やはり俺がウルトラマンジードなのはまちがっている。   作:焼き鮭

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新たなる戦いは刻々と近づいている。(A)

 

 それは、修学旅行二日目の夜のことであった。

 

「ウオォッ!」

 

 京都の町中に突然、ウルトラマンジードが地響きを鳴らして降り立ったのだ。怪獣も出ていないのに現れたジードに、京都の人々は皆目を丸くする。

 しかもそれだけではなかった。

 

「ウオオォォォーッ!」

 

 ジードがいきなり、周囲の家屋を手当たり次第に踏み潰し叩き壊すという破壊行為に出始めたのだ。当然京都の住民たちは大パニックになり、町はたちまちの内に阿鼻叫喚の地獄絵図となってしまう。

 

「こ、これは! ウルトラマンジードが町を破壊しています! これは何の間違いなのでしょうか!?」

 

 駆けつけたテレビのリポーターが驚愕しながら報道する。その間にも、ジードは次々家屋を蹂躙していく。

 

「フハッハッハッハッ!」

 

 しかしその時、

 

[ウルトラマンジード! プリミティブ!!]

「シュアッ!」

 

 町を荒らすジードの前にもう一人、全く同じ姿のジードが飛び出してきて着地したのだ。

 

「あッ!? ジードが二人! 一体どういうことなのでしょう!?」

 

 ウルトラマンジードが二人いる光景に、人々はますます混乱。

 そして後から現れたジードの超空間から、八幡が怒号を発した。

 

『「テメェ誰だッ! 肖像権の侵害だぞ!」』

『正体を現せ!』

 

 そう、こちらこそ本物のジード。八幡は突如ジードの姿をした何者かが暴れ始めたので、急いで変身して飛び出してきたのだ。

 

「ハァッ!」

 

 ジードがにせジードに飛びかかって、膝蹴りを繰り出す。しかしにせジードは身をかわすと、

 

「フッ!」

 

 本物と戦おうとせず、すぐに地を蹴って空に消えていった。あっという間の逃亡であった。

 

「……!?」

 

 ジードは追いかける暇もなく、呆然と偽者が消えた空を見上げた。

 

 

 

『新たなる戦いは刻々と近づいている。』

 

 

 

 修学旅行三日目の朝。八幡、雪乃、結衣の三人はホテルの朝食をキャンセルしてもらい、嵐山のコーヒーショップでモーニングを頂いていた。

 本来は一日自由行動ということで、奉仕部で京都巡りをする順路を決める席なのだが、昨晩の一件により、急遽それについての話し合いもすることとなる。

 

[ウルトラマンジードの偽者が現れたという件は、こちらでも確認しています]

 

 レムがそう告げると、結衣がぷりぷり怒りながら口を開く。

 

「ジードんの姿で乱暴するなんて許せないよ! どこの誰がそんな汚い真似するの?」

 

 公の場でジードの話を口に出しているが、周りの人たちもまさかこの三人がジードの仲間だとは思わないだろう。昨夜の事件について、好奇心旺盛な高校生たちが話に花を咲かせている程度の認識で終わり、聞き耳など立てない。

 偽者について、レムが語る。

 

[ウルトラ戦士の姿に化けて破壊活動を行い、信頼を貶めようとするのは侵略者に度々見られる手段です]

「じゃあ、昨日のもそれと同じ?」

[違うと思われます。その場合ですと、本物に出てこられては意味がありません。やり口が杜撰すぎます]

「そっか。まぁそりゃそうだよね」

 

 納得する結衣。雪乃は顎に指を掛けて、自分なりの推理を口にした。

 

「挑発行為……ではないかしら。あえて姿を真似て暴れることで、ジードに挑戦状を叩きつけているつもりなのかも」

[その線が濃厚と思われます]

「悪趣味だなぁ。悪いことする奴だから趣味も悪いのかもしれないけど」

 

