この破壊の龍帝に祝福を!   作:超人類DX

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話数整理の為です。

こんなん書いてたんだなぁ……と振り返る


皮肉な転生

 そう……確か俺はアロガント・スパークの猛練習をして物凄く疲れて家に帰って風呂入って寝ていた筈だ。

 

 だからこそ解せないし、これが例え夢だとしても薄ら笑いを常に浮かべる女が適当にイメージとして作った何処ぞの教室空間じゃないのも解せない。

 

 というかだ……。

 

 

「残念ながら貴方達は大変笑える――いえ、不幸な死を遂げてしまいました」

 

 

 お前は誰だ?

 

 

「いや、何なんだよアンタ? つーか此所何処だよ?」

 

 

 お前も誰だ? アイツの分身…………じゃないな気配的に。

 

 

「それを今から説明するから黙って聞きなさい、全くめんどくさい……」

 

「何なんだよこの女……」

 

「…………」

 

 

 見知らぬ男と女……。

 一人はそこら辺に居そうな日本人の子供で、もう一人が逆に日本人――いや、人間とは思えない雰囲気とそれを裏付けさせる髪と瞳の色を持つ小娘。

 

 うん、全然知らん顔だね。

 

 

「佐藤和真さん、アナタはまず見知らぬ女性が車両に轢かれそうになったところをらしからぬ無駄な良心で助けようとして突き飛ばしましたが、その女性は大怪我をし、アナタは代わりに轢き殺されて死にました。おめでとうございます」

 

「なっ!? ………いや、待て、そういえばそんな記憶が……」

 

 

 小娘の言葉に佐藤和真と呼ばれた小僧が頭を抱えながらショックを受けた顔をする。

 よくわからんが、人助けが仇になって自分がくたばっちまった不幸を味わったらしい……何ともご愁傷さまだな。

 

 

「ぷっくっくっ! ウケるんですけど、引きこもりの癖に変な正義感に駆られて挙げ句死ぬとかマジ笑えるんですけど!」

 

「う、うるせぇ! さっきから何で俺の後悔しかしてねぇ行動を事細かに知ってるんだ!?」

 

「当たり前よ、だって私は女神様! ですもの」

 

「あぁ!?」

 

 

 女神? ……天使の上位に位置するアレか? チッ、まだその手の類いが生きていやがったのか――――って、うん? ちょっと待て。

 

 

「あー……あのさ、お取り込み中の所悪いんだけど、キミ達の会話を聞いてる限りじゃ、もしかして俺死んだ……なんて事無いよな?」

 

 

 そう、今まで何と無く聞き流していたが、この見知らぬ少年と見た目は少女である彼女の会話を聞いてると、まるで此所に居る俺も死んでます的な話前提な気がしてならないので、取り敢えずギャーギャー騒ぐ間に口を挟んで俺の今の状況を聞いてみる。

 

 すると女神……と、自称した水色髪の少女は妙に小馬鹿にした顔で俺を見ると……。

 

 

「当たり前じゃない。アンタも死んだのよ兵藤一誠君?」

 

 

 死という現実をオートで常に否定してる筈の俺に死んだとハッキリと言ってきた。

 

 

「お、おお! お前も死んだのか、正直何も喋らないからちょっと忘れてたぜ」

 

「そりゃあどうも……で、何故俺は死んだんだ?」

 

「極限の疲労で寝ていた所に、アナタを恨む数多の勢力が一斉に攻撃したからね。

というか、アンタの世界って規格外だらけよねー? 私達女神も触らぬ神に祟りなしで触れずに居たつもりだったんだけど……」

 

「………」

 

「は、話が見えねぇ……」

 

「アンタみたいな引きニートとは違う死に様だったのよ。ついでに言うと佐藤和真さんと兵藤一誠さんは異なる世界に住む存在よ」

 

「はぁ!? つまり漫画でいう所の平行世界があるとでもいうのかよ!? で、コイツがその平行世界の……」

 

「そうよ。

まあ、ボンクラにはどう足掻いても平行世界を渡る事なんて出来ないけどねー?」

 

 

 死んだだと? 佐藤和真とやらがオーバーに驚いてるのを自称女神がご丁寧に説明している横で俺は少しばかりショックを受けた。

 確かに色々あって色んな連中から恨みは買われていたが、だからといってそんな連中から寝てる間に総攻撃を食らった程度でくたばるなんて……。

 

 

「まあ、どちらにせよアンタ達は死んだ。人生はおしまい。おわかりかしら?」

 

「ふざけんな! そんな言い方されて納得できかってんだ!」

 

「……………」

 

 

 なるほど、今まで如何に死んだつもりになっていたのかがよーく分かる。

 死ぬとよくわからん女神が出てくるなんて今まで経験が無かったからな……なるほどなるほど。

 

 

