Fate/Everlasting Shine   作:かってぃー

25 / 92
第25話 剣士と剣士

 第四次聖杯戦争におけるランサーのマスターであり、時計塔における十二人の君主(ロード)のひとり〝ケイネス・エルメロイ・アーチボルト〟は眼下で誘い出された英霊を待ち受けるランサーを余裕のある面持ちで見下ろしていた。

 それは何もランサーに全幅の信頼を置いているからではない。彼にとってサーヴァントなどはただの使い魔。礼装などと等位の存在でしかない。ケイネスが信頼しているのはランサーではなく、彼自身だ。

 ケイネスにとって勝利を始めとする全ての栄光は既に約束されているものだった。ケイネスが栄光を掴むのは自然の摂理と同義であり、それに反する者は最早神の意向に反していることに等しい。何とも傲慢極まる論理であるが、ケイネスにはその自信を裏打ちして余りある才能と研鑽があった。

 惜しむらくは、当初召喚する予定であった〝征服王〟の触媒を凡庸極まりない教え子に奪われてしまったことか。あの英霊さえいれば勝利は更に盤石のものとなっていただろうに。

 だがその屈辱と憤怒に歯噛みするケイネスを更に嘲笑うかのように、彼の耳朶を男の低い声が打った。

 

「失礼。時計塔は鉱石科の君主(ロード)、ケイネス・エルメロイ・アーチボルト殿とお見受けするが、如何に?」

「――!?」

 

 ケイネスが身を潜めていたのは戦闘が行われている場所からほど近い倉庫の屋根。ケイネスはそこに幻惑の結界を張り、自分の位置を他人から把握できないようにしていた。魔術としては基礎中の基礎だが、それもまたケイネスの実力により高い隠密性を誇っていた筈なのだ。

 しかし、ケイネスの問いを投げかけてきた魔術師は結界を解除することさえもせずにいとも容易くケイネスの居場所を見破ってきた。それはつまりケイネスよりも高位の魔術師であるということに他ならない。だがケイネスにそれを怒る気持ちはなく、むしろ高揚しながらその声のした方に振り返り、そして些かの落胆に溜息を吐いた。

 そこにいたのは全身黒づくめの服を纏った長身の魔術師であった。顔は男性特有の精悍さこそあるものの、それを含めてもかなりの女顔だ。腰には()()の長刀を帯びている。顔には人の良さそうな笑みこそ浮かべているものの、放射する魔力の総量はケイネスのそれとは比較にならないほど巨大で、明らかに挑発していることが伺えた。

 しかし、日本人か。ケイネスの落胆の原因はそれであった。話しかけてきた声は田舎めいた訛りのない流暢な英語であったから期待してしまったが、よもやこんな辺境の土地の人間だとは。それではいくら潜在的な能力が高くともたかが知れている。

 ――――というケイネスの心情が透けて見えて、思わず笑いだしそうになったのを遥は寸でのところで抑えた。どうしてこういう西洋魔術の貴族というのは東洋を莫迦にするのだろうか。いくら西洋魔術が流入したのが遅い土地だとはいえ、そんなものは魔術師としての技量に何の関係もないというのに。

 現に遥はケイネスの結界に対し完全に抵抗(レジスト)してみせた。それはつまり魔術師として遥の実力がケイネスを上回っているからに他ならない。君主だからといって最強ではないのだ。彼らよりも実力のある魔術師など世界を見渡せば数多くいる。遥もまたそのひとりだ。

 

「如何にも。私こそアーチボルト家九代目当主、ロード・エルメロイで相違ない。……それで、そちらは名乗りをあげぬのかね? 魔術師同士の立ち合いの前に名乗らぬなど、程度が知れるぞ?」

「あぁ、これは失礼。名乗りをあげるなんて俺の流儀じゃないんでね、忘れていた。俺は夜桜遥。しがないはぐれの伝承保菌者(ゴッズホルダー)さ」

 

 そう言って遥は腰に帯びていた刀のうち一本を僅かに鞘から引き抜いた。街灯の光と月光を受けた銀色の刀身が光る。流石は君主と言うべきか、ケイネスはそれだけで遥が帯びた刀の内包する魔力に気付いたようで、驚愕を顔に浮かべた。

 伝承保菌者。神代より続く魔術家系。その歴史は他の魔術家系を大きく上回る。何しろ神霊たちが存在していた時代から存在している家系であるために、その歴史は2000年どころでは済まないのだ。全ての魔術師が羨望し、同時に嘲弄するのが伝承保菌者というものである。

 何故なら、伝承保菌者とは他の魔術家系よりも一層秘匿的だからだ。彼らからしてみれば他の誰も知らない宝具や魔術を修めているという関係上、どうしてもその研究内容を発表する訳にはいかないのだから仕方のないことなのだが、魔術師の中にはそれを〝ただ長く続いているだけの盆暗〟と考える輩もいる。

