仮面ライダーハルコニー First and First 作:Ohm
パンデミックスケアフェルが倒されて終わったと思われていた。
秘密組織アンジェは事態の収拾と情報統制などやる事が多かった。
パンデミックスケアフェルによって秘密組織アンジェのエージェントは壊滅状態で
通常のスケアフェル討伐にさえも人手が足りてなかった。
そんな中、警報鳴り響いた。
緊急事態なのか、端末が勝手に起動した。
『晴人と限利は至急、科学部門まで来てください』
通信が切れた端末を取って小走りで科学部門まで行った。
何かあったのかな?
なんて軽い思いで中に入ると、集まっていた科学部門のメンバーは
深刻そうな顔をしていた。
「どうしたんですか?」
科学部門室長の優雅 龍氏はこっちにゆっくりと近づいてきて
無言で紙を渡してきた。
それを受け取って見てみると、いくつかの写真も映っている。
そこには沢山の死体と、パンデミックスケアフェルの姿があった。
「・・・これは?」
「醜きエピデミックが起きた場所は覚えてるかい?」
「はい、覚えてます」
「先ほど、ここでパンデミックスケアフェルの反応が確認された。
これはさっき撮ったばかりの写真だ」
「生きてた?
でも・・・」
「確かに倒したはず・・・だろ?
我々も不思議に思っている。
Mark-XXを持って行ってくれ、限利もすぐに行かせる」
「分かりました」
渡されたMark-XXを持って車へ向かう。
何故パンデミックスケアフェルが生きている?
>>Change<<
車は最初に醜きエピデミックが起きた場所へと向かっていた。
周辺を調べていたエージェントが何人もやられており
前回の戦闘から得た情報を見て
下手にエージェントを送って死なせるわけにはいかないという事で
包囲網を張るだけにとどまっているらしい。
車が途中で止まった。
「いくぞ、晴人」
「はい」
Mark-XXを装着したまま廃墟となった町の中心へと歩みを進める。
たったの一体もスケアフェルと出会わない。
今までパンデミックスケアフェルは複数のスケアフェルと一緒にいた。
なのに今回は何もない。
静かだ。
不意に右から音が聞こた。
見てみると、そこには背筋を伸ばして立っているパンデミックスケアフェルがいた。
「律儀に待ってたのか?
いい加減に死んでもらうぜ!」
「変身!」
二重のリングが発生して、装甲が形成されていき
赤い雷が落ちると同時に装着が完了した。
雰囲気が違うが、問題じゃない!
「それが ダブルエックス」
「!?」
走り出そうとしたが、驚きのあまり固まってしまった。
パンデミックスケアフェルが"喋った"
限利を見ると、同じように固まっていた。
パンデミックスケアフェルは片言の日本語で続ける
「これが 言語
あなたが 敵」
「スケアフェルが・・・喋ってる?
有り得ない
スケアフェルが喋るなんて・・・」
「私の力 吸収
針に当たったあの男の記憶 私の物」
雷刃の事か!?
それに吸収?
記憶をコピーしたとでも言いたいのか?
「どうでもいい。
やるぞ、晴人!」
限利に肩を叩かれて、ようやく正気に戻った。
先に走り出した限利の後ろを走る。
パンデミックスケアフェルは体から刀を取り出した。
今までには無かった事を何度も・・・危険すぎる!
攻撃は最小限の動きで避けると同時にカウンターを入れてくる。
姿は変わらず、力の上昇もないが
戦闘技術が今までとは比べ物にならないほどに高い。
雷刃と何度も訓練をしていたから分かる。
刀の使い方と動きが雷刃と同じだ。
雷刃はHTVシリーズを使っていないのにあそこまで戦える。
それほどの技術を化物が覚えた。
しかも雷刃より身体能力が何倍も高いパンデミックスケアフェルが使っている。
「ぐっ・・・!」
限利と共闘しているが、全く攻撃が当たらず
こちらの傷が増えていく。
それだけじゃない
敵の力も利用して攻撃している。
右足を斬られて少し態勢を崩しただけで二撃、三撃と喰らってしまう。
「こいつ・・・異常だ!」
「お前 仲間になれ」
パンデミックスケアフェルは限利に対して白いガスを浴びせ始めた。
装甲の上からなら効かない。
だが予想に反して限利は苦しみ始めた。
「止めろ!」
拳を繰り出すが、屈んで避けられて腹を殴られて弾き飛ばされた。
壁を突き破って室内を転がる。
止まってから立ち上がろうとするが、斬られた足が痛くて起き上がれない。
「なぜ 変異しない?」
「黙れぇぇぇ!!」
顔を上げて見ると限利が体を動かして
ガスを浴びせるパンデミックスケアフェルを殴りつけた。
最初の一発は当たったが二発目を避けられて、カウンターを食らって
さらに斬られて地面に倒れた。
そしてまたガスを浴びせる。
「止めろ・・・」
そして限利の装甲が消えた。
マズい、安全装置が起動した!
装甲が無かったら・・・
目の前で限利がスケアフェルへと変異した。
だが普通とは違う。
変異したと思うと、すぐに別の形へと二重変異した。
所々が尖った黒い禍々しい鎧のような姿で
後ろには笑顔のような不気味な模様がある。
立ち上がったそのスケアフェルは
パンデミックスケアフェルを殴り飛ばした。
パンデミックスケアフェルは壁にぶつかって倒れた。
「これは・・・俺は・・・」
驚いていると、パンデミックスケアフェルを殴ったスケアフェルは
限利の形へと戻っていった。
なんだ、何が起きてる?