「というわけでちゃっちゃと進むわよ佐藤和真さん。そして兵藤一誠さん。

私の名前はアクア、日本において若くして死んだ人間を導く女神よ。

さてしょうもない理由で死んだ面白いあなたがたは、二つの選択があります」

 

「あ?」

 

「………」

 

 

 ………。死因は知ってる癖に、何だこのまるで地獄行きか別の道に連れて行く的な話は? まあ、死体験のついでだし聞くだけ聞いてみようと思って耳だけ傾けておく。

 

 そして女神アクアから聞かされた話は……昔そんな事をほざいていたクズ野郎が経験したそれに非常に酷似していた。

 

 

「転生だと?」

 

「そ、異世界で魔王を倒す為の転生。

若くして死んだ未練タラタラな人なんかを、肉体と記憶はそのままで送ってあげようって話」

 

「それ、俺の生前世界に居た転生者とやらと同じか?」

 

「は? 何よそれ、アンタの居た世界に送り込む女神なんて居ないわよ。

二度目になるけど、アンタの世界は特殊なのと私達以上の神々が蔓延る世紀末みたいな世界なのよ? 寧ろそこに送った誰かはとてつもなく鬼畜ね」

 

「………」

 

「お前、どんな世界に居たんだよ?」

 

 

 嘘は……言ってないか。

 チッ、あのクソ野郎達を送り込んだのが自分達とほざいてたら、刹那でズタズタにしてやったのに……。

 

 

「話は分かったが、俺は別に転生なんざしないぞ。つーか帰らせて貰う。人が幸せに寝てる間に殺してくれたゴミ共をぶっ殺さねぇと気が済まねぇ」

 

 

 まあ、ずいぶん前に生前の姿に戻してやった後、思う存分殴り殺してやったどうでも良い存在なんぞ今更良い。

 この女神とやらの言ってる事が本当なら今すぐ否定して蘇り、さっさと報復しに行かないとね。

 つまり転生とやらはしない。

 

 

「はぁ? だからアンタは死んだの。まったく、ここに来て現実逃避だなんてめんどくさいわねぇ?」

 

「な、なぁ。よくわからねーけど、マジで死んだっぽいしそこだけは受け入れた方が……」

 

「いや、何を勘違いしてるか知らないが、俺は死んでも何とかできる手段がある」

 

「はぁ!?」

 

 

 驚く佐藤和真とやら。

 まあ、神器もスキルも気配からして無さそうな一般少年からすれば、俺の言葉は信じられんだろうな。

 

 ただ、女神とやらの表情がちと気になる……。

 

 

「復活なんかできないわよ? 事前に調べさせて貰ったけど、確かにアンタの現実から逃げる力を使えば死を偽装できるかもしれない。けどね、まごう事なく死んでこうして管轄外である私が出張ってる時点で、アンタはもうその力は使えないわ」

 

「!?」

 

 

 アクアってのから言われた言葉に俺は今此所で初めて心の底から驚愕するのと同時に、知っていた上で使えないという事実にそんな馬鹿なと自分の胸に手を置いて目を閉じる。

 

 

「…………………なん……だと……?」

 

「お、おいどうした?」

 

 

 自分の一部、いや自分そのものといっても過言じゃない……生まれた時からある筈だったそれが自分の中からごっそりと消えている。

 あまりにも『それが当たり前であった』せいか、言われて初めて喪っている事に気付くなんて、愚かにも程があるが、それは仕方ないのかもしれない。

 

 何せ喪っているのは現実から逃げるスキルだけで、その他のものは俺の中に残っているのだから。

 

 

「…………。貴様の仕業か?」

 

 

 となるとだ、俺は自動的にこの女神とやらが何かしたのかと疑う訳で……。

 

 

「起きてるだろドライグ……起きろ」

 

『既に起きている。

こっちは忘れられているとちと心配したぞイッセー』

 

「うぇ!? な、何だ!? お、オッサンみたいな声が聞こえたかと思ったら左腕に変なものが……」

 

 

 生まれた時から一緒だったものの一つであり、相棒でもあるドラゴンの力を腕に纏い、横で仰天してる少年を無視してちょっとだけ目を見開いている女神に殺意を込めて睨み付ける。

 

 

「ちょ、あ、アンタ何で神滅具を!?

