完璧男と美少女   作:sylvi

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45話 密会

柳愛楽、俺を倒そうとしている面倒くさそうなやつ。

俺としては好都合だったが、やっぱり排除するべきだ。

この先俺の平穏と、愛菜との楽しい学校生活のために。

 

 

ジリリリリと、スマホの目覚ましが鳴る。

「……」

この季節にこの時間の起床はなかなかできない。

午前6時。

 

「さて、行くか」

 

 

柊家での1週間はとても早かった。

俺と愛菜は、昨日学校に帰って来たのだ。

 

 

「寒すぎだろ」

 

ぼやきながら一人道を歩く。

目的地の公園に着くと、ベンチに腰を掛ける。

 

「…………」

 

しばらくぼーっとしていると、その男は現れた。

 

 

 

 

 

 

 

「お前か? 俺を呼び出したのは」

「ああ」

「けっ、こんな朝に呼ぶんじゃねえよ」

 

そう毒づいたのは、4組の元独裁者の竜咲帝。

 

 

「この時間じゃないと他の生徒に見られるからな」

「自分勝手なやろうだぜ。お前の都合だろうが」

そう言いつつも、ベンチに座る。

 

仕方ないのだ。竜咲といるところを見られると変な噂を流される可能性があるからだ。

 

俺は昨日愛菜と別れた後、竜咲の部屋のポストに手紙を置いた。

明日の朝6時30分に公園で待つ、と。

部屋の場所は命さんに聞いて分かった。生徒会長は、誰がどこの部屋か分かるらしいからな。

 

 

 

 

 

「それで、何の用だ?」

「面白い話でもしよう、と言ったら?」

「クク、笑わせんな。そんなこと話に来たわけじゃねえだろ?」

「ああ…お前に聞きたいことがあってな」

「聞きたいことだと?」

「ああ。柳愛楽のことについて、お前の知る限りを教えてくれ」

「柳? ああ、1組の学級委員長か。クソ高い学力と信頼で1組をまとめているらしいぜ」

まさか、俺の質問にちゃんと答えてくれるとは思わなかった。

「他に何かないのか?」

「は、知るかよ。俺は柳に興味無いんでな」

「そうか。ありがとう」

「それだけかよ?」

「ああ」

「柳のやつに目を付けられたのか?」

「そんなところだ」

すると竜咲は目を細め、言う。

 

「あいつは強いぜ? 頭の方でな」

「らしいな。学年1位だろ?」

「ああ。それに、知性もある。厄介だぜ」

 

竜咲でもここまで言うのか。もっと情報が欲しいんだがな。

 

「お前なら暴力でなんとかなるんじゃないのか?」

「初めは柳を狙っていたさ。なんせ学校トップ10の美少女って言われてるからな...だが」

「そこに愛菜が現れた、だろ?」

「ああ。柊は柳を超えた。流石学校一の美少女だぜ」

「名前を止めて苗字呼びにしたんだな」

「名前で呼ぶとどっかの誰かさんが怒るからな」

そう言い口角を上げる竜咲。

 

「もう諦めてくれたんだな」

「俺はもう戦いからは降りたからな」

そう言い、上を向く竜咲。

「あの場では良く素直に負けたな。長引いて戦っているといつ先生が来るか分からないからな」

「そういうことだ。教師相手は俺でもだりい」

 

恐らく竜咲一人なら俺とまだ戦っていた可能性はある

だが、教師が来れば竜咲だけでなく他の4組のメンツも怒られていた。それが竜咲の選択を急かしたのだろう。

なんだかんだ取り巻きの面倒は見る男だ。

 

「柳を手に入れようと思わないのか?」

「アホか。降りたと言っただろ」

「一回負けたくらいでもう自分の覇道を諦めたのか?」

刹那、竜咲の鋭い瞳が俺を捕らえる。

「あ? なんなら今再戦してやるぜ?」

「すまん。言い過ぎたな」

ここで喧嘩していたら間違いなく目立ち、目撃者ができてしまう。

「ったく、どこまでも人を見下す姿には恐れ入るぜ」

「そんなつもりは無いんだが...」

「それよりもう用は済んだのか? 済んだなら俺は帰らせてもらうぜ」

「ああ。済まなかったな」

「けっ、本心なんだか」

そう言い残し、竜咲は立ち上がった。

「じゃあな。精々勝てよ」

俺に背を向け、歩いていく。

そんな竜咲に声をかけた。

 

「これからずっとぼっちライフをおくるのか?」

「俺はこっちの方が自分に合ってんだよ」

 

そう言い、今度こそ去って行った。

 

 

 

 

「失敗か。まあ元々成功すると思ってなかったが」

 

俺は、竜咲を柳にぶつけようとしたが失敗。

これでいよいよ俺が戦いをしなくてはならない。

 

 

問題は、どう倒すかだ。

単にテストの成績? それとも運動?

俺に思いつくのはこれくらいだ。

 

 

 

 

 

 

「はぁ……俺も帰るか」

 




寒い…………………………
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