プロローグ 前編
今自分は本来なら休日であるはずの日に早く起きていた。
顔を洗い朝食を済ませるとすぐさまPCに向かい、とあるゲームの準備をする。
もはや自分の一部と言ってもいいほど使い込み、今日で別れを告げるであろうコンソールを繋げる。
「……よし、それじゃあ始めますか。」
DMMO-RPG
今から12年前の2126年に発売されたゲームである。
当時のDMMO-RPGの中でも破格の自由度と世界の広さから爆発的な人気を博し日本国内ではDMMO-RPG=
自分もそんなゲームにどハマりしたプレイヤーの一人であり、12年間楽しいことも辛いこともそして、"あんな事件" も経験しながら続けてきた。
しかし今日、そんなゲームがサービスを終了する事になった。
「……それでは、またどこかで。」
そう言って最後の仲間が去っていった。
時刻は23時となりサービ終了まであと1時間となっていた。
集まったのはギルドメンバー60人中のクラン時代からのメンバー10人だった。
残りのメンバーは仕事の都合や完全に辞めてしまった人など様々だであった。
来てくれるかも不安だった自分からすれば特に思い入れのある人たちに会えたことがとてもうれしかった。しかしそんなメンバーも明日の仕事に響くと言う理由からログアウトしてしまい残ったのは自分一人であった。
ここで問題が発生した。
「まあ、予想してなかったわけじゃないけど誰も残らないとは。」
サービス終了までに残されたのは1時間と言う中途半端な時間である。
誰もいないうちにやりたい事をやってしまった自分としてはこれからどうするべきかとても悩むところだ。
誰かが残っていたなら話していればすぐに過ぎてしまうだろう(それはそれで勿体無いが)けど一人で待つとなると話は別だ。
外に出て街に行くにしても1時間では回れる場所も少ない。
となるとやれる事はギルドの中に限られるが、やりたい事は全てやってしまったので出来ることといえばNPCの設定でも見て回る事だろうがそれもダメだ。
このギルドのメンバーはどう言うわけか自分も含めて設定魔だらけで一人読むのに最低でも3時間はかかるだろう。
こう言う時に限ってやりたい事は時間が掛かるものばかり思いついてしまう。
色々考えているとふと、ある人の顔が頭に浮かんだ。
「……あの人なら、きっと居るよね。」
そう思うとメッセージの魔法を使う。
果たして居るのだろうか?居たとして出てくれるだろうか?
そんな不安を感じていたが繋がった事を確認するとすぐに声をかけてしまった。
「お、お久しぶりですモモンガさん。」
主人公やギルドの設定は後で別に書きます。