 しかしケイネスはそういった類の魔術師ではないようで、落胆を覗かせていた顔を好戦的なものへと変じさせる。いかな魔術的に遅れている東洋の人間とはいえ、伝承保菌者ならまた別の話だ。遥を相手にとって不足なしと考えたのだろう、既に起動させていた礼装〝月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)〟が一か所に集中する。

 

「こちらからも問おう。夜桜遥。今、この場で私に立ち会いを挑むというのは聖杯戦争に参戦したマスターで相違ないのだな?」

「勿論。そら、もう戦いが始まる頃だろうさ」

 

 遥がそう言った瞬間、先程までランサーがいた場所から炎が吹きあがった。反射的にケイネスがそちらを見れば、ランサーと黒い鎧のサーヴァントは既に戦闘を開始していた。それにケイネスが気付かなかったのはランサーへの魔力供与をケイネスが担っていないこともあるが、遥が魔術で誤魔化していたこともある。

 伝承保菌者で、聖杯戦争に参戦するマスター。ケイネスが遥を立ち会うべき相手だと決定するのにそれ以上の要素は要らなかった。今まで自立防御だけを指示していら月霊髄液に自立攻撃の術式を付与する。

 ケイネスが最大の頼みとするこの礼装は、ケイネスが持つ『風』と『水』の二重属性を最大限に引き出すために作られたものだ。ケイネスによって魔術的加工が施されたこの水銀はケイネスの魔力に応えて自在に形を変える。まさに攻防一体、変幻自在の礼装であった。

 自分自身の属性を把握し、それに応じた高度な礼装を作り上げるその実力は流石の君主だと言えるだろう。だがその程度では遥は動じなかった。その気になれば五属性複合(アベレージ・ワン)の遥も同じものを作れるし、何より遥の宝具の方が何倍も強力な礼装である。

 だが、だからといって侮りはしない。魔術師の決闘において最大の敗因となるものは実力差や礼装の差よりも油断と慢心である。故に遥は相手を侮ることなく、戦うとなれば全力で殺しに行く。それが勝利を呼び込むものであるし、何より相手への敬意ともなる。

 帯刀した2本の長刀のうち、遥は1本だけを抜刀して構えた。遥の奥の手たる天叢雲剣ではなく、ここに来るまでの道中にエミヤに投影させた宝具の長刀である。いくら全力で戦うとはいえ、最初から虎の子は出さない。

 オルタはともかく、ランサーからはこちらの様子は朧気にしか知覚できない。遥がそういう類の結界を張ったからだ。流石に令呪を使って指示された場合は妨害しようもないが、それ以外の手段でケイネスとランサーは互いに支援し合うのは不可能になっている。

 腰を落とし、正面からケイネスを見据える。対するケイネスは遥が長刀1本で挑みかかってくると思っているようで、余裕を匂わせる面持ちで水銀礼装を侍らせていた。そうして互いの緊張と魔力が最大限にまで高まった瞬間、ケイネスが詠唱を発する。

 

Scalp()!」

 

 一小節(シングルアクション)の詠唱。そのケイネスの指示により一瞬にして月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)が伸長し、遥を切り裂かんとその水銀の身体を振るう。だが遥はそれを難なく回避し、その一瞬の交錯で水銀の斬撃の威力を見切った。

 この月霊髄液による斬撃は攻撃対象に触れる寸前、厚さ数ミクロンにまで圧縮されたうえに高速で振るわれることで鋭い水銀の刃と化しているのだ。これの前では分厚いコンクリートの板だろうとバターのように切り裂かれてしまうだろう。

 だが遥の魔術を越えるだけの威力はない。今まで何度か英霊と相対し、その武具を見てきた遥にとっては水銀の刃などは鈍にも等しく見える。そもそも相手は剣術はおろか近接戦の心得すらない魔術師だ。体内時間を加速せずとも大元の水銀さえ見えていれば回避など造作もない。

 なら、防御性能はどうか。遥は長刀を握っていない左手でキャレコをホルスターから引き抜くと、その銃口をケイネスへと向けた。それにケイネスが反応するより早くに遥は引き金を引き絞り、キャレコの銃口から連続してマズルフラッシュが瞬く。

 しかし月霊髄液は主の反応速度よりも早くに攻撃に対応してみせた。ケイネスの眼前に防御膜を展開し、50発の弾丸を全て封殺してのける。キャレコの掃射速度は毎分700発。それだけの圧力を月霊髄液は簡単に防御してしまえるのだろう。

 加えて、ケイネスの反応速度よりも早く動くとなると自立防御機能もあると見ていい。数秒の交錯からそう結論付けた遥の耳朶を、怒りを抑えたケイネスの声が打った。

 

