英雄と共に   作:マスターM

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エクスカリバー会議

球技が終わり木場は土砂降りの中、傘もささずに歩いていた。雨にうたれ熱の上がった頭をひやしていた。少し冷めるとグレモリーと喧嘩した事に対して後悔した。

 

自分を救ってくれた主に初めて反抗してしまった。『木場裕斗』としては失格だろう。けれど、聖剣エクスカリバーへの復讐心を忘れた事なんてなかった。ちょっと学園の空気に呆けていただけだ。

仲間もできて、生活も得て、名前も与えられた。生き甲斐も主であるリアス・グレモリーにもらった。

これ以上の幸せを願うのは悪いことだ。悪いことに決まっている。

想いを果たすまで、同志たちの分を生きていいなんて思った事などーーー。

 

ぴちゃ。

雨とは別の音を聞き木場が前を向くと、神父が立っていた。

 

「神父!!」

木場が魔剣を創ろうとしたが、神父は口から血反吐を吐き出し、その場で倒れた。

 

「ッ!」

異常な気配を察し、木場は瞬時に魔剣を創り出した。

 

ギィィィイインッッ!

雨の中で銀光が走り、火花が散った。

 

「俺っち参上!!」

襲撃者の正体はフリード・セルゼンだった。木場はフリードの持っている剣を見るとまた憎悪が溢れて来た。

 

「俺っちのエクスカリバーとお前さんの魔剣、どっちが上か確かめさせてよ」

そう言いフリードはエクスカリバーで木場に斬りかかった。

木場は迎え撃つが魔剣は折られ、次に創っても折られ、その繰り返しとなった。

 

「ポキポキ折れてつまんねぇーな。もういい死ね」

フリードのエクスカリバーが無防備な木場に振り下ろされた。

 

ガキーンッ!

 

エクスカリバーは旗槍に止められた。

 

「あ?誰っすか?」

フリードはエクスカリバーを止めた人物を見た。

 

「サーヴァント、アヴェンジャーよ。アンタが弓弦が言ってた、フリードね」

 

「ゲッ!?あの人の関係者かよ。俺様は帰る、命拾いしたな」

そう言って閃光弾を使い、この場から逃げ出した。

 

「・・・何か用ですか?」

 

「別に。私は偶々通りかかっただけよ」

 

「そうですか。なら僕はこれで」

 

「ちょっと!人の話は最後まで聞きなさい」

邪ンヌに呼び止められ木場は止まった。邪ンヌは鎧から私服(新宿の邪ンヌの服装)となり、木場に傘をさした。

 

「私のクラスはアヴェンジャー。復讐者のサーヴァントよ」

復讐と言う単語に木場がピクッと反応する。

 

「私はあの聖女様の反転みたいな贋者みたいな者。前に弓弦や聖女様と戦った事があるの。まぁおかげで復讐出来ないまま一度は消えたんだけど、ある時弓弦と再会したわ。今度は味方として」

 

「何が言いたいんですか?」

 

「復讐をやめろとは言わないわ。でも考えてみて、自分の力をどう使うか」

そう言い邪ンヌは帰った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「お前が他人にアドバイスとは、どういう風の吹き回しだ?突撃女」

 

「うっさいわね冷血女!!私の勝手でしょう!!」

木場から少し離れた所で邪ンヌに声を掛けたのは、アルトリア・オルタだった。

 

「それよりアイツ、アンタ達の聖剣持っていたわよ」

 

「私が見た所、アレはエクスカリバーであって、エクスカリバーではない。他の私とユズルが見てもそう判断するだろう」

 

「その根拠はなによ?」

 

「あのエクスカリバーは神秘が薄い」

 

「はー? 何言ってのよ!?」

 

「持ち主ではないお前ではわからんだろうな」

 

「なによ、知ったかぶって」

 

「それより全員に報告に行くぞ」

 

「分かってるわよ」

邪ンヌとアルトリア・オルタは全員に報告するため家に向かった。

 

 

 

その頃弓弦はグレモリーから木場の過去の『聖剣計画』の事を聞いて、家に帰っている最中だった。途中邪ンヌ達と合流し、エクスカリバーの情報を聞いた。

 

「フリードがエクスカリバーを持っていたのか・・・」

 

「だが本来のエクスカリバーではないと断言できる」

 

「アルトリア・オルタがそう言うならその通りと思うけど、それならそのエクスカリバーはいったいなんだろう・・・?」

話していると家に着いた。

 

「弓弦、丁度良かった。エクスカリバーの事が分かったぞ」

家に着いた弓弦達を出迎えたエミヤがそう言った。

 

「アーシアと部長が戻るまでに全員を戻す、直ぐに会議だ」

弓弦は念話で全員を呼び戻した。

数分すると全員が集まった。

 

「では、私が仕入れた情報を話す。まず話題になっているエクスカリバーだが、過去の大戦の時に折れたらしい」

 

「折れただぁ?あの聖剣が?」

 

「クー、気持ちは分かるが最後まで聞け。で、続きは?」

 

「その後折れたエクスカリバーの破片を集め、錬金術で新たに7本のエクスカリバーが作られたそうだ。それぞれ別の能力を持って」

 

「決まりですね。そのエクスカリバーは私達のエクスカリバーではありません」

 

「ああ。星によって創られた神造兵装が折れる事は無い。全く別の物と判断してもいいだろう」

弓弦の言葉に全員が頷いた。

 

「所でエミヤ、その7本のエクスカリバーはどうなったんだ?邪ンヌの報告ではフリードがエクスカリバーを持っていたみたいなんだが」

 

「7本の内6本はカトリック、プロテスタント、正教会に各2本ずつ保管されている。残りの1本は行方不明のようだ」

 

「断言できないがフリードのエクスカリバーは奪った物だろ?」

 

「どうしてですか?」

 

「仮にフリードが行方不明のエクスカリバーを持っていたら、最初に会った時に使った筈だ。それが無かったから奪ったと推測出来る。さて、今後の方針はフリードの捜索だ。まだこの町にいるなら探し出して、エクスカリバーを奪還する」

 

「「「了解!!」」」

弓弦達の方針は決まり、アーシア達が帰ってくる前に数人がフリード捜索に動いた。




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