仮面ライダーハルコニー First and First   作:Ohm

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3話:パンデミックスケアフェル

オペレータからパンデミックスケアフェルの

目撃情報があったと連絡があった。

近くのエージェントが交戦したが

かなり強力だったらしく

重傷を負ったらしい。

 

「優徳さん、あとどれくらいなんですか?」

 

「もうすぐだ。」

 

しばらくすると優徳さんが運転する車が

廃病院の近くで止まった。

扉を開けて外に出るとやけに湿っていた。

限利は何も言わずにさっさと進んでいく。

 

「俺達も行こう。」

 

優徳さんに言われて

自分達も廃病院の中に入る。

優徳さんも装着体質者で

雷刃も全身変異体と戦ったことがあるので

手分けして探すことになった。

すぐに変身できるようにMark-XIVを装着しておく。

廃病院は広く損壊が激しい。

手術室の前を通り過ぎようとすると

遠くの病室からパンデミックスケアフェルが出て来た。

赤黒い体からバイクのマフラーや

スプリンクラーのような物が突き出していた。

 

「パンデミックスケアフェルを見つけました。

 交戦します!」

 

端末で全員にメッセージを送って

ドライバのボタンを押す。

 

<Mark of XIV>

 

ドライバを中心に緑色のリングが現れて

それを起点に装甲が転送されてくる。

それと同時に黒いアンダースーツが装着され

リングから放たれた雷が

半透明の装甲を打ち、物質化した装甲が装着された。

 

<Complete System Active>

 

AIの命令が脊髄を経由して脳へと伝わり

戦闘方法が頭に浮かび上がってくる。

スケアフェルへと接近し、拳を突き出すが避けらて

カウンターを叩きこまれるがAIの予想よりも

強力な攻撃で派手に吹き飛んでしまう。

叩きつけられた床が崩壊して

さらに下に落ちた。

 

「こいつ・・・いままでのスケアフェルとは

 威力が違いすぎる!」

 

スケアフェルが下りて来る音が聞こえて

すぐに立ち上がる。

動きは遅い

まずは強いのを一発入れて牽制する。

 

<END Active Loading>

 

右足に虹色の稲妻が走り始める。

パンデミックスケアフェルはゆっくりと

こっちに向かって来ている。

右足へのチャージが完了すると同時に

スケアフェルを蹴りつけるが

いつものように吹き飛ばずに立っている。

 

「なに!?」

 

パンデミックスケアフェルに効いてるようには見えない。

足を掴まれて投げられると壁を破壊して外に出た。

ヘルメットに表示されたUIに

各部装甲の損傷具合が表示される。

どれも危険な状態だ。

自分が破壊した壁の穴を通って

スケアフェルがゆっくりと近づいてくる。

立ち上がって構える。

 

「見つけたぞ、全身変異!」

 

歩いていたスケアフェルを限利が

後ろから捕まえる。

だがスケアフェルは後ろの限利を掴んで

いとも簡単に投げ飛ばした。

限利は木にぶつかって落ちて来た。

 

「思った以上に単純に力が強いな。」

 

「どうすれば・・・そうだ!」

 

ドライバの横にあるビーストリングを取る。

確か戦闘力が上がると言っていた。

端末を取り出してボタンを押すと

すぐにAsahiと表示される。

 

「ビーストリングの使用許可を!」

 

「許可する。注意して使用してくれ。」

 

端末の電源を切ると

ビーストリングが可動して

腕が通るくらいの大きさになった。

だがそれを腕にはめる前に横から

限利が奪い取った。

 

「返せ!」

 

「ちゃんと返すよ。

 後でな!」

 

限利が装甲の上から腕輪をはめると

赤いリングが幾重にも発生し

白色の装甲が本部に返されていく。

それと同時に赤い装甲が転送されてきた。

 

「ぐ・・・がぁぁぁぁ!

 なんだ、これはぁぁぁ!!」

 

使用している限利は苦しんでいる。

赤色の雷が半透明の赤い装甲を打つと

装着された。

装甲は少なく、必要最低限という感じだった。

 

「大丈夫ですか、限利さん!?」

 

返答を聞く前にスケアフェルが走って向かってきた。

やる気になったのか?

構えるが

近くに来た瞬間に横にいた限利が

スケアフェルへと跳びかかった。

スケアフェルと転がりながらマウントポジションを取って

叫びながら殴り続ける。

まるで凶暴な獣のようだ。

だが途中でパンデミックスケアフェルに蹴り飛ばされた。

駆け寄ると笑っているのが分かった。

 

「大丈夫か、晴人!?」

 

スケアフェルを見ると後ろから

優徳さんがMark-XIVを装着して殴りかかっていた。

だがパンデミックスケアフェルの動きは意外に素早く

避けられて攻撃を叩きこまれる。

 

「やるぞ、晴人!」

 

さっきまで倒れていた限利が立ち上がり

ドライバのボタンを押す。

自分も必殺技の準備をする。

 

<END Active Loading>

<END Active Loading>

 

二つの音声が流れて

自分の右足に虹色の稲妻が発生する。

限利は両手に赤色の炎が灯り燃え上がる。

限利が走り出すとその後ろを自分も走る。

 

「死ね、化け物が!」

 

限利はスケアフェルに右フックを撃ち込んで

すぐに左アッパーを食らわせて

上に吹き飛ばした。

 

「ライダーキック」

 

小さく呟いて強化された脚力で跳び

スケアフェルめがけて蹴りを放つ。

当たったスケアフェルは大きく弾き飛ばされて

廃病院の外壁にぶつかって壁を破壊していった。

地面に着地して

スケアフェルがいるであろう階まで飛び上がる。

だが倒せていないようで

どこかへ逃げていくのが見えた。

 

「スケアフェルが南へ移動しました!」

 

「あいつはどこだ!?」

 

端末で報告してから

同じく飛び上がって来た少し暴走気味の限利を連れて

後を追いかける。

スケアフェルを追いかけながら限利に声をかける。

 

「おい、大丈夫か?」

 

「大丈夫、ただ気分が良いんだ。

 こいつは最高だ。」

 

完全に頭が逝ってる。

面倒な奴とチームになったな。

見渡すと少し離れ場所に

雷刃と優徳さんの姿があった。

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