ツイッターなんかで流れてるにぼそのに感化されて書きました。にぼっしーってにぼいつでもいいしにぼふうでもいいしにぼゆうでもいいしってかなり万能。なにより好き。
いつもの欲望シリーズのつもりで書いてはいませんが、直接的下着の表現もつけてみたので欲望シリーズかも。
「......」
あまり知らない道を鞄を手に全力で走る。勝手知ったる俺の部屋の小窓は、人が入れないサイズということもあっていつも鍵を開けている。
「おい起きろ!起きてくれ!」
まだ朝日が出るか出ないかの冬空だ。見つかれば______まぁ俺の親ならなんとか説得出来そうだが、そういう問題ではない。
小窓を開けて中の俺に声をかける。
「んんー...おはよぉ!?」
「おはようございます!!いや違うから!」
「...なんで私がそんなところにいるのよぉ!?」
俺の部屋に通してもらって数分。ようやく落ち着いた俺_______俺の体を操る夏凜が口を開いた。
「あ、あんた椿...?」
「そういうことです...はぁ」
返答する声は普段の自分の声より数段高い。それもそのはず。今の俺は女の子なのだから。
(何がどうして夏凜と体入れ換わってるんだ...)
夜中に目覚めた俺は自分の体じゃないことに気づいて大パニック。自分で着替えるのも恥ずかしかったのでパジャマ(可愛い感じの)にコートを被せ、鞄に制服をぶちこんで走った。
「で、私も椿...?」
「体はな。なにこれ、神樹様の影響?」
「知るわけないわよ!」
騒いでいると部屋のドアが叩かれた。
『椿ー?そろそろ朝よー』
「やべっ!?」
超速で鞄をベッドに放り、自分はクローゼットの影に隠れる。
「ど、どうしろって」
「なんとかごまかして!」
扉の向こうに聞こえないようした会話の隙に、早々と開かれた。
「椿...何やってるの?」
「あー...いや、うん。昨日まで解けなかった問題が急に閃いたもんだからさ」
「...出掛けるなら早くしなさいよ」
パタンと閉じられて静かに息を吐く。
「......なんか色々落ち着いたわ。それよりこんな早くから出掛けるの?」
「あ、あぁ。朝ごはん作りに行かなきゃならないからな」
「...私、料理あんまり出来ないわよ」
正直に話す夏凜が微笑ましかったが、いかんせん赤くした顔が俺だから対応に困る。
「俺がいくよ...とりあえず着替えさせてくれない?」
「は?なな何で私があんたを着替えさせないといけないのよ!!」
「いや、お前の下着とか見てもいいってんならいいけど」
「...そこ立ちなさい!!」
何故俺達がこうなったか分からないが、ひとまず互いの着替えをさせて三ノ輪家へ。
「遅いー!」
「いやーごめん。今作るから!」
「お姉ちゃんだれー?」
「この人の後輩...えーと、普段一緒に過ごしてるんだ。今日は私が作るから」
「誤解を招きそうな発言やめっ!」
「後輩のいい説明が思いつかなかったんだよチョップやめなさい」
事前に打ち合わせた通りの言葉を(やや脱線あり)喋り、手際よく朝食を作り上げる。その間夏凜(俺ボディ)は弟二人と遊んでいた。
今日は普通の平日。学校である。
(どうしたもんか...ん?)
スカートのポッケに異物を感じて取り出すと、一枚の紙が入っていた。
『入れ換わりは一日だけだから、楽しんで~』
どことなくみたことある字だと感じながら、それを夏凜に見せる。本人は激怒した。誰がいつスカートのポッケにいれたのか_______はたまた神樹様がねじ込んだのか。
そりゃそうだろう。こんなの漫画の世界くらいでしか起きない。
正直、学校などボイコットで良いのではと思ったが、夏凜のクラスは少し大型のテストがあるので休みたくないと。
悩んだら相談ということで皆にフォローを頼もうかと思ったが、「それだけは絶対やめて。私が死ぬから」と夏凜に言われてしまった。
で、結局。
「......」
普段より早い段階で、二年の教室の席についていた。
(...もういいや。なんとかなるなる)
多分、死んだ目をしていたと思う。
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「むむむ...」
椿と体と心が入れ換わって半日。昼休みの時間に私はご飯も食べずに問題へ没頭した。
一年後の問題といえど解けずに指名されて答えられなければショックも大きい。
「珍しいわね。椿が答えられないなんて」
「ふ、風...」
「はい弁当」
「ありがとう...代金は今度払う。今日忘れちゃって」
「わかったわ」
(そういえば、風から弁当貰ってるんだっけ...)