「伝承保菌者でありながら、魔術ではなく絡繰り仕掛けに頼るとは……嘆かわしい。長すぎる時間を怠惰の内に過ごし、魔導の誇りを失ってしまったと見える。

 よろしい。ならばこれは決闘ではなく誅罰だ。ケイネス・エルメロイの名の許、貴様を断罪してやろう。死んで身の程を弁えるがいいッ!!」

「冗談!」

 

 明らかな怒りを発露させたケイネスの言葉に遥が嘲弄の言葉を返す。ここまででケイネスの戦法と性格は把握できた。〝魔術師としての正攻法〟で真正面からかかってくるのなら、遥は〝遥の正攻法〟で真正面から打ち倒すまで。卑怯な手段に出ることはない。この戦争に関わり一度は決闘を受けた以上、卑怯な手段に出るのはむしろ悪手だ。

 ケイネスの意思に応えて暴れまわる水銀の刃をコンテナを走り回ることで回避しながら、ホルスターにキャレコを戻して長刀を構える。盾すらもないままに正面から突っ込んでくる遥を嘲笑うかのように、何本にも分かたれた水銀の刃が遥へと襲い掛かってくる。

 だが遥は縦横に長刀を振るうことで水銀の刃を弾いた。より膨大な神秘の晒された水銀はその威力に耐えきれず、半ばから断ち切れて飛沫となって飛び散る。いかな投影による贋作宝具といえど、内包する神秘はたかが水銀よりも膨大だ。

 自身の最大戦力である礼装が全く通用しないという現実に、ケイネスが目を剥く。彼にとっては所詮使い魔でしかないサーヴァントよりも自分自身の力で作り出した礼装の方が信用に足るのだろう。未だランサーを呼び出す様子はない。

 

「この……Scalp(斬ッ)!!」

 

 焦燥も露わにケイネスが水銀に指示を出し、巨大な水銀の塊が1本の刃へと圧縮された。刃渡りは遥の振るう長刀を遥かに超える。その質量を以て宝具ごと叩き切らんと月霊髄液が蠢く。

 圧縮された刃はケイネスの全力を以て魔力を充填され、その威力と強度は先程までの比ではないほどに昇華されていた。それはまさしくケイネス全力の一撃と言うに相応しい。焦りと恐怖が支配する顔に、無理矢理ケイネスは笑みを張り付ける。しかしその直後、その笑みは凍り付いた。

 ケイネスが全力を注ぎこんだ一撃を、遥は長刀の一閃を以て容易く切り裂いてのけたのである。それは何も宝具の神秘だけが齎した結果ではない。遥の身体能力と剣技、そして宝具。それら全てが合一した力がケイネスを遥かに上回っているのだ。

 月霊髄液は完全に無効化され、魔術を行使する暇もない。最早万事休すか。迫ってくる遥から少しでも離れようとケイネスは後方に飛び退くが、その瞬間に遥の姿が掻き消えた。魔術によるものではない。単純な速度で遥はケイネスの認識力を凌駕したのだ。

 このままでは、死ぬ。生まれて初めて死の感触を目前としたケイネスは、その瞬間だけ慢心をかなぐり捨てた。ケイネスの右手が紅く光り輝く。

 

「――何をしているッ! 私を助けぬか、ランサーッ!!!」

 

 命の危機に瀕してなお傲慢なその物言いの直後、ケイネスの眼前で光が瞬いた。それは遥の刃に貫かれたケイネスの意識が発した幻想の光ではなく、明らかな実態を伴った光。遥の神速の突きを横から割って入った槍が払った光であった。

 刺突が防がれると同時、その場に膨大な魔力を纏った存在が現れたことを感知した遥が距離を取って舌打ちを漏らす。そして遥からケイネスを守った闖入者――ランサーはケイネスを庇うようにして立つ。

 双槍を携えた長身の武人。泣き黒子が特徴的な美貌を引き締め、ランサーはケイネスとの果し合いを演じていた遥を見据えていた。その眼に宿るのはオルタとの決闘を邪魔されたという落胆と、一目で遥の実力を見抜いたが故の期待であった。

 

「すまんな。アヴェンジャーのマスターよ」

 

 ランサーはオルタと戦う前に名乗りを交わしていたのか、エクストラクラスに対して何の疑問もないかのようにそのマスターたる遥へと語りかけた。

 ただの魔術師であるケイネスとは違い歴戦の武人であるランサーは一目で遥の実力を見破っていた。決して口には出さないが、彼の主では遥には勝てない。それどころか、そのセイバーの如き清澄な立ち姿からは神代の英雄もかくやといった気迫が放たれている。身体能力はともかく、剣技だけならランサーも敵わないのではないか。

 それを事実として認識した途端、ランサーはこの剣士と果し合いを演じたいという欲求に駆られた。ともすればこの男とは互角の勝負を行うことができるのではないか、と。しかし主命があるが故、ランサーは一時のみその欲求を棄てた。

 

