仮面ライダーハルコニー First and First   作:Ohm

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7話:軍隊

新しいドライバ

Mark-XVを使用して

パンデミックスケアフェルを殴って

こっちを向かせる。

Mark-XVはMark-XIVよりも

体を強化してくれている上に

AIから情報が送られてくるのが

早くなっている気もする。

だが送られてくる情報量が多くなっていて

こちらの取捨選択が間に合わない。

キックが空振りに終わり

パンデミックスケアフェルに蹴り飛ばされ

背中から倒れ、パンデミックスケアフェルは

踏みつぶそうと足を上げるが

後ろから限利が掴んで投げ飛ばす。

 

「迷ったら死ぬぞ!

 Mark-XVでも出力が足りてなんだぞ!」

 

限利はパンデミックスケアフェルへと走っていく。

確かに、迷ったら死ぬ。

一度、深呼吸をして自分を落ち着かせる。

 

 

>>Change<<

 

 

右の拳をパンデミックスケアフェルに突き出すが

片手で受け止められる。

反対の拳も突き出すが受け止められる。

明らかにMark-XV一つでは

出力が足りてない。

蹴ろうとすると

パンデミックスケアフェルの頭突きが頭に当たり

体の力が抜けた。

その一瞬で拳を手の甲に向けてひねられて

膝をついてしまう。

 

「この暴れ馬が・・・。」

 

パンデミックスケアフェルの足が動き

蹴り飛ばされる。

装甲に亀裂が入り部品が地面に転がり落ちる。

だがパンデミックスケアフェルは

両手を掴んだままだ。

この状態ではEND Activeが使えない!

 

「限利を放せ、スケアフェル!」

 

スケアフェルは横から殴られて

体勢を崩してよろめく。

晴人はドライバのボタンを押す。

 

<END Active Loading>

 

立ち上がって晴人の横に並んで

自分もドライバのボタンを押す。

 

<END Active Loading>

 

「俺が最初だ。

 分かったか?」

 

「別に良いですよ。」

 

両手に虹色の稲妻が走り

チャージが終わると

パンデミックスケアフェルめがけて走り出す。

パンデミックスケアフェルは

正面から拳を受け止める。

かなりの衝撃が伝わってくるが

パンデミックスケアフェルが怯む様子は無い。

一発でダメなら十発でも打ち込んでやる!

両腕のエネルギーが無くなる前に

出来るだけ拳を撃ち込む。

これにはパンデミックスケアフェルも耐え切れず

後ろに下がっていく。

自分もそれに合わせて進む。

だがパンデミックスケアフェルは強く

攻撃の途中で殴られて体勢を崩す。

 

「ライダーキック」

 

俺の横を通り過ぎた晴人は

パンデミックスケアフェルを蹴る。

俺の攻撃で一発ではダメだと思ったのか

晴人も連続で蹴り続ける。

蹴られたパンデミックスケアフェルが

木に背中を打ち付けられても

容赦なく蹴り続ける。

 

「死ぬとは思ってねぇ!!」

 

<END Active Loading>

 

単純に数回打ち込んだだけで

勝てる相手とは思っていない。

右の拳から虹色の稲妻が発生する。

チャージ完了と共に走り出しす。

 

「晴人、打ち上げろ!」

 

地面を蹴って跳ぶと

晴人がパンデミックスケアフェルを蹴り上げる。

打ち上げられたパンデミックスケアフェルを

殴って折れた木ごと地面にたたきつける。

土埃が舞い上がり周りが見えない。

やったか!?

