これは弓弦がまだグレモリー達と出会う前の日常である。
人理継続保障機関・カルデアから駒王町に移る事になり、その家をカルデアの所長が用意し弓弦とそのサーヴァント達は引っ越し作業に追われていた。
「このソファー何処に置く?」
「ちょっとそこは私の部屋にするからアンタは犬らしく外で過ごしなさい」
「あぁ!何言ってんだ!?」
「ご主人様、邪ンヌさんとクー・フーリンさんが喧嘩を始めました!止めてキャアアアアアア!!」
「これは憎悪によって磨かれた我が魂の咆哮・・・」
「その心臓貰い受ける!」
邪ンヌとクー・フーリンは家の中にいるにもかかわらず宝具を使おうとしていた。
「やめんか!!」
弓弦が2人の間に入り自身の剣を構えた。
「なに引っ越し早々家を破壊しょうとしてんだ!!馬鹿か!!これ以上騒ぐなら座に帰って貰うからな!!!」
「うっ。わ、悪かったわね」
「スマン・・・」
弓弦の怒号に2人は謝った。
その後各階に5人ずつ部屋を振り分け、三階には、セイバー組が。二階にはジャンヌ、邪ンヌ、タマモ、メドゥーサ、ジャックの女性陣。一階に残りの男性サーヴァント達。
弓弦は一階の角部屋だ。
その後居間やリビングなどに必要な物を置きどうにか引っ越し作業は終了した。
「ふー終わったな」
「ご苦労様でした。今日の夕食はどうしますか?」
「今日は何処かから取るか・・・」
「ならこれだ」
弓弦とアルトリアが話しているとアルトリア・オルタが宅配のチラシを差し出した。
「まぁ何にするかは任せるが、あまり頼みすぎるなよ?」
「分かっている」
(本当に分かってるのか?ここはアルトリアに気をつけて・・・)
弓弦がアルトリアにアルトリア・オルタに気をつけて貰おうとアルトリアの方を向くと、アルトリアは目を輝かせながら大量のチラシを見ていた。
(ジャンヌに頼むか・・・)
弓弦はそう思い止めてくれそうなジャンヌ達の所に向かった。
その後ジャンヌ達のお陰で暴走する事は無く、宅配の料理で引っ越し祝いのパーティーをした。
翌朝弓弦は身支度を整え木刀を持って庭に出た。
「さて軽く振るか」
そう言い素振りを始めた。
「朝から精が出ますね」
「アルトリアか」
素振りを始めて30分程経ち弓弦に声を掛けたのはアルトリアだった。
「言ってくれれば相手になりますよ?」
「じゃ頼む。騎士王との特訓は糧になるし」
その後エミヤが朝食の準備が出来たと言いに来るまで2人は模擬戦を続けた。そして翌日から朝練にはアルトリアが付き合う事となり、偶にセイバー組を筆頭に各サーヴァント達も朝練に参加する事になった。
朝食を取ると孔明は役所に出勤し残りは自由に過ごしている。まぁはぐれ悪魔などの調査などをしていることが多い。主に情報収集をするのはメドゥーサだがアルトリア達も散歩がてら気をつけている。
はぐれ悪魔だけではなく魔獣の類もいないか探している。
はぐれ悪魔や魔獣を見つけても基本的には深夜に討伐する事になっている。例外は人を襲ていればその場で討伐するように弓弦は言っている。
そうな事を繰り返す日々を送っていたが、駒王学園に通う様になって少しずつ戦いの熾烈さを増していくとはこの時点では誰も想像していなかった。
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