「魔術師同士の立ち合いを否定する気はない。正直なところ、貴殿のような武人とは俺も立ち会いたい。

 だが、主命がある故な。ここは撤退させてもらうぞ」

「……好きにしろ。追撃はしねぇ」

 

 つまらなそうな顔でそっぽを向く遥に対しランサーは騎士として礼を取ると、ケイネスが何かを言う前に彼を抱えて跳んでいった。ふたりがある程度の距離まで離れたのを確認すると、納刀してコンテナから地上に降りる。

 地上はオルタとランサーの戦闘の影響で破壊し尽くされていた。コンクリートの大地には多くのクレーターが生まれ、オルタが放った炎に焼かれたコンテナや街灯はあまりの熱に折れ曲がっている。日常の光景が非日常の浸食された結果がそれだった。

 その中に佇むオルタは歪んだ街灯の光に照らされ、儚げな空気を纏っていた。戦闘はほとんど互角であったようで、鎧や肌に傷はない。潮風に髪を靡かせて虚空を見つめていたオルタだったが、遥に気付くと不敵な笑みを浮かべる。

 

「そっちも上手くやったようね。で、次はどうするの? 何か、こっち来てる奴いるみたいだけど?」

「言う必要があるか? 俺がどう答えるかなんて分かってるだろうに」

 

 遥が好戦的な笑みを浮かべてそう答えると、オルタはそれだけで遥の答えを悟り同じように笑んだ。言葉がなくとも仲間(サーヴァント)たちは遥の意思を察してくれる。それはオルタだけでなく沖田やタマモ、エミヤも同様だ。

 先程から返答はしていないが、遥はこの周辺に配置した沖田たち3騎のサーヴァントから報告を受けていた。それによれば遥たちの頭上にアサシンが潜んでいるらしい。エミヤが忠告した()()()()姿()()()()。故にこうして姿を晒したのだ。

 オルタがランサーに対してクラス名を明かしたことはアサシンにも聞こえていただろう。アサシンは諜報活動に秀でたクラス。既に何騎のサーヴァントが限界しているか把握するのは容易だろう。これでとうとう遥たちは〝イレギュラーで召喚された8騎目〟という立ち位置を演じなければならなくなった。

 だがそれを想定していなかった遥ではない。遥たちがイレギュラーな存在であることを露呈したのはさして重大なことでもない。それならそれで方針を変えるまでだ。それをエミヤに伝えると、遥の言わんとすることに気付いたエミヤが贋作宝具を消した。それは遥の、セイバーが自分が相手をするという意思の表れであった。

 近接戦を得意とするサーヴァントとも渡り合えるマスター。加えて従えるサーヴァントもまた強力なサーヴァントとなれば、不用意に仕掛けてくる相手は限定される。余程の阿呆か、或いは極めて強力なサーヴァントを従えるマスター、たとえばアーチャーを従えるマスターなどだ。

 しかし、これは同時に最大の博打でもである。全てではないにせよ、遥が持つ戦力で最も強力なもののひとつを晒してしまうのだから。だが打算だけで生きていては魔術師としても、ランサーに賛辞を贈られた戦士としてもやってはいけない。―――そもそも、遥自身があまり策をめぐらすのが得意ではないというのもあるが。

 魔術回路を極限にまで励起させ、全身に魔力を巡らせる。そうして数秒後、遥とオルタの眼前にふたりの女性が現れた。無表情のうちに闘志を滾らせる遥の脳裏に、エミヤが息を呑む声が響く。

 ひとりは多少違いがあるとはいえ、見覚えのある顔だった。金を溶かし込んだかのような優美な髪を項の辺りで纏め、翠緑の瞳には騎士らしい誇りと闘志の光が宿っている。当世風の装束を着ているとはいえ、味方内にもいる者の顔を遥が見紛う筈もない。現れたのはセイバー〝アルトリア・ペンドラゴン〟。

 そして次にそのマスター。流麗極まる長い銀髪と濁りのない赤い瞳。そして違和感すら抱かせないほど完成された美貌。そしてその気配からしてホムンクルスであることは間違いない。エミヤ曰く、名前は〝アイリスフィール・フォン・アインツベルン〟。アインツベルンの当主〝ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン〟が鋳造した聖杯の担い手。

 湖水の如く静かな、けれど決闘を目前にして研ぎ澄まされた刃のような眼で遥はセイバーたちを見据える。セイバーたちは遥からおよそ10メートルほど距離を取って足を止めると、遥に向かって問いかけた。

 

「……貴方たちが、私たちを此処に誘い出したマスターとサーヴァントか?」

「違う。無差別に誘いをかけていたランサーとそのマスターは既に俺たちが打倒し、彼らは撤退した。誘いをかけた本人と戦いたいのなら今は退け。

 ……だが、俺たちと戦うというのなら、俺が相手をしよう」

 

