完璧男と美少女   作:sylvi

31 / 66
体育祭はこれで終了です


31話 俺に出来ることはただ一つ

綱引きが終わり、それからも競技は続き、午前の競技は全て終了した。

2組は各競技でそこそこの順位を残せている。後は午後の競技を頑張るしかない。

 

愛菜「はあ~。」

零「どうした?」

愛菜「最後のリレーがすぐそこまで迫ってきてるからさ~。」

零「緊張か。」

愛菜「うん。」

零「俺はどんな結果であれ愛菜の頑張っている姿が見られたら満足だ。」

愛菜「ありがとう!昼ご飯食べよっか。」

零「ああ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さあ、昼からの競技がいよいよ始まります!まずは200mリレー!これは男女混合でも男子女子どちらかでも構いません!」

 

まあ普通男子だけにするよな。うちもそうだし。

 

松田「やってやるぜ。」

龍也「俺の活躍を見よ!」

「はは、しっかり頼むぜ~。」

 

うちのクラスからは足の速い順に男子を選んだ。

一番は龍也でアンカーは栖号<すごう>だ。栖号はクラスで2番目に足が速い。

 

「よーい、ドン!」

 

龍也「っしゃらあ!!」

開始早々、龍也は1、3、4のクラスの走者を抜き一位となる。

 

 

龍也「へへっ余裕だ。」

 

「そうはいかないよ!」

龍也「んを!?」

龍也の横に並ぶ男ーー1組の平井和佐<ひらい かずさ>だ。

勉強もそこそこでき、運動神経抜群のイケメンだ。彼女もいる。

 

龍也「うおおお!!」

平井「くっ、流石だね!風間君!」

龍也「お前みたいなイケメンに負けんのは嫌なんだよぉ!!」

どうやら龍也はイケメン嫌い、なのか?

龍也「橋本!頼むぞ!」

橋本「うん!」

龍也の次は橋本だ

バトンを受け取り走る

1組とは僅差で勝っている

 

 

 

皐月「いーけいけ橋本!おーせおせ橋本!」

先生は一人乗り乗りだ

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皐月「よーし!よくやった!」

結果、2組は一位である。2万ゲットも夢じゃないと言いたいが、午前はそこそこの順位というだけであって、一位では無い。午後に頑張るしかないのだ。

 

 

続く玉入れでは

 

「おらおら!!」

「ふふふ!!」

みんな玉を投げまくっている。

ジャンプして入れた方が距離が縮まり入る可能性があるのではないか?と思ってしまうが、言わないでおこう。

 

 

「2位、60個、2組!」

 

皐月「おおし、いいぞ!」

二位か、悪くないが、一位の回数が多い1組に恐らく総合ポイントは負けているだろう。

 

まあでも赤組が勝つだろうな。2、3年も1組と2組が有利だし。1万は貰えそうだ。

 

 

騎馬戦

この競技は赤VS青だ

馬に乗っている人の腕の紐を取っていく競技だ。

竜咲「おらおら、掛かってこいよ。フンどもが。」

「んだとお!」

竜咲の挑発により、赤組の騎馬戦の一つが掛かっていく。

「貰った!」

竜咲「甘いぜ。」

「なっ!?」

竜咲は赤組の騎馬の手をかわし、カウンターを仕掛ける。

その騎馬の紐は取られてしまった。

「くっそお!!」

竜咲「雑魚はベンチでも温めてろ。」

「く!」

 

 

 

 

 

結果は青組に負けてしまう。

竜咲の紐取りセンスは異常だ。

運動神経は恐らく良い。

 

 

 

 

「最後の競技となりました。男女混合1000mリレーです。選手の皆さんは並んでください!」

これは、3学年合同の大競技だ。

3年1組が一番トラックの外側、1年4組が一番内側だ。

男子3女子2か、男子2女子3人だ。

うちのクラスは前者だ。

 

 

 

 

 

皐月「よし!頑張れ!ラストだ!」

先生がエールを贈る

 

 

 

「みんな、ちょっといいか?」

「ん?どうした?」

「実は、競技の最中足をくじいてしまって……。」

栖号だ。うちのアンカーをするつもりだった

龍也「まじか!?」

橋本「誰か代わりを頼むしかないね。」

龍也「でも他に誰が足速いやついるんだ!?」

橋本「それは……。」

愛菜「……。」

愛菜も微妙な表情だ

 

 

愛菜「上級生相手だけど、一位取りたいね。」

 

昼食の時、そんなことを言っていた。

他の誰も自ら行こうとはしない。

それはそうだ。最後の競技ということもあるが、栖号の代わりになれる自信が無いからだろう。

 

愛菜「誰か代わりでも、最後までみんなで頑張ろう!」

愛菜は力強く、強い瞳で言う。

零(愛菜……。そうだ、俺は彼女のこの凛々しさにも惚れたんだ。)

 

龍也「柊さん……そうだよな!」

橋本「うん!誰か代わりを頼むよ!」

 

彼女があんなに言っているんだ。だったら彼氏として今やるべきことは一つだろ。

 

 

 

 

 

 

 

 

零「俺でもいいか?」

 

龍也「零!?」

橋本「桐生君……。」

愛菜「零君……。」

 

 

 

 

 

 

 

 

皐月「俺も、しっかりと結果を残してくれるやつだと思うぞ?」

そこに助太刀先生ときた。ナイス。

 

龍也「じゃあ頼むぜ、零!」

 