宿主が死ねば自動的に次の宿主に宿るまで赤い龍は眠りにつく筈なのに……」

 

『ほう、この小娘は女神を自称するだけあって俺達の事情を知っているらしい。

だが誤算だったな、貴様がイッセーをこの空間に呼び寄せたせいか、俺自身とイッセー自身のもう一つのスキルもセットで憑いてこれたのさ』

 

「それは誤算だったわね……いや、私にとってはある意味都合は良いのかしら? 無駄な労力も必要ないみたいだし」

 

 

 驚くアクアとやらにドライグが妙にドヤ声で説明すると、途端に納得した様に頷き始める。

 何だ……? コイツが俺に何かした訳じゃないのか? 確かにもう一つはドライグと一緒に残っているが……。

 

 

「落ち着きなさい。私がアンタにした事は砕けて出てきた精神を呼び寄せただけ。

そもそもアナタのそのスキルとやらについては私達は全く理解できない未知の力なのよ? 器用に一つだけ消すなんて芸当なんて出来ないし、する意味だって無いわ」

 

「………」

 

『この小娘の言うことは恐らく本当だ。

多分だが、俺達の居た世界でお前は『生きる気力』を失っていた。

それが影響して奴等の攻撃で死んでしまってもオートで発動もしなかった―――多分あの時点でお前のマイナス側のスキルは生きる気力の喪失と共に失われたのだと思う……』

 

 

 疑う俺に左腕の赤い籠手からドライグが補足する。

 ……言われてみれば確かに毎日毎日恨み買った連中をぶちのめし続ける毎日に辟易していた部分もあったし、精神依存であるスキルがそれに呼応して失ったというのも頷けなくもない話だ。

 

 

「ごめん」

 

 

 だからこの場は取り敢えずドライグの言葉に納得し、神器を仕舞って女神に頭を下げておく。

 どちらにせよ、もう一つと――何より相棒のドライグが居るんだ……マイナスが消えた程度で不安になる要素は無い。

 

 

「さ……さっぱり解らない。お前達の言ってることが……」

 

「引きニートやってたアンタと違って、コイツは修羅場を潜ってたってだけよ。

で、どうするの? 言っておくけど元の世界に帰すなんて出来ないわよ?」

 

「……。どうするドライグ?」

 

『何時だって決めるのはお前で俺はそれに付き合う……それが俺達のやり方だろう?』

 

 

 やれやれと脱力する……様に見えて若干ビビってたのか震えてる女神と、顔を真っ青にしてる……佐藤和真? だったかを横目にドライグに相談を持ち掛け、何時もの返事を受けた俺は一人考える。

 

 転生……か。それをやったと自称していたゴミ共のお陰でで人生が180°変わってしまった俺自身が転生だなんてとんだ皮肉だ。

 

 

「俺は地獄行きなんだろどうせ?」

 

「まぁそうね……正直アンタは他者を殺め過ぎてるし、転生をしないとなれば地獄行きだったんだけど……」

 

 

 やっぱり地獄行きか……と思っていたらアクアとやらが困った様に続ける。

 

 

「二天龍……だったかしら? 神すら殺せる力を持ち、尚且つ宿主であるアンタ自身の喪われてないもう片方の力を考えたら、地獄にすら送るのは無理になるわね」

 

「なに? どういう事だ?」

 

「私達が管轄する地獄じゃ、アンタ達を御せないって事。

アンタ自身と赤い龍の力を何かしらの手で消したらそりゃあ何とかなるかもしれないけど、めんどくさい事に私だけじゃアンタ達の力は消せそうも無いのよねー? ほんと何で力を残したままのよ……怠い」

 

『……。随分な言われようだな、つまり俺達は貴様の言う通りに転生しなければならんのか?』

 

「そうよ。もうめんどうだから佐藤和真君も一緒にね」

「はぁ!?」

 

 

 怠惰な女神だな。

 転生させてそれで何が解決するのか知らんが、半分巻き込まれてる佐藤君には悪い事をした気分だぜ。

 いやそんな事より段々と思い出して来ちゃった訳だが…………。

 

 

 

 

 女神アクアは正直崖っぷちだった。

 

 

(や、ヤバイわどうしよう……。コイツには死んだと同時に力なんて失ったと思ったのに、一つしか無くしてないとか……)

 

 

 一般人佐藤和真に関しては何の問題もない。適当に言いくるめて異世界に送り込めばそれで終わりなのだから。

 しかし問題は、転生の話に対して何やら考え込んでいる男……兵藤一誠だ。

 

 彼は和真の様に一般人とは到底かけ離れた……自分達女神系統からも干渉をさせなかった修羅の国みたいな世界の中でも、突然変異とも云うべき凶悪な力を持つ存在なのだ。

 

 干渉が出きる様になったのも、何を隠そう兵藤一誠が修羅の世界の悪魔やら妖怪やら神々をぶちのめしてしまったからであり、本当なら死んだ時点で問答無用の地獄行きの筈だったのだ。

 

 が、自分達の管轄する地獄に送ってしまったとしても彼の力なら容易に地獄を更に地獄にすることが考えられるし、何よりその地獄から余裕で抜け出して自分達を報復で殺す可能性すらある。

 

 だからこそ上司達からの命は『兵藤一誠を管轄する異世界に飛ばし、そこで何とか大人しくして貰う』というのを背に、所謂捨て駒―――世界の一つに生け贄になって貰う予定だった。

 

 が……死と同時に消えた筈の力が現役で備わってるに加え、先程の殺意からして女神である己をマジで殺そうとしていた。

 

(くぅ、めんどくさい……! さっさと異世界に転生してとっとと切りたいわ……!)