 不敵な笑みを覗かせて遥が放った一言にセイバーとアイリスフィールが息を呑む。『俺が相手をしよう』という言葉を彼女らは自分のサーヴァントが相手をするということかとも思ったが、それならばその前に『俺たち』とは言うまい。

 つまりはこのマスターは自分でセイバーを相手取ろうとしているのだ。気が狂ったか、と思ったセイバーであったが、しかし目の前に立つ敵のマスターの眼には嘘や狂気の色合いはない。それを悟った直後、セイバーは魔術師の立ち姿が剣士のそれであることに気付いた。

 セイバーは熟練の剣士だ。相手の立ち姿からその実力を見計ることなど造作もない。その観察眼が、セイバーの疑いとは裏腹にこのセイバーとよく似た顔の造作をしている剣士が相当に腕の立つ猛者であることを見抜いていた。

 しばしの黙考の後、セイバーはアイリスフィールを一瞥した。彼女の今生の主たる貴婦人の紅い目は言葉よりもなお雄弁に、彼女の意思をセイバーへと伝える。遥の方に向き直ったセイバーが頷く。

 

「分かった。剣士の誇りに掛け、その挑戦を受けよう。尋常な名乗りをあげられぬのが申し訳ないが……」

「謝辞を述べることはないぞ、騎士王。いや、アルトリア・ペンドラゴンと言った方がいいか?」

「――!? 何故私の真名を……!?」

 

 真名が看破されている。無視できないその事実にセイバーとアイリスフィールが同時に驚愕する。遥たちと遭遇してからこれまで、セイバーは真名を露呈するような行為はしていない。決して真名は知り得ない筈なのだ。

 だがこの剣士はセイバーの真名を見抜いてみせた。或いは知っていたか。どちらにせよ、既に知られている以上は名乗りをあげるに不都合はない。そう考えたセイバーが名乗りをあげようとした時、遥はそれを手で押し留めた。不思議がるセイバーに遥は頭上を指示すことで答える。

 遥の言わんとすることをセイバーが察するのはそれだけで十分であった。この会話は全てアサシンに盗み聞きされているということなのだろう。アサシンは昨夜のうちに敗退したと聞いていたが、セイバーには遥がこれから死合う相手に嘘を吐く人間には見えなかった。

 フッ、とセイバーが笑み、放出した魔力で甲冑を編み上げる。一瞬にして戦装束へと変わったセイバーは圧縮空気によって不可視になった宝剣を構えた。遥は鞘込めの神剣に手を掛け、そして祝詞を唱えた。

 

魔術回路、封印解放(サーキット・オーバーフロー)憑依分霊接続(コネクト)……!!!」

 

 一瞬でショック死しそうなほどの苦痛が遥の総身を駆け抜け、直後にその苦痛が快楽にも似た安心感へと変じた。同時に魔術回路に施された封印が解放され、普段は使われない回路が急に魔力を流されたことで悲鳴をあげる。

 ともすればサーヴァントにすら比類しようかというその魔力の高まりから遥が臨戦態勢に移ったことを悟ったのだろう。セイバーの眼が細められ、静かながら苛烈な闘志を宿す。

 剣技の程はどうか分からないが、少なくとも身体能力は人間の規格を逸脱した遥でも敵うまい。オルタと戦った時と同じだ。遥は純粋な剣技のみで相手を上回り、打ち倒すしかない。だが遥の中には敗北するという考えは欠片もなかった。

 腰を落とし、刀の柄に手を掛ける。研ぎ澄まされた刃という形容すらも生温いほどの鋭い眼光がセイバーに向けて放射され、それに含まれた戦意を受けたセイバーはさらに己が闘志を燃え上がらせた。

 

「では――――いざッ!!!」

 

 セイバーがそう言い、宝剣を構えて走り出した瞬間。セイバーの視界の中で遥の姿が掻き消えた。しかし魔術を使った形跡はない。純粋な移動速度のみで英霊の認識力を越えるその歩法にセイバーは面食らうが、持ち前の直感で軌道を読み取り抜刀術による一刀目を防いだ。

 縮地や抜刀術といった要素はセイバーが修めた剣術にはない概念だ。それでも対応してのけたセイバーは流石の剣腕と直感と言えるだろう。だがそれでも、セイバーは遥の動きに驚嘆した。英霊ではない、ただの人間であるのにこの動き。彼女の時代であれば間違いなく円卓の騎士に列っせられ、英霊となっていただろう。

 それだけではない。普通の人間とは言ったが、セイバーはこの男が幾重にも自らに施した封印の奥に何かがあるような気がしていた。彼女の時代にはあってもおかしくない。けれどこの時代にはあってはならないもの。だが彼女にとって、そんなことは些末事であった。人間と人外の間に位置する存在など、彼女にとってはそう珍しくもない。