下から突き上げられた拳がお腹に命中して

上空へと打ち上げられ

跳んで立ち上がったパンデミックスケアフェルに

殴り飛ばされる。

殴り飛ばされた先にいた晴人にぶつかって

地面を転がる。

 

「ゴキブリよりしぶといな。」

 

顔を上げると近づいてきていたパンデミックスケアフェルに

銃弾が撃ち込まれていた。

立ち上がって走ろうとすると

パンデミックスケアフェルの体から

微かに紫色のガスが噴き出していた。

 

「下がれ!」

 

だが時すでに遅く

周りに紫色のガスがばら撒かれる。

前の戦闘の時よりも

範囲は三倍以上も広くなっている。

すぐに周りにいた一部のエージェント達が

スケアフェルへと変異していく。

さらに優徳や雷刃が抑えていたスケアフェルが

襲撃してきた。

そしてパンデミックスケアフェルが大きな咆哮を上げる。

 

『全エージェントへ通達する。

 市街地に大量のスケアフェルが侵入した。

 付近のエージェントは至急向かってくれ。

 繰り返す・・・』

 

「酷い状況だな!」

 

端末からの情報は

他の場所のエージェントが

押されている事を示している。

近づいて来たスケアフェルを殴って

払いのけるが単騎の力では

数で簡単に押されてしまう。

 

「限利さん、パンデミックが!」

 

パンデミック?

言われた方をみると

パンデミックスケアフェルが

町に向かって移動を開始していた。

パンデミックスケアフェルの所へ向かおうとするが

あまりにも周りのスケアフェルが多い。

 

「優徳と雷刃はどうした!?」

 

目の前のスケアフェルを殴り殺して

周りを見るが

それらしき影は無い。

死んだか?

 

「このままじゃ、死ぬ。」

 

スケアフェルを蹴って後ろに下がると

晴人にぶつかる。

あまりにも数が違いすぎる。

生き残ってるエージェントだけでは

この数を抑えられない。

かと言ってパンデミックスケアフェルを見逃せば

町の人達がスケアフェルになる。

 

「どうしましょう、限利さん!?」

 

「パンデミック野郎を追うにしても

 この数が野放しはヤバい。

 かといってあいつを放っておくのも・・・。」

 

さっきよりもスケアフェルが増えている

そんな錯覚に陥るほどの数が

ここにいる。

 

「大丈夫か、晴人!」

 

スケアフェルの相手をしていると

晴人を呼ぶ声が聞こえた。

スケアフェルの中をを斬り進んできたのは雷刃だった。

服や髪は沢山の血で汚れている。

その血には自分の血も含まれているだろう。

 

「優徳はどうした!?」

 

「分からない、途中ではぐれた。」

 

「小学生かよ。」

 

「こっちだって沢山相手にしていたんだぞ!」

 

「喧嘩してる場合じゃないだろ!」

 

晴人に怒鳴られて嫌々口を閉じて前を見る。

スケアフェルはどれも変異体であり

雷刃のようにプロでない限り

通常のエージェントでは一人で戦えない。

それなのにエージェントの数の

三倍か四倍はいる。

スケアフェルと戦い続けるが減る気がしない。

 

「パンデミックスケアフェルはどうした!?」

 

「町までピクニックさ!」

 

近くのスケアフェルの頭を殴り飛ばして灰に変える。

その直後に横から殴られて体勢を崩しかける。

踏ん張って前を見ると

俺を殴ったスケアフェルを雷刃が斬り殺していた。

流石プロだな。

雷刃に背中を任せて俺は逆方向を見る。

 

「どうすればいい、雷刃先輩?」

 

「先輩はお前だろう。

 自分で考えろ。」

 

「そうだな・・・晴人、パンデミック野郎を追え!

 ここは俺達がやる!」

 

「でも・・・」

 

「これ以上増えるのは御免なんだよ!

 さっさと行け!」

 

「分かりました。」

 

晴人が引き付けていたスケアフェルを倒して

走っていくのを見届けてドライバのボタンを押す。

 

<END Active Loading>

 

周りのスケアフェルを連続で蹴り殺していくが

途中で殴られて体勢を崩す。

見てみると両腕が鎌状の全身変異体だった。

この数で全身変異体がいないほうが、おかしいよな。

この状況では最悪の一言だが・・・。

 

「もう俺達二人だけみたいだぜ。

 何体かは町に向かってるだろうしな。」

 

「まずは生き残る事が優先だ。

 俺はスケアフェルに殺される気は無い。」

 

「俺もだ。」

 

その気はないが

そうならないとは限らない。

この状況では死ぬ方に圧倒的に傾いている。

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