完璧男と美少女   作:sylvi

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やつが動く!


37話 俺と付き合え

11月27日

冬休みまであと少しだ

ほとんどの生徒は冬休みを楽しみにしているだろう

実際俺も楽しみだ。愛菜とクリスマスデートしたい。なんかもう、愛菜依存病だ。

 

現在授業中だが、俺の頭の中に先生の言葉は入ってこない。

 

「おい桐生、何ニヤニヤしている」

何か注意されたぞ

「ニヤニヤなんかしてませんよ」

口角が上がった覚えがないからな

 

「ったく聞いてたのか? ここの答えは?」

先生が黒板に指で示す

 

 

「2xです」

「う……正解だ」

 

俺の冬休み妄想を邪魔しないでもらいたい。授業なんてどうでもいい。

 

 

 

 

結局俺は今日一日全ての授業を聞いてなかった

気づけば下校時刻

 

 

「今日は放心状態だったね」

「ああ。冬休みのこと考えてた」

「何かしたいことあるの?」

よし、言おう。

「愛菜、クリスマス俺とデートしてくれ」

「いいよ?」

「よし!」

「私だって…一緒に居たいし」

可愛すぎか

 

「……あれ?」

「どうした?」

「何か入ってる」

「え?」

愛菜は靴箱から何やら取り出す

その手にあるのは、手紙だった。

まさかラブレターというやつか!?

 

「開けてみるね」

「あ、ああ」

「えーと……零君ごめん、先帰ってて」

「え? ああ。」

 

何だったんだ?

ラブレターかな

 

そう思いつつ俺は帰った

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……」

あれは零君に言わなくて良かった

 

 

 

 

『放課後一人で屋上に来い。でなければ桐生やお前の友達の安全の保証は無い』

 

何だろう。誰が一体こんなこと……

 

 

 

 

 

 

屋上

 

私は屋上に来る

そこで待っていたのは

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「竜咲君……」

「よお愛菜」

竜咲君は8人の男子と一緒に居る

 

 

「それで、何の用かな?」

「そう怖い顔すんなよ。せっかく可愛い顔が台無しだぜ?」

「余計なお世話だよ。それで、零君と私の友達は無事なの?」

「ああ。横見てみろ」

「え?」

私は言われた通り横を見る

 

「そんな……」

 

そこには、風間君、松田君、それに、私の友達の西宮さんがそれぞれ手足を縄で結ばれて口にガムテープを張られている。

みんなが私の方を見ている

 

 

「早く放してあげて」

「お前が俺の彼女になればいいぜ」

「ふざけないで。私は零君以外愛せる自信ないの」

「愛ねぇ………やれ」

 

「はい、ボス」

体つきがよく大柄な男が、風間君と松田君のお腹を蹴った

 

「ぐはっ!?」

「が!?」

 

「止めて! こんなことするのおかしいでしょ!」

「おかしい? はっ、よく言うぜ。だったらお前は今何で止めにそいつらの方へ行かなかった?」

「それは……」

「怖いんだよなぁ。人間ってのは自分が優先だからよ。巻き沿いくらいたくねえもんな。てか何で来たんだ? 手紙なんて無視して良かったじゃねえか」

「万が一本当に私や零君の友達が危険な目にあってたらと思ったからだよ」

「は。いい友情だ」

 

 

「ん!んん!」

西宮さんが必死に何かを言おうとしている

 

「あ? うるせえ。おい、黙らせろ」

「はい」

 

「んん!? ん!」

男が西宮さんの髪を掴み上げ、そのままコンクリートの床に投げる。

 

「んん!! っはあ! 柊さん、逃げろ!」

風間君の口のガムテープが剥がれて私に必死に言う

 

「ん! っはあ、そうだ! 逃げろ柊さん! 俺らは大丈夫!」

松田君の口のガムテープも剥がれる

 

「うるせえ蟻だ。黙らせろ」

「イエス、リーダー」

 

「が!?」

「ぐは!?」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

止めて

 

「おーらおらもっとやれー」

煽る竜咲君

 

 

 

 

 

止めて

 

「ぐ!」

「い、てえ」

二人は痛そうにしている

西宮さんはコンクリートに頭からぶつかったからか気絶している

 

 

 

 

 

 

もう止めて

 

 

私はいつの間にか涙を流していた

 

「どんな気分だ? 自分のせいで周りが傷つくのは」

 

 

 

 

私に力があれば……

 

 

 

 

「俺と付き合え。そうすれば全て解決する。桐生にはお前から別れるって言えばきっと納得するぜ?」

付き合えば……みんな助かる?

 

 

「ああ。助かる」

 

 

 

 

 

『付き合って』の五文字でみんな助かる……

 

 

「ああ。言うんだ」

 

 

「つ…き……って」

「もう一度、大きな声でゆっくりと言うんだ。さあ言え」

 

 

 

 

零君……ごめんね。

 

 

 

 

 

 

 

 

「私と付きーー」

 

 

ドン

 

「がああ!?」

 

 

 

 

「え?」

「……来やがったか」

屋上入り口には、扉を勢いよく開け、男子生徒の首を掴みそのまま持ち上げている

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桐生零がいた




次回、戦争だあ~
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