弓弦が転校して5日が経った。この5日間で弓弦には「学園の相談役」、「学園の兄貴分」と言う異名がついた。その理由はある日生徒の相談にアドバイスをしたら、うまくいったとその生徒が言い、それが広まり最初は2年だけだったが1年と3年も相談しに来るようになり、その時3年の男子から「兄貴って呼ばして下さい!」と言われ、このような異名が着いた。後教師も相談に来ている。
「あー終わった」
弓弦は今日の相談が終わり、帰ろうと廊下を歩いていると声を掛けられた。
「やあ、今から帰るのかい?」
「ん?おお木場か。そう言うお前はこれから部活か?」
「そうだよ。部長から招待があるけど来るかい?」
「ん~悪いが今回もパスだ。今回の相談は少し疲れる内容が多かったからな」
「それは残念だな。僕も剣で手合わせしたかったし」
弓弦と木場は体育の合同授業の時に剣道で戦い、お互いに一歩も譲らない勝負を繰り広げていた。その後は何かと話す仲になっていった。
「今度時間がある時に手合わせと、遊びに行くよ」
「その時を楽しみにしているよ」
「おう、じゃまた明日な」
「うん」
弓弦は木場と別れ自宅に帰った。
「おう帰って来たな」
「ただいまクー・フーリン」
弓弦の帰りを迎えたのは庭で槍を振っていたクー・フーリンだった。
「ライダー達から報告があるそうだ。例のはぐれ悪魔の居場所を突き止めたと言っていた」
「分かった。今いる全員を集めてくれ」
「あいよ」
そう言い、クー・フーリンは他のサーヴァント達を呼びに行った。
リビングに今役所に行っている諸葛孔明以外のサーヴァント全員が集まった。
アルトリアとジャンヌを筆頭に、アルトリア・オルタ、アルトリア・リリィ、ネロ、沖田、エミヤ、クー・フーリン、カルナ、メドゥーサ、玉藻の前、ジャック・ザ・リッパー、呂布奉先、ジャンヌ・オルタが集結した。
「さて報告を聞こうか」
「今回のはぐれ悪魔はバイザー。居場所は町はずれの廃工場です」
弓弦に促されメドゥーサが報告した。
「今夜討伐に向かう。メンバーはアルトリアとあと一人行きたい奴いるか?」
「なら俺を連れて行ってくれよ。最近暇だしよ」
「分かった。アルトリアとクー・フーリンは今夜に備えておけ。他の者達は自由にしてていい」
「はい」
「おう」
『分かりました』
弓弦の言葉に全員が頷き、解散した。
そして深夜、弓弦とアルトリアとクー・フーリンは、町はずれの廃工場にきていた。既にアルトリアは甲冑を纏い剣ーエクスカリバーを持ち、クー・フーリンもゲイ・ボルクを持っていた。弓弦は黒いフードを被っていた。
「ここか」
「不味そうな臭いがするぞ?でも美味そうな臭いもするぞ?甘いのかな?苦いのかな?」
弓弦が廃工場に入ると不気味な声が聞こえて来て、奥から上半身は女性の裸で、下半身は獣のはぐれ悪魔バイザーが現れた。
「その胸は何ですか?私に対しての当てつけですか?」
アルトリアはバイザーの胸をみて、ワナワナと肩を震わせながら言った。
(突っ込むところそこかよ・・・)
(クー黙っていた方がいいぞ。お前まで巻き添えに合うぞ)
(それは勘弁だな。今回は騎士王に持っていかれるな)
「ユズル、クー・フーリン、手を出さないで下さい。コイツは私が仕留めます」
「あ、ああ。分かった」
「お、おう」
アルトリアの気迫に弓弦とクー・フーリンは圧倒されながら返事した。
そしてアルトリアは一方的に攻め、最早蹂躙となり、バイザーを粉々に切り裂いた。
「ふー終わりました」
「あ、うん。ご苦労様」
清々しい笑顔でアルトリアは言うが、今までしていた事は八つ当たりだった為、弓弦は顔を引き攣りながら労った。
「おい誰か来るぞ」
辺りを警戒していたクー・フーリンが、この廃工場に近づいてくる気配に気付き、弓弦達に言った。
「・・・なにこれ?貴方達がバイザーを始末したの?」
「セイバー、ランサー先に戻っていろ」
「はい」
「おう」
そう言いアルトリアとクー・フーリンは転移していった。
「こうして裏の顔で合うのは初めてですね?グレモリー先輩」
「・・・貴方一体誰?」
「表は只の学生。裏は魔術師。自分は神上弓弦です」
そう言いフードを取った。
「神上君!?何で貴方がここに!?」
「グレモリー先輩達と同じですよ」
「私達と同じって事はやっぱりバイザーを討伐に来たのね」
「はい。アル、セイバーがやりましたけど。自分達が来なければ『
「神上君、貴方私達の正体を知っているの?」
「はい。悪魔の元72柱の生き残りグレモリー家次期当主で、兄は現四大魔王の一人サーゼクス・ルシファー」
「そこまで知っているなんて・・・」
「こちらの方も事情を話した方がいいですね。場所を変えましょう」
「なら私の根城である部室に行きましょう」
「分かりました」
弓弦はこれから説明する事を考えながら、グレモリー達の後ろをついて行った。