机と椅子以外何も無い空間
部屋には二人の人間がいる
一人は椅子に座っている俺、一人は机の前から俺を見下ろしている男。
「零。素晴らしい。流石は私の---だ。」
一部聞こえづらかったが気にしない。
これは夢の中なのだから
零「う……はぁ、夢か。」
時刻は7時
(今日は勉強会か。と言っても愛菜と俺の二人だけだけどな。)
テスト発表から日は経ち、今日は休日。
(確か一緒に勉強するのは今週の土曜日と来週の日曜日だったな。)
再来週の月曜日からテストだ
テストが終われば夏休み
課題に追われつつもみんながエンジョイできる長期休暇だ
自宅に帰る者もいるだろう
そして俺もその一人
先日母から、夏休み少しでもいいから帰ってこいと言われたのだ。
(さて、準備しようか。)
愛菜の部屋には9時に着くようにすると言ってある
準備を終え、もうすぐ約束の時間ということで、部屋に鍵を掛け愛菜の部屋に向かう。
零(もう緊張はしない。慣れって怖いな。)
ピンポーン
ガチャ
愛菜「おはよ、今日はよろしくね。」
愛菜が笑顔で挨拶をする
零「おはよう。」
笑顔に元気を貰う。ほんと目の保養だ。
愛菜「入って。」
零「…お邪魔します。」
前と何ら変化なしの部屋
置いてある物は同じ
零(それに、今日の愛菜の私服も可愛い。生足見えてるけど、凄く綺麗だ。この世のものとは思えないな。)
愛菜「じゃあ早速だけど、数学お願いね。」
零「ああ。」
俺は前と同様に、完璧に教えた。
愛菜「今日はありがと。」
零「ああ。次は来週の日曜日だな。」
愛菜「うん。楽しみにしてる!」
零「ただ勉強してるだけなのによくそんな嬉しそうな顔できるよな。」
愛菜「ふふ、零君との勉強はなんか楽しくってさ。時間の流れが速く感じるよ。」
零「それは良かった。……それじゃ。」
愛菜「うん。ばいばい!」
俺は愛菜の部屋から出ていく
零「……楽しい、か。」
「零、ここはこうだ。」
「そうそう、よくやった。」
「流石は私の---だ。」
零「う……。」
思い出したくもない記憶が脳内でリピートされる
零「…俺にとって勉強など楽しくは無い。地獄でしかなかった。」
全てはあの男のせいだ
数日が経ち、遂にテストの日がやってきた。
俺は愛菜が解らないとこを全て教えた
テスト問題は多少難しいだろうが、愛菜なら問題無いだろう。
「始め!」
試験監督者の指示で、みんなが一斉にペンを持つ。
愛菜の方を見る
ペンが走っている
(よし、心配が無くなったところで、俺もテストに集中しよう。)
こうして2日間のテストを乗り越えた
皐月「テストと成績表返すぞ~。」
先生が名前を呼び、生徒たちが番号順に取りに行く。
皐月「桐生~。」
零「はい。」
返事をし、受けとる。
全教科60点くらいだ
なんとも普通の得点
愛菜「…やった。」
愛菜がぼそりと呟く
俺はそれを聞き逃さなかった
(どうやら大丈夫っぽいな、良かった。)
龍也「よし全部51点越えた!!」
龍也がガッツポーズをする
しかし、お前は平常点がえぐいことになってたはず、大丈夫なのか?
零「龍也、平常点は大丈夫なのか?」
龍也「ああ。流石にマイナス300は嘘って。」
零「そうか、良かったな。」
皐月「みんな、明後日から夏休みだ!課題をしつつ楽しめよ!」
「「おおおおお!!!」」
「夏休みどーするよ」
「彼女作ろ!」
「海だー!!」
「柊さんを、ああ、ハアハア。」
零(みんな盛り上がってるな。最後のやつは最近見ないと思ったらまた出てきたな。)
愛菜「零君は予定とか決めてるの?」
零「とりあえずちょっとだけ家に帰ろうかなって。それ以外は決めてない。」
愛菜「そっか。」
零「愛菜は何かすることあるのか?」
愛菜「うーん、どうしよっかなぁ。」
零(夏休みは約40日。長すぎて逆に暇になりそうだ。)
愛菜「う~、暇になりそう。」
零「ま、慌てることはない。」
愛菜「そうだね。」
実は愛菜の中で1つはしたいことを見つけている
愛菜(なんとしても夏祭りに誘おう!そして、言うんだ。好きだって。)
キーンコーンカーンコーン
チャイムが学校終了を感じさせる。
零「それじゃ、また明日。」
愛菜「うん。」
零(明日は終業式か。)
次回は我が家へ!
新キャラも!?