ダンジョンに凄腕シェフがいるのは間違っているだろうか 作:無痛
「すいません。ファミリアに入団したいのですが団員募集をしているファミリアをまとめてある用紙などはありませんか??」
ございますよ!少々お待ちくださいね....
おまたせ致しました!こちらになります!
紅は、ギルドに一番最初に向かったのには訳があった。それは、自分がまだオラリオに来たばかりでファミリアに入ろうにも、どのようなファミリアがあるのかすら分からない状況ではギルドに聞いた方が手っ取り早いと思いオラリオに着いて真っ先に向かおうとしていたのだ。
「あの....この用紙、少しの間お借りしても??」
あぁ、その用紙は無料配布ですので貰っちゃって結構ですよ!あなたがファミリアに入れるようギルド共々願っております。
「ありがとうございます。入団してからまた来ます」
紅は、ギルドで最初の用事を済ませると早速自分の入団したいファミリアを探す事にした。
「すいません。ファミリアに入りたいのですが....」
兄ちゃんよぉ、前はどんな仕事してたんだ??
「前は、厨房で料理を作ってましたが....」
ぷふっ!ハハハハハハッ!!
こいつは傑作だ!料理しか作れないやつなんてうちのファミリアには必要無えよ!!
帰った帰った!
「....」
紅がどのファミリアに入団を希望しても前の職業を聞かれ、答えると門前払いになり途方にくれ気がつくと既に辺りが夕焼けに染まっていた。すると、目の前に夕焼けに照らされ神々しくもある真っ赤な髪の色をした中性的な人物が立ち止まると紅に声をかけて来た。
「せっかく、はしごしよう思っとったのに何そんな暗い顔してんねん。酒がマズくなるわ」
「それは申し訳ない事をしたな。良かったら罪滅ぼしに次の店のお代を持たせてくれないか??」
「ほんまかっ!?兄ちゃん太っ腹やな!それならさっきのは水に流したるわ!」
そうして、近くのバーに入ると赤髪の人は、とんでもないペースで酒を飲み始めしばらくすると完全に酔っ払いへと変身していた。それと同時に自分の身内の事であろうか、愚痴を垂れ流し紅に絡みまくった。
「そんでなぁ?いっつもいっつも触らせてくれへんのよ〜あぁ〜マジアイズたん萌えー!!ヒック...zzzz」
「おい、ちょっと飲みすぎだぞ...(ダメだ、完全に酔い潰れてる...)マスター、これお代。」
またのご来店お待ちしています〜
「お〜い起きてるか〜家まで歩いて行けるか??」
「起きてる起きてるぅ〜...zzz」
紅は、酔い潰れた赤髪を背負って店を出て
赤髪を起こして家に帰らせようとしたが完全に寝てしまっていた。
(こりゃダメか....家に届けようにも場所が分からないしな....仕方ない、俺の泊まる宿屋で寝させとけばいいか。)
そして紅が泊まる宿屋に着き、赤髪をベッドの上に下ろして布団をかけ自分はソファーに座り目を閉じるとそのまま寝てしまった...
そして、夜が明け....
「zzz..パチリ(ん、?あぁ、昨日のまま寝てしまったのか)赤髪は...まだ寝ているか。よし、朝飯でも作るかな。」
紅は、起きるとストレッチや道具の手入れをすると二食分の朝ごはんを手際よくサッサッと軽快に作り始めた。
(昨日の酔いがまだ残ってるだろうから、汁物はシジミのスープでいいか....あとは、、白米を炊いて...と。あとサバの煮付と卵焼き、最後に金平ごぼうを作って....と、味つけは)
(知らない天井や....昨日の夜からの記憶が全くあらへんわ。。飲みすぎたな....それにしてもさっきからこの優しくてめちゃくちゃええ匂いなのはなんや??二日酔いで頭痛いけど腹減って来たわ〜......)
「起きたか、朝飯作ったから食べて行け。」
「おぉ、それはありがたいな...ところで一つ聞きたいんやけどなんでうちがこの宿屋に寝てたん?」
「それは、お前が飲みすぎて泥酔して家に帰れそうになかったから仕方なくな」
「そうやったんやな(^ ^)世話になったわ〜」
「これくらい気にするな。飯が冷める前に食べるぞ。いただきます」
「そやな!それじゃあ頂くわ〜。モグ...
!?!?」
「どうだ??口に合うか??モグモグ」
・・・・・。
「美味すぎるわっっ!?モグモグ スープもやけど、モグモグ このサバが濃過ぎないソースとモグモグ 絡まって仕上がっててモグモグ 白米が無限に食えそうや!!....ん?あれ?うちの白米が消えてる...」
「さっきからすごい勢いで食ってたぞ...丼に盛ったつもりだったんだけどな....」
「兄ちゃんの事気に入ったで!!良かったらうちのファミリアに入らへん??そんで毎日うちに飯を作ってくれへん...??」
「え....?どういう事だ??」
偶然にも紅は、ファミリアに入団する機会が巡って来たのであった。