 それに、この男が振るう刀は間違いなくセイバーの聖剣と同種の武装であると、彼女は見抜いていた。ともすれば内包する神秘、一撃ごとに放出する魔力は彼女の聖剣よりも上かも知れない。聖剣というカテゴリにおいて最強を誇る彼女の剣を超えるということは、そのカテゴリそのものが聖剣よりも格上なのだろう。それは誰にでも扱えるものではない。この剣士は神剣に選ばれた男なのだ。

 加えて、この男は不可視である筈のセイバーの宝剣の刃渡りを熟知しているかのように完璧な間合いで攻撃を仕掛けてきている。何合か打ち合った後に鍔迫り合いへと移行すると、セイバーはこの剣士に問うた。

 

「当世の剣士。貴方の名を訊きたい」

「……夜桜遥」

「そうか。ではハルカ。私は、貴方を好敵手に足る者と認め、称賛を贈ろう」

 

 それは違う。遥は内心でそう言葉を漏らすが、それが口から出ることはなかった。

 セイバーを迎え撃つうえにおいて遥はあたかも騎士であるかのような所作で応じたが、遥自身は騎士道などは全く理解していない。ただ遥は騎士と立ち会ううえでそれが最善だからと礼を取ったに過ぎない。

 だが、そんな薄っぺらい礼はセイバーにも見抜かれているだろう。それでも、そのうえで賞賛を贈られたのであれば悪い気はしない。無論、だからといって手加減する気も、本物の騎士のように余裕を持って戦闘中に長々と会話をする気もないのだが。

 叢雲から左手を離し、限界まで強化を叩き込んだ拳をセイバーに向けて放つ。一瞬のみセイバーの意識がそちらへ向いたのを見計らい、遥は叢雲を宝剣から離して飛び退いた。続けて間髪入れずに縮地で飛び込み、連続して叢雲を振るう。

 奏でられる剣戟の音。一見するとその剣戟は遥が優勢であるようにも見えるが、それは一時限りのものだ。セイバーは西洋の騎士であるために刀の剣速と間合いに慣れていないだけに過ぎない。遥の剣戟からそれを学習すれば、すぐにでもセイバーは巻き返してくるだろう。

 遥の決め手となるのは叢雲に宿る記憶から継承し、遥が習得した神速の抜刀術。遥などでは及ばないほどの剣技を振るった彼の者の抜刀術は、技術のみで魔法の領域に到達することさえも可能とする。その剣技であれば、セイバーに打ち勝つことさえできる。あの剣技を相殺できるとすれば、それは()()()()()

 セイバーと互角の剣戟を演じる遥の顔は一見すると暗殺者めいた無表情のようではあるが、その実胸中には高揚があった。思えば、純粋に剣士である者と手合わせするのはこれが初めてだ。いくら遥といえど、自分の腕前を全力でぶつけられるというのは高揚するのは避けられないのである。

 セイバーの不可視の剣を同一存在であるアルトリアのそれと重ね合わせ、風王結界(インビジブル・エア)の幻惑を完全に無効化する。アルトリアの持つ約束された勝利の剣(エクスカリバー・モルガン)の刃渡りを熟知しているが故の芸当であった。セイバーは遥が聖剣の形状を知っていることを訝るだろうが、それを避けて弱者を演じる遥ではない。

 遥が振るった剣をセイバーは宝剣で弾き、セイバーが放った剣撃を遥が紙一重で回避する。真正面から受けてしまっては駄目だ。膂力はセイバーの方が上。先程の鍔迫り合いは刹那の間であったから良かったが、続いていれば押し負けたのは遥だった。

 

「ヤアァッ!!」

「――――ッ!!」

 

 セイバーが横薙ぎに振るった剣を遥は咄嗟に空中に跳躍することで回避する。宙で回転する遥の背を風の結界が薙ぎ、身に迫る死の気配に冷や汗が流れた。しかしオルタと目が合い、遥はその顔に余裕の色を取り戻す。

 オルタが遥に送る視線は希望だとか心配だとか、そういった類のものではない。信頼もされているし信用もされているが、オルタはおいそれとそれを表すほど素直ではない。オルタが遥へ向けるのは試すような視線であった。

 上空で霊体化したまま戦闘を見守る沖田たちと繋がった経路(パス)からは、彼らが信頼しつつも不安に思っているのが伝わってくる。その思いを受け、遥が口の端を歪めた。その不安、杞憂にしてやろう、と。

 回転の勢いを載せた遥の一撃は首元でセイバーに防がれる。だが元よりそんな一撃が決まるとは思っていない。触れた一点を支点として身体を捻って跳び、遥はセイバーから距離を取った。着地と同時に鞘を外して納刀し、抜刀術の構えを取る。

 続けて突貫しようとしたセイバーだが遥の構えが必勝を期したそれであることに気付くと、宝剣を両手で握りそれを迎え撃つ構えを取った。

 