 

 

 事前調査で超一級品の危険人物と判断しているアクアにしてみれば、以上の理由からとっとと生け贄に選んだ異世界に飛ばして二度と関わりたくない……と思っており、先程から必死になって異世界に転生しろと言えと念じている。

 

 その近くで一般人が喚いているが、アクアにしてみれば寧ろどうでもよく、お前も生け贄になれとすら思っていた。

 

 

「つーか死んだのかぁ……マジかぁ……」

 

 

 そんなアクアの怨念じみた念を知らずに、一誠はといえば改めて己が正真正銘に死んだ事にちょっと――――いやかなり凹んでいた。

 

 アクアの事前調査は所詮一誠のやらかした暴れっぷりのみなのだが、実の所この兵藤一誠という男……。

 

 

「俺童貞のまま死んだのかよぉぉぉっ!! 最悪なんですけどぉぉぉっ!!!」

 

「……」

 

「お、おう……」

 

 

 寧ろやらかした事は副産物であり、本来の彼の性格は女の子好きの変態チックな男子であった。

 

 

「マジかよー……うわ、マジっすかー……童貞のまま死ぬとかマジないわー……死にてぇよ……あ、今まさに死んでるのか……うわー」

 

 

 生前、ストライクゾーンが狭いというか単なる我が儘のせいで結局女子と御近づきになる事すら皆無のまま死を迎えてしまったという現実に、現実逃避が文字通り出来なくなってしまった一誠は、かなり本気で凹んでいた。

 それはもう、さっきから色々と話についていけない和真が思わず自分の事を棚に上げて同情し、アクアも肩透かしを喰らってしまう。

 

 

『だから選り好みするなって言ったんだ。まあ、そうでなくても出会いもへったくれも無かったが』

 

「だよなー……会う奴みんな人間じゃねぇ雌ばっかで、ぶちのめしてたからなぁ。

いやでもさ、人間じゃない雌に欲情なんてできねーだろ?」

 

『お前の場合は先に嫌悪があったからだろ。ほら、例の転生者だったか? 奴があらゆる種族を味方に付けて敵に回ったせいで』

 

「まぁな……どいつもこいつもクソ野郎に愛されたい(笑)が為に俺を殺しに来るんだもんよ……」

 

 

「ま、マジで壮絶な生き方してるんだな……」

 

「だからその転生者ってのは何者なのよ……」

 

 

 うわぁぁ……と盛大に項垂れながら出てくる一誠の半生の一部に、平行世界の人間と先に知らされていた和真もドン引きし、アクアはアクアでその自分達の知らない転生者とやらが地味に何者か気になる様子。

 

 が、この緩んだ空気を利用しない手は無いと思ったのか、アクアは項垂れる一誠に近寄りながら悪魔の囁きの如くこう言った。

 

 

「異世界に転生すればアンタを恨んでる輩はゼロになるし、当然女の子もたくさんいるわよ?」

 

「ぬ!?」

 

『おい、女で釣られるなよ……いや別に良いけど』

 

 

 アクアの……裏がありまくりな慈愛にみちた微笑みと共に紡がれた言葉に一誠はハッと顔をあげる。

 そうだ、異世界という事は生前の時とは違って自分の事を知らないのが当たり前になる。

 

 という事は、ナンパの最中に襲撃という名前の邪魔も無いし、思う存分口説き文句を言える……いやもっと言えばちょっとしたお触りも可能かもしれない。

 

 

「女……オンな……!」

 

「どうするの?」

 

「あの女神、露骨に誘導してやがる……」

 

 

 ニコニコとしながら転生させようとする腹をチラチラ見せるアクアに和真は引いていた。

 

 

「やる、転生……女……!!」

 

「よろしい。じゃあ佐藤和真君もセットでね?」

 

「お、おい……俺をどう聞いてもファンタジー世界出身の奴と同じ世界に飛ばす気かよ!?」

 

「当然じゃないいちいち別々なんてめんどくさくてやってらんないわ。

でも良いじゃない、コイツの力はかなり強いし、異世界に転生してもある意味安全安心な生活が送れるわよ……………………多分、きっと」

 

「テメェふざけんな! ちゃんと目ェ合わせろや!!」

 

「っさいわね!! こっちはとっととアンタ等送ってお菓子が食べたいの!!」

 

「それが本音がゴラ!!」

 

 

 このアマ……何とかしてギャフンと言わせてやりてぇ……。

 

 女、女、女……とキモい笑み浮かべて一人別世界に意識を飛ばしてる危険人物の烙印確定の一誠と正直一緒なんて嫌だと思っている和真は、本音ぶちまける自称女神に何とかして精神的報復が出来ないとかと、何時もの倍冴えてる気がする脳を活性化させる。

 

 

(この駄女神は兵藤を厄介払いする為に異世界に飛ばそうとしている……兵藤が自分の手元から離れる事を第一に望んでるって訳だ。

つまり兵藤がもしこの駄女神の手元に何かしらの事故があって残ったとしたらそれだけで…………ん、待てよ?)

