皆城総士になってしまった…   作:望夢

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ちょい運営に指摘されてボーイズラブの項目を付けました。一騎と総士の関係って一般的なBLとは違うから難しいですな。


皆城総士になってしまった…09

 

「またここか…」

 

 最近医務室で目を覚ます事が多くなっている気がする。そして乙姫が布団に身体を預けて眠っていた。

 

 僕が倒れる度にこんな寝させ方をさせていたら却って身体に負担をかけてしまうのではないか。

 

「乙姫…。乙姫」

 

 乙姫の肩に触れて揺り起こす。心配してくれるのは有り難いが風邪をひかれたら申し訳ない。……コア型は風邪をひくのだろうか?

 

「ん……、んぁ…総士?」

 

 似たようなやり取りをこの前もした様な気がする。しかし今日は乙姫だけなのだろうか。

 

「今回は面会謝絶。わたしだから総士の傍に居られるんだよ」

 

「面会謝絶?」

 

 そんな深刻な状況だったのだろうかと思っていたら服の中が何やらごりごりと痛い。

 

「っ、なんだ?」

 

 身体を起こして服をたくし上げると、パラパラと石が落ちてくる。輝きを失った翠の石。それがなにか僕は知っている。

 

「同化現象……」

 

「フェストゥムの力を使ったんだね」

 

「……ああ」

 

 咎められているわけではない。母の様に子供に何故そうしたのかを問う様に乙姫は僕に訊いてくる。

 

 一騎を助ける為にはああするべきだと僕は判断した迄だ。

 

「一騎に影響は?」

 

 僕のことよりも一騎の方が心配だ。フェストゥムの同化現象に初めて犯された一騎のメンタル面は大丈夫なのだろうか。それにクロッシング状態で僕はフェストゥムの力を使った。それが一騎になにか影響を及ぼしていないかの方が余程心配だ。

 

「一騎なら大丈夫。帰ってきたら自分でちゃんと歩けてたから」

 

「そうか…」

 

 それを聞いて酷く安堵した。一騎がなんともないならそれでいい。たとえ自分の生命が削れていたとしても。自分が人のものではない力を使おうとも。

 

「僕はどうなっていたんだ?」

 

「身体が結晶に包まれていたからわたしが助け出したの。今はまだ、わたし以外には触れられないから」

 

「周りのものを同化する危険性はないのか?」

 

 具体的には立上の様に周囲のものを同化してしまわないか。僕は自分自身を制御出来ているのかの確証が欲しかった。

 

「今回は大丈夫。あなたがフェストゥムの力を使っても芹ちゃんみたいにはならないよ」

 

 乙姫の言葉を聞いて肩の力が抜ける。皆に害を成す存在になっては本末転倒だ。

 

「シャワーを浴びてくる。乙姫はどうする?」

 

 ベッドから起き上がるとパラパラとまだ結晶が落ちてくる。まだ服の中に残っている感覚もある。これは服もクリーニングに出した方が良いな。

 

「わたしも一緒に入ろっかな?」

 

 半ば予想はしていたが、やはり一緒に入りたがる乙姫へ向けて僕は言葉を投げる。

 

「こう僕が言うのもなんだが。乙姫は恥ずかしくないのか?」

 

「どうして? 総士はお兄さんでわたしは妹だよ? 一緒にお風呂に入るくらい普通だよ」

 

「普通……なのか?」

 

 同性同士ならまだわからなくないが、僕たちは一応異性の男女だ。対外的な印象ではあまり褒められたものではないだろう。

 

「それとも総士はわたしといるのがイヤ?」

 

「そんなことは…ない」

 

 蔵前。やはり僕には乙姫を突き放すことは出来そうにない。僕が少しでも乙姫を引き離そうとすると酷く悲し気な表情を浮かべる乙姫を僕は見ていられない。

 