 結衣が顔をしかめた。彼女は雪乃の推理をすんなり受け止めるが、八幡はやや考え込みながら異を挟む。

 

「けど……ただ挑戦するつもりだけなら、ちょっと手が込みすぎてんじゃねぇか? 何か他に別の意味があるんじゃねぇかな」

[そうかもしれませんが、現状ではこれ以上の推測は出来ません]

「すぐ逃げちゃったからねぇ」

 

 ため息を吐く結衣。話が纏まったところで、ジード当人が宣言する。

 

『正体が誰で、何の目的があったとしても、町を壊そうとするのなら僕たちはそれを止めるだけだ。頑張ろう、八幡!』

 

 と八幡に呼びかけるが……八幡は何やら意味深に黙り込んでいた。

 

『八幡?』

 

 もう一度名前を呼ぶと、八幡は眉間に皺を寄せながら小さくつぶやいた。

 

「悪い。些細なことなんだが……昨日の偽者がこっちに目を向けた時、変に悪寒を感じたんだよな……」

 

 八幡は、それがどうにも気になっていた。

 

 

 × × ×

 

 

 朝食を済ませると、三人は京都巡り出発の準備のために一旦ホテルに戻った。しかしロビーで、八幡は平塚に捕まる。

 

「待ちたまえ比企谷。昨晩のことで少し話がある」

「げッ、先生……」

「何だそのげッは。まぁ少しばかり説教にはなるがな」

 

 八幡は平塚と二人きりで、対面しながら彼女からの話を聞かされる。

 

「比企谷、昨晩の騒動の際にまた一人で勝手にどこかへ脱け出してたな。全く、いつもいつも非常時にいなくなって……」

「す、すいません。俺、怖がりなんで足が勝手に……」

 

 ごまかしに掛かる八幡であったが……平塚はその言葉をさえぎった。

 

「本当に逃げているのか?」

「え……?」

「体育祭の時、君は闖入者を学外に引きつけた。あれと同じようなことをしてるんじゃないかとね」

 

 平塚のひと言に、八幡は一瞬ギクリと肩を震わせた。

 

「か、買い被りっすよ。あれはちょっとした気の迷いで……」

「そうかね? まぁそれは置いておいて……あまり一人でどこかに行ってしまうのはよしてもらいたい。教師としても生徒の独断行動は褒められないし、何より私個人としても心配となる」

 

 心配、という言葉に八幡は平塚の顔に振り向いた。

 

「君の奉仕部での業績を見る限り、君には自身を犠牲に問題を解決しようとする傾向がある。それが一概に悪いこととは言わないが、何でもかんでもそうするのも、それはそれで安易ではあるぞ」

「……けど、問題がこじれてきっぱり解決するには、ヘイトを集める役が必要って時もあるんじゃないですか」

「解決方法が一つだけしかない、なんて事態は意外とそうそうないものだよ。大抵は、そうとしか見えないだけさ。その時はグズグズになったとしても、時間が経っていい方に向かっていくこともある」

「それを期待してやれることやらないのは、無責任と取れるんじゃないですか?」

 

 八幡の反論に平塚は苦笑。

 

「全く、君は口が減らないな。しかし人生万事塞翁が馬。どうしたところで結局未来がどうなるかは分からない。だから、君もあまり他人にばかり気を遣うんじゃなく、ちょっとは自分を大事にするのも悪いことではない。むしろ、君のことを思う「他人」のためにそうするべきだろう」

 

 平塚の弁論に、八幡は一瞬押し黙った。

 

「君のやり方はまるで武士みたいだ。武士道とは死ぬことと見つけたり、という奴だな。しかし私はあまり好きじゃないな。死んだ後に、涙を流す人のことを考えているのか? だから私には、どちらかと言うと君には騎士になってほしい」

「え? 騎士ですか?」

「知っているか? 騎士と主君の関係は、忠誠ではなく契約だ。だから自分が不利益を被るような理不尽な命令などは、拒否してもいい訳だ」

 