 

 

 普段さ自堕落な生活を送っていた和真だが、この時だけは某『その時・・・っ! 閃く・・・! 圧倒的閃き・・・!!』という、一誠の左腕に出てきた真っ赤な籠手みたいなソレから聞こえたオッサンボイスが流れ………そして。

 

 

「わかったよ……大人しく転生するさ」

 

「っし! これでポテチが食える!!」

 

「本当にムカつくな、女神なんて信じられねーぜ……」

 

 

 アクアに呆れるフリ………………を、しつつ腹の中で極悪人宜しくな笑みを浮かべていた。

 

 

(馬鹿、バーカ、ヴァァァカが!! 大人しく転生させられてやるかっつーの!!)

 

 

 意外にズル賢い性格の和真は内心めっちゃアクアを嘲嗤う。

 それもその筈だ、さっきは何と無く聞き流していたが、転生する際についての説明の時にアクア自身は言っていたのだ……。

 

 

「じゃあ異世界に旅立つ前に何か一つだけ力を授けるわ。

兵藤一誠………は、必要ないわね、寧ろ与えたくないわ」

 

「女、うひひ……ムチムチボインのおんにゃのこ……うへへへ!」

 

『貴様の思い通りになるのは癪だが、まあそれで良い。寧ろ貴様から与えられる力が邪魔になるだろうしな』

 

「チッ、一々ムカつくわね。まぁその顔を見るのもこれで最後だし慈愛の心で流してあげるわ。

さて、では佐藤和真さん? アナタはどんな力を望むの?」

 

 

 来た! 和真はこの時点で凶悪笑みを思わず浮かびかけた。しかし必死こいて我慢した。

 

 

(ま、まだだ……まだ笑うな……! 言ってから……この駄目な自称女神にこれを言い切ってから勝ちを宣言してやる!)

 

 

 それはまるで某新世界の神を目指して失敗した天才の様な気分だったと後に和真は語る。

 

 

「決まってるぜ、女神アクア……お前を案内役にして一緒に道連れじゃぁぁっ!!」

 

「な!?」

 

「わーっはははは!!! 俺の勝ちだぁぁぁっ!!」

 

「そ、そんな話応じる訳無いでしょうが! 無効よ無効―――へ!? な、何ですって!? ちょっと待ちなさいこの馬鹿ニートの言ったのは無効―――」

 

 

 そう、アクア自身が生け贄世界と決定した異世界へ……和真によって道連れにされる形での転送であった。

 

 

 

 

 

 

 

 アホ女神に一矢報いた時点で満足だった俺は、その瞬間意識を失った。

 そして目が覚めた先に広がるわ、異世界バリバリだと主張する広大な草原だった……そう、まるでRPGの様な。

 

 

「マジで異世界に来たのか俺……」

 

 

 こうしてそよぎ風を全身に受ける事でハッキリと理解する異世界の地……は、良いのだが、そういや道連れにしてやった自称女神や、ファンタジー世界出身らしき俺と歳の変わらなそうな男はちゃんと――

 

 

『Boost!!』

 

「ドラゴン波ァッ!!」

 

 

 あ、うん……居るわ。ちゃんと居るわ……先に起きてたのか知らんけど、それが当たり前とばかりに手からかめはめ波みたいな体勢でビーム出して崖クラスの巨大な岩粉々に吹っ飛ばしてやがる……。

 

 

「……。チッ、参ったなドライグ……かなり弱くなってるぞこれ」

 

『あぁ、平原全土を吹っ飛ばすつもりがあんな小石しか破壊できなかった所を見ると、恐らく転生させた女神とやらが俺達より力が遥かに劣っていたからだろう。まあ、また鍛えれば良いだろ』

 

「だーな。まあ、真の目的はムチムチなおんにゃことの熱い一時なんだけどな! ふははは!」

 

 

 ……。おい今あいつ…てか兵藤だったか? 今アイツあんな巨大な岩粉々にしておきながら『弱くなった』って言ったよな?

 お、オイオイオイオイ……話を聞くだけじゃ荒唐無稽だと思ってたが、兵藤の力ってマジで神様越えてたのかも……。

 

 

「あ、あのー……」

 

 

 どうしよう、よく見たら道連れにした自称女神が呑気に寝てるし、これってやっぱり俺が話しかけないといけないのか? そう思いながら手頃な岩を苦もなくビームでぶっ壊しては首を傾げてる兵藤に話し掛けてみる。

 

 

「ん? あー……えっと佐藤君だっけ?」

 

「あ、はい」

 

 

 ……。あれ、普通にフレンドリー……?

