忙しくて……すいませんでした
12月3日 終業式
明日からはいよいよ冬休みか。
とりあえず家に帰ろうかな。
「……では、良い冬休みを……」
校長先生の言葉が終わる
「それでは、次期生徒会長、清条命さんより挨拶をお願いします」
この学校は2学期終了と共に生徒会も変わるんだな。
「初めまして。次期生徒会長の清条です。3学期からは会長として、今までよりこの学校に貢献していくのでよろしくお願いします」
パチパチパチパチ
こうして終業式は終わる
「愛菜」
「何?」
言うんだ、家来ないかって。男を見せろ、俺。
「ふ、冬休みの予定とか……ある?」
チキンが。率直に言えよ。
「ん~、家には帰ろっかな~って」
「そ、それっていつ?」
「二週間後くらいかな~」
「最初の一週間は?」
「こっちで宿題でもしよっかな」
「あ、あのさ…」
「ん?なあに?」
「よ、良かったら、俺の家来てください!」
言ってやったぞ!
「いいよ?」
「え? まじか!」
「うん。でも何で明日なの?」
「俺の親が長期休暇は毎回一日目に帰って来いって言うんだ」
「へえ~。でも零君の家行ってみたいかも」
よし!
「じゃあ学校終わったら行こうか」
「うん!」
「お前ら冬休みは宿題しつつ遊べよ!」
「「はーい!」」
「今年度最後のHRを終わる!」
「行くか」
「うん!」
俺達は新幹線に乗るべく駅へ向かった
「零君の家ってどんな感じ?」
「雰囲気か?」
「うん」
「まあ、うるさいかな」
父さんはあまり騒がないけど
てかじじい頼むから帰って来るなよ?
「さて、ここからは歩きだな」
「あとどれくらいで着くの?」
「もうすぐだぞ」
「楽しみ~」
「着いたぞ」
「え……」
絶句している。そりゃこんな豪邸だし当然か。
「れ、零君……桐生ってまさか……」
「ああ、愛菜の思っている通りだ」
「凄いよ! ただでさえ完璧な彼氏が金持ちってどこのアニメ設定!?」
「そ、そんなに驚くか?」
「うん!」
まあとりあえず家入るか
と、その時
「お帰りなさいませ、零様」
「久しぶりだな、利人」
「はい。この利人、零様の帰りを待ち続けて早4ヶ月でございます」
「はは、それって夏休みからだろ」
「そうでございます……零様、恐れながらお一つお聞かせいただいてもよろしいでしょうか?」
「何?」
「そちらの女性は……」
恐る恐る聞いてくる
「俺の一番大切な人だ」
「うう……」
隣で愛菜がりんごの様に頬を赤らめ下を向いている
「そうでございましたか。さぞ将暉様や美羽様が喜ばれるでしょう」
「ありがと」
そう言い家の中へ
ガチャ
扉を開けると
「零ーー!!待ってたわ……よ?」
朱里姉さんがまじまじと愛菜を見ている。愛菜はまじまじと朱里を見ている。
「「ええーー!?」」
二人して驚いていた
「れ、れれれ零!? その超絶美少女誰よ!?」
「れ、零君!? 何で世界の歌姫 AKARIが!?」
「えーと、姉さん、この子は俺の彼女の柊愛菜さんで、愛菜、この人は俺の姉だ」
「れ、零にまさか彼女が…てか可愛い!!」
そう言い愛菜に抱きつく朱里
美少女二人の百合百合はなんかいいな
「あ、あの……わ、私は、柊愛菜です。よろしくお願い、します」
抱きつかれ言いにくそうだった
「よろしく~。私は桐生朱里で~す。零の姉で~す」
「姉さん、そろそろ解放してあげてくれ」
「ん、りょーかい」
「はふぅ……」
解放された愛菜はどこか残念そうだった。何でだ?まあいいか
「騒がしいと思い来てみれば、まさか彼女を連れて来るとはな」
「父さん、聞いていたのか?」
「ああ。いつまでも立たせているのは失礼だ。」
そんなことは分かっている
「愛菜、上がって」
「う、うん」
リビングには現在、俺、愛菜、姉、父、母の五人だけがいる。執事やメイドさんは出ていってもらっている。
「あ、あの、零君とお付き合いさせていただいてます、柊愛菜です!」
「柊……愛菜……」
「は、はい!?」
いきなり将暉に呼ばれ愛菜は驚く
「君……御影の子かい?」
「はい……え? えええ!? な、何故それを!?」
「柊グループとうちは仲良いからね」
なんかこの会話、前にどこかで……あ、蘭牙さんだ!
てか、愛菜も金持ちってことかよ!?
「桐生グループを筆頭に、清条グループ、柊グループ、この3つは日本の看板と言われている」
「そ、そうなんですか!?」
驚くのも無理はない。俺もあんまりそういうことは知らないからな。
「自己紹介が遅くなったな。零の父の桐生将暉だ」
「母の桐生美羽です」
「さっきもしたけど、桐生朱里で~す」
「あの、不束者ですがこれからよろしくお願いします!!」
「可愛い……」
姉さんは百合に目覚めましたとさ
「まさか零がねぇ……。どうやって落としたの?」
「母さん……」
「ふぇっ!?」
俺は逃げるべく、愛菜を部屋に連れていった。
「はぁ。なんかごめん」
「ううん、面白い家族で良かった」
「そっか。あ、着替え持ってきてる?」
「うん。でも1週間分は無いかな」
「洗濯するから大丈夫」
「ありがとう」
「おう」
「……ほんとびっくりだよ~」
「何が?」
「お姉さんがあのAKARIなんて」
「まあ驚くよな」
「うん。私AKARIの歌好きだからさ」
だから抱きつかれても抵抗しなかったのか。自分の好きな歌手だから。
「零君……」
「愛菜……」
お互いの手を、指を絡める
そして、顔を近づけて
「……」
「ん……」
キスをする
やがて、息がもたないのか
「ぷはっ…」
「はぁ…」
愛菜の顔はトロンとしていて、名残惜しそうでもあったが
「えへへ…久しぶりのキス……」
どうやら満足したようだ
「愛菜、風呂入りたいか?」
「え、あ…うん。」
「連れていくから、おいで」
俺は立ち上がり、手招きする。
「うん」
「はあ~」
愛菜が入ること20分、暇だ。
「零いる~?」
ドアの方から声がした
「ああ」
「入るよ~」
ドアを開け入ったのは、朱里だ。
「どうしたの姉さん?」
「いや~愛菜ちゃんのこと聞きたいな~って」
「なんだよ。好きなの? 百合?」
「なんか可愛すぎてね~」
こうして愛菜が出てくるまで俺は語り続けた
次回はどうしようかな