 しかし何故なんだ。皆城総士にも僕の様に接していた様には見えなかった。甘えているのを隠そうとしていない。僕の知る皆城乙姫と目の前の乙姫は顔と名前が同じだけの別人に見えてしまう。

 

「それはあなたがわたしを目覚めさせたから。あなたの存在が、わたしに違う分岐を与えた」

 

「違う分岐?」

 

 僕の存在が乙姫を変えた? 僕にそんな事が出来るのか? 僕はただ皆城総士の存在を間借りしている存在に過ぎないというのに。

 

「みんな、今を生きることに必死であることは決して悪いことじゃない。でもあなたは今と戦いながら未来とも戦っている」

 

「未来を考えてなにかをすることで、未来からなにかが届いているというのか? カノンがしていた様に」

 

「ううん。カノンの力とあなたの力は違う。あなたのしていることは未来を手繰り寄せるのとはまた違う。あなたがしているのは未来を作っていることなんだよ。総士」

 

「僕が、未来を作る?」

 

「そう。誰にでも出来る、誰もが持つ力。未来を想ってそこに向かう。ただそれだけなんだよ」

 

 なら何故乙姫は目覚めた。ミールに生命の循環を教えるにはどうすれば良い。乙姫を犠牲にせずに生命を学ばせる方法があるというのか。 

 

「ミールは今、島を通して生命を学んでいる。総士は心配しないで。それはわたしにしか出来ないことだから」

 

「だが…」

 

「あなたがいるからわたしがいる。それを忘れないで、総士」

 

 僕がいるから乙姫が存在している。僕がいなければ乙姫の目覚めも早まることもなかったということだ。僕がいたから乙姫に無理をさせてはいないだろうか。

 

「あなたがわたしの存在を望んでくれたから、わたしは生きていられるんだよ。総士」

 

 

 

◇◇◇◇◇

 

 

 

 僕たちが新国連の探査機と接触したことで島の所在が知れた。新国連の言い分はファフナー一機の譲渡。戦略ミサイルを抱えた潜水艦をアルヴィスの後方に待機させた状態で交渉など良く言える。島を守る為に真壁司令はファフナーの譲渡を決定した。彼らが欲しがっているのはノートゥング・モデルもそうだが、良質なコアを求めているのだ。ザルヴァートル・モデルに使う為のコアを。

 

 研究室で僕はとある開発の最終調整をしていた。

 

「これで少しは一騎たちに楽をさせられれば良いんだが」

 

 ノートゥング・モデルよりも一回り以上に小さな人型。戦車やミサイル車両、島の防衛機構では一騎たちファフナーパイロットを守るには限界があるのはわかっていたことだ。故に僕はひとつのプロジェクトを進めていた。ファフナーを守るためのファフナーの開発。無人機(トルーパー・モデル)の開発だ。

 

 コアは残念ながらノートゥング・モデルに回さなければならないため、対フェストゥム機構は完全とは言いがたいが、それでもそれが竜宮島の外の常識。人類軍製ファフナーはコアを載せずに戦っている。それと同じ事をトルーパー・モデルが受け持つだけだ。

 

 防御、牽制、囮をトルーパー・モデルが受け持ち、直接攻撃はノートゥング・モデルが受け持つ。そうすればもう少しパイロットの負担を減らせるだろうと考えた結果だ。コアがないとはいえ、トルーパー・モデルの有用性は既に未来で実証されている。

 

「どうしてなの皆城くん!」

 

 覚悟していたことだが、いざ言われると僕もどう言葉を掛ければ良いのかわからない。物凄い形相の蔵前が僕の目の前にいた。

 

「どうして私のマークツヴァイを新国連に渡さなくちゃならないの!?」

 

「真壁司令の決定だ。僕に意見できる権限はない」

 

 ウソだ。マークツヴァイを選んだのは僕だ。要因は色々あるが、先ずは羽佐間の健康状態が極めて良好であることだ。最近は痛みを感じることもないらしい。故にマークゼクスを渡す理由がない。マークアインは原型は残っているがパーツのあちこちがマークエルフの修理に使われた為、どう見ても渡して納得させられる状態じゃない。マークエルフも言わずもがな。なら完品状態で今渡せる機体がマークツヴァイだけになっただけだ。