 

 

「ごめんごめん、そういや自己紹介してなかったね。俺は兵藤一誠でコイツが相棒の……」

 

『赤い龍(ウェルシュドラゴン)だ。まあ、よろしくと言ってはおくよ小僧』

 

 

 お、おぉふ……こうして左腕全体を覆ってる真っ赤な籠手みたいなものを見せられると、コイツはマジで俺とは違う世界の人間なんだなって思うわ。

 見た目は俺と歳の変わらそうな奴なのに……。

 

 

「よ、よろしくお願いします……」

 

「? 何で敬語? 別にタメ口構わないぜ? 俺はそのつもりで行くし」

 

「あ、お、おう……」

 

 ……。結構普通じゃん。誰だよコイツを血に餓えた野獣だなんて言ったの……あぁ、足元で寝てる馬鹿女神だったな。

 

 

「しっかし異世界って聞いたから若干覚悟してたけど、コンビニとか期待出来そうも無いな」

 

「多分な……そんな事よりそろそろコイツ起こさねぇ?」

 

 

 平行世界同士だが、文明の進み具合はどうやら俺の元の世界とそんなに変わらないらしく、コンビニという単語を聞いた瞬間、俺は何故か妙な安心感を覚えてしまう。

 

 

「え? ………あれ、何で居るのこの子?」

 

「いや……旅は道連れというか、この世界の事に詳しそうだから……」

 

「あーなるほど」

 

 

 まさかお前絡みに於ける道連れ……と言う訳にもいかず、それっぽい理由を咄嗟に口に出しながら、何だっけ……そうアクアを兵藤が起こす。

 

 

「おーい起きろよ。起きないとダブルアームスープレックスしちまうぞー?」

 

「むにゃむにゃ………ハッ!? ここは何処!?」

 

 

 ペチペチと頬を叩かれ、パッと目を開けたアクアがガバッと身体を起こして辺りを見渡す……。

 

 

「う、嘘よ……こんなの嘘よ」

 

「? 何が?」

 

「アンタ等と同じ世界に来ちゃった事よ!!」

 

 

 そして状況を把握したのか、一気に絶望の底に突き落とされた顔をしながら兵藤――いや俺を今すぐ絞め殺してやりたいと言った形相で睨んでくる。

 

 

「女神としての力もほぼ失ってるし、どうしてくれるのよ!」

 

「さぁな、でもテメーだけ高見の見物なんて許される訳が無いだろ? 俺なら許さない」

 

「ふざけんなゴラァァァッ!!!」

 

「ぶべ!? やりやがったなこの似非女神が!!」

 

「私は本物の女神よ!!!」

 

 

 女神であるなら掴み掛かって髪を引っ張る真似なんてするかよ……やべ、つーかコイツ地味に強い……!?

 

 

「わーん!! 帰してよぉぉぉ!!!」

 

「知らねーよ!」

 

 

 遂には泣き出してしまい、俺は思わず突っぱねる様に言ったが、若干罪悪感が沸いてきた……。

 いやまぁ確かに道連れにしたのは俺だけど、かと言って帰せと言われても俺にそんな力なんて無い。

 

 

「え、泣いてる所を見ると本人の了解無しで連れてきたの?」

 

「いやほら……転生直前で言ったから……」

 

「ふーん、あっそ……」

 

「ぐすっ……地獄に叩き落としてやる……」

 

 

 一瞬何か言われるのかと身構えたが、どうやらこの兵藤って奴は興味無い相手には結構ドライな性格らしく、女神の力が云々と無くアクアを前にしても割りとどうでも良さげな態度だった。

 そういや転生理由が女である筈なのに、アクアに対してどうでも良さげなのはどうしてなんだ?

 

 

「俺の好みはムチムチしてる女の子………の、前に人間が絶対条件なんだよ。

後ろに女神だの悪魔だと天使だの堕天使だの神だと付く輩は基本嫌だ」

 

「…………あ、そう」

 

『コイツは生前そういう輩共と敵対していたからな』

 

「マジかよ……」

 

 

 スゲーな、然り気無く悪魔だの堕天使だのと口走ってたけど、それが存在するのが当たり前な世界に居たのか……何だろ、文明は俺の元の世界と変わらないって分かってるだけにちょっと想像ができないな。

 

 

「くすん……」

 

「まぁそういう訳だ、わざわざこの女神らしき子の話に乗って、異世界に来たんだ。

目指せ普通のおんにゃのこハーレム王だぜ!」

 

 

 まあどちらにせよ、手からビームぶっぱなせる男だし、組めば命の保証だけは確約されたも同然かもしれないな。

 

