仮面ライダーハルコニー First and First 作:Ohm
独房の中で
あと何日か数えながら過ごす。
まだあれから二日しか経っていない。
暇だと思いながら
ベットで横になると
緊急事態を知らせるサイレンが
鳴り響いた。
独房にいる俺には関係ない。
「おい、出ろ限利。」
顔を上げて扉の方を見ると
チームメンバーが一人立っていた。
今は眠い。
「なんで?」
「緊急事態なんだ!」
半ば引きずられるように連れていかれ
車に乗せられる。
チームメンバーから
Mark-XIVを受け取ると
メンバーの一人が説明を始めた。
「今、町の人間全員がスケアフェルになった
と言ってもいいほど大量のスケアフェルが発生している。
中には変異体もいる。」
「それでヤバいから俺が連れ出されたわけね。」
俺の懲罰よりも優先されるとは
一体どれだけの数なんだ?
戦いは嫌いじゃない
むしろ好きすぎるくらいだ。
車が走っていると道路脇から
五体ほどのスケアフェルが出て来た。
変異体は二体だけか?
車のドアを蹴破って外に出る。
大義名分があるんだ、許可は要らない。
「良いね、楽しもう。」
<Mark of XIV>
ドライバのボタンを押すと
音声が流れて転送された装甲が
体に装着される。
五体のスケアフェルが向かってくるが
俺がやるのは二体だけ。
変異体じゃないなら
装着体質者じゃなくても倒せる。
「変異体以外は頼むぞ。」
仲間が聞こえたか確認するのも面倒だ。
すぐに走り出して
ドライバのボタンをもう一度押す。
<END Active Loading>
<OUT System over>
技の発動を示す音声と
AIの命令無視によるAI停止を知らせる音声が鳴る。
目の前のスケアフェルに銃弾が撃ち込まれて
怯んだスケアフェルの間を通って
変異体に接近する。
一番近い変異体を蹴り飛ばすと
十メートル吹き飛ぶが、灰になって消えはしない。
もう一体の変異体の攻撃を
避けて拳を叩きこみながら押していく。
殴ってる変異体の後ろから
蹴り飛ばしたスケアフェルが
走ってくるのが見える。
不細工な面しやがって・・・
殴る手を止めて蹴り飛ばす。
向かってきたスケアフェルを
正面に捉えてドライバのボタンを押す。
<END Active Loading>
エネルギー残量は問題ないハズだ。
両足へのチャージが終わるよりも早く
こっちに向かってきたスケアフェルは
片腕を振り上げるが
振り下ろすよりも早くスケアフェルの腹部に
拳を叩きこむと少し怯むが
また腕を振り上げる。
「遅い!」
振り上げられた腕を右足で蹴ると
スケアフェルの腕が切断される。
そのまま一回転して頭にもう一度叩きこむと
スケアフェルは吹き飛んだ先で灰になって消えた。
もう一体の方を見ると至近距離まで接近していた。
腕には三つの刃がついている。
あれに当たったら痛いだろうな。
突き出された腕の刃が無い方を掴んで
肘の関節を拳で破壊する。
力が抜けた腕をスケアフェルの首に
刃を向けて叩きつけて
手を放して、スケアフェルの首を
突き刺さっている腕と
自分の足で挟むように蹴り飛ばして
さらに首を刃に喰い込ませる。
倒れたスケアフェルは
痛そうにもがき苦しんでいる。
「いいね、傑作だ。
十分楽しめたよ。」
<END Active Loading>
スケアフェルを背にして
ボタンを押すと両足から虹色の稲妻が発生する。
後ろから液体が落ちる音が聞こえて来る。
<Low Energy>
チャージが完了するとエネルギー残量の低下を
知らせる音声が流れた。
これが使えるのはあと一回だけか。
そんな事を考えていると
後ろから足音が聞こえて来た。
後ろにいるのはスケアフェルのみ・・・
四歩、五歩・・・
八!
振り返りながらキックを繰り出すと
丁度スケアフェルの頭に当たって
稲妻を纏いながらスケアフェルが飛んでいき
空中で灰になった。
メンバーの方を見ると
向こうもスケアフェルを倒したようだった。
変異してないのか、残念。
「これで終わりか?」
「だと良いけどね。」
メンバーがそう言うと
スケアフェルが遠くから跳びかかって来た。
跳躍力のあるスケアフェルだな。
<END Active Loading>
自分のではない別の音声が聞こえて来た。
俺に向かってきたスケアフェルは
横から来た別のHTVの使用者に殴り飛ばされて
空中で灰になって消えた。
「大丈夫ですか?」
誰だ?
そう思っていると
そいつが出てきた場所辺りから
優徳と雷刃が出て来た。
そうか、晴人か。
ドライバを外して雷刃の方を見ると
不快感を顔に出していた。
隠す気は無いらしい。