こうして、最後の競技が始まる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よーい…ドン!!」

 

龍也「おらあ!!」

一番手は相変わらず龍也。スタートダッシュから12人中4位だ。やるな。

俺たちは男、男、女、女、男の順だ。

俺はアンカーで、俺の前は愛菜だ。

彼女からバトンを受けとる、うん、最高。

 

龍也「橋本!」

橋本「うん!」

2組のイケメン枠橋本。

高校では帰宅部でありながら、運動神経は良い。

イケメンはここでも華麗に走る。

2人抜き、2位だ。

橋本「欄月さん!」

欄月「任せて!」

欄月香代子<らんげつ かよこ>

2組の女子の中では運動はできる方だ。

しかし、三番手を男子にしているクラスに抜かれ、5位。

欄月「愛菜!」

愛菜「ん!」

4番手ときた。次はいよいよ俺。

愛菜も頑張っているが、やはり男子相手は辛い。男子に抜かれ7位。

2組のみんなは見守っている。決して誰も1位を。諦めていない。

 

愛菜(はあ、はあ、もう一番は無理かなあ。)

自分の前には6人。ここから一番となるのはきついだろう。

愛菜(……いや、諦めたくない!零君にこのバトンを!)

君ならきっとどんな状況でも何とかしてくれる。私はそう思うな。

目立つことは嫌い、そう言いつつも最後には助けてくれる。

私はそんな君が大好きだ。

だからお願い

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

勝って!!

 

愛菜「零君!!」

零「後は任せろ。」

 

 

 

 

 

 

 

俺は全力フルで走った

今までこんなに全力で走ったことなど無い

今この瞬間は前にいる6人を抜くことだけを考える。

一人ずつ抜くだけだ

もっと加速する。足の回転を速くする。

「っまじか!?」

結構差はあったのに、と言う声は無視。

 

一つ目のカーブ

ここでも抜いていく

一人、また一人と、次々に抜く。

 

 

「「おおおおお!!」」

歓声が聞こえる

だがどうでもいい

 

そしてまた抜いた

 

 

 

 

そして、遂には俺の前には誰も居なくなった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

龍也「めっちゃ速えじゃん!俺より速いぞ!?」

自分のクラスのテントに帰った俺は早速やんちゃボーイに絡まれる。

 

零「たまたま他のクラスのアンカーが遅かっただけだろ。」

龍也「いや流石にそれは無いって!」

零「ま、気にするな。」

皐月「みんなお疲れ様!桐生は特にな。」

零「……どうも。」

皐月「でも流石にあれは以外だったよ。」

零「まあ火事場の馬鹿力ってやつです。」

皐月「はは、そういうことにしとく。」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

愛菜「お疲れ様。」

零「お前もな。」

愛菜「本気出したの?」

零「……ああ。」

愛菜「嘘。」

零「え?」

愛菜「……まだ加速できたでしょ?」

零「……お前はエスパーか。」

何故分かる、と言いたい

愛菜「凄いよね、6人抜き。」

零「そうか?6人とも僅差だったから一気に抜けただけだぞ。」

愛菜「私の彼氏は最強だね。」

そう言って笑顔を向ける

何回見ても癒してでしかない。最高。

 

 

「ただいまより、閉会式になります。全クラスの皆さんは、並んでください。」

 

 

 

「それでは、勝利した組を発表します。勝利は……赤組!」

 

「「おおおおお!!」」

 

やはりな。まあこれで1万ゲットだ。

 

「次に、クラス別の順位を発表します。」

 

3年から順番に発表される

 

 

そして俺達の番

順位は

 

 

1位 1組

2位 3組

3位 2組

4位 4組

 

 

龍也「がああああ!!1万どころか5千もねえ!!」

「ちっくしょー!!」

 

零(午前にもう少し順位が良ければ1位だったな。)

 

 

「以上で、閉会式を終わります。」

 

 

 

 

 

 

 

 

零(さて、寮に帰るか。)

 

「これ。」

 

零「え?」

女子から手紙を渡される。女子はささっと消える。

零(何だろう。)

手紙を見る

内容は

『閉会式が終わり次第、校舎入り口に来い。』

 

零「はぁ……。」

疲れているのに止めて欲しい

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

校舎入り口

 

「来たね。」

零「何か用か?」

「……。」

女子は黙って去る

零「は?おい……。」

イタズラか?何なんだ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「ごめんなさい、用があるのは私です。」

突然後ろから声がする

零「あなたは……」

振り向くと、一人の少女がいた。

「初めまして。1年1組の柳愛楽<やなぎ あいら>と言います。」

零「桐生零。」

柳「知っています。最後のリレーは大活躍でしたね。」

零「ありがとう。」

柳「幽閉の籠。」

零「っ!?……何故知っている?」

幽閉の籠のことを知るのは日本でもあまりいないはず

 

柳が近づいて来る

そして、俺の真横に立つ。

 

柳「貴方のことはよく見ていましたよ。元師様の完璧な傑作。」

零「それで、何?」

柳「いえ、用はありません。…ただ」

零「ただ?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

柳「あなたを倒します。天才が完璧をね。」

そう言い残し、柳はどこかに行ってしまった。

零「……お前に俺を倒せるのか?」

俺にとってそれは願ったり叶ったりだ

俺を倒すことで元師は俺ではなく更なる完璧を作る。俺はめでたく解放。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

零「楽しみだな。」

 




いやあ6人抜きってやばいね笑
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。