「いくぞ、セイバー。次こそは獲る――!!」

「来い、ハルカ。貴方の渾身の一撃、受けきってみせよう――!!」

 

 このセイバー相手に出し惜しみは不要。遥は己が持つ最大の一撃でセイバーを討ち取る気でいた。遥の剣術の最奥はいかな騎士王の剣技といえど受けきることはできない。遥が継いだ剣技とは、そういうものだ。

 ふたりの剣士の闘気がぶつかり合い、傍観するオルタとアイリスフィールの肌を焼く。次の一撃で勝負が決まる。その確信がオルタとアイリスフィールの中にはあった。けれどふたりは互いの仲間と騎士に全幅の信頼を置いている。負けるとは思っていなかった。

 獲る。その意思が遥の意識を加速し、全身の魔術回路を蠢かせた。神秘を喰う鞘に納められた叢雲が主の闘気に応えて猛り、抜刀の瞬間を待つ。全力で強化を叩き込まれた脚が大地を蹴る―――ことはなかった。その直前、遥とセイバーの間に雷が落ちたのである。

 続けて轟いたのは猛牛の嘶きと蹄が虚空を踏みしめる音。反射的にその場にいる全員が空を仰ぎ見れば、そこには蒼電を纏って走る戦車(チャリオット)があった。戦車は剣士たちの間に割って入ると、そこで停車する。

 乗っていたのは身長2メートルを超えようかという髭面の大男と身体の大半が戦車で隠れていても分かるほど小柄の、年の頃は遥や立香と同じほどの少年。あまりに予想外の出来事に忘我に囚われた者たちの前で、大男は雷鳴にも似た咆哮をあげる。

 

 

「双方、剣を収めよ。王の御前であるぞ!

 我が名は征服王イスカンダル。此度の聖杯戦争ではライダーの(クラス)を得て顕現した!」

 

 

「は……?」

 

 あまりに突拍子もない出来事に、遥が素っ頓狂な声を漏らす。戦闘に横槍を入れただけではなく、このサーヴァント――ライダー〝征服王イスカンダル〟はあろうことか自ら真名を名乗ったのだ。遥たちカルデアの者であるならともかく、正式な参加者であるというのに。

 イスカンダル。或いはアレキサンダーやアレクサンドロスとも名を訳される王は古代マケドニアの大王に他ならない。父王から王位を簒奪した後、今でいう中東の辺りからインダス川の辺りまで征服して回った逸話はあまりにも有名だ。魔術師でなくとも日本人なら名前くらいは聞いたことがあるだろう。事実上、世界征服に最も近づいた王でもある。

 それが、この男。現れて間もなく真名を名乗ったことについては豪胆なのか、或いはただの阿呆であるのかは遥には判じかねるが少なくとも騎兵(ライダー)の英霊としては最強クラスであることに違いはない。

 『剣士(セイバー)』アルトリア・ペンドラゴン、『槍兵(ランサー)』ディルムッド・オディナ――確定情報ではないが――、『騎兵(ライダー)』イスカンダル。判明しているだけでも強力極まる英霊ばかりだ。改めて聖杯戦争の苛烈さを思い知ると同時、遥は急激に熱が冷めていくのを感じた。

 興醒めした遥とは対照的に、セイバーの顔には憤慨が見て取れる。ライダーのマスターも彼の行動は予想外であったようで「何考えてやがりますかこのバカはあぁぁぁ!?」と叫ぶがライダーはそれをデコピンひとつで黙らせた。

 

「うぬらとはこの戦争で覇を競い合う定めだが、その前にひとつ問うておくことがある。セイバー。そして……そっちの黒いヤツのマスターよ。

 貴様らが聖杯に掛ける願いは我が大望に比してもなお、叶えるに足るものであるか?」

「……単刀直入に言え。結局、アンタは何のために横槍を入れてきた、征服王。まさかそんなことを問うためだけに現れたとは言わねぇよな?」

「うむ。有り体に言うとな……うぬら、我が軍門に下り、聖杯を余に譲る気はないか? さすれば余は貴様らを朋友(とも)として遇し、この世界を征する喜びを分かつ気でおる」

 

 やはりか、と内心で呟き遥は舌打ちを漏らした。こういった手合いは嫌いではないが、苦手な部類だ。騎士や魔術師の誇りや戦士の矜持を軽々と踏み越え、けれどその領域を犯さない。矛盾しているようでいてしっかりと成り立っているのだから始末が悪い。

 遥に聖杯に掛けるべき願いなどはない。遥も人間であるから望みのひとつやふたつはあるが、それは聖杯に掛けるようなものでもない。自分の願いは自分で叶える。故にライダーの問いには答えること自体ができないのだが、遥はあえて何も言わなかった。