 

「……私のコード形成数値が下がってるのは承知よ。でも私はまだ戦える!」

 

 そう。一番の要因はそれだ。同化現象の進行も心配だが、ファフナーのパイロットとして一番重要なシナジェティック・コードの形成数値が落ちているのだ。コード形成数値が低ければファフナーを意のままに動かすことが出来なくなる。カノンもシナジェティック・コードの形成数値は低い方だったが、彼女はそれを実戦経験で覆す程の下地と技量があった。だが蔵前にはそれがない。そんな状態で蔵前をファフナーには乗せられない。だから新国連へ渡すファフナーに僕はマークツヴァイを提言した。

 

「生命を費やす事だけが戦いじゃない」

 

「どういうことよ、それ……」

 

「僕も皆と前線で戦いたい。それでも僕はシステムに乗っている。その気になればシステムをファフナーに搭載して戦えるにも関わらずに」

 

「システムをファフナーに搭載してって、無茶よ! なんのためにノートゥング・モデルが造られたのか皆城くんだって知って」

 

「だから僕はシステムで戦う。それが今の僕の戦いだからだ。蔵前、きみはどうして戦うんだ?」

 

 一騎は皆城総士の分もファフナーで戦うことで島を守ろうとした。だが真壁司令は一騎に戦う以外の戦う路を示した。

 

 蔵前の戦う理由を僕は知っている。だが憎しみや怒りでフェストゥムと戦っていてはダメだ。そして蔵前にも戦う以外の路を探してほしいと僕は思っている。でなければミツヒロ・バートランドの様に憎しみ以外で戦えなくなってしまう。

 

 先輩たちが生きていたら蔵前を良い方向に導いてあげられたのだろうか。あの日常のささやかな平穏を感じられる生徒会が今も続いていたのなら、蔵前はフェストゥムに憎しみを抱くこともなかったのだろうか。

 

 僕もフェストゥムを赦せるかはわからない。だが来主の様に人を理解しようとするフェストゥムもいる。

 

 一騎を失った時はどうなるかはわからないが、僕はフェストゥムに対して憎しみで戦いたくはないと常日頃思っている。

 

「私は、先輩たちの守った平和を守りたいから」

 

 蔵前もそう思う程、先輩たちの存在は――将陵先輩の存在は大きなものだった。だから先輩たちを奪ったフェストゥムに対しての憎しみもより大きい。

 

 そういう意味では僕は冷たい人間に思えるのだろう。何故自分達から大切なものを奪うフェストゥムが憎くないのだろうかと。

 

 もしそう問われたら僕には返す言葉がない。何故なら僕のフェストゥムを憎まない理由は未来の事実を基にした予防策でしかないからだ。真壁紅音の様にフェストゥムを理解しようとしているわけでもないからだ。

 

 だから僕は感情論で蔵前を納得させることは出来ないのだろう。

 

「その想いはきみがそこにいてこそのものだ。いなくなったらその想いさえなくなってしまう」

 

「皆城くん……」

 

 ゴルディアス結晶は記憶は遺しても想いはその個人のものだ。蔵前がそこにいるから先輩たちの守った平和を守ろうという想いは彼女だけのものだ。

 

「きみまで僕の前からいなくならないでくれ」

 

 それは僕の素直な想いだ。蔵前までいなくなったら僕はあのささやかな平穏を感じられる生徒会の事を思い出すことさえ辛くなるだろう。

 

「皆城くん、もしかして熱とかだしてない?」

 

「熱? いや、体調管理は徹底している。極めて健康だ」

 

 何故熱があるか問われなければならないのだろうか? 僕の額に手を置く蔵前を見ながら首を傾げるしかなかった。

 