 平塚の説明に八幡は思わず冷笑を浮かべた。

 

「騎士って案外自己中なんすね」

「まぁ自分のことばかりというのももちろん問題だが……要するに、自分をかわいがるのではなく、自分を犠牲にするのでもない。他人も自分も「護る」ことが、一番正解に近いと私は思うぞ」

 

 その言葉に、八幡は返事が出来なかった。それを見た平塚がやれやれと肩をすくめる。

 

「まぁ、それが簡単に出来れば誰も苦労なんてしないのだろうがな。……少し時間を取らせてしまったな。もう行きなさい。一度きりの修学旅行、楽しまないと損だぞ」

「何だか実感がこもってますね。先生は楽しめなかったから今結婚ができなあだだだ!」

「いらないことを言うのも君の悪いところだなぁ」

 

 最後に平塚のアイアンクローを食らってから、八幡は準備のためホテルの部屋へ向かっていった。――それを見送ってから、平塚は不意に自分の手をこする。

 

「……どうも手の平が熱いような気がするな。こんな日に風邪を引いてしまったか? 生徒たちのために、今日は休んではいられないんだがな……」

 

 

 × × ×

 

 

 修学旅行最後の京都巡り。奉仕部の三人はなかなかに楽しめたが、戸部と海老名の方は結局何の進展もないようであった。それでも、今日がラストチャンス。結衣たちは戸部の告白の場所をセッティングし、戸部は一世一代の大勝負に挑むこととなった。

 しかし……その告白の場となる嵐山の竹林の道に向かう直前、八幡は密かに雪乃と結衣の二人を呼び出していた。

 

「ヒッキー、急に話ってどうしたの? まさか、とべっちに当てられて……! いやゆきのんもいるしそれはないか……」

「もうじき竹林のライトアップの時間よ。それなのに、どんな話かしら」

 

 一人で盛り上がったり冷めたりしている結衣を置いて、雪乃が尋ねる。それに答えたのは、顔だけ出したペガであった。

 

「雪乃と結衣を呼ばせたのは、ペガなんだ」

「え?」

「これから八幡がすること……二人に先に話を通しておいた方がいいって説得してね。八幡……話してあげて」

 

 ペガが促すと、八幡はためらいながらも、雪乃と結衣に向けて口を開く。

 

「今からの戸部の告白なんだがな……俺はそいつを、ぶち壊すつもりだ」

「!?」

「正確には、俺があいつの代わりに玉砕して、海老名さんの気持ちを戸部に聞かせてあきらめさせる」

「……もっと詳しく話してちょうだい」

 

 雪乃は真剣な面持ちとなって、話を引き出す。結衣も動揺しながらも、たたずまいを正して八幡と向き合った。

 そうして八幡が語ったこと……それは、海老名から言外に頼まれたもう一つの依頼。「戸部の告白を阻止する」ということであった。

 海老名は既に戸部が自分に告白をしようとしていることを察知していた。だが彼女は、それによって自分たち葉山グループの関係が変化してしまうことを恐れていた。それで奉仕部を頼ってきた。しかし、流石に自分のために戸部の告白を止めさせてほしいとは言えなかったため、婉曲的な物言いをした……。それが、修学旅行前に彼女が奉仕部を訪れた真相であった。

 そしてこれに気がついた八幡は、この矛盾した二つの依頼の内、海老名の方を選択したのであった。

 

「……変化を拒絶することに力を貸すのは、奉仕部の精神から外れるわ。それなのにどうしてあなたはそっちを選ぶというの」

 

 厳しい顔になりながら問い返してくる雪乃。八幡の選択と、これからの行動に反対しているのは表情だけで窺える。

 それに対して、八幡は答えた。

 

「これが海老名さんだけならともかく、葉山からも頼まれちまったからな……」

 