 ふたりの答えを待つライダーと押し黙るセイバー。風の音だけが鳴るその場で遥は使い魔に指示を飛ばす要領で〝ソレ〟に指令を念じた。するとソレは遥の意思に応え、概念的迷彩を解いて勝手に自走してくる。直後、その場に奇妙なほどに静かな駆動音が響き、強いライトが照らし上げた。

 困惑する一同の前に現れ、遥の目の前で停止したソレは一台の大型バイクであった。魔術師などでなければ分からないが、そのバイクには魔力が流れ、それで駆動しているようであった。停車したそれに遥が跨り、オルタが武装を解いて当世風の服装へと戻る。

 

「興が醒めた。俺たちは帰らせてもらう。それに、ここにいると碌でもないことに巻き込まれるような予感がする。今日のところは勝負を預けておくぞ、セイバー。

 ……行こう、アヴェンジャー」

「りょーかい」

 

 遥が乗ったことを感知したバイク――レオナルドが言うには機体名は〝装甲騎兵(モータード・アルマトューラ)〟というらしい――のエンジンが起動し、オルタがその後ろに乗る。

 遥の気分に理解を示したセイバーは一端の停戦に応じて頷きを返すが、問いに答えを返されなかったライダーはそうではない。去ろうとする遥たちにライダーは待ったをかけた。

 ヘルメットの中で遥は溜息を吐いてから、ライダーに向けて言う。

 

「俺に聖杯に掛ける願いはない。こちとらアクシデントで巻き込まれただけなんでな。けど、俺はこの聖杯戦争の真相を知っちまった。だからアンタらに聖杯を渡す訳にはいかない」

 

 微妙に脚色はされているが、遥の言葉に嘘はない。ライダーやセイバーは遥が言った『聖杯戦争の真実』というのが気になるのか問い質そうとするが、遥はエンジンを何度か吹かして答える気はないことを伝えた。

 上空を見れば、アサシンはまだクレーンに控えていた。位置さえ分かってしまえば、気配遮断を見破ることなど造作もない。恐らくこの場で遥が言った内容はそのマスターへ筒抜けであろう。それでいい。

 この聖杯戦争において、遥はイレギュラーだ。ならばイレギュラーらしく振舞ってやろう、と遥が嗤う。散々引っ掻き回しても原因を解決すれば万事解決だ。もっとも、引っ掻き回すだけの策を張れるほど遥は戦略家ではないが。

 最後に戦場を一瞥してから、遥とオルタは崩壊した港を後にした。

 

 

 

 遥とオルタが港を離れたのとほぼ同時刻。冬木市のとある場所ではふたりの狂った芸術家が歓喜の叫びをあげていた。

 その場は闇に満たされ、そこかしこから咽び泣く声や呻き声が聞こえてくる。もしも仮に遥がそこを見れば我を忘れて芸術家たちを血祭にあげた後に煉獄の焔で全てを焼き祓っていたであろう。

 有り体に言えば、そこは現世に顕現し得る最大の地獄であった。あらゆる可能性が狂人たちの快楽のために潰されていく。ある意味では、それと比しては戦場の地獄すらも生温い。陰惨、醜悪という言葉でも足りない。それを表すにはどんな言葉でも不足であった。

 そこにいる狂人はふたり。彼らはこの場で唯一の光源である水晶球を見つめて恍惚の笑みを浮かべているが、それぞれが酔っているのは別な対象にであった。殺人鬼は映し出されていた超常の戦闘に。そして、『青髭(ブルーピアド)』はそこにいたひとりの少女へと。

 総身に奔る喜びに散々咆哮をあげた後、元帥は慈しむようにその水晶球を抱きしめる。そうして、血色の悪い顔に喜悦の笑みを張り付けて恍惚のままに呟く。

 

「我が希望、我が乙女よ。すぐにこのジル・ド・レェがお迎えにあがります。……嗚呼。我が願望は、既に成就せりィィッ!!!」

 

 そう言って元帥――キャスターは自らの身体を抱き、地に落ちた水晶球は光を失い映像が途絶える。

 最後にそこに映っていたのはマスターたる男のバイクに同乗する少女。聖杯戦争に紛れ込んだ8騎目の英霊(イレギュラー)。彼が求め続けた救国の聖処女に他ならなかった。




8騎目を名乗るサーヴァントと宝具持ちのマスターの登場に時臣君は大慌ての模様。

ここで遥の新装備の解説をば。

装甲騎兵(モータード・アルマトューラ)

 遥が持ち込んだ愛車をレオナルドが趣味と実益を兼ねて改造した大型バイク。命名者はレオナルド。動力源はガソリンと電気、あとは魔力。最高時速ではサーヴァントにも追随できるほどの性能があるが、そこまでいくと遥には制御できない。他には使い魔の要領での遠隔操作、光学・概念的迷彩まで搭載している。加えて、レオナルドは更なる改造プランを勝手に計画している模様。いつの間にか機体名がオートバジンになっているかも知れない。
 密かにアルトリアが狙っている。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。