馬から大量のギリシア兵が飛び出してきて、眠りこけていたトロイア人に襲い掛かった。
木馬の中にはあらかじめ、奇襲の為のギリシア兵が隠れていたのである。
トロイア側はこれに対応できず、そのまま滅亡する事になった。
転じて、巧妙に偽装した戦力ないしは内通者を敵陣地内に送り込む罠の事を「トロイの木馬」と呼ぶ。
@ @ @
「……あ、あの……フォス。私の為に『トロイの木馬』を書いてくれたのは嬉しい。とても嬉しいんだが……その……」
「う゛う゛ぅ、チクショウ解ってるよ!!字がヘタっぴ過ぎて読めないってんだろぉ!?このページだけルチルに清書してもらうよぉ!!」
「ああああ、すまない、本当に申し訳ない……!」
「クッソ、ボク的にスッゴイ丁寧に書いたのにまだダメか、まだダメなのか……っ!」
「本当に申し訳ない……っ!」
「謝らないでよ、逆にみじめになる」
「ううう、本当に申し訳ない……っ」
「どうしろってのさこの悪循環!?」