 蔵前と別れて一騎を迎えに行く途中、僕は甲洋の姿を見つけて声を掛けた。

 

「こんなところでどうしたんだ。甲洋」

 

「総士? もう大丈夫なのか? また倒れたって一騎が騒いでたけど」

 

「あ、あぁ。もう大丈夫だ。それより甲洋はどうしたんだ。シミュレータールームは上の階層だろう」

 

 これから一騎に対してのフォローに些かげんなりしつつ、あの甲洋が道に迷うはずがないと思ってシミュレータールームよりも下の階層に居る意味を訊いてみた。

 

「あ、いや。…羽佐間が倒れて医務室まで運んだんだ」

 

「羽佐間が?」

 

 初耳だ。だということは倒れてまだ時間は経っていないと言うことだ。しかし近頃健康そのものだった羽佐間が倒れたとは。疲労蓄積の予想計算が甘かったか。修正が必要だな。

 

「わかった。今日は羽佐間は休ませる。気になるとは思うが今は訓練に集中するんだ」

 

「あぁ。……それとさ、総士。訓練が終わったら羽佐間のお見舞いに行っても良いか?」

 

「パイロット同士の交流に口を挟む権利はないが、程々にな。あとは御門さんのところでショートケーキでも買ってくると良い。手配はしておこう」

 

 甲洋の申し出に僕は反対はなかった。皆城総士ならあまり仲良くなり過ぎてパイロットの心が傷つかない様にこの手の提案にはこの頃の彼は乗り気ではないだろうが、僕は別にパイロット同士が仲良くなり固い結束が結ばれるのなら反対はない。一騎たちの世代は互いに想い合うから強いと僕は思っている。個々の力とチームワークで敵を退ける。衛と剣司と要のトリプルドックを見ているとそう思う。互いを思い合う思いで作りは大切な事だ。

 

「うん。ありがとうな総士。でもそういう気遣いをもう少し他人に向けても良いんじゃないか?」

 

「不特定多数に向ける余裕がないだけさ」

 

 甲洋が言わんとすることはわかる。だが僕は人気が欲しくて誰にでも分け隔てなく接しているわけではない。ただ将来、なにか間違って大量にパイロットが召集される時が来る可能性もないとは言い切れない。その時も考慮して僕は角が立たない様な対応をしているだけだ。僕に恋愛なんて事に余計な時間を割いている余裕も、権利もない。

 

 恋愛に時間を割くくらいなら仲間たちの為にその時間を僕は使う。その分僕はこうして様々な事に対して先手を打てる。

 

 L計画には間に合わせられなかった分。今間に合わせられる最善を僕はしなければならない。

 

 今出せるトルーパーの数は2機。これからテスト運用で問題がなければ数を増やす予定だ。コアがない為いきなり量産化ともいかないのが歯痒い。コアさえあれば完璧な形でのトルーパーの実戦配備でパイロットの消耗も防ぐ事が出来る。アザゼル型やディアブロ型の様な特殊な敵でなければトルーパーで対応可能なのも未来で実証されている。乙姫に相談してみるのもありか。

 

「総士!」

 

「一騎…」

 

「大丈夫なのか? なんともないよな?」

 

 ぺたぺたと触診するかの様に僕の身体を触る一騎に些か大袈裟だと思いながらその気遣いが少しだけ嬉しくもある。

 

「僕は大丈夫だ。それより一騎こそなんともないのか?」

 

 乙姫は大丈夫だと言っていたが、やはり本人の口から聞きたかった。

 

「俺は…、平気だ」

 

「本当だな?」

 

「ああ」

 

「そうか。なら良い」

 

 僕に対して隠し事が出来ないだろう一騎だから念を押しても大丈夫と言うのなら平気なのだろう。

 

「今日の訓練は休みだ。お前も身体を休めておけ」

 

「休みって。良いのか?」

 

「今日のプログラムは羽佐間との連携訓練だからな。どうしてもと言うならストレッチと武装関連の仕様書は渡せるが」

 