 

「つー訳で……えーっと、アクアって言ったか? 何時までも泣いてないでさっさと町か何か探すぞ」

 

「何よその言い方! 私は被害者なのに!」

 

「雷にでも打たれたと思って諦めるんだね。一応俺もかなり力が弱まってるし」

 

「え、そうなの? ……………。今気付いたけど、それなら周りにある多数のクレーターは?」

 

「あぁ、試運転だよ試運転。けど結果はこの様だ。一回の倍加でこの程度の出力しか出せなかったぜ」

 

 

 何て言いながら左腕の籠手らしきものを撫でる兵藤に、アクアは泣くのを止めて何とも言えない顔だった。

 

 

「あんなのを何発も撃って平然としてるのに弱体化って……」

 

 

 それは俺も思う。弱体化してなかったらあれじゃ済まされないんだろ? 化け物だろそんなの。

 

 

「女神なら寧ろこれくらい普通だろ? 俺の知ってる神って付く輩なんか星を平然とぶっ壊せる出力とか出してたぜ?」

 

「それはアンタの世界が修羅の世界だからよ……ハァ、何かもうどうでも良くなってきたかも」

 

「お、流石女神。切り替えが早くて素晴らしいね。んじゃあまだ見ぬおんにゃのこ目指してレッツラゴーしようぜ!」

 

 

 そう言ってすたすたと歩き出す兵藤に、俺とアクアは慌てて後を追う。

 何か、頼りになるけど微妙に前途多難だな……。

 

 

 

終わり

 

 

女神を道連れにして異世界へと転生したカズマ君。

 

 しかし町を見つけて辿り着き、得た情報を元にやって来た場所にて早速異世界からの洗礼を受けてしまう。

 

 

「え、冒険者になるにはお金が必要?」

 

「はい、お連れのお二人と合わせて三千エリスになります」

 

「………」

 

 

 金が無い。ゲームの様に王様からしょぼい剣と宿代にもなりゃしないはした金すら無い。

 カズマ達の異世界での最初の行動はギルド登録費の確保だった。

 

 しかし……。

 

 

「そこのプーリスト! 私はあの女神アクアよ! だからお金を恵んでください……」

「ごめんなさい、私エリス教徒なので……」

 

「あ、はい……」

 

 

 女神である事を利用して金を巻き上げようとしても失敗してしまう。

 それを見ていた一誠はカズマとトボトボ戻ってきたアクアを呼び寄せ、円陣を組むように肩を組ながら言った。

 

 

「良い方法があるぜ? この中からガラが悪くて短気そうな奴を探す。そして見つけたらわざと強めに肩にぶつかる。すると短気だからそいつは恐らく『ちょっと待てよ』とか言い出すに加え、新参者である俺達を馬鹿にしてくる言動を吐くだろう。

そこで俺達が適当に挑発して怒らせ、一発向こうから殴らせ…………正当防衛としてソイツを適当にボコボコにし、短気は損気であることをわからせてやる。

するとあら不思議、ソイツは涙を流しながら短気である自分を改める決心を付け、それに気づかせてくれた俺達に泣いてお礼を言って有り金全部を献上する筈……どうだ? 完璧だろ?」

 

 

 自信満々に作戦を伝える一誠だが、ぶっちゃけ内容はゲスそのものだった。

 が……。

 

 

「イッセー……野蛮な男だと思ってたけど、アナタ天才よ!」

 

 

 残念な女神はそんなゲス作戦を本気で褒め称え……。

 

 

「……。まあ、カツアゲじゃなくて正当防衛なら仕方ないか?」

 

 

 基本ゲス寄りのカズマも乗ってしまった。

 

 

 で、何やかんやで無事に登録料を献上して登録した訳だが、所謂ステータス確認の際、ちょっとした騒ぎが起こる。

 

 

「ええっと、イッセーさんのステータスは……え?」

 

「はい? 何ですかおねーさん? お仕事終わったら俺とデートをする気になったとか?」

 

「いえそれはお断りしますが、それよりもイッセーさんのステータスなのですが……」

 

「? イッセーがどうしたのよ? まさか計測不能だなんて言わないわよね?」

 

「い、いえ……その逆というか……ある意味レアというか……全ステータス数値がちゃんと書かれないというか……」

 

「「「は?」」」

 

 

 受付のおねーさん……それも一誠がナンパして三秒で玉砕したおねーさんから渡されたギルドカードを三人は揃って覗くように確認する。

 するとそこに書かれていたのは……。

 

 

 ヒョウドウ イッセー

 

 筋力……ライバル

 俊敏性……けつばん

 生命力……オジゾウバッヂ

 魔力……かいがらバッヂ

 器用度……ブルーブルーホホ

 etc……

 

 

 

「…………。え、なにこれ?」

 

