仮面ライダーハルコニー First and First   作:Ohm

10 / 18
8話:ビーストリング

斜面を下りながら

パンデミックスケアフェルを追いかける。

 

「待て、スケアフェル!」

 

地面を蹴って跳びあがり

パンデミックスケアフェルを蹴り飛ばすと

体勢を崩して斜面を転げ落ちていく。

早く倒して限利さんを助けないと!

 

<END Active Loading>

 

「一人でもやってみせる!!」

 

右足にチャージされた力を

立ち上がりかけていたパンデミックスケアフェルに

叩きこむとパンデミックスケアフェルは

四メートルほど吹き飛んで倒れる。

まだ、死なない!?

パンデミックスケアフェルは

すぐに立ち上がって向かってくる。

一体、どれだけ体力があるんだ!?

 

<END Active Loading>

<Low Energy>

 

「やっと見つけたぞスケアフェル!」

 

横から出て来たのはMark-XIVを装着した優徳さんだった。

不意打ちの必殺技は

パンデミックスケアフェルの顔に当たった。

優徳さんの腕にチャージされた力が

パンデミックスケアフェルの顔を破壊して

破片を辺りにばら撒く。

 

「大丈夫か、晴人?」

 

「優徳さんこそ大丈夫なんですか!?」

 

優徳さんのMark-XIVは傷つき装甲はひび割れていた。

明らかにオーバーダメージだ。

 

「俺は大丈夫だ。

 それよりも雷刃と限利はどうした?」

 

「二人共、上で戦ってます。」

 

優徳さんのとなりに並んで構える。

Mark-XVでも出力は足りていないのに

Mark-XIVでは全く通用しない。

 

「晴人、ビーストリングを貸してくれ!」

 

「でも優徳さんは使えないんじゃ・・・。」

 

「だったら許可を貰ってくれ!

 あれじゃないとMark-XIVでは戦えない。」

 

「分かりました。」

 

優徳さんは時間稼ぎの為に

パンデミックスケアフェルに戦いを挑みに行く。

端末を取り出してボタンを押すと

Azamiと表示される。

 

「ビーストリングの使用許可を!」

 

「緊急事態だ。

 命の危険が無い場合を除き全面許可する。」

 

「優徳さん!!」

 

端末の電源を切って声をかけると

優徳さんはパンデミックスケアフェルに

殴られて吹き飛ばされる。

 

「ぐっ・・・晴人、貸してくれ!」

 

優徳さんにビーストリングを投げて渡す。

 

 

>>Change<<

 

 

倒れたまま投げられたビーストリングを受け取る。

晴人がパンデミックスケアフェルと交戦している間に

変身を終わらせる。

 

「こういう時、晴人は何て言ってたっけな・・・

 そうだ、変身!」

 

右腕の装甲の上からビーストリングを装着する。

すると何個もの赤色のリングが出現して

ビーストリングから放たれた稲妻が

Mark-XIVにエネルギーを注ぎ込む。

白い装甲が本部へと転送されて

赤色の装甲が送り返されてきた。

だがそれ以上に頭の中の何かが暴れ出した。

それは破壊衝動であり、過度に増幅された戦闘意欲

 

「がぁぁぁぁぁぁ!!

 これが、ビーストリング!?」

 

赤いリングと赤い稲妻は

高まる戦闘意欲を表しているかの如く

荒々しく暴れている。

赤い稲妻が装甲を打ち装着される。

ヘルメットに表示されたUIが全て

赤色へと変わり視界を制限しない簡素なものへと変わった。

 

「うおぉぉぉぉぉぉ!!」

 

制御できない戦闘意欲に押されて

パンデミックスケアフェルへと向かっていく。

本能の赴くままに

パンデミックスケアフェルを殴り続ける。

途中で殴り飛ばされても

痛みより”戦いたい”という本能が強く

すぐに立ち上がって立ち向かう。

 

「どうしたんですか、優徳さん!?」

 

パンデミックスケアフェルの攻撃が

赤い装甲を抉るが

踏ん張ってボタンを押す。

 

<END Active Loading>

 

右腕に赤い炎が灯り強く燃え上がる。

パンデミックスケアフェルを殴ると

表面で連鎖的に爆発して吹き飛ばす。

立ち上がったパンデミックスケアフェルは

どこかへとまた走っていった。

だが町とは反対の方向だ。

 

「退いたのか?」

 

横を見るとMark-XVをつけた晴人が見えた。

自分が抑えられない

Mark-XVをつけた晴人へと走って蹴り飛ばす。

Mark-XVの白い装甲が弾け飛んで散らばる。

 

「なんで!?」

 

「がぁぁぁぁぁ!」

 

地面を蹴って素早く跳びまわりながら

Mark-XVの装甲を引き裂いていく。

ダメだ!

止まれ!

だがそんな想いとは裏腹に

膨れ上がる破壊衝動が体を突き動かす。

木を蹴って後ろに回り込んで

晴人を殴り飛ばす。

 

<END Active Loading>

 

「優徳さん、僕です!

 分からないんですか!?」

 

紅蓮の炎を纏った拳を

立ち上がったばかりの晴人に突き出す。

だが拳が纏った炎は

白い装甲の表面をかすっただけだった。

 

<Capture>

 

赤い装甲が転送されて体が動かなくなる。

目の前にはボロボロの白い装甲を着けた晴人が立っていた。

 

「優徳さん・・・ですよね?」

 

ビーストリングの効果が無くなり

興奮が収まってくると強い眠気が襲ってきた。

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。