 海老名は最初から奉仕部を頼りにした訳ではない。先に葉山に相談をしていた。しかし葉山は立場上、戸部と海老名、どちらか一方に肩入れすることは出来なかった。だから修学旅行中は、それとなく戸部の邪魔をしたりして彼にあきらめさせようとしていた。

 だが戸部は本気であり、それは出来なかった。葉山もどうしようもなくなってしまい、同時に彼の思惑を悟った八幡に託したのであった。

 それを聞いても、雪乃は引き下がらなかった。

 

「人数は関係ないわ。要点は、奉仕部の存在する理念。それに沿っているのは戸部くんの方よ。何より、告白程度で壊れてしまう関係なら、それはただの上っ面。守る必要があるというの?」

 

 結衣は、八幡に対してためらいながらも、コクコクうなずいて雪乃に同調した。

 が、八幡も引かない。

 

「それは俺も思ったさ。けどな……海老名さんがクラスカースト一位にいるのは、彼女自身の力じゃない。「葉山グループに属しているから」ってだけの理由だ」

「……!?」

 

 海老名は本来、他人の尊敬や慕情、畏怖を集められる人間ではない。むしろ忌避される、カースト下層に位置する性分である。彼女がそうならないのは、三浦や葉山たちの存在があってこそ。

 

「もしグループから外れちまったら、海老名さんは一気に転落だ。……そのことについて、責任は持てるのかよ」

「そ、それは……」

 

 雪乃が初めて言いよどむ。クラスも違う彼女では、海老名たちの「その後」の面倒が見られるはずもない。そもそも葉山グループである結衣も、クラスカースト下位の八幡も同じであった。

 そこにつけ込むように八幡が畳みかけた。

 

「人に踏み出させる、人を変えさせるって言えば聞こえはいいさ。だが、それで壊れたものがあっても、それについては知りませんあなたたちのことでしょう、で済ますのは無責任だと思わねぇか」

「……」

 

 雪乃は反論の言葉を出せず、黙ってしまった。しかし代わりに結衣が口を開く。

 

「でも! 人の告白に割って入ったら、ヒッキーまた悪者になっちゃうよ……! とべっちたちの対応次第じゃ、余計にヒッキーの立場が悪くなっちゃうよ……」

 

 八幡は元々クラスで孤立した存在であったが、文化祭以降は更に周囲から敬遠されるようになってしまった。それというのも、実行委員長をボイコットしかけた相模に向けた言葉から、八幡へ怒りを向けた相模が腹いせに受けた仕打ちを吹聴して回ったからである。カースト上位からの悪口は、そのまま暴力となる。

 雪乃も結衣の言葉を八幡への反撃材料とした。

 

「そうよ。戸部くんを止めるだけなら、そこまでしなくてもいいのではないかしら。海老名さんが今は誰ともつき合う気がないことを伝えるだけでも……」

 

 しかし八幡は首を横に振った。

 

「それじゃ説得力が薄い。戸部の奴は珍しく本気だ。伝聞だけじゃ止められねぇだろう。何より、それでいいんだったら葉山がとっくにそうしてるさ」

「……それもそうよね……」

「あいつに分からせるには、一番衝撃的なタイミングで、海老名さんの意思を聞かせる他はねぇ。もう時間もねぇんだ。この役割を別の誰かにやらせる訳にもいかねぇし……他に取れそうな方法は……思いつかねぇ」

 

 雪乃も結衣も、これ以上の八幡への反論は出来なかった。

 しかし、二人とも苦い顔であった。八幡の言っていることが頭で理解は出来ても、感情では納得できていないのだ。

 

「……ジードんとペガっちはいいの? ヒッキーがまた悪者になっても……」

 

 結衣がせめてとのように二人に尋ねかけたが、ジードたちは次のように答えるだけであった。

 

『僕も八幡が泥を被ることはもちろん認めたくないけど……「縛る」つもりはない。八幡がこうと決めたのなら、許容する他はないよ……』

「ペガも……。ペガたちは結局のところ、「第三者」だからね……」

「そっか……」

 