「さ、さぁ……私も何分初めてといいますか……」

 

「ライバルってなんだよ? つーか全部数値表示されてねぇし」

 

「何と無く理由はわかる様な気がするわ」

 

 

 数値で計れないプライスレスな男……一誠くんは取り敢えず職業無しの所謂すっぴんで誤魔化す事にした。

 

 が、問題はまだまだ山積みだった……。

 

 

「えー? 俺が鉱石掘るのかよ……めんどくせぇ」

 

「いやでもイッセーじゃないとあの洞窟入れないし……それに俺達だとやられちまう……」

 

「だからって女の子の欠片もなさそうな暗穴でもくもくと石堀なんてやだわぁ……」

 

 

 まずイッセーは女の子のナンパしかせず、ギルドの仕事はほぼ手を付けようとしない。

 金に困った時……しかも自分がそれなりに贅沢する分だけをいつの間にか稼いでくるもんだから、底辺生活を余儀なくされてるアクアは既にイッセーにプライドを捨ててすり寄り始める。

 

 

「ご主人様……! 靴を舐めるから何卒お恵みを!!」

 

「……。プライドの欠片もねーなこの子」

 

「元からそんな性格だったんだろ……」

 

 

 とはいえカズマもアクアも何と無く見捨てられず、何やかんやで二人の分のマネーも稼ぐ為に働くイッセー君。

 

 

「お? 何だこの年代物くせぇ剣は? 売れば金になるか?」

 

「っ!? そ、それはアタシが探していた……」

 

「んあ?」

 

 

 掘ると簡単に良質の鉱物がザクザクと手に入るからつい洞窟の奥まで適当に探索していたイッセーが偶然手にした剣を、冒険者らしき女の子が欲しがるような眼差しで見ていた。

 

 これがもしボインでムチムチな女の子であるなら、多分イッセーは刹那で譲ってからナンパしただろう。しかし今目の前にいる少女は……。

 

 

「何、これ欲しいの?」

 

「え、く、くれるの?」

 

「別に良いぜ、剣なんて興味ねーし……ほら―――」

 

 

 

 

 

 

「あーげた!!!(剣を頭上に掲げる)」

 

 

 論外だった為、イッセーは譲るより売って金にする事にした。

 が、思いの外良い子なのか、そんなイッセーの子供じみた態度に苦笑いで対応すると、どういう訳かちょろちょろとイッセーの後を付いて来はじめる。

 

 

「なに? ボインでムチムチなおんにゃこに追い回されるのはウェルカムだけど、キミみたいな子はぶっちゃけ興味無いから鬱陶しいんだけど」

 

「は、ハッキリ言うね。

いや、此所って並みの冒険者じゃすぐにやられちゃうモンスターだらけの洞窟なのに、一人で何をやってるのかなーって……」

 

「あぁ、金が欲しいからこうして鉱物を採取してるんだよ。何でもここは良質なもんが取れるらしいし」

 

「モンスターは?」

「あ? あんなの一発殴れば黙るだろ。キミだってそんな感覚だから此処に来てるんだろ?」

 

「いや……まぁ、うん……」

 

 

 事も無さげに……というか背後から襲ってきたドラゴンタイプのモンスターを裏拳で絶命させる姿に、少女は内に『とある理由での警戒心』抱きながらも、まるで観察するかの如くザクザクとツルハシで掘りまくるイッセーを眺めていた。

 

 

 そして……。

 

 

「起きろドライグ、たまには使わないと鈍っちまうぜ」

 

『低級の蜥蜴か……小娘達曰くバラバラにしては討伐にカウントされないらしいから一応気を付けろ』

 

「わーってるよ……ったく、これでアイツ等がちゃんと働いて無かったらしばき倒してやるぜ」

 

「……!?」

 

 

 自分達が干渉できなかった世界の神器……それも神をも滅するドラゴンの力を宿したその力を目にした少女は、イッセーという少年をもっと強く監視しないといけないことを誓う。

 

 

「ねぇねぇ、もし良かったらアタシを仲間にしてみない? 見ての通りソロでこの洞窟を探索出来るレベルではあるし、お買い得だと思うよ?」

 

「え、嫌だ、仲間にするならCカップ以上、黒髪、そして大和撫子の様な女の子が良いから他当たってくれ」

 

「………………」

 

 

 前途多難だが……。

 

 

 この破壊の龍帝に女神の祝福を……!

 

 

続かない。 




補足

彼の世界は転生者達(・)によって相当にカオス化しており、その転生者を始末してから彼の味方……てかほぼ全種族から殺意と敵意を持たれていた……的な設定です。

なのでシリーズ中一番『普通の女の子』に強い拘りがあり、また性格もかなり粗暴な面が強くなってます。

 人間じゃなければ女子供関係なく殴り飛ばすくらいに……
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