事前にされた代金の話から分かってはいたが、どうしても緊張が走る。
「食べないの?」
「い、いや...頂きます」
風の料理は家庭的で美味しいけれど、あまり喉を通らない。
(普段の椿をイメージするの...冷静に冷静に......)
もしバレたら。心が私ということを利用して抱きついてきたりするかもしれない。それだけならいい。
問題は私が質問攻めにあったりしたら_________なんかあたふたする様子しか考えられない。
(だってしょうがないじゃない!!いきなり男子の...椿の体なんて...!!)
不用意な発言をすれば、風や園子に消される。
(あぁ...でも椿も私の体を感じてるってことよね...ぁぁぁぁぁ!!!)
「椿、大丈夫?顔真っ赤だけど」
「うえぇ平気だし!全然問題ないし!」
「いや、あんた...」
「大丈夫だから!ちょっと夜寝れなかっただけだから!!」
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「嘘だろ」
「夏凜ちゃーん!いくよー?」
テストは完璧な形で解いた。一年前の勉強など受験生にそう苦難ではない。友奈と東郷と園子と昼飯を食べたこともいい。我ながらかなり夏凜に近かったと思う。わざとツンデレ口調にした時は挫折しかけたが。
ただ、午後の時間割を見て俺は思わず呟いた。
午後は体育である。言わずもがな制服から体操服に着替えなければならない。女子と一緒に、夏凜の体で。
勿論興味がないと言ったら嘘になるが、後輩の大事な体。わざわざ自分で着替えないよう夏凜にやってもらったし、少し膨らんでいる胸なんかも気にしないようにしているから、下着の色すら確認してない。俺ちょーがんばってる。
なのに、これである。
「お、私今日体操服忘れちゃったから...」
「にぼっしー昨日体操服持ってきてたじゃん~」
「え!?」
園子が渡してきたのは指定の体操服の入った袋。後ろにかかってあったのを持ってきてくれたのだ。
(夏凜さん楽しみにし過ぎでしょう!)
「た、体調も悪いかなー...なんて」
「え!夏凜ちゃん体調悪いの!?大丈夫!?」
いつもより少し近い距離で、心から心配そうに除き込んでくる友奈に思わず体が熱くなった。
(そ、そんな顔しないでくれ...)
「熱は...ないね~」
唐突に園子の顔が目の前に移る。少し動いただけで触れられそうな距離。
「......大丈夫!戻ったから!行くわよ!体育!!」
(夏凜すまん...無理)
頭が若干働かなくなりながら女子更衣室へ。
(...トイレで着替えれば犠牲は一人ですむ!!!)
「ちょっと私お手洗いに...」
「じゃあ体操服持っていくねー」
(園子ぉぉぉぉ!?)
取り返す前に三人は更衣室へ入ってしまった。
(...せめて、全員着替え終わってギリギリに行けばまだいける......)
既に夏凜の犠牲は確定している。というかあいつも体育だ。お互い様だろう。まぁ、蹴られても文句言えないけど。
こうして授業開始二分前。ばらばら女子が出てきた所で意を決して入っていった。
「園子私の着替えちょうだ...」
園子様は、着替え中だった。濃い紫色の大人がつけてそうな下着と、本人の扇情的な体が目に焼き付く。
見ちゃいけないのに、許されることじゃないのに、その体を脳が覚えていく。くびれのライン、大きめな胸元、服をきていたら見えない部分がたっぷりと__________
「な、ななななな」
「あ、にぼっしー。はいどうぞ」
「ああぁありがとう...」
「夏凜ちゃん顔真っ赤~...やっぱりそのちゃんの下着凄いよね」
「そのっち、やっぱりダメよそんな下着」
「勝負下着だから、普段はしないよ~」
「勝負?あぁテストもあったし体育もバスケだもんね!」
「そ、園子いつまで脱いでるの!早く着なさい!!」
「にぼっしーも早くね~」
「わかってるわよ!!」
夏凜の下着は、上ばかり見て着替えたから無事見ないですんだ。だが脳裏に映るのは園子の__________
(明日どうやって園子と
話せばいいんだよぉ...)
腹いせとばかりにバスケでは本気を出して無双した。男子のラフプレーありきのバスケなんかより全然違うので一人で20ゴールくらいぶちかました。
その日の夜、無事俺達は元の体に戻った。神のいたずらなのかなんなのかはまるで分からなかったが、本当によかったと思う。
夏凜からメールで『私の...下着、見た?』というのが来て、『お前のは見てないから安心しろ!』『お前のはってどういうこと?椿!!』となったことや、やたら目の輝いてた園子と気まずくなるのはまた別の話。
後半は椿と夏凜というより椿と園子...体的には目的のにぼそのだからいいよね!