仮面ライダーハルコニー First and First   作:Ohm

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4話:全身変異体

斜面を下っていると悲鳴が聞こえて来た。

こんな山中に人がいるのか!?

パンデミックスケアフェルの周りには

複数の男女がいた。

駆けよろうとすると

パンデミックスケアフェルの体から

大量のガスが放出された。

まさか、これで人をスケアフェルに!?

パンデミックスケアフェルの周りにいた人達の一部が

変異体へと変わっていく。

通常は人間のままで、それから致命傷を受けたりすると

変異体になるにも関わらず

ガスによってスケアフェルになった者は

すでに変異体になっている。

漂う紫色のガスに触れるわけにもいかずに

立ち往生していると

パンデミックスケアフェルは

スケアフェルになっていない人を掴む。

すると掴んだ腕から

こんどは白色のガスを放出した。

すると掴まれた生存者が

スケアフェル変異体になっていった。

 

「好き勝手やりやがって!」

 

横にいた限利はガスがまだ漂ってるにもかかわらず

パンデミックスケアフェルに向かっていく。

周りの変異体を適当にあしらって

殴りかかるがやはり押されてしまう。

 

「晴人、お前は限利と一緒に戦え!

 俺と雷刃は市民の救助だ。」

 

「分かりました!」

 

ようやくガスが無くなって来たので

パンデミックスケアフェルに向かっていく。

パンデミックスケアフェルに限利が投げ飛ばされるのと

入れ替わるように蹴り飛ばして

拳を突き出そうとすると後ろから別のスケアフェルに掴まれる。

掴まれて反撃できない所を

パンデミックスケアフェルに殴り飛ばされて

木に激突して

UIに

”胸部装甲および腕部装甲の損傷大”

”撤退を推奨”

と表示された。

顔を上げると限利がパンデミックスケアフェルに掴まれていた。

助けるために立ち上がるとまたスケアフェルが掴んできた。

 

「邪魔だ!」

 

自分を掴んでいるスケアフェルを蹴り飛ばして

パンデミックスケアフェルに向かおうとするが

また別のスケアフェルに掴まれる。

こいつらがいたら邪魔だ。

 

<END Active Loading>

<Low Energy>

 

右足へのチャージが完了すると

エネルギー残量の低下を示す音声が流れた。

掴んできているスケアフェルを押し返して

周りのスケアフェルにキックを叩きこんで

灰へと変える。

 

「限利さん!」

 

声をかけるが返事が無い。

限利の装甲が本部へと転送されて

変身が解除される。

ドライバの安全装置が

これ以上の変身を危険と判断して変身を解除したのか?

だとしたらかなり危ない。

急いで向かうも

パンデミックスケアフェルは白色のガスを放出し始める。

 

「間に合ってくれ!」

 

<END Active Loading>

<Empty Energy>

 

UIにReserve Batteryと表示されて

その下のタイマーが動き始める。

パンデミックスケアフェルに横から

キックを叩きこむと

痛がる様子は無いが体勢を崩して限利を放す。

 

「限利さん、大丈夫ですか!?」

 

パンデミックスケアフェルから目を放さないように

限利に声をかけるが倒れたままで動かない。

怒ったように唸り声を上げながら

パンデミックスケアフェルが走ってくる。

最初の一発目を弾くが

二発目を顔面に受けて背中から倒れる。

あまりにもダメージを受けすぎたせいで

変身が強制的に解除されてしまう。

しかも予備バッテリーでは

必要な電力が足りず変身できない。

髪を掴まれて引っ張られる。

 

「ぐっ・・・放せ!」

 

自分と同じ高さにパンデミックスケアフェルの顔がある。

パンデミックスケアフェルを殴るが

生身の攻撃が効くはずもない。

ダメか・・・。

 

<Mark of XIV>

 

<END Active Loading>

 

パンデミックスケアフェルの後ろから音声が聞こえて

パンデミックスケアフェルが殴られる。

いきなり放されたせいで地面に倒れる。

 

「大丈夫か?」

 

目の前には再変身した限利が立っていた。

先ほどよりはいくらか冷静になっていた。

立ち上がってパンデミックスケアフェルを見るが

全く効いてる様子は無い。

 

「おい、俺達の攻撃は効いてるのか!?」

 

限利も同じことを思っているようだった。

四回も必殺技を撃ち込んでいるにもかかわらず

全く倒れるような感じがしない。

これ以上の戦闘は出来ない

そう思っているとパンデミックスケアフェルは

どこかへ逃げていった。

 

「逃げてくれたか。」

 

限利はそう言って

その場に大の字に寝っ転がった。

 

「大丈夫ですか?」

 

「かなり負担が大きいな。

 返すよ、ほら。」

 

ドライバを外してビーストリングを投げて渡してきた。

かなり疲れているようだった。

ビーストリングは試作品だから負担が大きいのか?

それにしても

使用した時の変わり様は驚いた。

投げ渡されたビーストリングは縮んで

腕が通らないようになっていた。

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