 単機の方が一騎は強いのは知っているが、やはりそれはマークザインに乗ってからだ。マークエルフに乗っている時は性能以上の能力はない。だから出来るだけペアの羽佐間と違う訓練はさせないつもりでいる。

 

「ならそれでもいい」

 

 とはいえ今は少しでも強くなりたい一騎の気持ちもわからなくはない。僕の左目の代わりになろうと一騎も必死だから。

 

 一騎にトレーニングメニューと武装関連の仕様書を渡した僕は羽佐間の見舞に向かった。

 

「ごめんなさい皆城くん。私の所為で迷惑かけて」

 

 羽佐間の第一声は謝罪だった。

 

「いや。僕の方こそ疲労蓄積に対する計算が甘かった。羽佐間が気にすることじゃない」

 

 あまりに元気すぎて羽佐間の元々病弱で体力面が不安である事をもう少し計算に入れておかなかった僕の失態だ。

 

「無理をする必要はない。今無理をして戦いたい時に戦えなくなる後悔はしたくないだろう」

 

「うん。ありがとう、皆城くん」

 

 少し気弱だが、羽佐間が思ったよりも元気そうで良かった。

 

「でも良かったの? 皆城くんだって忙しいのに私のお見舞いなんて」

 

「パイロットの健康管理もアルヴィス内では僕の仕事だ。健康が損なわれる要因は可能な限り排除する」

 

「私のお見舞いも皆城くんの仕事の内なの?」

 

「寂しさは病人の心理に悪影響なのは証明されている。一騎たちの訓練が終わるまでは僕が傍に居るだけだ」

 

「…、皆城くんって、不器用って言われない?」

 

「テクニカルな治療法を実践しているまでだ」

 

 皆城総士ほど不器用ではないと僕は自負している。今出来る仕事は片付けているし、一騎たちの訓練が終わるまでの時間は確保してきた。僕がここに居ることはなにも問題はない。

 

「総士は翔子と仲良くなりたいんだよ」

 

「ふぇ!? つ、乙姫ちゃん」

 

「気配を消して入ってくるな。乙姫」

 

「邪魔したら悪いかなぁって」

 

「なんのことだ?」

 

 僕の腰にしがみつきながら乙姫が羽佐間に声を掛けた。声が聞こえるまでまるで気配を感じなかった。さすがは島のコアか。乙姫が本気で隠れたら誰も見つけられないだろうな。

 

「ジークフリード・システムの搭乗者とパイロットの親交が深ければクロッシングも容易くなる。相互理解はそのまま僕たちの戦う力になる」

 

「皆城くんは私の事を知りたいの?」

 

「簡潔に言えばそうなる」

 

「素直じゃないな総士は」

 

「なんのことだ?」

 

 他意があるわけじゃない。ただ僕は羽佐間の事を知っていることしかしらない。遠見の様に友達というわけじゃない。だが死なせずに生かし、そしてこれから共に戦っていくのだから相互理解は必要なことだと思っただけだ。

 

「ふふ。皆城くんって、乙姫ちゃんの前だと形なしなんだね」

 

「総士ってね、みんなには隠してるけどとっても甘えん坊なんだよ」

 

「それはお前の方だろう乙姫」

 

「わたしは隠してないから良いんだもーん」

 

「なにが良いんだ…」

 

「うふふふ」

 

 結局僕と乙姫の会話を聞いて羽佐間が笑う事がほとんどだったが、少しでも羽佐間の寂しさが紛れたのならそれで良いとしよう。思わぬメンタル疲労は被ったが。

 

 笑いあえる平和。それを勝ち取る事が僕たちの戦いだった。ただその為に無理をする彼女を僕は見抜く事を出来なかった。後で悔いると書いて後悔と読む。僕がそれに気づいた時は、もう後悔すら通り過ぎた時だった。

 

 

 

 

to be continued…


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