今回は進展無しですね。
期末テストをさっさと終わらせたいと思います。
零「ん…朝か。」
カーテンの隙間から漏れる光が俺に朝を告げる
零「気まずいよな……。」
金曜日、零は愛菜と二回もキスをしてしまった。
(学校行きたくねぇ……)
今日は月曜日、学校の日だ。
土日はと言うと、愛菜とのキスのことばかり考えてしまっていた。
(平穏に過ごすつもりだったのにな。)
零は今まであらゆる事をさせられてきた。勉強、スポーツ、武術、護身術など様々だ。
零(今思えば、くだらない。)
ここまで完璧な15歳など世界で自分だけだろう。
零(俺にとっての勝利はテストで一番でも、スポーツでいい成績を取ることでも無い。)
自由を得ることただ一つ
ガラガラ
教室に入る
みんなが喋っている
いつもの光景だ
零(愛菜は……居るな。)
教室の中でも圧倒的輝きを放つ
柊愛菜
愛菜「あ、零君おはよ!」
零「ああ、おはよう。」
まるで何も無かったかのような笑顔で挨拶をしてくる
(俺が気にしすぎ?いやでもさ、付き合ってないやつに普通キスなんてするか?まあ愛菜が嫌じゃないなら俺は何度でも……って、何考えてるんだよ。)
皐月「再来週は期末テストな~。お前らちゃんと勉強しとけよ~。」
もう7月か。入学したのが4月だからもうすぐ3ヶ月が経つ。実に時の流れは速い。
龍也「テストごときでこの俺様が屈するとでも?そんなんまとめて51点とってやんよ!!」
お前調子乗る癖やめろ。まじで平常点消え去るぞ?
皐月「この学校の期末の成績は各教科中間テストの点足す期末テストの点足す平常点に二分の一をかける。お前の平常点をマイナス300点くらいにしとくから期末テストで何点取っても成績は赤点だ。おめでとう。」
龍也「すいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいませんすいません。」
呪いのように言葉が並べられる。
(ま、今回も余裕だろ。50点くらいにしとくか。)
皐月「これでHRを終わる。」
愛菜「零君~。」
零「ん?」
HR終了と同時、愛菜が俺の席にやって来る。
愛菜「テスト勉強…一緒に、しよ?」
可愛すぎだろ。こんなの断れます?
上目遣いプラス首かしげるのは最強コンボだろ。庇護欲がそそられるよ。
勿論返事は
零「いいよ。今回はテスト範囲が広いから何日か一緒にしよう。」
愛菜「うん!ありがと!」
ああ眩しい。心の氷が溶けていく。
俺なんかに話しかけてくれるこんな可愛い子のお願い断れないし、どうせ俺一人だと勉強しないし、それに愛菜の私服姿がまた見られるかもしれないしな。
楽しみだ。
こうして、中間テスト以来の勉強会が行われるようになる。
テスト終わったら7月真ん中あたりから8月末までながーい夏休み編です!
夏祭りや自宅に帰るなどなど、今まで以上に面白い展開にしようかと思います!
次回は勉強会&テストです!お楽しみに!!