 もう結衣たちには、言える言葉がなくなった。

 

「……時間だ。行こうぜ……」

 

 そのまま立ち尽くしていた三人だが、八幡が促すことで嵐山に向かって移動を開始した。

 その間、誰もがひたすらに無言であった。

 

 

 × × ×

 

 

 日が沈み、夜の闇に覆われた竹林を灯籠の白い明かりがほんのり照らし出す。その中央で海老名を待つ戸部を、八幡たちと三浦を除いた葉山グループが隠れながら見守っている。――純粋に告白に臨もうとしている、または応援しているのは、戸部当人と大岡、大和の三人だけである。

 八幡とともに控えている雪乃と結衣は依然沈んだ表情であるが、八幡を止めようとする素振りは見せなかった。

 そしてこれから戸部に応援をすることを約束しながら、彼の告白に横やりを入れる八幡は、そのタイミングを見計らっている――べきなのだが、いやにそわそわしていた。チラチラと、周囲に目を配らせている。

 

「……どうしたの、ヒッキー? やっぱり、やめるつもりになったとか?」

 

 それに気がついた結衣が、一縷の望みを掛けて問いかけたが、残念ながらそうではなかった。

 

「いや、そういうことじゃねぇ」

「そ、そっか……」

「だけど……何か、変に落ち着かねぇんだ。何か、誰かに見られてるような……」

「え?」

 

 八幡のひと言にジードが同意する。

 

『やっぱり八幡もそう思うんだ。僕も、竹林に来てからそんな気がして……』

「それだけじゃねぇ」

『え?』

 

 ジードが変な声を出した。

 

「その視線が……何か痛てぇんだよ。身体中に突き刺さるような感じが……」

 

 戸惑うジードであるが、そこで海老名がやってきた。これ以上雑談をしている時間はない。

 

「来たか……」

 

 八幡も無理にでも集中し、意識を戸部と海老名の方へ向けた。

 

「あの……」

「うん……」

 

 いよいよ、あらゆる人たちの嘘に塗り固められた告白劇が始まる。

 

 

 × × ×

 

 

 ――闇の中から竹林の様子を見張っていた者たちが、同時に動き出した。

 

「いいか、俺の下に連れ込むのは一人だけだ。複数だと予期しないことをしでかすかもしれないからな」

『はッ!』

 

 バド星人オガレスが返答し、ゴドラ星人ルドレイが装置のスイッチにハサミ状の手を掛けた。

 そして指示が飛ばされる。

 

「空間幻惑装置、作動ッ!」

 

 

 × × ×

 

 

「あ、あのさ……」

 

 意を決した戸部が口を開き、八幡がいよいよ飛び出しかけた、その時。

 一瞬視界がぐにゃりと曲がり――気がつけば、すぐ後ろの雪乃と結衣以外に、竹林から人の影がなくなった。

 

「え……?」

 

 呆気にとられる八幡たち。今そこで告白をしようとしていた戸部も、告白されそうだった海老名も、葉山たちまでも消えてしまったのだ。

 

「ど……どうなっているの……?」

「一体、何が起こって……」

 

 訳が分からずに周囲をきょろきょろと見回す結衣と雪乃。すると、ジードライザーからレムの声が飛んだ。

 

[警告。ハチマン、あなた方の現在地の空間の歪曲を感知しました]

「空間の歪曲!?」

[地球の技術では不可能。地球外生命体の仕業である確率が99%です]

 

 八幡たちは顔を見合わせると――途端に慌て出した。

 

「まぁた侵略者かよッ! こんな時にちくしょうッ!」

「大変! 姫菜たちが危ないよ!」

「すぐ捜しましょう!」

『もちろんだ! レム、ナビゲートを頼む!』

[了解しました]

 

 八幡たちはレムの誘導の下に、どこかへ飛ばされてしまった海老名たちを捜して空間の迷宮と化した竹林の中を駆け出した。

 

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